マイ・ラブ♡スーパースター 2022年 全24話 原題：我的愛与星辰
第5話 あらすじ
辛辰（シンチェン）が安小屿（アン・シャオユー）のもとに衣装を届けると、彼は「今日はなぜ変装しないのか」と不思議がる。辛辰は、もはや自分が彼のアシスタントだと世間に知られてしまった以上、隠れる必要はないと答えた。昨日のスキャンダルはすべて艾奥萨（アイ・オーサ）の仕掛けであり、安小屿自身には無関係であることを知りつつも、彼女の心は晴れなかった。
空腹を訴える安小屿に食べ物を買いに行けと命じられた辛辰は、「国民的女神の自分が使い走りなど」と突っぱねる。そこで二人はゲームで勝負し、負けた方が昼食を買いに行くことに。しかし結果は予想外に安小屿の惨敗。結局、彼が辛辰の昼食を買いに走ることになり、大きな屈辱を味わう。
一方、セラミュージック社内では辛辰を巡る騒動が新たに勃発。新入社員の罠にはまり、契約書を誤配送してしまった辛辰は、同僚から陰口を叩かれる。怒りに任せて水を浴びせたことで動画が社内に拡散し、さらに立場を悪化させる。艾奥萨は辛辰を激しく非難するが、安小屿は濡れた髪を拭ってやり、彼女を信じ抜いた。彼は辛辰を同僚たちの前に連れ出し、謝罪を引き出すと同時に「辛辰は自分のアシスタントであり、セラの一員だ。これは職場いじめだ」と断言。毅然とした態度に、辛辰は胸を打たれる。
その頃、路昕（ルーシン）は辛辰のネガティブ報道を揉み消した社長らを宴席に招き入れ、同時に馮薇涼（フォン・ウェイリャン）を推挙する。しかし彼女自身は、卑劣な手段で辛辰を貶めることに不満を覚え、「本当は正々堂々と競いたいのに」と心中で葛藤していた。路昕もまた、内心では辛辰の復活を誰よりも望みながら、取締役会の方針に逆らえず苦悩していた。
辛辰はなおも安小屿を艾柯（アイコー）に移籍させようと画策するが、彼は「セラには個性を尊重する環境がある」と意志を曲げない。そんな中、柯有容（コ・ヨウロン）が辛辰を訪ね、安小屿と彼女の写真を偶然撮って出世したことを明かすと同時に、アイコーが高橋スポーツアリーナと契約し、馮薇涼の大型アルバムを準備していると伝える。辛辰は憤り、テニス好きの館長を相手に3日間もラリーを重ねて契約を勝ち取り、誠意で心を動かそうと奔走する。しかし裏では、路昕がひそかに彼女を助けていたのだった。
やがて安小屿は辛辰にピアノを教え、幼い頃から心に刻んできたメロディを共に奏でる。近すぎる距離に、辛辰は抑えきれない胸の高鳴りを覚える。一方、安小屿は新曲を書き上げ、決して艾路威（アイ・ルーウェイ）の手は借りないと誓う。彼の心には、辛辰と歩む未来への揺るぎない覚悟が芽生えていた。
舞台裏の陰謀と、心の奥に芽生え始めた想い――。
辛辰と安小屿の関係は、試練を重ねながらも少しずつ形を変え始めていた。
第6話 あらすじ
早朝、辛辰（シンチェン）は容赦なく安小屿（アン・シャオユー）を起こし、練習へと引きずり出す。眠そうに不満を漏らす安小屿をよそに、彼女は「コンサート期間中は必ず監督する」と宣言。強引さの裏にあるのは、誰よりも彼の成功を願う想いだった。
一方、艾奥萨（アイ・オーサ）は艾路威（アイ・ルーウェイ）に「君の曲を歌えるのは安小屿だけだ」と説得し、早期の成功を約束する。しかし自作曲を奪われる形となった艾路威は不機嫌に。安小屿は彼を慰め、「君の音楽には魂が宿っている。必ず君自身にふさわしい時が来る」と励ますのだった。
コンサートが迫り、辛辰は安小屿の生活を徹底管理。肉を禁じ、茹で野菜だけを食べさせる一方、自分はテーブルいっぱいの肉を注文し、安小屿をからかう。さらにファンから届いた大量の贈り物を開封する途中、針人形が見つかり、会場に不穏な影が落ちる。辛辰はアンチファンの仕業と確信するが、証拠となる箱はすでに捨てられていた。そんな彼女の姿に、安小屿はかつて路昕（ルーシン）に守られてきた辛辰を思い、嫉妬にも似た感情を覚える。
その夜、安小屿はバーで元仲間を励まし、酒を口にしてしまう。辛辰が激怒し駆けつけると、酔った馮薇涼（フォン・ウェイリャン）が男に絡まれる場面に遭遇。彼女を助けるが、馮薇涼は「私は路昕に推されている“表向きの存在”でしかないのか」と涙ながらに訴える。辛辰は路昕を呼び出し「しっかり彼女を守れ」と警告するが、路昕は「彼女は自分のものではない」と否定し、辛辰に「安小屿のアシスタントになった本当の目的を忘れるな」と釘を刺す。
そして迎えたコンサート本番。安小屿の熱気は最高潮に達するが、突如声が出なくなり歌唱不能に。辛辰は代役に艾路威を立てる一方、彼を病院へ搬送する。医師は声帯麻痺の疑いを告げ、安小屿に沈痛な空気が漂う。辛辰は「疲労による一時的なものだ」と励ますが、安小屿は「渡された水の味が変だった」と疑念を口にする。
「まさか自分を疑っているのか」――辛辰は深く傷つき、激しく怒りを露わにする。それでも彼女は安小屿の家の前で夜を明かし、悪化した彼の喉を抱えて再び病院へ。そんな折、路昕が辛辰に連絡を入れ、安小屿の容態を探りながらも、「任務を忘れるな」と冷徹に告げるのだった。
舞台の輝きの裏で、友情と信頼は揺らぎ、陰謀の影が静かに忍び寄る。
二人の絆は試練を越えてなお、果たして強く結ばれるのか――。
第7話 あらすじ
検査の結果、安小屿（アン・シャオユー）の声帯は外因的な損傷を受けており、回復には長期間を要すると診断された。食事に混入された成分が原因であると知った辛辰（シンチェン）は、自らの潔白を証明し、彼を守るために会場に残されたペットボトルを必死に探す。しかし、その姿は逆に安小屿の不信を招き、彼から「アシスタント解雇」を宣告されてしまう。安小屿は「君は僕を踏み台にしているだけだ」と突き放し、辛辰の真摯な想いは届かない。
一方、呉社長は「誰かが意図的に毒を盛った」と確信し、真っ先に辛辰を疑う。アイオサは彼女を擁護するが、安小屿がアイコーへの移籍を拒んだ経緯が、辛辰の“動機”として囁かれていた。会社内では「辛辰は安小屿を引き抜くため送り込まれた」という噂が広がり、ついに路昕（ルーシン）へと責任追及の矛先が向かう。呉社長は「メディアに辛辰が毒を盛ったと報じられれば会社は終わる」と脅し、路昕の承諾を迫った。
そんな中、辛辰は監視映像から誰かが水差しに毒を仕込む瞬間を発見。計画的な犯行であることが明らかとなるが、警察への通報は「会社のイメージ悪化」を恐れる上層部によって握り潰されてしまう。真実に近づきながらも孤立を深める辛辰。安小屿は「疑ってはいない」と心の内で理解しつつも、彼女の管理の甘さを責めずにはいられなかった。
その後も辛辰は安小屿の家の前に立ち続け、雨の中でも彼を守ろうとする。罪悪感からくる執念はやがて安小屿の心を動かし、専門医の診察を受けることに同意させる。だが医師の診断は冷酷だった――適切な治療を施しても、完全な回復には最短で1年、長ければ5年を要する、と。
一方で業界の思惑は渦を巻く。アイ・ルーウェイは安小屿の失声を知るや否や“代役”として抜擢され、周茉（ジョウ・モ）の仕組んだ策略が動き出す。馮薇涼（フォン・ウェイリャン）は路昕に利用される現実に苦しみ、酒に溺れる中で衝動的に彼へ口づけをしてしまい、その瞬間を芸能記者に撮られてしまう。
芸能界の陰謀、信頼の揺らぎ、そして愛と嫉妬が錯綜する中、辛辰はただひたむきに安小屿の傍に立ち続ける。
声を失った歌手と、彼を救おうとするアシスタント。二人の未来は、果たして希望へと繋がるのか――。
第8話 あらすじ
辛辰（シンチェン）は安小屿（アン・シャオユー）の世話を一身に担い、薬の管理まで細かく行っていた。しかし一週間経っても声帯の回復は見られず、安小屿の心には焦りと絶望が広がっていく。彼は薬の効果を信じられず、コンサート中止を提案するが、アイオサは「ファンのためにも舞台は続行すべきだ」と主張。さらには音声修正による“ごまかし”を提案する。一方、スポンサーの林社長が安小屿の声の真偽を確かめに現れ、その場で歌唱を要求する事態に。窮地に陥る安小屿を救ったのは、辛辰の機転だった――「彼の声は環境に左右される」と会場での試聴を提案し、アイオサは後日林社長を食事に招くことで事態を収めた。
絶望の中、安小屿は音桦（インホア）のバーで酒に溺れる。迎えに来た辛辰の叱責を聞き流すうちに、思わず彼を押し倒してしまう。自暴自棄な姿を見た辛辰は「君を待つ人がいる」と必死に諭すが、その様子を音桦が撮影してしまい、思わぬ“証拠写真”が残ることに。翌朝、車で眠る辛辰に毛布をかける安小屿の小さな優しさが、少しずつ彼の心を開いていく。やがて安小屿は再起を誓い、辛辰の支えを受け入れるようになる。
だが現実は残酷だった。リハーサルで数フレーズすら歌えず、修正スタッフも匙を投げる状況。呉社長は即座に安小屿を見限り、代役としてアイ・ルーウェイを推すよう命じる。本来は安小屿のものだったフェイスマスク広告の契約も、動揺しながらもルーウェイの手に渡ってしまった。
一方、林社長との食事会では辛辰が酒を強要され、危うく不埒な行為を受けそうになる。辛辰を守ろうとした馮薇涼（フォン・ウェイリャン）の介入で危機は回避されるが、その現場を目撃した路昕（ルーシン）の胸中は複雑だった。帰宅後、辛辰はルーシンの好意を拒みながらも、アイオサが裏でルーウェイを売り出している事実を突き止める。
安小屿は辛辰を「本当のアシスタント」と認め始め、声の回復を願いながらギターを手に取る。しかし彼女はすでに眠っており、安小屿はそっと抱き上げ、額に口づけを落とす。ようやく芽生え始めた信頼の絆――だが、コンサートまで残された時間はわずか二日。声が戻らないまま舞台に立たされる安小屿を、辛辰は救うことができるのか。
マイ・ラブ♡スーパースター 9話・10話・11話・12話 あらすじ
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