秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~ 2016年 全50話
dim-sumさん |
目次
第29話 あらすじと感想
第29話 望まぬ結婚
馮異は剣を抜き陰麗華に刀を突きつけ、今結盟に応じなければ劉秀から人心が離れ天下泰平にならない。後悔が残れば夫婦仲もこじれ、麗華は一生後悔すると諭します。そこへ尉遅峻が現れ兄陰識が新野へ戻るよう言っていると告げます。
麗華は皆の前で劉秀に「真定へ行き過珊彤に求婚を」と言いました。劉秀は2人で故郷に帰ろうと言いますが、麗華は天下を平定し民を救う機会が来たと喜ぶべき、と劉秀を宥めます。何処に居ても変わらず劉秀を愛すると告げ、劉秀は真定に向かい、麗華は離縁状を残して去りました。
真定では既に劉秀と過珊彤の婚礼の準備が整っていました。話が違うと言う劉秀は、劉揚の条件は過珊彤を正妻にすること、退路は断たれた大局を見ろと説得されます。婚礼の席では、笑顔の過珊彤に対し劉秀は黙々と酒を飲み、床入り後も妻に背を向けたまま。翌朝以前失くした麗華宛の竹簡を見せられ、また麗華の事を思い出します。
昌城に戻る劉秀に、劉揚は英雄の劉秀なら数万の兵で王郎を倒せる、今は兵を出さず必要なら援軍を出すと応じます。昌城では劉揚が1兵を出さないことに皆が憤る中、劉秀は帰順だけでも目的は達した、己の兵力だけで王郎を倒すと檄を飛ばしました。その後麗華の居ない部屋で涙を流す劉秀に、鄧禹は威儀を正しもう後へ引けない、劉縯や麗華に報いるためにも乱世を終わらせるよう頼みました。
麗華は人里離れた場所に隠棲し伯父の蔡少公、厳子陵、尉遅峻と共に傷の養生に勤めることに。麗華は傷が治らないと心配しますが、伯父は必ず治すと励まします。
麗華は、馮異に説得されなくても劉揚との結盟=過珊彤との婚礼が必須だと解っていたでしょう。それでも一緒に居たい女心が切なく、流産後の体調不良も心配です。過珊彤は良家の子女で、劉秀に冷たくされて後々逆襲するタイプと見ました。麗華とは違うタイプの女傑・母の過主も気になります。
第30話 あらすじと感想
第30話 犠牲をいとわぬ覚悟
長安では趙夫人の父趙萌が更始帝に対し、政権安定のため皇后を決めよと進言、皇帝は国の安定後にと応じました。劉秀が過珊彤を娶り、王郎と戦っていると聞き、皇帝は馬武たちを邯鄲攻めに派遣し、王郎を挟み撃ちにせよと命じました。
信都が落城し、将の家族が人質になったと聞き戻ろうとする劉秀に、家族が人質になった任光や李忠は、今までの苦労が無駄になる、構わず戦えと言います。劉秀は任たちを信都に派遣し戦い続けます。馮異と鄧禹は将の士気を維持するため人質救出は必須と言い、援軍を要請するため、劉植を劉揚の説得に向かわせます。その後面会を拒否された劉植は、劉揚の姪・過珊彤に泣きつき、過珊彤は夫の為にと劉揚の元へ行きます。
陰麗華は知らせを聞き、陰家の間者を使い人質を救いたいと尉に相談、尉は間者は戦えないと応じ、焦る麗華を落ち着かせるため伯父は碁に誘います。伯父は、世を変える偉人の決定には万人の命が懸かっている、残酷な決定をせざるを得ない時もあると言います。麗華は尉に決断を伝え、尉は陰家の恩に報い命を掛けると出て行きました。伯父は流した血は無駄にならない、天道を信じよと慰めます。
過珊彤の要請に劉揚はその場しのぎの嘘をつきます。劉揚と妹の過主は、麗華が陰家の間者を出せば陰家の勢力が削がれ、劉秀が皇帝になった後実権を握れると話します。
尉は陰家の間者と信都の牢に入りましたが、途中敵に気付かれ応戦します。馬武が到着した時には既に多くの間者が亡くなっており、尉は天を仰いで泣きました。
賢者たちが隠棲しているのは、知識が豊かになり自分の無力さを知り何もできず空しいから、と聞き切なくなりました。敢えて大勢に命を捨てさせても人質を救い劉秀の大義を守ろうとする麗華の強さと、仲間を失った尉の慟哭が刺さりました。
第31話 あらすじと感想
第31話 さらわれた元戦士
信都を奪還し人質を救出できた劉秀に、一度は離れて行った呉漢たちが6千人の兵馬とともに帰順しました。更始帝と朱鮪は、劉秀の信都奪還に危機感を強め、謝躬に劉秀を見張らせます。馬武は劉秀から信都出兵の礼を言われ、劉秀の文で決断したと応じました。文を出したのは陰麗華と気付き、劉秀は今でも自分が助けられていると感じます。
麗華は尉遅峻から、陰家の間者で生き残ったのは僅か5分の1弱と聞き、自分を責めます。伯父は多くの人質が救えたと慰め、尉は一緒に新野に戻ろうと言います。麗華は死者を弔うと1人で出かけ、何者かに攫われました。
麗華は更始帝に囚われました。皇帝は劉秀と過珊彤が仲睦まじいと皮肉を言い、麗華が母と比べ情けないと嘆き、麗華も悔しげに涙ぐみます。皇帝は麗華と夕食を取り、自分を理解し、世辞を言わないから良いと言います。麗華は皇帝を理解してれば劉縯を死なせなかったと皮肉を返し、今の皇帝は狭量で身勝手だと非難。皇帝は生き延びるため仕方なかった、麗華にもいつか理解して欲しいと応じます。
麗華が皇帝の寝殿に居ると知った韓夫人が、妊娠中の趙夫人を連れ麗華に会いに来ます。趙夫人と麗華の仲睦まじい様子に苛立った韓夫人は、麗華は皇帝を誘惑するため寝殿に住んでいる、騙されるなと罵ります。麗華は貴い身分の趙夫人に対して言葉を控えるよう諭し、趙夫人も韓夫人を怒らせるようなことを言い返します。韓夫人は激怒し尚も口汚く罵りますが、現れた皇帝が韓夫人を�りました。
陰識は陰興と琥珀に、長安に行き機を見て麗華を助けよと命じ、鄧奉も陰興に同行します。
麗華は自分の指示で命を落とした間者たちを弔い、皇帝に拉致され周囲を心配させます。世捨て人と交わり武人の勘が鈍ったのでしょうか。韓夫人は相変わらず麗華を目の敵にしていますね、罵る言葉も女狐とか誘惑しているとか品がなく、形相も恐ろしかったです。
第32話 あらすじと感想
第32話 面従腹背
更始帝の朝議では、李淑が元緑林軍や趙萌たちが私利を貪り、民が不満を募らせていると告発します。名指しされた趙萌は李淑を罰すべきと言い、皇帝は命乞いをする李淑を見殺しにせざるを得ません。
陰麗華は趙夫人から丁柔が朱鮪の屋敷に監禁され状況が解らないと聞きます。麗華は皇帝に頼み丁柔と一緒に住めるように。丁は馮異が生きているだけで良いと話し、麗華はいつか会えると励まします。麗華は丁に、自分の家は陰家だけと寂しげに答えます。
趙夫人が琥珀を連れて麗華を訪ねてきます。その後会った陰興と鄧奉も現れ、麗華の脚の状態を見て劉秀を罵ります。麗華は宮中に残ると言い、劉秀の河北平定後は劉秀を助けて欲しいと2人に頼みました。
鋸鹿攻めが長引き、劉秀は鋸鹿を馮異に任せ邯鄲を攻めます。奇襲に驚いた王郎と劉林は王覇に殺害され、邯鄲は落城しました。皇帝は劉秀の王郎征伐を受け王に任じ、麗華に劉秀が戻れば陰家に褒美を出し、また夫婦で暮らせると伝えます。麗華は、皇帝は事態を甘く見ている劉秀は戻らないと呟きました。
麗華は妊娠中の趙夫人に話を聞き不審に思い、飲んでいる薬の処方箋と煎じ薬を手に入れ、皇帝の前で医師に見せると、胎児が弱る薬が混入していると判明。麗華は趙夫人と相談し侍女を問い質そうとしますが、白状する前に自害されます。皇帝は韓夫人を疑いますが、麗華は証拠が揃わない今は事を荒立てない方が良いと告げます。
その韓夫人に対し、張卯は趙夫人が男子を産めば皇太子にし、趙家が実権を握る気だ、皇子が生まれたら終わりと吹き込みます。韓夫人は邪魔をした麗華に憤ります。
麗華は劉秀ともう会わない覚悟を決めています。それは劉秀の信念の固さを信じ、また沢山の命を犠牲にした贖罪なのかも。更始帝は朝廷では傀儡のまま民心も離れ、もう進退窮まっています。そんな皇帝の後宮で、跡継ぎ云々と騒ぐ張と韓夫人が哀れに思えてきました。
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