灼灼風流~宮中に咲く愛の華~ 2023年 全40話 原題:灼灼風流
目次
第13話あらすじ「慕灼華、接待使となる」
劉衍は、感情に任せて行動した大皇子を叱責し、嫡長子として言動を慎むよう諭す。傷が癒えた慕灼華は劉衍に別れを告げ、大皇子からの恩返しの申し出も辞退する。そんな中、劉衍は彼女を北涼使節の接待役に推挙するが、皇太后は経験不足を理由に難色を示す。それでも劉衍は灼華の才覚を信じ、強く擁護する。
柔嘉公主と酒を酌み交わした灼華は、劉衍が戦功を差し出して女子の恩科再開を実現したと知る。公主は親族として迎え入れたいと申し出るが、灼華は即答を避ける。やがて劉衍と再会した灼華は自宅に招き、彼が実父以上に自分を思ってくれたと率直に語り、三万将士の真相解明に力を貸したいと誓う。劉衍が「自分が定王でなくとも同じか」と問うと、灼華は初対面での誤解を引き合いに、身分ではなく人柄だと答える。
劉衍は北涼文字の習得を命じ、自ら教え試験を行う。灼華は見事に合格し、二人は家族の話題に及ぶ。灼華は家族との距離感に悩んできた胸の内を明かす。一方、柔嘉公主は過去の夢に心を揺らし、大皇子は沈驚鴻に戸部驛館の任を与え、大きな期待を寄せるのだった。
第14話あらすじ「北涼、政略結婚を望む」
劉衍は、慕灼華の心中で自分が取るに足らぬ存在ではないかと問いかける。灼華は迷いなく、彼への想いは揺るがぬ愛だと告げ、劉衍の胸を打つ。一方、沈驚鴻は北涼使節団の接待準備のため柔嘉公主に休暇を願い出て、子どもたちの授業の手配も整えられる。
城外での出迎えでは、三皇子が城門の狭さを嘲り、女官を見下す発言をするが、慕灼華と沈驚鴻が理路整然と反論する。歓迎宴では、三皇子が北涼の公主・耶沐蓁を伴い、劉衍との縁談を持ち出す。劉衍は皇帝が義女として迎える案を提示し、柔嘉公主も世話役を買って出る。
三皇子は劉衍に勝負を挑み、狩場での比試を提案。灼華は補給係として同行すると申し出る。翌日、劉衍が灼華を探す中で三皇子と大皇子が衝突し、劉衍の到着で三皇子は退く。劉衍は北涼の唖奴に不審を抱き、執剣に調査を命じる。
後に大皇子は衝突の件で劉衍を訪ねるが、彼は衝動的な行動を戒める。灼華が大皇子の手当てをする間に劉衍と重要事項を話し合い、大皇子は居心地悪くその場を去るのだった。
第15話あらすじ「劉衍、慕灼華への想いを深める」
執墨は哑奴を追跡するが、あと一歩のところで取り逃がしてしまう。慕灼華は、三皇子が劉衍を宴に招き、酒を無理に飲ませるつもりだと見抜き、あらかじめ劉衍のために解酒薬を用意していた。案の定、酒宴では三皇子が執拗に酒を勧め、劉衍はかなり酔ってしまう。宴の後、慕灼華は劉衍を屋敷まで送り届けるが、酔った勢いの劉衍に突然口づけされ、動揺したままその場から逃げ去る。翌日再会した二人は、昨夜の出来事について互いに踏み込まず、慕灼華は曖昧な態度でやり過ごすのだった。
一方、柔嘉公主は哑奴を助け出す。哑奴は薛笑棠の肖像画を目にすると、強い動揺を見せ、そのまま姿を消す。柔嘉公主は、その面差しが薛笑棠に酷似していることに疑念を抱く。慕灼華は心ここにあらずの状態で劉衍の名を書き綴ってしまい、その様子を郭巨力たちに見とがめられる。
太后は、劉衍が過去の真相に近づくことを恐れ、佩蘭に命じて彼の行動を妨害させようとする。そんな中、三皇子は北涼との和親のため、柔嘉公主を輿入れさせる案を持ち出す。太后もまた「大局」を理由に柔嘉公主を説得し、柔嘉公主は国のために和親を受け入れる決意を示す。
慕灼華が柔嘉公主を訪ねると、耶木蓁から嫌がらせを受けるが、機知に富んだ言葉で見事に切り返す。和親を阻止しようとする大殿下は、三皇子との勝負を提案するが、傷が癒えていないため、沈驚鴻が代わって出場する。目隠しをしたままの弓勝負は互角に終わり、沈驚鴻は柔嘉公主に自己犠牲をやめるよう説得する。しかし柔嘉公主は、和平と引き換えならば自らを犠牲にする覚悟だと語る。その姿に、耶木蓁は沈驚鴻への想いを芽生えさせる。
終盤、慕灼華は北涼の使節たちが荷をまとめているのを目撃し、状況が急変していることを察する。彼女は急ぎ劉衍のもとへ向かい、この不穏な動きを伝えるのだった。
第16話あらすじ「慕灼華、劉衍を避ける」
劉衍と慕灼華は三皇子と密かに会見する。劉衍は、かつて戦で瀕死の重傷を負った際、師が自らの血を飲ませて命を救った過去を語り、多くの命を背負って生き延びたからこそ、自身の命を軽んじることはできないのだと明かす。そして「十年の和平」を条件に、軍中に潜む情報源の正体を問う。三皇子は逡巡の末、その名が薛笑棠であると打ち明ける。
三皇子が去った後、劉衍は慕灼華に、なぜ自分を避けるのかと問いただす。慕灼華は、劉衍の存在が自分の心をかき乱し、平静を保てなくなるからだと率直に告げる。一方、三皇子は今後さらに対立が激化することをほのめかし、耶木蓁もまた、この混乱に乗じて動こうと機会をうかがう。
大殿下は慕灼華に、講学を再開してよいと伝える。その誠実な姿勢に心を打たれながらも、慕灼華は、劉衍のそばにいれば否応なく皇子たちの争いに巻き込まれ、将来の官途にも影響が及ぶと悟る。そして、自ら身を引く決意を固めるのだった。
別れを前に、慕灼華は手料理を携えて劉衍を訪ねるが、すでに休んでいると告げられる。翌日、改めて辞去しようとするも、劉衍は不在で、長く待っても戻らない。やがて彼女は、誰にも告げぬままその場を去る。帰宅した劉衍は、慕灼華がすでに旅立ったと知り、慌てて馬を駆って後を追うが、ついに追いつくことはできなかった。
その頃、皇帝のもとには江南一帯で発生した蝗害の急報が届く。大殿下は自ら進んで救済に赴くことを願い出、皇帝は沈驚鴻と劉衍を補佐として派遣する。同時に皇帝は、慕灼華を「稀有な才」と高く評価し、大殿下もまた、彼女の価値を見誤らなかったことを悔やみつつ、その才覚を改めて認めるのだった。
第17話あらすじ「慕灼華、江南へ赴く」
劉衍は管家から、慕灼華がすでに江南へ赴き、蝗害の赈災に加わっていると知らされる。彼女の志と抱負を理解した劉衍は、柔嘉公主も江南へ向かったと聞き、薛笑棠が同行している可能性を察して自らも出立を決意する。その動きを警戒した皇太后は、密かに監視の者を同行させる。
一方、慕灼華一行は永定県に到着するが、県衙には配給できる官粮がないと言われ、県丞は責任を回避しようとする。慕灼華は役人たちの様子から粮食が隠されていると見抜き、厳しく追及して一部の粮を吐き出させる。大殿下と沈驚鴻は、その粮を済善堂を通じて民に分け与えることを決める。
さらに富商たちが捐粮を拒む中、慕灼華は「先頭に立つ者」を動かす必要があると考える。そこへ江南に到着した劉衍も同じ策を思いつき、二人の考えは一致する。施粥の場では、柔嘉公主が薛笑棠と遭遇するが、彼は姿を消してしまう。
慕灼華は富商の捐粮名单を公表して世論を動かし、さらに実父・慕老爷に率先して捐粮するよう説得する。葛藤の末、慕老爷はこれを受け入れる。やがて慕灼華は商先生から、蝗害初期に庄県令が適切な対処をせず、官粮の行方も不明であると指摘され、この災害の背後に隠された不正の存在を強く意識するのだった。
第18話あらすじ「劉衍、慕灼華を救う」
江南の民は、柔嘉公主と慕灼華による赈災に感謝の意を示す。一方、庄県令は、慕玐が小産のため怠けたことに苛立ち、さらに慕灼華の帰還を知ると「逃妾」と称して慕玐に捕縛を命じる。慕玐は慕灼華を茶に仕込み昏倒させるが、目覚めた灼華は庄県令に「逃婚してきた」と偽り報告し、慕玐を牢に入れさせる。
その後、慕灼華は巧みに庄県令の注意をそらして窓から脱出し、執剣と合流。庄県令が隠した官粮の密室と帳簿を突き止めるが、阻止に現れた庄県令の手勢に襲われる。危機の中、劉衍が駆けつけ灼華を救い、抱きしめる。その際、劉衍は体内の渊羅花と雪塵丹の均衡を崩してしまい、意識を失って倒れる。
慕灼華は意識を失った劉衍を慕家へ連れ帰る。慕老爷は娘の正体を知り、衝撃を受ける。灼華は、庄県令事件の解決と引き換えに薬材を入手したことを明かし、さらに母が慕家で冷遇されていた過去を語る。男子に希望を託せないと語る慕灼華に、劉衍は深く理解を示すのだった。
















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