万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ 2020年 全36話 原題:九流霸主
dim-sumさん |
第21話 あらすじと感想
共鳴する二人
女が主導権を握る異民族の習俗に戸惑い、夜ばいをかけられた李清流は、竜傲一の部屋に逃げ込んでいた。翌朝、役所から渡された箱の中身を疑った李清流と竜傲一は、首領の娘である玉烏阿吉(ユウアジ)らの案内で関所を通らず東女国へ向かう。一方、都では李昭が母の徳(とく)妃に命じられた宴への出席を拒否し、叱りに来た徳妃に、それまで抑え込んでいた苦悩や不満をぶつける。その頃、銀城にいた杜長風は、李清流と竜傲一を捕らえるべく、国境へ向かっていた。
引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト
昭王は、趙は肉親を殺し母の徳妃を辱めた、絶対に媚びないと話します。徳妃は自分の苦労が無駄になると嘆き、この世には恥を忍んでもなすべきことがあると訴えました。その後昭王は傲一を心配し長安を抜け出して国境へ向かいます。
清流と傲一は、玉烏阿吉に傲一が持ってきた茶が気に入ったので売って欲しいと言われます。咄嗟に茶の名前を聞かれた傲一はプーアル茶だと応え、塩や茶を売ることが決まりました。
傲一は清流に、自分と商いするのは下流の人脈のためで一緒に夢を叶えようと言ったのも嘘だろうと言います。清流は自分が編んだというウサギの草人形を傲一に渡し、何か言おうとします。
清流と傲一は、偶然銀城まで続く川の痕跡を見つけました。川を使えば舟で交易ができると聞き、玉烏阿吉たちは喜びます。たき火を囲んで傲一と清流が手を繋いで踊る様子を見た昭王は落胆し、傲一に声も掛けず長安へ戻ろうとします。
清流は話があると傲一を連れ出し、思いを伝えようとしました。そこに兵を連れた杜長風が現れ、2人を反逆罪で捕らえ銀城へ連行します。
徳妃の実家龐家が重罪に問われたとき、趙と屈辱的な取引をして助けて貰い、それが赦せない昭王が徳妃に反抗したのですね。その後母から杜長風に関わるなと言われたのを思い出し、東女国への使いと何か関係があると疑い、母を恐れず傲一を助けに国境まで行くなんて、情が深いなあ。
清流は冒頭では傲一と協力すれば互いの夢が叶うと遠回しでしたが、途中から積極的に気持ちを伝えます。傲一は引いていましたが嬉しそうで、気持ちは伝わったみたい。なのに杜に捕まり処刑されそうになるとは、展開が急過ぎる…。
傲一が東女国で売ろうと考えた茶の葉は、湿気て発酵し風味が替わり本来売り物になりません。なのに玉烏阿吉たちに気に入られ、するすると出まかせを言う清流、傲一に馴染んだみたい。咄嗟に商売に結び付ける傲一には、天賦の商才があるのですね。
第22話 あらすじと感想
宮中からの使い
東女国へと向かっていた李清流と竜傲一は、国境付近で杜長風ら官兵に捕まり、銀城に連れ戻され、重罪に問われていた。そこへ、2人を救出すべく、竜竹幇の呂乗雲、さらに、元(げん)宰相が現れ、驚くべき李清流の出生の秘密を明かす。無事に銀城へ帰ってきた竜傲一だったが、離れ離れになった李清流を想いながら酒に身を任せていた。その頃、賑やかな五雲(ごうん)閣から出た鳳おかみは、ある墓の前にいた。そんな鳳おかみの様子を見張っている者たちが…。
引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト
清流は、女児図に禁じられている兵器製造図を忍ばせて国外へ持ち出そうとした、と訴えられます。箱は厳重に封印され県令に渡されたと言い無実を主張しますが、杜は2人を斬首せよと命じました。
現れた呂は、自分は20年前に宮中から逃げて行方不明になった皇子を探していた、それが清流だと言います。信じられないと言う杜も、証拠の腕の傷の事や宰相の出現で、清流と傲一を釈放します。
新絲路に戻った清流は、ばあやに混乱しているとばあやに話します。ばあやは清流が母と逃げた時の話を聞かせ、養父母との約束で黙っていたと打ち明けました。このままで居たいと話す清流に、皇族に生まれた運命からは逃れられないと説得しました。
杜は皇子は商売を禁じられているという法律を盾に、新絲路から通関証を取り上げて徳妃たちへの賄賂にし、銀城の商売を許可制にし、全て官が取り仕切り利益を独占しようと企みます。
呂から大切な人を守るためには権力が頼りと説得された清流は、炎彬にも背中を押され、長安息を決意し、呂に頼みごとをしました。
女将が参った墓には名前がなく、墓の側から飾りを取り出して傲一が縦横家の交渉術を獲得したと呟きます。またこの飾りを白錦鯉と呼び、賊が女将を白錦鯉と呼んでいたので、何かの象徴なのかも。女将はただ者じゃなかったのですね。
清流が皇子だと噂が広まり、五香楼には「王の女」と呼ばれる傲一見たさに客が押し寄せます。傲一は、何も持たない自分は皇子に相応しくないと飲んだくれていました。気持ちはあっても一緒に居られない運命なんでしょうか。
呂副幇主はただの荒くれものではなく、宮中を守る将軍だったんですね。清流を探すために庶民に紛れていたと。下流の衣装でも素敵でしたが、将軍としてきっちり髪を結うと威厳が出てかっこいいですね。杜は散々悪事を働きながら、冤罪の責任を県令に責任を押し付け、今回もピンチを切り抜けました。スッキリしないなあ…。
第23話 あらすじと感想
長安へ
長安行きが決まった李清流は、竜傲一に気持ちを伝えようと、新絲路で会う約束をしていたが、時間になっても竜傲一は現れない。親代わりだった五雲閣の鳳おかみを直前に殺されては、来られるはずもなかった。李清流は竜傲一へ、炎彬は小芹へ、それぞれ想いを文にしたため、長安へと出発していった。再び銀城を訪れていた李昭も、鳳おかみの死を知るが、慰めたい相手である竜傲一には会えず、長安へ戻る。竜傲一は小芹とともに姿を消していたのだ…。
引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト
清流が皇子で長安へ来ると聞いた杜小仙と侍女月児は、皇子となれば杜長風も結婚を許すのでは、と喜びます。清流の気持ちが傲一にあると心配する小仙のため、月児は新絲路の番頭に指示し清流の手紙を奪わせました。
清流に会えなかった傲一は、ばあやに清流からだと花瓶を渡されますが、中に手紙はありません。炎彬から小芹への手紙には、清流が心配なので長安へついていく、とありました。小芹は情が無いと言いますが、傲一は一言もない男よりマシと呟きます。
育ての親であるおかみの死と、錦鯉の玉牌、そして行くなと言った長安は関係があると考えた傲一は、漕運業を「清滝号」と名付けて仲間に託し小芹と長安へ向かいました。
長安で父の代宗に会った清流は正式に皇子と認められて「均王」となりました。昭王は母徳妃と伯父から、龐家の発展が昭王に掛っていること、清流とは距離を置くようにと言われます。
傲一と小芹は長安で食事をし、店主から周辺の飢饉と物流不足で、長安の物価が上がっていると聞き、漕運業のチャンスだと考えました。その後元竜竹幇の副幇主、呂金吾衛に連絡を取り、漕運の拠点探しと、女将が残した錦鯉の正体が知りたいと頼みました。
清流は、傲一は上流を嫌っていたし自分が皇子と分かって避けられたと考えます。それでも最後には必ず嫁にするから待っていて欲しいと熱烈な手紙を書きました。それが小芹(というか月児?)の計略で傲一に届かずすれ違いに…。一方傲一の母は出産と同時に亡くなり、父は逃亡犯に殺されて天涯孤独と知っている昭王は、おかみが殺された今寄り添いたいと願います。なのに会えないとは、とことん運がないですね。
杜長風は、銀城の商家を完全に掌握。長安では昭王の伯父から小仙と清流を結婚させれば上手くいくと吹き込まれて、図に乗ってます。
呂副幇主は、金吾衛になってもまだ竜竹幇と言っていました。これからも傲一や清流を守ってくれる頼もしい存在が居て良かったです。
第24話 あらすじと感想
師匠の形見
宮中では、朝議の場で李清流は皇帝から、皇子であることが宣言され、均(きん)王に封じられた。そして、朝廷での役職のみならず、縁談についても話し合われ…。一方、長安の旅館で刺客に襲われた竜傲一と小芹は、金吾衛(きんごえい)の将軍職に戻っている呂副幇主から、鳳おかみの形見である白錦鯉(はくきんり)の玉佩(ぎょくはい)について、「卜語(ぼくご)閣なら、何か分かるかもしれない」と聞き、早速訪れ、謎めいた女主人と勝負の賭けをする。その帰り道、竜傲一は再び刺客に襲われる。
引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト
正式に均王になった清流は、まず外交と礼儀を担当する部署に入り仕事を学ぶことになります。その場で杜長風の娘小仙と結婚せよと皇帝から命令されました。
一方呂副幇主(今は金吾衛)からヒントを貰った傲一は、賭場を開いている卜語閣へ行きます。そこで客の一人に取り入り、形見の玉佩を賭けて勝負しようと言いました。すると店主らしき人物に別室に呼ばれ、1対1で勝負することに。そして勝負に勝って帰る途中、おかみを殺した人物に襲われます。
襲われてケガをした傲一は、偶然通りかかった荷車に乗りその場を離れました。馬車は昭王府のもので、翌朝瀕死の傲一は昭王に助けられ、太医の手当を受けて一命を取り留めました。
傲一とはぐれた小芹は、呂を頼ろうとしますが連絡がつかず、1人で長安中を探し回ります。途方に暮れていると偶然買い物に来た炎彬に出会い、均王となった清流に助けを求めました。しかし偶然会った小仙から、均王と小仙が結婚すると聞かされました。
均王になった清流が好きな女性が居ると言っても、皇帝に民間ではないのだから相手は自分が決めると命令が下ります。杜長風は、間髪入れず小仙は令嬢ではなく皇子に釣り合わないと申し出て、ちゃっかり昇進。事前に徳妃の兄龐氏と握っていたのでしょうが、腹立たしい奴です。
小仙も皇帝の許可が出た途端、清流の屋敷の隣に越して来たり、いきなり告白して抱きついたり大胆になりましたね。そのうえ昭王府に居る傲一を、侍女の月児と一緒になって清流がダメになって昭王に乗り換えた、さすが妓楼育ちとバカにしたり。意地悪さも隠さず全開です。
今回は傲一が謎の女性と1対1で賭ける場面に緊迫感がありました。音楽に合わせて太い釘を指の間に打ち込む競争でしたが、流石の傲一も額に汗を浮かべこちらまで緊張感が伝わりました。それにしても宮中にしか無い玉佩を持っていたおかみは何者で、何故傲一まで命を狙われるのでしょうか。
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