星漢燦爛(せいかんさんらん)

星漢燦爛

星漢燦爛(せいかんさんらん)1話・2話・3話・4話 あらすじ

星漢燦爛(せいかんさんらん) / 2022年 (星漢燦爛 全27話 + 月升滄海 全29話) 原題:星汉灿烂 /月升沧海

1話あらすじ

陇西での大勝を収めた将軍・凌不疑(りょう・ふぎ)は、凱旋の栄誉に包まれながら都へ戻る。しかし、皇帝からの召しに応じるよう勅使が現れても、彼は「先に調べねばならぬ重大な案件がある」と言い残し、軍を率いてその場を去ってしまう。栄達や褒賞よりも、彼が追う“真実”とは何なのか──物語は、静かな緊張感を孕んで幕を開ける。

一方その頃、程家の嫡女・程少商(てい・しょうしょう)は、まったく異なる現実を生きていた。両親は長年にわたり戦場に身を置き、幼い彼女は祖母と叔母に預けられる。しかし愛情どころか、そこにあったのは冷遇と搾取だった。高熱に倒れても顧みられず、ついには田舎の別荘へ追いやられ「生きるも死ぬも運任せ」という扱いを受ける。病弱でおとなしいという世間の噂とは裏腹に、彼女の内には鋭い観察力としたたかな知恵が秘められていた。

やがて、戦場から戻る両親を迎えるため、叔母は仕方なく李管婆を差し向け、程少商を屋敷へ連れ戻そうとする。尊大な態度で命令口調の李管婆に対し、程少商は表面上は従順に見せつつも、巧妙な機転で反撃に出る。食事を運ばせては扉を閉め、灰を仕込んで恥をかかせるなど、その行動は痛快そのものだ。彼女はすでに「弱者として泣き寝入りする少女」ではなかった。

その帰路、馬車に異変を察知した程少商は、男の気配があると見抜く。そこへ現れたのが凌不疑だった。捜査のため馬車を改めるという彼に対し、程少商は怯むどころか、堂々と条件を提示する。彼女の示唆通り草垛を探ると、軍餉を横領していた賈家の舅が現れ、事件は鮮やかに解決する。この一件で、凌不疑は程少商の聡明さに密かに目を留めることとなる。

程家に戻った少商は、ついに両親・程始と蕭元漪と再会する。粗末な衣に痩せた体、その姿は長年の放置と苦労を雄弁に物語っていた。祖母と叔母は涙ながらに自己弁護を始めるが、少商は倒れるふりをして場の空気を一変させ、巧みに主導権を握る。その様子を見た母・蕭元漪は、娘の中にただの弱さではない“狡猾さ”を感じ取り、複雑な思いを抱く。

さらに凌不疑が程家を訪れ、賈舅の罪を程始に報告する場面で、少商は偶然その会話を耳にする。「程家の父娘はよく似ている」という言葉を、自分への皮肉と受け取った彼女は、凌不疑という存在を強く意識し始めるのだった。

冷遇されながらも知恵で生き抜いてきた少女と、闇を追う孤高の将軍。
二人の運命が、まだ名もない糸で結ばれた第1話。

――次回、程少商は程家で本当の居場所を得られるのか?
そして凌不疑が追う“要案”は、彼女の過去とどこで交わるのか。
波乱の物語は、ここから本格的に動き始める。

2話あらすじ

深夜、程少商はひとり部屋で蜜糖を唇に塗り、血色のない病弱な姿を装っていた。両親が様子を見に来る気配を察すると、すぐに布団へ潜り込み、か弱い娘を演じ切る。父・程始は、その青白い顔を見るや胸を痛め、これまで娘を顧みなかった叔母・葛氏への怒りを募らせる。しかし母・蕭元漪は鋭かった。少商の唇に残る甘い痕跡に気づきながらも、その場では何も言わず、静かに休むよう告げるに留める。

夫妻は侍女・夏蓮を呼び、少商がこれまでどのような扱いを受けてきたのかを詳しく聞き出す。高熱のたびに庄子へ追いやられ、命を顧みられなかった事実に、程始は憤怒を抑えきれない。一方の蕭元漪は、事の経緯を冷静に分析し、少商にも決して落ち度がなかったわけではないと見抜く。彼女がわざと少商に聞こえるよう、葛氏を責めつつも娘の未熟さを指摘したのは、母としての厳しい愛情だった。

少商は「両親が戻れば自由になれる」と期待していたが、その希望は早くも揺らぎ始める。そんな中、投獄された賈舅を救ってほしいと舅母が程老太太に泣きついてくる。弟を溺愛する老太太は、息子・程始に圧力をかけ、泣いて喚いて脅すという常套手段に出る。程始は母の性格を熟知しており、自身の戦傷や立場を盾に冷静に切り返し、巧みに主導権を握る。その攻防を、少商と夏蓮は物陰から興味津々で見守るが、蕭元漪に見つかり、すぐさま部屋へ追い返されてしまう。

一方、凌不疑は皇帝への謁見を終え、周囲から「皇帝の義子だから咎められない」と噂される立場にありながらも、自身の置かれた危うさを誰よりも理解していた。皇帝から一時的に調査停止を命じられた軍需品横領事件「烏墨案」についても、彼は決して手を緩めるつもりはない。軍人すべてに関わる問題だと信じ、密かに捜査を続行する。

凌不疑は程家を監視させるが、そこにあるのは日常の家騒動ばかり。しかしその最中、程少商から帳簿と布地が届けられる。それこそが烏墨案の決定的証拠だった。なぜ少商がこれを差し出したのか――凌不疑は、彼女がすでに自分の身を守る“退路”まで計算していることを察する。

牢獄で恐怖に怯える賈舅は、凌不疑の前に引き出され、血まみれの囚人を目の当たりにしたことで完全に心を折られ、すべてを自白する。程老太太はなおも息子に救済を迫るが、蕭元漪は戦傷だらけの程始の体を示し、横領がどれほど多くの犠牲を生んだかを突きつける。ついに老太太は、一族の存続を選び、弟を切り捨てる決断を下す。

この一連の裏で少商が果たした役割は小さくない。しかし蕭元漪は彼女を褒めるどころか、礼を欠いた行いを厳しく叱責し、手を打ち、礼記の書写を命じる。少商は「親の縁が薄い自分には、期待するものなどない」と静かに心を閉ざすが、その言葉を偶然耳にした蕭元漪は、深い後悔と葛藤に苛まれる。娘を想いながらも、どう接すればいいのかわからない――母の苦悩が浮き彫りになるのだった。

知恵と計算で生き抜いてきた娘と、正しさゆえに不器用な母。
二人の距離は縮まるどころか、さらに複雑に絡み合っていく。

――次回、蕭元漪は程少商をどう導こうとするのか。
そして凌不疑と少商の“共犯めいた関係”は、どこへ向かうのか。
物語は新たな緊張を孕み、第3話へと続いていく。

 

3話あらすじ

凌不疑の配下による調査で、軍需横領事件の背後にいる人物が明らかになる。名は許尽忠。元は鍛冶職人の家に生まれながら、なぜか官界に入り、誰かの引き立てによって異例の出世を遂げ、ついには全国の兵器を司る尚方令の座に就いていた。しかし肝心の横領された兵器の行方は、賈舅ですら知らない。背後には、さらに大きな闇が潜んでいることを、凌不疑は確信する。

一方、程家では母・蕭元漪が「失われた十五年」を取り戻そうと、娘・程少商への教育に本腰を入れ始めていた。読み書きから礼儀作法まで、名門の嫡女として必要なすべてを叩き込もうとする蕭元漪。しかし少商は、わざと文字が読めないふりをし、学問に対して露骨に消極的な態度を取る。文章の中で数文字しか読めない娘の姿に、蕭元漪は愕然とし、「必ずまともな淑女に育て上げる」と固く決意するが、その空回りぶりは母娘の溝をさらに深めていく。

そんな中、程家二房の娘・程姎が祖母を訪ねてくる。礼儀正しく控えめで、いかにも世家の令嬢らしい佇まいの彼女は、機転と反骨心に満ちた程少商とは正反対の存在だ。ただし、その慎ましさゆえに損をすることも多く、程家という歪んだ家庭の中で、彼女もまた別の苦しみを抱えていた。

やがて、流罪が決まった賈舅が、凌不疑の計らいで程家に別れの挨拶に来る。門前で泣き叫ぶ彼は、もはや何の遠慮もなく、程老太太と葛氏の悪行を暴露する。蕭元漪を嫌い、葛氏と結託して少商を虐げ、読み書きも礼儀も教えず、意図的に「使い物にならない娘」に育てようとしたこと。さらには、戦地から送られてきた程始夫妻の金を着服していた事実まで白日の下に晒され、程家は一気に修羅場と化す。

騒動を高みから眺める凌不疑は、許尽忠がすでに姿をくらましているとの報告を受け、その逃げ道に思い当たる。事件は、静かに次の段階へ進み始めていた。

賈舅が去った後、程老太太は表向き葛氏を叱責するものの、本質的な責任追及は避け、騒動は曖昧な形で収束する。しかし家の力関係は確実に揺らぎ始めていた。本来なら長男が戻った時点で主屋を明け渡すべき葛氏は、強い不満を抱え、鬱憤を夫・程承にぶつける。学問一筋で世渡り下手な程承は、妻に打たれても言い返さず、その姿を見かねた娘・程姎が必死に庇うが、それがかえって葛氏の怒りを煽ってしまう。

その頃、蕭元漪の厳しい教育に追い詰められた少商は、「飢えや寒さより、学問のほうがつらい」と本音を漏らす。蕭元漪は彼女のこれまでの策や立ち回りをすべて見抜いたうえで、その性質を改めなければ、いずれ一族を滅ぼしかねないと警告する。しかし少商は納得せず、逆に母を「何も奪い返せない弱い人間」だと痛烈に皮肉る。その言葉は、蕭元漪の胸を深く抉った。

夜、少商は冷静に考え、母が主屋を巡って争わない理由に気づく。そこで彼女は、あえて葛氏に近づき、「主屋は子孫繁栄に良い」と祖母を説得する策を授ける。葛氏は半信半疑ながらも実行し、程老太太はあっさり同意。葛氏は勝ち誇り、蕭元漪を嘲るが、少商の狙いはそこにはなかった。

予想通り、程始は戦功によって関内侯に封じられ、新たな侯府を賜る。莫大な恩賞を前に、程老太太は有頂天となり、蕭元漪はこの機を逃さず、一家で侯府へ移ることを提案する。葛氏には老宅に残って子を産むよう命じられ、彼女は抵抗するも、かつて神仏に誓った言葉を盾に取られ、追い詰められていく。

知恵で一手先を読む娘と、その賢さを恐れ始める母。
程家の力関係は、ついに大きく塗り替えられようとしていた。

――次回、新たな侯府で始まる生活は、程少商に安らぎをもたらすのか、それともさらなる試練か。
そして凌不疑が追う許尽忠の影は、いよいよ核心へと迫っていく。
運命の歯車は、静かに、しかし確実に加速していく。

 

4話あらすじ

主屋を巡る一件で面目を失った葛氏は、怒りの矛先を夫・程承へと向ける。兄・程始と比べて無能だ、甲斐性がないと罵り、長年積もった不満をぶつけ続ける葛氏に、温厚な程承もついに堪忍袋の緒が切れる。彼は初めて声を荒らげ、離縁を口にするが、その一言はかえって葛氏の怒りに油を注ぎ、暴力沙汰へと発展してしまう。

そこへ通りかかった蕭元漪と青苁が騒ぎを止めに入る。程承をその場から遠ざけた蕭元漪は、屈辱と安堵が入り混じった表情の彼を見て、胸を痛める。年齢はまだ若いはずなのに、希望も気力も奪われ、まるで老人のように生きてきた程承。その姿は、蕭元漪にとっても見過ごせない現実だった。

逆上して詰め寄る葛氏に対し、蕭元漪は一切の情を見せず、平手打ちで黙らせる。そして彼女がこれまで行ってきた数々の悪事――程承を虐げ、家を乱し、程少商を蔑ろにしてきたこと――を一つ一つ突きつけ、葛家に離縁状を送ると宣告する。さらに、かつて出産時に「老神仙の托夢」を口実に、少商を主屋に残させた因縁まで語られ、葛氏は恐怖に言葉を失う。蕭元漪は彼女を禁足とし、新居への移転を穢させぬよう厳命する。

一方、凌不疑は執念の追跡の末、ついに許尽忠を捕らえるが、彼は真実を語る前に服毒自殺を選ぶ。遺体の首元にあった胎記を見た凌不疑の脳裏には、幼少期に目撃した「兵器のすり替え」の記憶が鮮明に蘇る。これは偶然ではない――彼は許尽忠の死を極秘とし、地の果てまででも真相を掘り起こすと部下に命じる。

葛氏の禁足を知り、葛老太公が自ら程家を訪ねてくる。老いた父は深く頭を下げ、娘の不始末を詫び、離縁を受け入れると告げる。葛氏はなおも抵抗するが、兄嫁から厳しく諭され、父の涙を見てようやく沈黙する。程承は敬愛する岳父の衰えに胸を打たれ、言葉を失う。家の中で長く続いた歪みが、静かに表へと現れた瞬間だった。

その場で、程姎は舅母に抱きついて泣き崩れ、皆の慰めを受ける。程少商は廊下に立ち、遠巻きにその光景を見つめるだけだった。蕭元漪は来客のもてなしに追われ、少商にまで気を配る余裕はない。やがて偏殿で、舅母が程姎を優しく諭す様子に、少商は敬意を覚え、思わず自ら酪浆を差し出す。しかし蕭元漪はそれを「出過ぎた真似」と咎め、少商の心は深く傷つく。――自分は何をしても“計算”と受け取られる。母の愛は、決して自分に向けられていないのではないか。その思いは、少商をひどく孤独にした。

翌日、葛老太公一行は程家を辞す。城外まで見送る中、程姎は舅母の手を離せず、程承も別れを惜しむ。少商は少し離れた場所に佇み、蕭元漪が程姎を労わる姿を静かに見つめる。まるで自分だけが余分な存在であるかのように――その胸に残ったのは、血の繋がりよりも冷たい距離感だった。

家の歪みは一つ正されたが、母娘の溝はむしろ深まった。
そして凌不疑の追う“兵器の闇”は、命を奪ってなお、核心へと続いている。

――次回、侯府での新たな生活は、程少商に居場所を与えるのか。
それとも母との確執は、さらに激しさを増すのか。
物語は、静かな別離の余韻を残しながら、第5話へと進んでいく。

 

星漢燦爛(せいかんさんらん)5話・6話・7話・8話 あらすじ

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