秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~ 2016年 全50話
dim-sumさん |
第48話 あらすじと感想
第48話 廃后
光武帝劉秀は陰興と琥珀に結婚を命じました。劉秀と陰麗華は、陰興の結婚式は派手に行いましょうと笑います。その時4歳の陰衡がケガをし医師の治療も空しく亡くなります。
陰興は、担当した医師が自殺、弟子も辞職し故郷へ戻ったと知り、琥珀に相談します。琥珀は陰衡の顔が忘れられない、守れなかったのは自分の責任と、医師の弟子を調べに行きました。
弟子の家には兵を連れた過康が現れ、琥珀は応戦しますが崖から転落し亡くなりました。
琥珀の行方を案じる陰興は遺体を発見、頭に鍼があったと聞き、これが琥珀の遺言と感じます。劉秀に話すと、陰衡の棺を開け死体を調べるよう命じられました。
琥珀を心配していた麗華は、陰興が陰衡の死体の頭に鍼が刺さっていたと劉秀に報告しているのを聞き、陰衡の死因と琥珀の死を知って倒れます。
麗華は自分が琥珀を巻き込み死なせたと陰興に謝ります。劉秀の糟糠の妻として礼儀を弁え皆を慈しむよう努めてきた、天下を揺るがさぬため耐えるしかない。辛いだろうが陰興も生きていて欲しいと頼みます。2人が大声を上げて泣く様子を、劉秀は陰から見ていました。
劉秀は朝臣の反対を押し切り、皇后過珊彤の廃后と夫婦の縁を切ると宣言。珊彤は、劉衡の死に責任を感じるが、廃后は納得できないと訴えます。劉秀は今まで過家を見逃してきたが国のためにならない。珊彤は陰険、己の過ちを認めろと断罪します。麗華のような毒婦に子を渡せないと言う珊彤を、劉秀は己の心が醜いから誰も信じられないと突き放します。
過家にとって陰家は恐怖の対象なのでしょうか、後ろめたいから滅ぼさずには居られない。過康も人を殺めることに躊躇しない人なんですかね。麗華がお腹の底から絞り出すように琥珀や陰家の人達に謝る様子、また皇后が廃后に抵抗する様子とも対照的でした。強くて優しい琥珀が好きだったので、亡くなってしまい悲しいです。
第49話 あらすじと感想
第49話 賢后 陰麗華
皇太子劉強は、母珊彤に劉衡を殺したか聞き、珊彤は光武帝劉秀が麗華を溺愛し、自分に責任を押し付けたと答えました。何故劉秀は自分に眼もくれず麗華を愛すのかと嘆きます。母過主は珊彤を嫁がせたのが間違いだったと謝ります。
麗華は珊彤に替わり皇后になりました。陰興は黒幕は過康と報告を受けます。過家の暴発を案じ様子を見ることにし、過康には必ず罪を償わせると誓います。
干ばつが続き、劉秀が自ら巡幸し民を慰撫すると言います。劉秀には医師と劉強、劉陽も同行することに。劉秀が暑気あたりで倒れると過康は皇太子劉強に処方を渡し、劉秀に飲ませよと命じます。陰興が睨んだ通り毒薬で、劉強に反逆罪に問われると告げ、事情を知らなかった劉強は泣いてその場を離れました。
過康は、過主に対し珊彤のためと開き直ります。母は劉強が薬を渡せば一番に疑われると罵ります。過康は今まで母に従ったがこの始末、今後は勝手に動くと立ち去ります。
劉強は、母珊彤を卑劣だと罵ります。過康は自分を利用して劉秀を殺す所だったと言い、自分は逆賊にはならない。陰家は敵ではなく麗華は良い人ですと出て行きました。翌日劉強は珊彤に再び会い、誕生日に欲しいものを聞きます。珊彤は劉秀も交え家族で食事をしたいと答えます。劉秀に伝えると麗華も賛成し、劉秀は皇太子は純朴で優しいと褒め、珊彤と食事を摂ることにします。
珊彤がずっと持っていた髪の毛を捨て、劉秀に恨み言を言ったあと盃を交わした時は、これは毒入りか?と思いましたが、杞憂だったようですね、流石の珊彤もそこまで残酷ではなかったと。それにしても「愛は報われず深い恨みを得ただけ」とは何と悲しく恐ろしい愛(執着?)。もし麗華と劉秀の感情が幼い頃から続いていたと知ったら、珊彤は劉秀に嫁がず麗華と争わず、珊彤もここまで拗らせなかったかも知れませんね。
第50話(最終回) あらすじと感想
第50話 天下太平の世
皇太子劉強が、劉陽の方が仁徳あり皇太子に相応し世が盛んになる辞職を申し出、劉陽が劉荘と名を変え皇太子に即位します。
廃后過珊彤が病に倒れたが医師の診察を拒んでいると知らせがありました。光武帝劉秀に替わり、皇后陰麗華が珊彤の娘礼劉を連れ説得に行きます。珊彤は「妹」と呼びかける麗華に、自分を恨んでないのか聞き、麗華は恨んだことはないと答えます。過去は変えられない、踏ん切りをつけてはと諭します。
体が弱った劉秀は麗華の手を握り側に居て欲しいと頼みます。目を覚ますと麗華に「長い夢を見ていた」と話し、兄劉縯初め多くの人が出てきたが一番多かったのが麗華。舂陵から昆陽、洛陽迄ずっと一緒だった麗華に、このままでは申し訳ない思ったら目が覚めたと。
妻にするなら陰麗華。麗華に一切を押し付け先に行くのは申し訳ない。麗華のために頑張るよと元気を取り戻します。
劉陽から陰興の体調不良を知らされ、麗華と劉秀が見舞います。兄陰識によると劉秀が干ばつで巡幸した時毒に侵され、もう鍼も効かない状態とのこと。陰興はやっと母と琥珀に会えると笑い、自分の遺体は琥珀と共に葬って欲しいと頼んで亡くなりました。
劉秀はようやく天下泰平になり、近々叶えたい夢があると言います。泰山へ行き兄弟たちの期待を裏切らず民に平和をもたらしたと伝えたいと。劉秀は麗華や皇太子、劉強と共に泰山へ行き封禅の儀式を行いました。
陰興は琥珀の仇を取り過康を殺すと言いつつ、結局陰家間者の尉遅峻主導で過康を暗殺。これで陰興の琥珀への愛は伝わるのだろうか?
過珊彤の劉秀への異常な執着は理解しがたかったけれど、劉秀と麗華の情の深さにもっと早く気付いていればこんなに悩まなかったろうに。最終回でも2人の情の強さは相変わらずで、互いに欠かせない夫婦だったのだと改めて思いました。現代に生きる我々日本人とは違うと言え(夫婦の)愛って何だろうと考える回でした。
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