如懿伝 85話・86話・87話(最終回) あらすじと感想

如懿伝 〜紫禁城に散る宿命の王妃

第85話 あらすじと感想

dim-sumさん

第85話 口封じ

如懿は、5皇子永琪に祈る場で皇太后に面会できました。そして亡きおばの言葉「心毒」つまり後宮では心が蝕まれる、自分もそうだと自嘲します。そして12皇子を守って欲しいと嘆願しました。

自分の宮へ戻る時、皇帝は偶然如懿の後を通ります。お付きの容珮が気付きますが如懿は無視。そりゃそうだ。

一方皇貴妃衛嬿婉の侍女・春嬋は、如懿の侍女容珮たちに連行された後、如懿に詰問されたと聞き、疑う衛嬿婉。見事罠に嵌ったようですね。

さらに衛嬿婉は、手元で育てる皇子に母を何より大切に、と吹き込むのを皇太后の娘に聞かれ、教育がなっていないと子供全員が取り上げられます。これら全てが春嬋のせいだと考え、如懿への恨みを募らせます。自業自得なのに。

さらに皇太后の手元に引き取られた12皇子が、衛嬿婉が与え続けた(毒キノコ入りの?)食事を恋しがっていると聞きます。食事の内容を知りたいと皇太后から言われ、これも春嬋のせいだと誤解し、遂に殺害を決意。口紅に毒を混ぜたうえ実家へ見舞いに行かせ亡き者にします。

愉妃海蘭もここへ便乗、春嬋の死を嬿婉付きの王蟾太監に伝えます。そして次はあなたね、と衛嬿婉への恐怖を植え付けます。やるなあ…

第86話 あらすじと感想

dim-sumさん

第86話 暴かれた真実

皇帝が倒れ先が短いと聞き、皇貴妃衛嬿婉は息子永琰を皇太子にするため動きます。それは永琰の名前を太子密建の小箱に潜ませることでした。

それを皇帝に見つかり、更に愉妃海蘭が侍女春嬋や、衛嬿婉の弟、王蟾太監督まで呼び入れ、衛嬿婉を告発しました。衛嬿婉は、尚も罠に掛かったと罪を認めません。

皇太后が現れ、如懿が禁足になって以降自分の衣を解いて縫っていた経幡(亡き人の供養のため仏前に飾る旗)を広げました。そこには第5皇子永琪のほか、衛嬿婉が殺害した人物の名前が1人ずつ書かれています。

罪を認めても反省をしない衛嬿婉の本質を知り、皇帝も目が覚めたようです。そして罰として劇薬を与え、殺さずに解毒させ毎日服用させるよう命じます。無間地獄の刑です。

皇太后は「如懿はただ善には善の、悪には悪の報いをと願った」と諭し、皇帝も反省。皇后印を如懿に戻そうとします。遅いよ!

そして誰にも会わず閉じこもる如懿を直接訪ね、狩りに同行せよと言うのですが、如懿は、体調を理由に断り「蘭因架果、花開花落自有時(男女の情が美しいのは初めだけ、やがて散ってしまう)」と告げるのです。如懿は、もうお互いの情は切れたと伝えたのでしょうね。

第87話 (最終回) 感想

dim-sumさん

最終話 緑梅の記憶

如懿は、皇帝が狩りから戻る前に亡くなりました。亡くなる前に皇帝との思い出の場所を散歩したとき、皇帝との思い出を葬り、正義を実行した満足感に浸っていたのでしょうか。

侍女容珮も如懿の後を追ったため、如懿の気持ちを物語るのは、12皇子への手紙と皇帝から貰った枯れた緑梅の鉢だけ。手紙には自分は死んで自由になった、皇子も自由に生きて欲しいと綴られていました。

皇帝は如懿が結核だったことや病状も知らなかったために、如懿の死がより衝撃的で、後悔の念が強くなったでしょう。衛嬿婉に振り回されていた自分を反省し、漸く如懿と向き合えると思った途端、相手が逝ってしまったのですから。

その後如懿の自由になったという思いを汲んで、敢えて皇后としてではなく、自分と同じ墓に埋葬もせず記録から抹消したのは、立派だと思いました。それは「廃后ではなく、皇后を降りた」如懿への何よりの餞だったでしょうね。

更に12皇子ではなく衛嬿婉が産んだ第15皇子・永琰を皇太子にするにあたり、衛嬿婉を毒殺。その後位を譲り如懿の緑梅の側で死去。直前には如懿の髪と自分の白髪を如懿が刺繍した手巾と共に箱に入れていました。来世ではまた一緒に、と考えていたのでしょうね。

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