惜花芷~星が照らす道~

惜花芷~星が照らす道~

惜花芷~星が照らす道~ 26話・27話・28話・29話・30話 あらすじ

惜花芷~星が照らす道~2024年 全40話原題:惜花芷

第26話あらすじ 花芷、無事に帰宅し書簡を届ける

顧晏惜花芷、それぞれの道で試練が訪れる——。
顧晏惜が激戦の最中、敵の刃が迫った瞬間、花芷が矢を放ち彼を救う。二人は山谷へと突入し、無数の刺客に囲まれるが、花芷は冷静に山上の仕掛けを見抜き、縄を断ち切る。巨大な岩が崩れ落ち、顧晏惜は仲間を守りながら退避、刺客たちは一掃された。戦いの後、花芷は北地の老爺たちの無事を伝える書簡を夫人たちに届け、家中は久しぶりに安堵の笑顔に包まれる。夜には華やかな宴が開かれ、夫人たちが芸を披露する中、平穏な時が流れるかに見えた。

しかし、顧成焘が昏睡に陥ったとの報せが届く。顧晏惜は即座に禁軍と七宿衛を召集し、宮中を封鎖。陳妃を尋問し、慶帝が朝議後に倒れたと知るも、食事や薬からは毒の痕跡が見つからない。陰謀の核心に迫る証拠は未だ掴めず、顧晏惜は憲王・顧晏恭の動向を警戒する。憲王慶帝が目覚めぬ限り勝利は自分にあると確信し、静かに時を待っていた。だがその中で、六皇子の行方不明という新たな不穏が浮上する。陳情の報告を受けた顧晏惜は、「生きていれば姿を、死んでいれば遺体を」と冷徹に命を下す。

一方、花芷は新たな挑戦として酒楼の経営を決意する。しかし、手持ちの資金では好立地の店を買えず、城南の棠溪楼を狙う。偶然その場で交渉していた白掌柜と出会い、彼が独立を目指していると知る。二人は公平を期して、勝者が店を手にする「擂台勝負」で決着をつけることに。花芷の聡明さと胆力が試される瞬間だった。

同じ頃、沈焕芍薬は川辺で蛇を探しながら、平穏な日々の約束を交わす。だが静けさの裏で、再び運命が動き出していた。
棠溪楼では、花芷が雇った料理人が拂冬を嘲笑し、彼女は黙って包丁を握る。だが「喜姑」と呼ぶ声に動揺し、指を切ってしまう。拂冬の涙と共に明かされる過去——幼い頃、父に虐げられ、失敗の罪を着せられて売られた少女の記憶が蘇る。花芷は彼女を優しく抱きしめながら、苦しみの連鎖を断ち切ろうと心に誓う。

戦と陰謀、そして心の傷が交錯する中、それぞれの運命が再び動き始めていた。

 

第27話あらすじ「拂冬、奮起して料理の腕を披露」

顧家を覆う陰謀の影が深まる中、花芷の周囲にも新たな絆と試練が訪れる——。

拂冬の過去が明らかになる。幼い頃、貧しさの中で父・梁富貴に「もう一つのラクダのこぶ」を買うために売られた彼女。長く心に封じていた傷を花芷に打ち明け、涙ながらに「人間として生きたい」と訴える。花芷は黙って抱きしめ、彼女の痛みを受け止めた。

一方、顧晏惜顧成焘の枕の下から白い粉を発見。御医の調べで薬包が仕込まれていたことが判明する。長青は「長年の不眠に効く薬」と弁明するが、医官・は未知の毒物との反応で昏睡に陥った可能性を示唆する。毒の正体が掴めず、解毒薬も作れない中、宮中には不穏な緊張が漂い始めていた。

その頃、沈焕芍薬と密かに再会し、花芷の料理対決を手伝うことを約束する。二人は「花記」で多くの料理を注文し、沈焕はすべての金を使い果たす。花芷は食べ残しを大相国寺に届け、貧しい人々に分け与えるよう芍薬に託す。その優しさは人の心を静かに温めていく。

やがて、拂冬の前に父・梁富貴が現れる。涙ながらに謝罪し、「一緒に家へ帰ろう」と誘うが、拂冬は毅然として拒絶。「私はもう家畜じゃない」と言い放ち、再び厨房に立つ。料理長・銭師傅に見下されても怯まず、鮮やかな包丁さばきで周囲を圧倒する。新たな料理を提案し、厨房をまとめ上げた拂冬は、過去の鎖を自ら断ち切ったのだった。花芷はその姿に胸を熱くする。「花記」の評判も急上昇し、客足は絶えない。

その一方で、街の片隅では行方不明の六皇子が飢えに苦しんでいた。花芷は彼を見つけ、そっと食べ物を置く。少年の目に映ったのは、馬車に描かれた花の印——運命の出会いだった。だが、黒装束の男たちが突如現れ、子どもをさらおうとする。逃げ出した六皇子を守るため、花芷は密かに顧晏惜へ暗号を送る。顧晏惜はただちに七宿衛を総動員し、「目立つように探せ」と命じる。憲王・顧晏恭もまた動き出し、「六皇子が口を開く前に始末せよ」と冷酷に指示する。

混乱の街で、花芷拂冬は再び乞食たちに施しを行っていた。その帰り、馬車に忍び込んだ小さな影——怯えた六皇子を見つけた花芷は、静かに彼を抱き上げて家へ連れ帰る。ベッドの下に隠れた少年に優しく声をかけ、「出てこなければご飯はなし」と冗談めかすと、やっと這い出してくる。だが、首に刻まれた手の跡が、彼の背後に潜む残酷な真実を物語っていた。花芷は顔を引き締め、誰にも口外しないよう固く命じる——その夜、運命の歯車が静かに軋み始めていた。

第28話あらすじ 「憲王の圧力、晏惜が花芷を守る」

顧家と花家、二つの運命が交錯する中、真実と陰謀が次第に明らかになっていく。

花府では、傷ついた六皇子の心を癒やすため、抱夏が湯を沸かし、芍薬が薬草を加え、拂冬が温かい食事を用意する。彼の瞳にはまだ怯えの影が宿っていたが、花芷だけを信じるようになり、彼女の後をついて歩く“小さな護衛”のような存在となっていた。

そんな折、白掌柜花芷を訪ね、「料理対決の最終戦は公開で行おう」と提案。双方の代表料理人が腕を競うことになり、拂冬は自ら名乗りを上げ、相手にあの父・梁富貴を指名する。かつての加害者に挑む娘の決意が、花芷の胸を熱くした。

一方その夜、六皇子は偶然、宮中の奴才と黒衣の男が密談するのを目撃する。黒衣の男が針を手渡す場面を見た瞬間、気づかれた六皇子は糞桶車に身を潜め、命からがら逃げ出す。悪夢にうなされ「殺さないで」と叫ぶ姿に、花芷は深い同情を覚える。彼女が「この家では刀がなくても眠れる」と優しく語ると、六皇子はようやく小刀を手放した。だが翌朝、彼は包子を持って再び姿を消す。

その頃、顧晏惜は七宿司を率い、黒衣の一味を誘い出すために街中で大胆な動きを見せる。囮作戦は成功し、敵を一網打尽に。逃げ延びた一人を追跡した李猴は、その声から憲王の側近・魏内侍だと察知する。顧晏惜の追及を恐れた憲王は、六皇子の抹殺を決意。半数の兵を花家へ、もう半数を棠溪楼へ送り込み、自らも花芷の前に姿を現す。

棠溪楼では、ついに料理対決の最終戦が開幕。第一戦は包丁さばき。拂冬は過去の屈辱を晴らすように鋭い動きで梁富貴を圧倒し、観客の拍手を浴びる。楼上では花芷憲王に茶を勧めるが、憲王の態度は不穏。彼が咳き込み、部下が花芷を責めようとしたその瞬間、顧晏惜が現れ、彼女を庇うように立ちはだかる。机の下では、六皇子が息を潜めて震えていた。

続く第二戦は火加減勝負。楼下の歓声の中、憲王の焦燥が募る。花府・棠溪楼のどちらにも六皇子が見つからないと報告を受け、花芷に「連れてきた少年の居場所は?」と詰め寄る。花芷は静かに微笑み、「彼は私の弟、花柏林です」と答える。その強さに、顧晏惜の眼差しがわずかに柔らいだ。

第三戦、梁富貴は「炙りラクダのこぶ」を披露。対する拂冬は魚の白身を使った料理「賽駝峰(ラクダ越え)」を完成させる。誰もが食べられる優しい味——それは、過去を越える拂冬自身の象徴だった。勝負は花家の勝利に終わり、歓声が棠溪楼に響く。

だが、その裏では憲王の手が動いていた。花芷を殺そうと剣を抜く憲王。次の瞬間、扉が開き、七宿司の兵が突入する。顧晏惜が堂々と立ち、鋭い声で命じた——「憲王を拘束せよ」。その瞬間、憲王の瞳が見開かれる。
――「貴様が、七宿司の司使だったとは…!」

運命の天秤が、静かに傾き始めた。

第29話あらすじ「皇帝の目覚めと憲王への毒酒の賜与」

七宿衛の号令で、顧晏惜憲王を追い詰め、花芷を安全な場所へ避難させる。花芷は棠溪楼の大広間に避難者たちを誘導するが、窓から新たな刺客が乱入し激しい戦闘が始まる。六皇子が隠れていた机が倒れ、姿を現すが、顧晏惜が彼を守る一方、憲王は混乱に乗じて逃走。六皇子も怯え、花芷が厨房へ連れて隠れる。魏内侍に見つかった瞬間、花芷は袖箭を放ち即死させる。顧晏惜花芷六皇子の護送を陳情に命じ、六皇子の証言をもとに「皇帝暗殺の企て」を宮中に報告する。顧晏惜は街中で憲王を捕らえ、急ぎ宮中に戻って慶帝・顧成焘の衣を調べさせ、針孔の確認にあたる。

花家の女たちは焼け落ちた花府を前に涙を流すが、花芷は「人が無事ならよい」と心を落ち着ける。白掌柜は避難先として棠溪楼を提案し、皆を誘導する。医官たちの調査では針孔は見つからず、内官・吉祥は慶帝への恨みを吐露する。花芷は焼け跡からわずかな金銀を回収し、敗れた白掌柜を棠溪楼の共同経営者として迎える。夏金娥が顧晏惜の身分を尋ねると、花芷は「七宿司の司使」と明言する。頭部の調査でついに顧成焘の頭頂部に一本の針が発見される。

顧成焘が目覚めると、牢にいる憲王を訪ね毒酒を勧めるが、憲王の最後の抵抗は顧晏惜に阻まれ、酒壺の破片で自害。顧成焘顧晏惜に「憲王の一件は徹底調査し、党羽を厳しく処罰せよ」と命じる。花芷白铭夏は「止名楼」を開店し、顧晏惜も訪れる。彼は北地から戻った後、冷たくしてしまった花芷に謝罪し、花芷は優しく彼の手を撫でつつ六皇子の処遇を確認する。花芷は夫人たちを呼び、「阿捡」と呼ばれる子どもは特別な身分であり、今後の運命は不透明だと説明。夫人たちは六皇子の正体を知らずとも、母として同情し、花芷六皇子を止名楼に留める決意を固める。

顧成焘憲王の言葉を思い返しながら階段に座り込む。顧晏恭が現れ、六皇子の居場所を問いただすが、顧晏惜は答えず止名楼へ誘う。止名楼で六皇子を目にした顧成焘は驚き、彼に豆角の皿を持たせて部屋へ入らせる。慶帝が「助けて」と叫ぶが長青に制止され、顧成焘六皇子の去就を問い詰める。六皇子は「皇子には戻りたくない」と答え、顧成焘は激怒。顧晏惜の匕首で額を切り、「玉碟(皇族名簿)には六皇子の名を載せない」と宣言する。

宮中に戻った顧成焘顧晏惜に褒美を与えようとするが、顧晏惜は花家旧宅の返還を望む。顧成焘はこれを承諾し、家の門前で波乱を乗り越えた家族たちは涙を流しながら帰宅を果たす。事件は一応の決着を見たものの、花家の新たな日常と六皇子の未来は、まだ静かに動き始めたばかりであった。

 

第30話あらすじ「白铭夏、拂冬に求婚するも大騒動に」

顧晏惜は花芷が宮廷の暗部に近づくことを心配するが、花芷は恐れを示さず、二人は幼い頃の約束を思い出し、顧晏惜はかつて花芷が作った渾儀(天体観測器)を渡す。幼い頃に星を探す約束をした二人だったが、その願いはついに叶った。騒動の後、大夫人二夫人は花園で実用的に野菜を育てることを考え始める。朵児が花園で六皇子を探す際に誤って井戸に落ちると、六皇子はすぐに飛び込み、柏林と共に朵児を救出。顧晏惜六皇子の行動を称賛し、三夫人は彼を義理の息子として迎える。六皇子は学堂に通い、内容が理解できなくとも学ぶ意欲を示す。

その頃、白掌柜拂冬に求婚の品を持参したと知った顧晏惜は激怒し、刀を持って花家へ向かう。陳情も準備を整えて後を追うが、花芷は事情を知らず白掌柜を戸口で迎える。顧晏惜白掌柜が差し出した婚姻書を刀で切り裂き「出て行け」と怒鳴る。白掌柜は理由を問い、顧晏惜は慌てて刀を下ろし小声で祝福の言葉を告げる。実際、白掌柜拂冬は料理対決を通じて親しくなり、止名楼開業後に互いに惹かれ合っていた。白铭夏拂冬と結婚するため、止名楼の半分の持分を拂冬名義にすると申し出、皆が祝福する。

花家の娘たちは理想の夫について語り合い、花琴は「美貌だけでなく家柄も重要」と花蓉に助言する。偶然通りかかった鄭知花霊が訂正を伝える場面もある。茶商・孫襄花芷を訪ね、迎春を見て目を奪われる。三夫人孫襄が娘たちを見定めに来たのではと推測し、花琴は策略を練り、迎春孫襄にぶつかる形で注意を引くことに成功する。

顧晏惜沈焕芍薬が囲碁をしている場面を目にし、沈焕に話を聞こうと申し出る。食事中、芍薬との関係について尋ねるが、「友人になるのは構わないが、傷つけたら…」と警告しつつ、箸で碗を突き刺す行動で沈焕を驚かせる。沈父憲王への好意から自身への調査を恐れ、蒋家との関係を築こうと沈焕に結婚を勧める。沈焕は反対するが、情に訴えられて渋々承諾する。

その後、孫襄花芷と商談するが、迎春花琴のことを尋ねる。花芷は怒って追い返し、厨房で迎春孫襄の素性調査を指示する。芍薬沈焕を訪ねるも、沈焕は「もう一緒に遊べない」と告げる。蒋家の娘は沈焕に勉学や科挙を勧めるが、沈焕の望む人生とは異なるものであった。花芷顧晏惜を中心に、宮廷の影響、家族関係、そして若い者たちの成長や恋愛模様が交錯する日常が描かれる回である。

 

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