愛憎の奴隷

愛憎の奴隷

愛憎の奴隷 6話・7話・8話・9話・10話 あらすじ

愛憎の奴隷 2024年 全24話 原題:玉奴娇/玉奴嬌/Enslaved by Love

第6話あらすじ

意識が朦朧とする中、**殷稷(いん・しょく)は目の前の人物を谢蕴(しゃ・うん)だと思い込み、その名を呼び続けていた。しかし次の瞬間、頬を打たれて我に返る。彼の前にいたのは萧宝宝(しょう・ほうほう)**だった。自分が薬を盛られ、錯乱状態に陥っていたことを悟った殷稷は、これ以上事態が悪化するのを防ぐため、強引に萧宝宝を気絶させ、その場を離れる。

翌日、殷稷は**祁砚(き・けん)**から、酒そのものではなく「酒瓶」に細工が施されていたことを知らされる。つまり殷稷が酒を入れ替えても、薬の影響からは逃れられなかったのだ。背後にいるのは萧家。彼らはすでに城主となった殷稷を、あらゆる手段で支配しようとしていた。

過去が明かされる。殷稷はかつて萧家に養子として引き取られ、三公子から理不尽な虐待を受けていた。正体が分からぬうちは道具同然に扱われ、だが彼が真の血筋だと判明し城主に据えられると、今度は萧宝宝に子を産ませることで完全に縛ろうと画策する。その思惑を殷稷は痛いほど理解していた。

だからこそ殷稷は、谢蕴をあえて冷酷に扱うという歪んだ選択をしてきた。自分のそばにいれば、彼女は権力争いの駒にされ、命すら危うくなる――そう考えたがゆえの行動だった。

一方、屋敷の外では、谢蕴に関する悪質な噂が急速に広まっていた。発信源は萧家。彼女を「身持ちが悪い女」と貶めることで、殷稷の弱点を握ろうとする意図が明らかだった。殷稷はその事実を知り、関係者を容赦なく排除する決断を下すが、同時に谢蕴の耳に入ることを何より恐れる。

しかし、真実は別の形で谢蕴のもとに届いてしまう。彼女の侍女が街で辱めを受け、「谢蕴は不品行」「殷齐との関係は清くない」「卑猥な舞まで学んでいた」などと囁かれていると告げる。侍女は谢蕴を庇ったために暴力を受けていた。謝蕴は愕然とし、心の底から絶望する。

「結局、誰一人として私を信じなかった」
その思いが溢れ、怒りと悲しみの中で、彼女は半ば投げやりに「舞を学んだこともある」と口にしてしまう。その言葉を、偶然、殷稷が耳にしていたとは知らずに。

殷稷は誤解を抱えたまま、酒に溺れ、謝蕴を呼び出す。管家の命により、谢蕴は拒むこともできず、彼のもとへ向かう。殷稷は彼女に屈辱的な言葉を浴びせ、過去の傷――谢蕴と殷齐の婚礼の日に負った傷のことまで口にする。それは彼自身が、今なお四年前に囚われ続けている証でもあった。

謝蕴は反論しない。生き残るため、家族を守るため、彼女は沈黙と従順を選ぶ。その態度は殷稷の感情をさらに掻き乱し、理性と衝動の境界を曖昧にしていく。

やがて意識を失った谢蕴が目を覚ますと、彼女は拘束されていた。しかしその束縛は、完全な監禁ではなく、殷稷の矛盾した心理――手放したくないが、壊してしまうことも恐れている――を映し出す中途半端なものだった。ほどなくして解かれた身体は、まるで宙に放り出されるかのように揺れ動く。

この一夜を経て、二人の関係はさらに歪み、
愛は保護ではなく支配へ、
赦しは存在せず、
ただ依存と恐怖だけが残る
――
そんな地点へと踏み込んでいくのだった。

 

第7話あらすじ

第7集は、殷稷と谢蕴の関係が決定的に崩壊へ向かう転換点となる回であり、「誤解」「支配」「沈黙」が連鎖し、取り返しのつかない悲劇へと突き進んでいく。

楼上に立つ谢蕴は、体調も優れないまま薄着で人目に晒されていた。その姿を見た楼下の男たちは下卑た視線と嘲笑を向け、無遠慮な言葉を浴びせかける。殷稷はその光景を目にし、怒りで拳を強く握りしめるが、立場と混乱した感情が彼を即座の行動から縛りつけてしまう。最終的に谢蕴を救い出したのは祁砚だった。力尽きた谢蕴は殷稷の胸元に倒れ込み、そのまま気を失う。彼女の重みと現実を受け止めきれなかった殷稷は、激しい憤怒と後悔により血を吐いてしまう。

殷稷は抑えきれない怒りを抱えたまま楼下へ向かい、谢蕴を侮辱した男たちを容赦なく打ちのめす。しかしその暴力は、彼女を守ることにはならず、ただ彼自身の罪悪感と無力さを際立たせるだけだった。

一方、部屋に戻った谢蕴は、心身ともに疲弊し、食事すら拒むほど無気力になっていた。侍女は彼女の異変に心を痛める。殷稷もまた一夜を眠れず、管家から「谢蕴は昨夜、高熱に苦しんでいた」と聞かされる。その言葉に、殷稷は初めて自分の行いを省みる。彼は心のどこかで、谢蕴が一言でも説明してくれれば、どんな理由でも、たとえ嘘であっても信じる覚悟だった。しかし、谢蕴は何も語らなかった。それは反抗ではなく、すでに言葉を失っていたからだった。

谢蕴は殷稷の前で完全に沈黙を貫く。その静けさは、彼女がどれほど深く傷ついたかを物語っていた。侍女は耐えきれず、祁砚に「一刻も早く谢蕴をここから救い出してほしい」と懇願する。怒りに燃えた祁砚は大殿へ乗り込み、殷稷を殴りつける。殷稷も応戦し、二人は激しく衝突する。

祁砚は叫ぶ。「かつて殷稷は、必ず谢蕴を守ると約束したではないか。いつも“自分には考えがある”と言いながら、苦しむのは谢蕴だけだ」と。殷稷も反論するが、今回は言葉が虚しく響くだけだった。彼自身も、この一件で谢蕴を取り返しのつかないほど傷つけたことを認めざるを得なかった。

そんな中、谢蕴は萧宝宝と鉢合わせる。萧宝宝はわざとらしく糕点を差し出し、谢蕴を嘲笑する。谢蕴は静かに「殷稷との縁は、もう尽きた」と告げる。さらに萧宝宝は、殷稷の書房に密室があること、そこに谢蕴の家族に関する秘密が隠されているかもしれないと囁く。

その夜、谢蕴は一人で書房へ向かい、密室を見つける。階段を下りた先にあったのは、無数の信件だった。そこには、兄の筆跡を真似て殷稷が書いた手紙、そして谢蕴が母や兄に送ったはずの家書が、未送付のまま残されていた。殷稷は、彼女を引き留めるため、希望そのものを偽っていたのだ。

真実を知った谢蕴は完全に崩れ落ちる。嘲笑され、辱められることには耐えられても、唯一の心の支えだった「家族と繋がっている」という希望まで奪われたことは、彼女の心を粉々にした。

萧宝宝は、それが意図的な離間工作だったことを明かしつつも、謝蕴の解放を条件付きで認める。謝蕴は迷わず跪き、深く頭を下げる。尊厳よりも、ここから出ることを選んだのだ。

ついに府を出た谢蕴は、真っ先に実家へ戻る。しかし、そこにあったのは荒れ果てた廃墟だけだった。かつて家族と過ごした温かな記憶が蘇る中、池のそばに積まれた三つの枯草を見つけ、彼女はすべてを悟る。
――そこにあるのは、もう二度と戻らない家族だった。

第7集は、谢蕴が精神的にも物理的にも殷稷から解放される一方で、最も残酷な真実に直面する回であり、物語はここから「愛憎」から「喪失と復讐」へと大きく舵を切っていく。

 

第8話あらすじ

第8集は、谢蕴の人生が一度完全に終わり、そして歪んだ形で“生き直し”が始まる回である。絶望の底から救い上げられた彼女は、記憶を失うことで再び殷稷のもとへ戻るが、それは決して安らぎではなく、新たな支配と疑念の始まりだった。

謝蕴は震える手で枯草をかき分け、そこに残された母の衣物、そしてかつて自分が贈った扳指を見つけてしまう。その瞬間、胸の奥にわずかに残っていた希望は完全に砕け散る。別の場所には、父と兄の衣物もあった。家族はすでにこの世にはいない。自分が必死に耐え、生き延びてきた理由そのものが失われたのだ。

「もう、生きる意味がない」

谢蕴は一人で山頂へ向かう。岩場で手を切り、血に染まりながらも足を止めることなく、迷いなく崖から身を投げる。彼女にとってそれは逃避ではなく、すべてを終わらせる決断だった。

その頃、殷稷は城中を総動員して谢蕴を探し回っていた。一晩中捜索しても見つからず、彼は谢蕴が本気で自分のもとを離れたのだと悟りながらも、探索を止めようとはしない。彼の執着は、すでに愛とも後悔とも区別がつかなくなっていた。

やがて「謝蕴を見つけた」との報告が入る。頭から血を流し、意識を失った谢蕴の姿を見た瞬間、殷稷は顔色を失い、彼女を抱きかかえて急いで府へ戻る。萧宝宝は殷稷が戻ってくるのを待っていたが、彼の腕の中にいるのが谢蕴だと知り、愕然とする。

医師は「命に別状はないが、頭部の損傷が深刻で、目覚めるかどうかは天命次第」と告げる。殷稷は昼夜を問わず谢蕴の傍を離れず、食事も睡眠も削って看病を続ける。その姿は、これまでの冷酷な振る舞いからは想像できないほど必死だった。

数日後、谢蕴はついに目を覚ます。殷稷は心から安堵するが、それを悟られまいと、あえて尊大な態度を取る。しかし次の瞬間、谢蕴は彼に平手打ちを食らわせ、さらに殷稷を“昔の名”で呼ぶ。その言葉に殷稷は凍りつく。
――谢蕴は、記憶を失っていた。

殷稷はそれを策略だと疑い、首を掴んで問い詰めるが、返ってきたのは戸惑いと恐怖、そして反撃だった。彼女の反応はあまりにも自然で、演技には見えない。殷稷は試すように、彼女がこの三年間で最も嫌っていた料理を出すが、谢蕴は何の抵抗もなく美味しそうに食べる。酒を勧めても、味を正確に言い当てながらも、過去の出来事には一切触れられない。

谢蕴は、四年間の記憶がすっぽり抜け落ちていた。

祁砚は謝蕴の回復を知り、彼女を抱きしめ、自由に府を出られる令牌を差し出す。しかし谢蕴はそれを拒み、「皆が変で怖い」と言い、令牌を地面に投げ捨てる。その姿を見た祁砚は、彼女の失忆が本物であると悟り、静かに身を引く。

それでも殷稷の疑念は消えない。祁砚は「これは二人がやり直す機会かもしれない」と殷稷に告げるが、殷稷は簡単に信じようとしない。谢蕴自身は、記憶の中では二人は婚約したばかりで幸せだったはずなのに、目覚めた世界はあまりにも歪んでいることに戸惑っていた。

疑念に取り憑かれた殷稷は、谢蕴を川辺へと追い詰める。逃げ場を失った拍子に、谢蕴は水中へ転落する。殷稷はそれを見つめながら、彼女が泳げるかどうかを確かめようとする。
――四年の間に、谢蕴は水性を身につけていた。

第8集は、記憶喪失という“救い”が、同時に新たな檻になる回であり、殷稷の愛が守護ではなく試練と監視へと変質していく過程が鮮明に描かれる。谢蕴は生き残ったが、失ったものはあまりにも多く、物語はここからさらに歪んだ愛憎へと深く沈んでいく。

 

第9話あらすじ

第9集は、**「失忆は本物なのか、演技なのか」**という疑念が完全に反転し、谢蕴が“耐える被害者”から“静かに牙を研ぐ復讐者”へと変わる、非常に重要な回である。

川に落ちた谢蕴は、水中で必死に「助けて」と叫び続ける。その様子はあまりにも切迫しており、とても芝居には見えない。殷稷はついに疑念を捨てきれず、自ら川へ飛び込み、谢蕴を救い上げる。岸に引き上げられ、意識を取り戻した谢蕴は、恐怖のあまり殷稷にすがりつき、「水鬼が一番怖い、あなたがいてくれてよかった」と泣きじゃくる。その姿に、殷稷は言葉を失い、ただ抱きしめて慰めるしかなかった。

谢蕴は涙ながらに、自分がなぜ記憶を失ったのか分からないこと、この四年間に何があったのか全く思い出せないこと、そして「もしかして私たちは別れてしまったの?」と不安を吐露する。殷稷は慌てて否定し、「別れていない」「この四年、二人は幸せだった」と嘘を重ねる。さらに、谢蕴の父と兄についても「彼らは自ら望んで辺境へ行った」と事実を歪めて説明する。その説明に谢蕴は違和感を覚えるが、殷稷は巧みに話を逸らし、ひとまず彼女を納得させる。

しかしそこへ萧宝宝が現れ、「自分こそが殷稷の妻だ」と名乗る。谢蕴は激しく動揺し、殷稷を「裏切り者」と責め立てる。殷稷は「政略結婚で愛はない」と必死に弁明するが、谢蕴はそれでも許せず、彼を部屋から追い出す。殷稷は扉の外で「自分には選択肢がなかった」と訴え続けるが、さらに側夫人がいると知った谢蕴は、ここを離れたいと言い放ち、「この場所は汚れている」とまで言う。

この一件をきっかけに、殷稷は府中の人間すべてに厳命する。「谢蕴に余計なことを言うな」「彼女が再び死を選ぶようなことがあれば、命はない」。府全体が“芝居”を強いられる異様な空気に包まれていく。

一方、萧宝宝は呪いの人形を使い、内心では谢蕴への憎悪を募らせていた。殷稷の本心を知った萧宝宝は、真実を暴露しようと谢蕴のもとへ行き、殷稷が彼女を欺いてきた証拠の書簡を差し出す。谢蕴はそれを見て震えながらも、信じないふりをし、信件を炉に投げ込んで焼き捨て、「私は覚えている」と微笑む。

ここで明かされるのは、谢蕴が“記憶を取り戻している”という衝撃の事実である。

彼女はすでに思い出していた。父の荷包の中で見つけた密信――それは、萧家当主が父に宛てた「大婚の日に殷齐の筋骨を断て」という指示だった。父が谢蕴に殷齐との結婚を強いたのは、反逆ではなく、萧家の陰謀を暴くためだった。谢家は裏切り者ではなく、利用され、切り捨てられたのだ。

家族は無実だった。それでも守れなかった。

谢蕴は涙を流しながら、「今度は私が戻ってきて、謝家のために復讐する」と心に誓う。そのために彼女は、殷稷を欺き続けることを選ぶ。嫌いな鶏肉を無理に食べ、失忆が本物だと思わせる――すべては計画の一部だった。

萧宝宝はついに殷稷に真実を告げようとするが、殷稷が現れた瞬間、谢蕴は突き飛ばされ、倒れる。殷稷は迷うことなく谢蕴を信じ、萧宝宝を追い払う。谢蕴は殷稷の前で再び“傷ついた女”を演じ、「嘘だらけの愛なんていらない」と涙ながらに訴える。

そのまま谢蕴は府を飛び出し、殷稷は黙って後を追う。街中で、谢蕴はかつて殷稷が自分のために射的をしてくれたことを思い出し、弓を手に取る。そして、殷稷に向かって矢を放つ――矢は彼の耳元をかすめて壁に突き刺さる。

殷稷は一歩も退かず、「信じてほしい。すべては君を守るためだった」と訴える。しかし谢蕴は何も答えず、背を向けて立ち去る。殷稷はその背中を、ただ追い続けるしかなかった。

第9集は、愛と支配、真実と嘘が完全に逆転する回であり、谢蕴が“耐える者”から“狩る者”へと変貌した瞬間を描いている。
ここから物語は、復讐を隠した愛の演技という、さらに危険な領域へと踏み込んでいく。

 

第10話あらすじ

第10集では、謝蕴を巡る争いがついに個人的な愛憎を超え、白玉城全体を揺るがす権力闘争へと発展していく。萧家は、殷稷が谢蕴を守るために自分たちに刃向かったことを明確に認識し、その代償をすべて谢蕴に背負わせようと動き始める。

殷稷は、かつて谢蕴に約束した「ある願い」を叶えるため、彼女を連れて街へ出る。二人が訪れたのは成衣店だった。殷稷は一晩で仕立てさせたという、無数の真珠をあしらった豪奢な衣を谢蕴に贈る。それはかつて「必ず真珠を贈る」と誓った殷稷の未練と愛情の象徴でもあった。殷稷は「自分は一度も約束を忘れたことがない」と静かに告げる。

背を向けた谢蕴は、拳を固く握りしめる。心の奥では憎しみと怒りが渦巻いているが、振り返ったときには穏やかな笑顔を浮かべ、「とても嬉しい」と答える。その笑顔が本心ではないことを、彼女自身だけが知っていた。

しかし、谢蕴は試着室からいつまで経っても出てこない。不安を覚えた殷稷が中へ入ると、そこには着替えていない衣だけが残され、谢蕴の姿は消えていた。彼女はすでに、萧宝宝の兄・萧三公子に連れ去られていたのだ。

萧三公子は、謝蕴に対し「妹と殷稷の関係を邪魔するな」と高圧的に脅しをかける。その瞬間、殷稷が追いついてくるのが見えた谢蕴は、ためらうことなく萧三公子の手を掴み、自らの体に匕首を突き立てる。それは助けを求める行為であると同時に、萧家を追い詰めるための賭けでもあった。

殷稷はその光景を目にし、激しく動揺する。血に染まった谢蕴を抱き上げ、必死で府へ連れ帰り、手厚く看病する。しかし谢蕴は高熱にうなされ、意識も朦朧としたまま容体は安定しない。

一方、萧宝宝は兄を救うため、城主府の門前に跪き続ける。殷稷は激怒し、萧宝宝から城主夫人の地位を剥奪しようとする。だが萧宝宝も引かず、「萧家がなければ、あなたは今の地位に立てなかった」と言い放つ。殷稷は冷静に返す。「萧家への恩はすでに返し終えた。だが、あなた方がしてきた悪事はすべて把握している」。その言葉に、萧宝宝は完全に打ちのめされる。

翌日、萧父が殷稷のもとを訪れ、「謝罪」と称して過去の恩を持ち出す。殷稷が萧家の養子として生き延びられたのは、萧家のおかげだと強調し、「萧家がなければ、今のお前は存在しない」と圧をかける。そこへ、傷が癒えきらないまま谢蕴が現れる。

谢蕴は殷稷をかばいながらも、萧父の言葉に真正面から反論する。「ここで誰が君で、誰が臣なのか。白玉城は、悪人を見逃さない」。萧父は逆上し、「お前など萧家にいたら、とうに乱棒で打ち殺されている」と吐き捨てるが、谢蕴は一歩も引かない。最終的に萧父は成果を得られぬまま去っていく。

しかし、去り際に投げかけられた「叛臣の娘」という言葉が、谢蕴の胸に深く刺さる。萧父が去った直後、谢蕴は立っていられなくなり、殷稷に支えられる。彼女は問いかける。「なぜあの人は、私を叛臣の娘だと言ったの?」殷稷は答えられない。

その頃、萧父は三年前の記憶を思い出していた。獄中の谢父が彼に会い、「どうか娘だけは守ってほしい」と懇願していたことを。しかし今の萧父に、その情は残っていなかった。むしろ、殷稷を完全に排除する決意を固める。

翌朝、萧父は再び城主府へ現れ、「谢蕴は妖女だ」と叫び、民の署名がびっしりと並んだ斬首嘆願書を突きつける。その署名の多くが萧家の労工であることを、殷稷は即座に見抜く。萧父は「私がいなければ、民は飯も食えぬ」と豪語し、謝蕴の引き渡しを迫る。

萧父が去った後、殷稷は管家に命じ、名簿を祁砚へ渡す。三日後、祁砚は調査結果を持ち帰る。そこには、萧家が権力を維持するために、数多くの無辜の民を犠牲にしてきた事実が記されていた。

祁砚は、失忆した谢蕴の身を案じながらも、あえて彼女のもとを訪れない。彼女が知らずにいる平穏を、今は壊すべきではないと考えたのだった。

第10集は、
谢蕴が自らを犠牲にしてでも盤面を動かす覚悟を見せ、殷稷がついに萧家と決別する決意を固める回である。
ここから物語は、愛憎だけでなく、血と権力を巡る本格的な復讐劇へと突入していく。

 

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愛憎の奴隷 全24話あらすじ キャスト

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