国色芳華（こくしょくほうか）～牡丹の花咲く都で～2025年 全56話 原題：国色芳华 / 國色芳華 前半32話 / 锦绣芳华 後半24話
第17話あらすじ
第17集：暗殺を逃れ耕春の医術に救われ、薬を媒として情が芽生える
第17集 「暗殺を逃れ薬で芽生える情」
長安に到着した劉申は、まず寧王に劉家支援の感謝を伝え、恩に報いることを誓う。しかし、寧王は犬を贈るだけで、劉暢は複雑な思いを抱く。
その頃、何惟芳は野外で覆面の刺客に追われ、命がけで逃げる。刀を両手で受け止め、血まみれになりながらも危機一髪で救助される。助けたのは華やかな衣装の女性で、自ら名前は明かさず、傷の手当てと着替えを施す。夜、何惟芳は勝意と大福を怖がらせないよう密かに戻り、蒋長揚に事件を報告する。
蒋長揚は暗殺者の背後関係を調査し、似顔絵を作成。何惟芳は一目で劉家の関与を見抜き、劉暢と県主の結婚への影響を避けるため、自らの命を危険にさらしてまで事態を解決しようと判断する。劉暢は何惟芳の来訪を喜びつつも、彼女を馬車から降ろさず、事態の経緯を聞く。何惟芳は「もう死んだ」と自身を偽り、彼と県主の結婚に干渉しないことを約束させる。劉申も今後何惟芳に関わらず、結婚に専念することを誓う。
一方、呂耕春は女性でありながら医術を志し、金銭目的ではなく人命救助に専念していた。追われる身となった彼女は何惟芳と大福に助けられ、何惟芳の手当てを行う。傷の筋脈がずれており、放置すれば手が使えなくなる危険があったため、勝意は疑念を抱くも、何惟芳は彼女を信じ治療を受ける。
さらに蒋長揚も宮廷御用達の薬を持ち、何惟芳の治療に協力。細やかな手技に、何惟芳は心を動かされる。また、蒋家の門前で側室の子供の治療を懇願される場面もあるが、複雑な家族事情のため、何惟芳は呂耕春に診察を任せる。診察の結果、子供は珍しい「鬼怪骨」という病にかかっており、呂耕春の医術では治療不可能であることが判明した。
第18話あらすじ
第18集：巧妙な計略で白氏を救い、小人を懲らし花行との和解を願う
第18集 「巧妙な計略で小人を懲らし花行との和解」
牡丹は郊外の別邸で蒋長揚と再会する。蒋長揚は黙々と金鐐を彫りながら、母の命日に白氏母子を思い返し、一晩中跪いていた。牡丹は彼の心情を理解し、白氏母子の救済を演出することで、蒋長揚の情を行動に結びつける計略を立てる。
牡丹は白氏母子の滞在を知らせ、太医署の傅聖手（呂耕春）に診察させるよう手配。帆児の骨病を治療させ、母子を無事に送り届ける。白氏は蒋長揚を誤解するが、牡丹の巧みな計らいで名誉は回復される。診察費も蒋長揚を通じて牡丹に届けられ、蒋長揚の口は悪いが情義深い一面が示される。
夜、牡丹と蒋長揚は焼肉を楽しみながら、契約の分け前を四割六分に変更することで合意。呂耕春は祖父の医学書に触発され、医術に没頭。牡丹は薬用の花を提供し、呂耕春は喜び、火耀金丹を間近で扱える許可も得る。
しかし数日後、花が虫害で萎れ始める。牡丹は調査の結果、肥料に虫の卵が混入していたことを発見。勝意は呂耕春を疑うが、牡丹は彼女を信頼し、共に駆除作業を行わせる。呂耕春は父・呂万栄が女性の商売に反対しているが卑劣な手段は取らないと説明。
牡丹は策略を練り、犯人の正体を突き止める。曹遇迎（そうぐうげい）が花満築の「火耀金丹」を破壊するため金を払い人を雇ったことを証明し、呂耕春の協力で父・呂万栄に直接対峙させる。曹遇迎は追放され、花行は反省するが、牡丹は女性店主としての自主性を守るため、花行入りを断る。
第19話あらすじ
第19集：元夫との再会に勝意はためらい、結婚拒否も牡丹の決意は固い
何惟芳は新作の花を市場に出し、宣伝のため蒋長揚に屋敷で芝居を催すよう勧め、多くの名家の若者を招いた。彼女は咲き誇る花を見た客たちに「全て蒋長揚が事前に予約済み」と説明し、花満築が今後すべて蒋府の花を担当することを告げた。そのため、花を購入するには常連になる必要があると伝えると、皆が納得し、蒋長揚は何惟芳の商才に感服した。大福と勝意は以前小春を誤解したことを謝罪したが、小春は医術に専念するため香粉を受け取らず、勝意は落ち込む。傍らにいた王擎が慰めると、勝意は慌ててその場を離れ、大福が勘違いして王擎を叱り、勝意は慌てて庇った。何惟芳は勝意に自立の重要性を諭し、結婚よりも自分の力を磨くべきだと教えた。
一方、劉家では李幼貞が劉暢の母と共に訪れ、紫笋茶を贈り結婚を促すが、劉暢は戸部に配属されたばかりで急な結婚を望まず、庭で花見をしながら話し合うこととなる。李幼貞は自らの行動が感謝されず怒られると感じ、劉暢の心に何惟芳がまだいると判断。洛陽での芝居の相談の経緯をすべて打ち明け、深く失望して立ち去る。こうして二人の関係は決裂した。
その後、何惟芳は蒋長揚と共に歓雲楼で芝居を観劇。観客は仮面をつけていたが、蒋長揚は警戒を怠らず、酒や料理に手が加えられていないか確認した。何惟芳も仮面をつけ階下へ降り、観劇を体験する。酒に酔った劉暢は、策論を水に落として困っていたところ、何惟芳が拾い上げ読む。彼の才情に感嘆した何惟芳に気づいた劉暢は興奮し、李幼貞と決別したことを宣言し、何惟芳に今の全てを捨ててほしいと迫る。何惟芳は冷静に「妄想はやめ、まず頭を治療しろ」と諭すが、劉暢は怒り、何惟芳が自分を侮っていると思い込む。彼女はさらに「まず人間としての在り方を学べ」と言い放ち、話を終わらせた。蒋長揚も仮面をつけてそばに現れたが、夜間外出禁止令のため二人は帰れず、空いていた一室に留まるしかなかった。
第20話あらすじ
第20集：窮地を解く 情敵の暗流が渦巻く、家の嫌がらせに遭い 勝意は古き道に戻る
歓雲楼は今夜満員で空室は一室のみ。何惟芳は蒋長揚に譲り、自身は芸店主と一室を共にし、商売の秘訣を学んだ。芸店主は「人材を見極め、適材適所で活躍させることが重要」と語り、忙しい店をどう切り盛りするかを示した。
一方、劉暢は寧王に李幼貞との婚約解消を願い出る。彼女を心から愛せず結婚するのは不公平と考え、戸部員外郎の職を辞しても構わない覚悟だった。寧王は表向きは称賛するも、内心では県主を怒らせた者には罰を与えようと考えていた。劉申は劉暢の行動に激怒するが、洛陽の陳公を通じて官職を保証され、事態は収束する。
蒋長揚は穿魚を連れて馬廊へ行き、部下の射雁に馬を選ばせるが、穿魚は嫉妬を覚え不満を漏らす。蒋長揚は彼をなだめ、倉庫で武器選びの権利を与える。一方、劉暢は葛署令たちから嫌がらせを受けるが、蒋長揚が駆けつけ救出し、文人としての誇りを守るべきだと説く。劉暢は自らの才能で大成し、将来何惟芳に受け入れを請うつもりだと語る。蒋長揚は理想論より、彼女の受け入れが肝心だと指摘した。
勝意は家族のもとへ帰る決意を固めるが、父と兄から罵声を浴び、面目を潰されたと非難される。さらに、年老いた未亡人に会うよう促され、心が冷たくなる。
何惟芳は呂耕春の丁寧な治療で手を完全に回復させ、彼女に薬用化粧品の販売を提案。自信のなかった呂耕春も「必ずできる」と励まされる。長安に戻った勝意は意気消沈し、何惟芳と呂耕春の会話を聞いて自分の無力さを痛感し、悲しみに暮れて立ち去る。その日は亡くした子の命日であり、勝意は思い出に涙する。王擎は誠実に過ちを認め、雨の中で泣き崩れる勝意を抱きしめる。勝意も抵抗せず、肩に顔を埋めて泣き続けた。
その後、何惟芳は鶏を焼いて勝意の帰還を祝う。蒋長揚はその鶏を密かに持ち出すが、穿魚に命じて石斛を届けさせ、より栄養あるスープにして提供させた。勝意は何惟芳の心遣いに胸を熱くする。さらに、汚職官僚の崔茂は蒋の圧力によりついに自白し、何惟芳は蒋長揚から贈られた石斛への礼として特別に胡餅を作って届けた。
こうして、窮地にあった勝意や花満築は再び安定を取り戻し、蒋長揚と何惟芳の巧みな計略と配慮によって周囲の敵や嫌がらせも次第に収束へ向かう。
国色芳華～牡丹の花咲く都で～ 21話・22話・23話・24話 あらすじ
国色芳華（こくしょくほうか）～牡丹の花咲く都で～ 全話あらすじ キャスト・相関図
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