2025年 全36話 原題：無憂渡 / 无忧渡 邦題：無憂渡～瞳に映った真実の愛～ 別邦題：無憂渡～妖怪ハンターのロマンス～
目次
第19話「絵の中の婚礼と奪還の誓い」
宣夜が目を覚ますと、三兄弟に「兄貴」と呼ばれ、妖の絵の中に囚われていることに気づく。力を封じられ、轎夫としての役割に縛られる中、式場に現れた新郎は幽篁、花嫁は半夏だった。宣夜は式を妨害し、半夏に真相を問いただすが、彼女は「何氏武館の令嬢・何鹊怜」としての記憶しか持たず、幽篁に殴られて気絶してしまう。
再び目覚めた宣夜は、昨日と同じ状況が繰り返されていることに気づき、この絵の世界が一日限りの循環であると理解。三兄弟に「令嬢に恋をした」と語り、協力を得て「花嫁奪還作戦」を開始する。
第20話「月なき夜と名勝の記憶」
宣夜は前回の失敗を踏まえ、半夏に「命を懸けても一日だけ一緒にいてほしい」と告白。心を動かされた半夏は、広平城の「六絶名勝」を巡る旅に出る。宣夜の真の目的は、絵の世界から脱出する方法を探ることだった。夜、記憶がリセットされる前に再び告白する宣夜に、半夏は「今夜は月がないけど美しい」と応える。
翌朝、半夏は奇跡的に記憶を保持しており、宣夜と共に過去を振り返る。両親も絵の中にいる可能性を考え、「六絶名勝」に深い関係があると推測。そこへ幽篁が現れ、二人を誤解して怒りを爆発させるが、制圧される。誤解を解こうとする半夏の言葉も届かず、宣夜と半夏は幽篁を三兄弟の小屋に閉じ込め、調査を続ける。
第21話「幻の家族と夜宴の誓い」
宣夜と半夏は「六絶」のひとつ、縁結びの古木で占いを試みるが、何家の使用人に見つかり、絵の世界の偽の父に不孝を責められる。街中を逃げ回った二人は法恩寺の仏堂に身を隠し、難を逃れる。古木から手がかりが得られず落ち込む半夏を宣夜が慰める中、騒ぎの声に導かれ「赶山堂」へ向かう。そこには宣夜の亡き両親が描いた温かな家庭の姿があり、半夏は彼の動揺を察して滞在を提案。
食後、宣夜は父との会話から幻術を解く方法を悟る。半夏は男装し、宣夜と共に「南湖夜宴」に潜入。宣夜は詩を披露し称賛を受け、血盟を口実に学子たちを試すが、父の姿は見つからず。帰り道、半夏は宣夜の告白に応えようとするが、幽篁の登場で空気は一変する。
第22話「封じられた両親と繰り返す別れ」
宣夜は半夏を連れて法恩寺へ逃げ込み、観音像の中に母・唐如云、隣に父・段英恒が封じられているのを発見。ついに両親の居場所を突き止める。だが翌日、絵の世界が再びリセットされ、醍醐書斎の店主・沙満も牢で目覚め脱獄。力を取り戻した沙満は宣夜と半夏を襲撃。宣夜は力を失っており、半夏が武術で応戦するが、宣夜を庇って重傷を負う。彼女の死に宣夜は深く悲しむ。
沙満は逃走し、世界は再びリセット。宣夜は武館に押しかけて半夏に会おうとするが、彼女は記憶を失っていた。婚礼が繰り返される中、宣夜は希望を失い、無気力に日々を過ごすようになる。
第23話「月光の鍵と墨の終焉」
信安王の助けにより、宣夜は絵の世界で記憶を呼び覚ます鍵が「月光」であることを知る。半夏と協力して沙満の墨兵を撃破し、三兄弟の一人・四毛が真の黒幕であることを突き止める。彼の正体は「蜃」と名乗る画師で、月光に弱い怯月虫だった。宣夜は蜃の嘘を暴き、戦闘に突入。蜃の攻撃は宣夜の護符「不二環」に集中し、ひびが入る。
一方、現実世界では司馬令赢が沙満の異常行動を目撃し、店に突入。幽篁の「仙人指路」を見て危機を察知し、沙満を刺す。月虫が絵を食い破り、月光が差し込むと蜃は消滅。絵の世界の人々は墨となって散り、半夏はついに両親を救出する。
第24話「再会の食卓と迫る影」
半夏は両親との再会を果たし、平穏な日々が戻ったかに見える。段英恒と唐如云は娘の婚姻を考え始めるが、宣夜の身分や半夏の過去の婚約を理由に難色を示す。半夏は宣夜への想いを告げ、両親との面会を取り持とうとする。
一方、遠く離れた「無憂境」では、子空が弟・蛮瑛の血が付いた槍を手に、彼を連れ戻す決意を固める。妖術で蛮瑛の居場所を探ると、それは宣夜の住む赶山堂だった。宣夜は迫る危機を察知し、半夏の安全を案じる。家族の食事の席で、段英恒が宣夜を招いた真意を悟り、宣夜は自らの気持ちと半夏との未来について改めて向き合い始める。
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