私の完璧な結婚 2025年 全32話 原題:許我耀眼
第17話あらすじ
沈皓明は地方の工事現場に異動となり、これまでのようにオフィスで指示を出すのではなく、自ら現場に立って状況を確認するようになる。炎天下の中で作業員たちと同じように働きながら、資材の状態を一つひとつ見ていくと、多くの鉄筋が長時間の放置によって錆びていることに気づく。それが工事の遅延の原因だった。しかし作業員たちは新しく来た彼に対して不信感を抱いており、なかなか本音を話そうとしない。
それでも沈皓明は諦めず、現場で汗を流し続けることで徐々に信頼を得ていく。一方で、工程遅延の責任を巡って現場の空気は険悪になり、反発する作業員も現れる。そこで彼は契約の見直しを行い、ルールを守らなければ報酬を支払わないという厳しい方針を打ち出す。強硬な対応ではあったが、現場の秩序は次第に整っていった。
一方、許妍は離婚に向けて新たな人生を歩み始め、ライブ配信の世界で助っ人として働いていた。最初はニュースキャスターのような堅い話し方が抜けず、ぎこちなさが目立っていたが、努力を重ねることで少しずつ視聴者に受け入れられていく。明るく前向きに振る舞う姿の裏には、過去を断ち切ろうとする強い意志があった。
ある日、沈皓明は偶然許妍の配信を目にする。そこでは大量の注文を入れる視聴者が現れ、彼も対抗するように商品を購入し始める。だが、その“太客”の正体は弟の沈皓辰だった。後日、二人が直接会うと、沈皓辰は「会いたかったから応援した」と素直な気持ちを伝える。さらに購入した商品は福祉施設に寄付したと聞き、許妍の心は大きく揺れる。それでも彼女は、もう以前の生活には戻らないと決めていた。
そんな中、方蕾が配信に介入し、悪質なコメントで場の空気を乱す。炎上状態となったことで、許妍は責任を問われ、ついに仕事を失ってしまう。努力して掴みかけた居場所が崩れたことで、彼女は改めて現実の厳しさを思い知らされる。
一方、于岚は友人たちとの会話の中で、許妍に対する軽蔑的な言葉を耳にする。さらに方蕾がわざと現場に現れて恥をかかせようとすると、于岚は毅然とした態度でそれを制止する。その後、彼女は密かに大量の商品を購入し、周囲にも協力を呼びかけて売上を伸ばし、許妍を支えた。
後日、沈皓明は再び許妍のもとを訪れ、元の仕事に戻るよう提案し、経済的な支援も申し出る。しかし許妍は静かにそれを拒む。彼女は、自分と彼とでは育ってきた環境も価値観も違いすぎること、そしてこれまでの選択が誤りだったことを認め、「だからこそ終わらせる」と告げる。
その言葉を聞いた沈皓明は何も言い返せず、ただ立ち尽くすしかなかった。去っていく許妍の背中を見つめながら、初めて彼は失ったものの大きさを実感する。一方の許妍もまた、車の中で涙をこらえながら前だけを見ていた。二人の関係は、ここで完全に終わりを迎えたのだった。
第18話
許妍は裘総に呼び出され、オフィスで厳しい現実を突きつけられる。裘総は彼女の過去や立場を見抜いたうえで、「その背景を使えば高級商品の販売ですぐに成功できる」と持ちかける。さらに、義母を出演させたり、セレブ生活を演出したりすれば一気に人気が出ると提案するが、許妍はどれもきっぱりと拒否する。その態度に裘総は不満をあらわにする。
一か月以上懸命に働いたにもかかわらず、実際に手元に残った給料はわずかだった。経費という名目で大半が差し引かれていたのだ。納得できない許妍は明細の提示を求めるが、裘総は逆に人脈を使ってさらに働くよう圧力をかける。これに対し、許妍は冷静に辞職を告げ、正当な明細の送付を要求してその場を去る。
その後、許妍は姉の喬琳のもとを訪れ、食料を差し入れしながら古くなったものを片付ける。久しぶりに感じる穏やかな時間の中、喬琳は妹の存在のありがたさを実感する。そこへ友人の罐罐から連絡が入り、デザイナー志望の瑶瑶を励ましに行くことになる。
瑶瑶はコンテストに落ち、自信を失っていた。資金不足のために素材も満足に買えず、夢を諦めかけているという。そんな彼女に対し、許妍は「これまで見た中で一番個性的なデザインだ」と真っ直ぐに評価し、続ける価値があると伝える。喬琳も夢を持ち続ける大切さを語り、瑶瑶は再び前を向く決意を固める。
その姿を見ながら、許妍は自分のこれまでを重ねる。方法は間違っていたかもしれないが、「人生を変えたい」という願い自体は間違っていなかった——そう再確認した彼女は、ある決意を胸に秘める。そして後日、喬琳や仲間たちを集め、共同でブランドを立ち上げるという起業計画を提案する。役割分担を明確にし、それぞれの強みを活かす構想に、仲間たちは即座に賛同し、仕事を辞めて挑戦することを決める。
一方、沈皓明は工事現場での問題に直面していた。現場責任者が裏で地元のトラブルメーカーと結託し、工期を遅らせて利益を得ようとしていたのだ。さらに、過去の融資問題を巡って債権者の王徳福が現れ、返済を迫り騒動を起こす。沈皓明は冷静に法的解決を主張するが、相手は強硬な態度を崩さない。
それでも彼は一歩も引かず、自ら王徳福のもとを訪ねて説得を試みる。最初は激しく反発されるものの、事業の将来性や地域への利益を丁寧に説明し、最終的には理解を得ることに成功する。さらに、裏で不正を働く張マネージャーにも迫り、背後関係の情報を引き出していく。
調査の結果を父・沈金松に報告すると、一見冷静に受け止められるが、実はその黒幕が旧知の友人であることが判明する。事態は単なる現場トラブルではなく、より大きな問題へと発展していく気配を見せる。
一方で、その友人側もすでに動き出していた。彼らは対抗策を練ると同時に、沈皓明と許妍の離婚状況を探り始める。二人の私生活までもが、次第に新たな争いの材料になろうとしていた。
第19話 あらすじ
ブランド立ち上げに動き出したものの、許妍たちの資金はすでに底をつきかけていた。デザイナーの瑶瑶は自分のせいで皆に迷惑をかけていると強く責任を感じ、落ち込んでしまう。そんな彼女に対し、喬琳は「デザインに集中すればいい」と優しく励まし、資金や運営は自分たちが何とかすると支える姿勢を見せる。瑶瑶も「一針一線も無駄にしない」と覚悟を決め、再び前を向く。
資金不足を解消するため、許妍は自ら営業に奔走する。投資家候補と会うたびに食事や酒席に付き合い、頭を下げ続ける日々。かつてのようなプライドは一切なく、ただプロジェクトを続けるために必死だった。ある夜、酒に酔いながら帰路につく彼女の姿を、偶然通りかかった沈皓明が見かける。彼は心配そうに後をつけるが、その様子を見た喬琳は複雑な思いを抱く。かつて妹が本気で愛していたときには応えなかったのに、今さらの優しさはあまりにも軽く見えたからだった。
その場に現れたのは蒋亮だった。彼は軽薄な遊び人という噂とは違い、ビジネスに関しては非常に鋭く、データや利益計算にも精通していた。許妍は思い切って投資を依頼するが、蒋亮は現時点での出資は難しいとしつつも、協力は惜しまないと約束し、無料で腕の良いカメラマンを紹介してくれる。
一方、沈皓明は本社復帰を目前に控え、大きな商談に直面していた。重要な相手であるバライキン夫妻は、ビジネス以上に「夫婦の関係性」を重視する人物であり、その信頼を得るには形式だけの関係では通用しない。彼は一度は許妍に連絡しようとするが、ためらってしまう。
しかし最終的に、彼は直接彼女のもとを訪ね、協力を依頼する。喬琳は強く反対するが、許妍は離婚を円滑に進めるためにもこの依頼を引き受ける決意をする。その際、上から目線の態度を崩さない沈皓明に対し、「今困っているのはあなたの方」とはっきり言い放ち、立場を逆転させる。さらに報酬として100万元を提示し、対等な条件での協力を求める。その潔さに、沈皓明も最終的に同意する。
二人はバライキン夫妻に接近するため、レストランで「注文ミス」を装った演出を仕掛ける。そこから自然な流れで同席し、徐々に距離を縮めていく。会話が弾む中、夫婦の絆を試すゲームが始まり、会場の雰囲気は一層盛り上がる。
しかし、ゲームに参加しようとする沈皓明を、許妍はあえて拒む。彼の無意識の優越感や命令口調に、未だに強い反感を抱いていたからだ。それでも司会者に促され、二人は結局ステージに上がることになる。
ゲームの内容は「ジェスチャーで言葉を当てる」というものだったが、沈皓明はなかなか正解できない。苛立ちが募る中、最後の問題で許妍は自分の手首を指し示す仕草を見せる。それは、かつてのある出来事を思い出させるヒントだった。
すると沈皓明は迷いなく「絆創膏」と答え、見事に正解する。その瞬間、会場は驚きに包まれる。わずかな仕草から意味を読み取った二人の“以心伝心”に、バライキン夫妻も強い印象を受ける。
だがその様子は、裏で動く人物の目にも留まっていた。老瞿の側近であるスティーブンは、この光景を見てすぐに報告を入れる。二人の関係が単なるビジネス以上の意味を持つ可能性に、別の思惑が動き始めていた。
第20話 あらすじ
スティーブンは物陰から、**許妍(シュー・イェン)と沈皓明(シェン・ハオミン)**がバライキン夫妻と親しく交流する様子を観察し、その状況を黒幕である老瞿へ報告する。報告を受けた老瞿は事態を重く見て、計画の阻止を命じた。
一方その頃、沈皓明は一人で部屋に戻り、窓の外を見つめながら深く思い悩んでいた。そんな彼の様子に気づいた許妍は疑問を抱く。彼ほどの実力者であれば、もっと確実な方法で契約を勝ち取れるはずなのに、なぜわざわざ自分と組んで遠回りの策を選んだのか――。
やがて沈皓明は重い口を開き、自身が取締役会で否決され、会社内での立場が揺らいでいることを打ち明ける。かつての傲慢な態度を悔やみ、今の自分には自信が持てないと語る姿は、これまでの彼とはまるで別人だった。さらに彼は、自身の過去――元恋人の突然の妊娠、そしてその女性が事故で亡くなった後に息子を引き取った経緯――を初めて許妍に語る。世間体を守るため、父・沈金松はその子を「弟」として公表したのだという。
話を聞いた許妍は冷静に受け止め、沈皓明に対して父親を恨んでいるのかと問いかける。厳しい判断にも見えるが、それも父なりの守り方かもしれないと諭す。その言葉に沈皓明は少し救われた気持ちになるが、すぐに彼女が引き入れた投資家について探ろうとする。しかし許妍はそれをきっぱり拒否し、「今はただのビジネス関係」と距離を保つ。
翌日、二人はバライキン夫妻とともに街へ出かけ、伝統文化を体験したり、粽を包んだりして親交を深めていく。そんな中でもスティーブンは執拗に尾行し、証拠を掴もうとするが、木の上から落ちたり泥だらけになったりと失敗続きで、逆に滑稽な姿を晒してしまう。
買い物中、沈皓明は突然、許妍の眉を描いてあげたいと申し出る。周囲の目もあり、許妍は仕方なく応じるが、真剣な眼差しで筆を動かす彼の姿に、思わず心が揺れる。数日間の交流を経て、バライキン夫妻も二人に好感を抱き始めていた。
しかしスティーブンは最後の手段として、彼らの関係を暴こうとする。食事の席で「なぜ結婚指輪をしていないのか」と鋭く問いかけ、場の空気を凍らせる。沈皓明はとっさに機転を利かせ、「夫婦関係に問題があり、この旅行で修復しようとしている」と説明し、その場で指輪を差し出して許妍に謝罪する。その真剣な態度に、許妍は一瞬言葉を失う。
それでもスティーブンは疑いを捨てず、さらに親密さを試そうとするが、沈皓明は迷わず許妍にキスをして見せる。これには彼も言葉を失い、完全に出し抜かれる形となった。最終的にバライキン夫妻は、二人の誠意と努力を評価し、前向きに協力を検討する意向を示す。
すべてが終わった後、沈皓明は自然に許妍の手を取る。しかし許妍は静かにその手を振りほどき、「契約はもう終わった」と告げる。これ以上、偽りの関係を続ける必要はない――その言葉には強い決意が込められていた。
沈皓明は戸惑いながらも「もう慣れてしまった」と本音を漏らすが、許妍はそれを冷静に否定する。そして二人は再び距離を置いたまま、それぞれの道へ戻っていくのだった。
私の完璧な結婚 21話・22話・23話・24話 あらすじ

















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