時空の迷宮~Back for you~ 2025年 全12話 原題:漫影寻踪
第1話 謎の女性ルナが命を救う
見どころ
民国初期の上海を舞台に、命を狙われる阿莱の前に、突如として現れた謎の女性ルナ。彼女は阿莱をかばって銃弾を受け、昏睡状態に陥ってしまいます。身元不明のルナが残した10冊の手描き漫画を開いた阿莱は、そこに自分自身が経験した事件が描かれていることに気づきます。現実と漫画がつながる不思議な物語の幕開けに注目です。
あらすじ
民国初年の中秋節、上海・フランス租界の夜市は多くの人々でにぎわっていました。しかし、その喧騒は突然の騒動によって一変します。漕幇の追っ手から逃げていたチンピラの阿莱は、かつてのボス・金四を裏切り、死に至らしめたことで命を狙われていたのです。追い詰められた阿莱に向けて銃弾が放たれた瞬間、どこからともなく一人の女性が現れ、彼をかばいます。女性の名はルナ。彼女は阿莱の身代わりとなって銃撃を受け、駆けつけた巡捕によって病院へ運ばれます。
ルナは一命を取り留めたものの、頭部を負傷したため重度の昏睡状態に。阿莱は彼女が何者なのか調べ始めますが、身元を示す記録はまったく見つかりません。唯一の手掛かりは、彼女が持っていたバッグの中にある10冊の手描き漫画でした。
その第1巻『街角故事』を開いた阿莱は、作者の自画像がルナ本人であることに気づきます。さらに読み進めると、そこには阿莱自身が少し前に経験した出来事が描かれていました。
実は阿莱は警察学校を卒業後、密かに漕幇へ潜入し、金四の「金欣公司」で麻薬や武器密輸の証拠を探っていた潜入捜査官でした。しかし金四から対立組織のボス・龍七の暗殺を命じられ、危険な立場に追い込まれていました。黄探長の協力を頼りに待ち伏せを決行するものの、約束の援護は現れず、警察学校時代の宿敵・阿加にまで侮辱されます。
なぜルナは阿莱の過去を漫画に描いていたのか。そして、彼女は一体何者なのか。阿莱の疑問は、やがて想像を超える謎へとつながっていきます。
第2話 昏睡するルナと「本の中の訪問者」
見どころ
阿莱はフランス租界の巡捕房に配属され、新たな人生を歩み始めます。一方、昏睡状態のルナを目覚めさせるため、彼女の漫画を読み聞かせることに。第2巻『書中訪客』には、作家「弾丸」が執筆する小説と、物語の登場人物ルナが描かれていました。ところが小説家の前に、血まみれの女が突然現れる衝撃の展開に。漫画は単なる創作なのか、それとも現実を映しているのでしょうか。
あらすじ
阿莱が命を狙われた事件を知った総督察は、彼をフランス租界の巡捕房で働かせることにします。そこには警察学校時代から阿莱を敵視していた阿加もいました。阿加は表面上こそ和解を装って握手を求めますが、内心では阿莱を目障りな存在と考えており、何かを企んでいる様子です。
そんな阿莱のもとに、亡くなった黄探長からの贈り物が届きます。それは貴重なオートバイでした。黄探長が最後まで自分を気にかけてくれていたことに感動した阿莱は、その思いに応えることを誓います。
仕事を終えた阿莱は病院へ向かい、今も眠り続けるルナを見舞います。医師からは、過去の記憶を刺激するためにも、できるだけ話しかけるよう勧められます。そこで阿莱は、手元にあるルナの漫画を読み聞かせれば、彼女の意識に何らかの刺激を与えられるかもしれないと考えます。
阿莱が開いた第2巻のタイトルは『書中訪客』。主人公の女性も「ルナ」という名前でした。阿莱は自伝なのではないかと思い、物語を読み進めます。
作中では、「弾丸」という筆名の小説家が新聞『大众日报』で連載小説を書いていました。しかし作品の評判は芳しくありません。ある深夜、弾丸が執筆していたのは、物語の女性登場人物ルナが教会の前で花婿に殺される場面でした。
そのとき突然、部屋に風が吹き込み、明かりが不安定に揺れ始めます。弾丸が窓を閉めようと立ち上がった瞬間、背後に一人の女が現れます。全身を血で染め、手には銃を握った女は、弾丸の頭に銃口を向けていました。
物語の中で起きた出来事は、果たしてただのフィクションなのか。阿莱は漫画に隠された秘密へ、さらに引き込まれていきます。
第3話 血を恐れる医学生が命を救う
見どころ
ルナを目覚めさせようと漫画を読み続ける阿莱は、第3巻『いわゆる試練』に目を通します。そこでは、血を見ると気を失ってしまう医学生・阿明が、突然強盗に襲われた診療所で重傷者の手術をすることに。医師としての知識と恐怖の間で葛藤しながらも、阿明は患者の命を救おうと奮闘します。漫画の世界で描かれる奇妙な事件が、阿莱の現実にも影響を与え始めます。
あらすじ
病院でルナを見守る阿莱は、彼女が描いた第3巻『所谓考验』を読み始めます。物語の主人公は、医学院を卒業したばかりの青年・阿明。医師を志していたものの、重度の血恐怖症を抱えており、血を見るだけで激しく動揺してしまいます。そのため就職先も見つからず、しばらく従兄が経営する個人診療所を手伝うことになります。
従兄は日本留学から帰国した医師で、診療所では鼻の整形や二重まぶたの手術など、いわゆる「人工美容術」を専門にしていました。階下の鶏飯店を営む紅姐の胸も、従兄が手掛けた最新の施術例でした。
そんなある日、診療所に刀疤と司徒雄という二人組の強盗が押し入ります。二人は金店を襲った直後で、司徒雄が重傷を負っていました。強盗たちは従兄と阿明に、今すぐ司徒雄の手術をするよう脅迫します。
患者を診察した阿明は、司徒雄の気管にキャンディーが詰まっていることを発見。急いで器具を使って取り除きますが、それでも司徒雄の呼吸は改善しません。
さらに調べると、司徒雄は金店の警備員と格闘した際、割れたガラス片で肺を傷つけていたことが判明します。命を救うには緊急の処置が必要でした。
血を見ることさえ苦手な阿明でしたが、医師として身につけた知識を頼りに、勇気を振り絞って気胸の手術に挑みます。自分自身の恐怖を乗り越え、患者の命を救おうとする阿明。その姿を読みながら、阿莱はルナがなぜこの奇妙な物語を描いたのか、考え始めます。
第4話 漫画に描かれた連続殺人事件
見どころ
租界を震撼させる女性連続殺人事件が発生し、阿莱はルナの漫画との不思議な一致に気づきます。病室で再び漫画を開くと、以前は白紙だったページに新たな物語が浮かび上がっていました。『ロマンチックな夜』に描かれていたのは、失踪した婚約者を待ち続ける女医・春桜と、彼女を狙う謎の男。現実の事件と漫画の内容が重なり、阿莱は恐るべき真相を追うことになります。
あらすじ
阿莱は引き続きルナの身元を調べていました。彼女がなぜ自分を知っているのか、そしてなぜ自分の過去を漫画に描いていたのか。疑問が深まる中、フランス租界では新たな事件が発生します。女性ばかりを狙った凄惨な連続殺人事件が起き、人々は恐怖に包まれていました。
総探長は巡捕たちに事件解決の期限を設定し、阿莱も捜査に加わります。そのとき彼の脳裏に浮かんだのは、ルナの漫画に描かれていた殺人現場でした。もし漫画の内容が現実とつながっているのなら、そこには事件解決の手掛かりがあるかもしれません。
阿莱は急いで病院へ向かい、ルナの漫画を開きます。すると驚くべきことに、前回までは何も描かれていなかったページに、新たな絵と物語が少しずつ浮かび上がってきました。
タイトルは『浪漫夜』。主人公は医師の春桜です。彼女の婚約者・嘉華は長い間行方不明になっており、春桜は悲しみを抱えながらも病院と自宅を往復する毎日を送っていました。
ある夜、春桜は深夜まで救急勤務を続け、同僚の看護師と帰宅します。看護師は、最近世間を騒がせている「深夜連続殺人犯」が午前0時以降に現れるという噂を思い出します。しかし二人は、その後ろを帽子をかぶった男が尾行していることに気づきません。
その後、病院の親睦会で春桜は大学時代の同級生・阿杰と再会します。阿杰から「嘉華はもう死んでいる」と聞かされた春桜は大きなショックを受け、酒に酔ってしまいます。しかし、その酒には薬が仕込まれていました。
再び現れた帽子の男が春桜に近づこうとした瞬間、彼は何者かの集団に襲われ、腹部を刺されます。漫画の物語は、現実の連続殺人事件とどこまで重なっているのでしょうか。
第5話 時空を超える懐中時計
見どころ
阿莱がルナに漫画を読み聞かせると、昏睡中の彼女は穏やかな表情を浮かべます。そんな中、第5巻『魂の脱出』では、懐中時計をきっかけに瞬間移動の能力を得たと思い込む青年・袁三の奇妙な物語が始まります。自由に建物を行き来できるようになった袁三は、憧れの女性ミシェルに近づく一方、思いもよらぬ殺人の疑いに直面します。
あらすじ
阿莱は昏睡状態のルナのそばで、彼女が描いた漫画を読み聞かせ続けていました。すると、ルナは眠ったままどこか嬉しそうな表情を浮かべます。阿莱は彼女が自分の声を感じ取っているのではないかと思い、さらに語りかけます。
そのとき、阿莱が不注意で漫画を床に落としてしまいます。散らばったページの中には、なんと阿莱が夢の中で見たものと同じ絵が描かれていました。漫画と自分の夢がつながっていることに戸惑いながらも、阿莱は第5巻『灵魂出窍』の物語を読み始めます。
主人公の袁三はSF小説に夢中になっている青年ですが、妄想症を抱えており、両親によって病院へ連れてこられます。医師による催眠療法を受ける中で、袁三は閉ざしていた心を少しずつ解放していきます。
ところが退院した袁三は、催眠に使われた金色の懐中時計に特別な力があると信じ込んでしまいます。彼は時計を盗み出し、規則正しく響く秒針の音を聞くたびに、自分には瞬間移動の能力が備わったと思うようになります。
その後、袁三は時計の力を使って建物の各階を自由に移動できると信じ、他人の生活を覗き見るようになります。2階では夫婦の秘密を目撃し、3階では美しいバレエダンサーのミシェルに出会い、恋心を抱くようになります。
しかし、4階へ移動した袁三は血まみれの光景を目にします。普段は紳士的な服装をしている住人アランが、殺人犯なのではないかと疑い始めたのです。袁三はアランの部屋を調べますが、外のゴミ箱から見つかったのは鶏の羽や内臓だけ。自分の考えすぎだったと思った袁三は、ミシェルへの恋を成就させようとします。
懐中時計の力を使いこなそうと努力しながら、袁三は密かにミシェルのために行動します。しかし彼女の心は、アランへ向いているようでした。
第6話 人生をやり直すチャンス
見どころ
漫画を手掛かりに次々と難事件を解決し、一躍名を上げる阿莱。しかし本人は、功績は自分ではなくルナの漫画によるものだと張局長に打ち明けようとします。一方、阿加は嫉妬を募らせます。そんな中、第6の物語『昨日可追』が現れます。死の間際に「まだ変える機会がある」と告げられた阿峰は、17歳の自分へ戻り、人生をやり直すことになります。
あらすじ
ルナの漫画に描かれた事件を手掛かりに、阿莱は次々と難事件を解決していました。その活躍によって評判は急速に高まり、周囲からも有能な巡捕として注目されるようになります。しかし、阿莱本人は素直に喜ぶことができません。事件を解決できているのは自分の推理力ではなく、すべてルナの漫画に答えが描かれているからです。
阿莱は何度も張局長に真実を打ち明けようとしますが、なかなか言い出せません。一方、これまで自分こそが優秀だと自負していた阿加は、阿莱ばかりが注目される状況に耐えられなくなります。ついには上司の前で阿莱を悪く言い、彼の評判を落とそうとします。しかし張局長は阿莱の人柄を信じており、阿加の思惑は逆効果となります。
そんな中、阿莱が病院でルナを見舞っていると、6冊目の漫画が現れます。タイトルは『昨日可追』。そこに描かれていたのは、人生をやり直す機会を与えられた青年・阿峰の物語でした。
阿峰は幼い頃から平凡で、運にも恵まれない人生を送ってきました。それでも根が優しい彼は、良い人であり続ければいつか幸運が訪れると信じていました。ある日、恋人にプロポーズしようと決意した矢先、恋人がチンピラに絡まれてしまいます。阿峰は彼女を守ろうと立ち向かいますが、胸に氷柱を突き刺されてしまいます。
瀕死の阿峰の耳に、「諦めるな。まだ変えられる機会がある」という謎の声が届きます。そして目を開けると、時間が止まったような世界の中にいました。さらに次の瞬間、彼は17歳の自分へ戻っていたのです。
そこは進学試験の日。かつて阿峰は、事故に遭った子犬を助けたため試験に遅れてしまいました。しかし今度は別の選択ができる。阿峰は、過去を変えれば未来も変わることに気づきます。果たして彼は、人生を望む方向へ導くことができるのでしょうか。
















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