度華年

度華年 The Princess Royal

度華年 1話・2話・3話・4話・5話 あらすじ

度華年 The Princess Royal 2024年 全39話 原題:度华年

第1話あらすじ

第1集 長公主が裴文宣を暗殺させる

大夏国の宮廷に、暗雲が立ち込めていた。皇后が陛下への謁見を望む中、宮中の侍衛はすでに総入れ替えとなり、不穏な空気が漂う。そんな折、大宰相・裴文宣が宮中へと召される。彼は皇后に「宮中で謀反を企てておられるのですか」と問いただすと、すぐさま病に伏す李川帝のもとへ向かった。瀕死の陛下は、最後の力を振り絞り「この国の行く末を託す」と裴文宣に語る。だが、皇太子の指名が長男・李平に下ると知った長公主・李蓉は、世家の均衡が崩れることを悟り、深い絶望に包まれていた。

病に侵された李蓉は、最後の別れを告げるため裴文宣と対面する。香の漂う静寂の中、二人の言葉はもはや交わらず、かつての愛は冷たい政治の駆け引きへと変わっていた。だがその香には毒が仕込まれていた――李蓉は裴文宣の裏切りを悟り、復讐の命を下す。吹雪の夜、伏兵が裴文宣を襲撃。矢が胸を貫く瞬間、彼は最期に真実を知る。命を奪ったのは、他ならぬ長公主だった。二十年にわたる愛憎の果て、二人は互いの手によって破滅へと導かれる。

裴文宣の死を知った李蓉は、静かに息を引き取る。最期の涙が頬を伝う中、彼女の意識は闇に沈んだ――だが、次に目を覚ますと、そこはかつての宮中。死んだはずの侍女・静蘭が健やかに微笑み、自身の姿は若き日のものへと戻っていた。李蓉は時を遡り、十八歳の春へと転生していたのだ。

過去を変える第二の人生。かつての盲目の恋を悔やみ、今度こそ裴文宣に惑わされまいと誓う李蓉。運命の駙馬選びの宴が再び始まり、宮廷の権謀と愛憎の歯車が静かに回り出す。一方、裴文宣もまた同じく過去に戻り、まだ貧しく名もなき青年であった頃に立っていた。破談した秦真真の影、そして新たに届く李蓉からの招待状――。

かつて悲劇で終わった二人の物語は、今、再び交差する。愛と裏切り、運命と再生の壮大な宮廷叙事詩がここから幕を開ける。

 

第2話あらすじ

第2集 裴文宣の求婚策略が露見する

春の宴を前に、各家の名門子弟たちが長公主・李蓉の招待を受けて集う。中でも注目を集めたのは、蘇家の次男・蘇容卿。才貌兼ね備えた天下一の若様として名高い青年だ。質素な馬車で到着した裴文宣は、その名を耳にして微かに眉をひそめる。彼の記憶には、李蓉と蘇容卿の因縁が深く刻まれていた。

一方の李蓉は、蘇容卿の来訪を知るや否や慌てて身支度を整える。十八歳の姿に戻った彼女にとって、この再会はかつて果たせなかった恋の「やり直し」でもあった。ついに対面を果たした李蓉の胸は高鳴り、傍らからその光景を見つめる裴文宣の胸中には、かつての甘くも苦い記憶が蘇る。李蓉と蘇容卿の二人を見つめながら、裴文宣は「何が変わり、何が繰り返されるのか」と自問していた。

宴の席では、李蓉が蘇容卿にだけ特別な視線を送る。次々と名家の若者たちが芸を披露する中、彼女は蘇容卿を指名し、見事な弓術を披露させる。陛下は娘の意図を悟り、李蓉が蘇家の青年に心を寄せていることを確信する。しかし、宴の片隅で裴文宣は冷ややかにその光景を見つめ、「火遊び」と呟いた。

やがて宴が終わり、李蓉は密かに蘇容卿を呼び出そうとする。だが、その行動を知った裴文宣は怒りを抑えきれず、彼女を諫める。「もし本当に蘇容卿を想うなら、辺境に嫁ぐか、刺し殺すかのどちらかだ」と――その言葉は、彼女の心を深く刺した。かつての彼もまた、同じように彼女を縛りつけたのだ。

それでも李蓉は運命に抗うように、再び蘇容卿への想いを口にする。裴文宣は衝動的に「私が李蓉を娶る」と叫ぶが、李蓉は怒りに震え、彼を池に突き落とした。周囲の者たちは凍りつき、李蓉自身も「少しやりすぎたか」と胸中で呟く。しかし、水から引き上げられた裴文宣の瞳には、確固たる決意が宿っていた。

その後、二人は再び対面する。裴文宣は「駙馬候補は自分一人」と告げ、李蓉の前に姿を現す。かつての恋と憎しみが交錯する中、李蓉は問いかけた。「あなたの心にあるのは、私への罪悪感だけ?」――裴文宣は答えられない。二人はかつてと同じように将棋を指すが、その盤上でふと気づく。互いが二十年前の記憶を持つ“転生者”であることに。

運命の糸は再び絡まり、愛憎の駆け引きは新たな局面を迎える。
再会は始まりに過ぎなかった――。

 

第3話あらすじ

第3集 李蓉が誘拐に遭い裴文宣が救出

再びすれ違う李蓉と裴文宣。互いが過去の記憶を抱えたまま、言葉のひとつひとつに棘が刺さる。李蓉は裴文宣の恩知らずな態度に憤り、裴文宣もまた、李蓉の頑なさに苛立っていた。二人の心にはいまだ深い傷が残り、愛と恨みが絡み合って解けないまま――。

激しい雨の夜、李蓉は「もうこの人生には耐えられない」と叫び、かつてすべてを失った痛みを吐露する。裴文宣もまた、秦真真との過去をめぐる誤解に苦しみ、互いが互いを破滅させたと信じて疑わない。だが、誰よりも李蓉の幸福を願っていたのは、他ならぬ裴文宣だった。彼は冷静に言う。「今、李蓉の駙馬になれるのは自分しかいない」と。李蓉は返答を避け、ただ静かに彼を遠ざけた。

その夜、李蓉のもとに迫る影――楊家軍の陰謀であった。皇后派と結託した楊家が、李蓉を拉致しようと動いていたのだ。屋敷内の裏切り者を見抜いた李蓉は、侍女・静蘭に自らの衣を着せて脱出を図る。しかしその策も敵に見破られ、追っ手が迫る。偶然その場を通りかかった裴文宣は、危険を察して駆け出した。

混乱の中、裴文宣の放った矢が誤って李蓉の馬を撃ち、彼女は地に倒れて気を失う。裴文宣は愕然としながらも、追跡をかわし李蓉を背負って森へと逃げ込む。目を覚ました李蓉は、自分を抱える裴文宣の姿に驚き、思わず反発するが、追っ手の足音が迫る中、二人は息を合わせて逃げざるを得なかった。

やがて小川のほとりに身を潜めた二人。裴文宣は火を起こし、冷えきった李蓉に自らのマントをかける。焚き火の灯りに照らされたその瞬間、かつての記憶と心の距離が一瞬だけ重なる。魚を焼きながら、二人はついに“あの夜”の真実を語り合う。李蓉は問う――「なぜ、あの時私に毒を盛ったの?」。裴文宣は衝撃を受け、断固として否定した。「決してそんなことはしていない」と。

そして、李蓉が言及した香袋の秘密が明かされる。実はそれは、蘇容卿から贈られたものだった。裴文宣は静かに告げる。「あの時、陛下こそが蘇家を陥れた。蘇家は忠義を尽くしたのに滅ぼされたのだ」と――。李蓉の心は激しく揺れた。彼女は確かに陛下に蘇容卿の助命を願った。しかし、結末は非情だった。蘇容卿は宮刑に処せられ、全てが崩れ去ったのだ。

焚き火の炎が揺れる中、二人の沈黙は過去と現在を繋ぐ祈りのようだった。
運命は再び彼らを試そうとしている――。

 

第4話あらすじ

第4集 李蓉と裴文宣が一夜を共にする

蘇容卿に下されたのは、あまりにも残酷な宮刑だった。もはや男としての尊厳を失った彼は、それでも李蓉のそばを離れようとはしなかった。李蓉はその忠誠を信じたいと願いつつも、蘇家が滅亡した宿命を背負う彼の胸に、別の目的が潜んでいるのではないかと疑念を抱く。だが、二人の情愛さえも朝廷の権力闘争の波に呑まれていった。

やがて李蓉は知る。蘇容卿が毒を盛り、裴文宣を陥れようとしていたことを――。それは、彼女の勢力を完全に掌握するための裏切りだった。涙に暮れる李蓉を、裴文宣は静かに慰めるが、李蓉にはその優しさすら嘲笑に聞こえた。焼き上がった魚を手渡しながら、裴文宣は警告する。「これ以上、蘇容卿と関われば、鞭打ちでは済まない」と。

一方その頃、宮中では寧妃と容妃が密会。寧妃は皇后の使者として訪れ、王位を巡る密約を持ちかけた。だが容妃は沈黙で応じ、その提案を拒絶。夜の宮に、女たちの静かな駆け引きが交錯する。

森の中で逃亡を続ける李蓉と裴文宣。冷え込みの中、李蓉は裴文宣に寄り添い、火を囲んで語り合う。李蓉は問いかけた。「秦真真に会いたいと思ったことは?」裴文宣は一瞬黙し、「考えたことはある。でも、妻はあなた一人だ」と答えた。李蓉は彼に、将来の話を口にしないでほしいと頼み、ただ“敵同士にはならない”と約束を交わした。

夜明け、二人は抱き合ったまま眠っていた。目を覚ました瞬間の気まずい沈黙に、未練と戸惑いが滲む。そこへ太子・李川が駆けつけ、姉の無事を確かめて安堵する。しかし、裴文宣の姿を見た太子は激昂し、「姉上に近づくな」と命じた。蘇容卿がかつて李蓉を裏切った記憶が、再び李蓉の胸を締めつける。

宮中に戻った李蓉は、皇后に呼ばれる。皇后は李蓉に楊泉との政略結婚を命じたが、李蓉は毅然と拒む。彼女にとってそれは、弟・李川を危険に晒す選択だった。李蓉は涙ながらに訴える。「私は裴文宣を選びます。せめてそれなら、陛下もわだかまりを抱かずに済むでしょう」。しかし母は泣きながら叫ぶ。「私は生きたいの、李川を生かしたいのよ」と――。母娘の対立は決裂し、李蓉は扇で顔を隠してその場を去った。

一方、裴文宣は太后に召され、「この窮地を脱するには、李蓉との婚姻しかない」と進言する。李蓉を権力の道具としてではなく、一人の女性として守り抜くために。だがそこへ、寧妃の弟・楊泉が「李蓉に求婚したい」と名乗り出る。裴文宣は激しく叱責するが、楊泉は一歩も引かない。

陛下の前で二人は対峙する。楊泉の言葉に、陛下は冷たく告げた。「考え直せ」。怒りに震える楊泉の瞳に、宮廷を覆う嵐の兆しが宿る。

愛と忠誠、そして野心が交錯する中、李蓉の運命は新たな岐路へと進み始める――。

 

第5話あらすじ

第5集 裴文宣、楊泉殺害の命を受ける

陛下の召しに応じ、裴文宣は玉座の前に跪いた。彼は李蓉と一夜を共にしたことを自ら告白し、深々と頭を垂れて罪を詫びる。しかしそれは単なる過ちではなかった。昨夜の行動は、楊泉に李蓉を諦めさせるための芝居――裴文宣はそう説明した。陛下の意図を察し、自ら打ち明けることで事を穏便に収めようとする彼の機転に、皇帝は驚きを隠せなかった。同時に、楊家の勢力を削ぐ好機だと見抜き、裴文宣に新たな密命を下す。

一方、李川は姉・李蓉を訪ね、その心の内を案じていた。李蓉はただ、弟がこの純粋な志を汚されぬことを願うばかりだった。その頃、寧妃は弟・楊泉を呼び出し、裴文宣の排除を決意する。李蓉が裴文宣を選ぶ限り、楊泉の未来はない――姉弟の陰謀は、静かに牙を剥き始める。

李蓉は太子・李川の剣を裴文宣に贈った。「これは太子から授かったものです」と囁く李蓉の瞳に、裴文宣は複雑な想いを宿す。その瞬間、彼の運命もまた決定づけられた。任務へと赴く裴文宣に対し、陛下は密かに命じる――「成功すれば呼び戻せ。失敗すれば、その場で斬れ」と。

だが、任務の途中で裴文宣は黒衣の刺客に襲われる。指揮していたのは、やはり楊泉。死を覚悟したその時、李蓉の配下が間一髪で駆けつけ、楊泉を討ち取った。血に濡れた夜、裴文宣は一枚の絵を李蓉の部下に託し、密かに姿を消す。

その報を聞いた寧妃は激怒した。「なぜ彼を逃がしたの!」――弟の死と共に、宮廷の均衡は崩れ始める。

やがて裴文宣は追っ手を撒くため、銀貨を民にばら撒いて混乱を誘い、命からがら宮中へ戻る。李蓉と再会した彼は、互いに複雑な感情を抱きながらも、共に陛下の前に進み出た。李蓉は花を手にわざと冷たく問う。「なぜ戻ったのです?」――裴文宣は跪き、楊泉を討った事実を告白する。

皇后と李川も事の顛末を知り、李川は姉が相談なく行動したことに驚く。裴文宣は「故意ではない」と無実を装うが、真実を知る者は皆沈黙した。陛下はこの機会を逃さず、楊家の徹底調査を命じ、裴文宣に処理を一任する。李蓉は裴文宣を擁護し、彼の父も黙するしかなかった。

そしてついに、李蓉の再婚相手を決める時が来る。陛下は三名の駙馬候補の中から一人を選べと命じるが、李蓉は涙を湛え、悲しみを装いながら沈黙した。その裏で、彼女の心はすでに決まっていた――裴文宣以外、誰も選ばないと。

二人の間に漂う緊張と親密さは、誰の目にも明らかだった。裴文宣は李蓉に「蘇容卿の微笑みに惑わされるな」と忠告し、李蓉は「あなたには関係ない」と言い返す。まるで喧嘩する恋人のように、二人の距離は遠くて近い。

だが朝議の場で、裴文宣はついに決意を示す。陛下の前で楊泉の罪状をすべて暴露し、李蓉も共に証言した。宮廷中が静まり返る中、楊家を擁護していた者たちは次々と沈黙。裴文宣は民衆の前で立ち上がり、心に誓う――「いつか必ず、李蓉と肩を並べてこの国を守る」と。

血の雨が上がる時、新たな秩序が芽吹こうとしていた。

 

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