雲花のロマンス~一夜の花嫁2~

雲花のロマンス~一夜の花嫁2~

雲花のロマンス~一夜の花嫁2~ 1話・2話・3話・4話 あらすじと感想

雲花のロマンス~一夜の花嫁2~ 2019年 全24話 原題:一夜新娘 第二季

第1話あらすじ 「すれ違う愛、隠された真実」

楚の地に、強きを挫き弱きを助ける快活な女侠・花溶がいた。だが正義感の強さが裏目に出ることもしばしば。この日も人助けの最中に誤解され、役人から“誤認逮捕”されかけ、ついには遊郭へと逃げ込む羽目になる。混乱の最中、彼女を救い出したのは、一年前に生死を共にした男――海賊にして雲鶴侠、そして現在の夫・秦尚城であった。

二人は激戦と誤解を経て結ばれ、夫婦の契りを交わしていたが、花溶は「正式な婚礼を挙げ、父に承認されるまでは新婚夜は迎えない」と頑なだ。尚城は島で盛大な婚礼を準備したいという思いを抱きつつも、花父がいま戦地にあるため、彼を無事に帰還させる策を模索していた。その裏で花溶の失敗続きの“侠行”は噂を呼び、「花花侠」と揶揄され本人を落ち込ませていた。

尚城は花溶を喜ばせようと奔走するが、次々と用事が舞い込み、彼女との約束を忘れかける始末。朝食の約束を守れなかった際には、自らの失態をごまかすため、家臣たちに急いで「豪華な朝食のサプライズ」を作らせ、なんとかその場を切り抜ける。しかし花溶は“毎日愛を伝える”という約束まで持ち出し、尚城を追い詰める。口では文句を言いつつも、二人の距離は愛おしいほど近い。

そんな中、尚城は密かに南荒玄霊部の動きを探るため、明州の魏大人や葉娘子と接触していた。これは花父の戦況に直結する重大な密偵作戦だった。しかし花溶はその裏事情を知らず、最近の尚城の不審な行動を“浮気”だと誤解し始める。

一方、街では花溶と銭大有が暴力を受ける女性・小珠を助けるが、誤解と混乱により逆に怒鳴られる始末。大有の機転で事態は収まったものの、小珠は大有に強く懐き、同行を申し出る。花溶はその帰り道、尚城が密会する女性を目撃し、疑念は確信へと変わっていく。

後日、密偵として行動していた葉娘子が再び尚城を訪ねて来た瞬間を花溶に見られ、事態は最悪に。尚城が必死に説明しても、花溶の嫉妬は収まらず、小珠でさえ「妾を娶るのか」と誤解するほどの修羅場となる。だが尚城は花溶を危険に巻き込むことを恐れ、真相を明かせない。愛ゆえの沈黙が、最大の誤解を生みつつあった。

密輸を企む南荒玄霊部の陰謀、花父の戦況、そして二人の愛を揺るがす誤解――。
こうして、第二季は再び“波乱の幕開け”を迎えるのであった。

第1話感想

主演の秦尚城は、手下と話すときは海賊感があるのに、婚約者・花溶のどんなわがままも許す様子はただのデレデレな大男で見ている方が恥ずかしくなる位。対する花溶は、正義感が強い世間知らずなお嬢様で、全力で秦尚城に甘える様子が可愛いです。

すぐにでも結婚したい秦尚城ですが、きちんと手順を踏みたい花溶の望みを叶えるには、国同士の争いが絡んだ危険な任務をクリアして、花溶の父親を助け戦争を終わらせなくてはなりません、前途多難な船出だなと思いました。

 

第2話あらすじ「すれ違う想いと密偵の影」

――互いを想う心が、最も遠い場所へとすれ違っていく。

陶器店の取引の日、葉娘子は約束どおり姿を現し、秦尚城に密かに運び出した商品を引き渡した。本来ならば取引後に男女の情について語り合い、互いの立場を探るつもりでいた。しかし、陶器店が役人に摘発されたという急報が入ると、秦尚城は即座に彼女を捕らえようと襲いかかった。だが葉娘子は機転を利かせ、川へ身を投げて逃走。秦尚城は配下を総動員し、彼女を追跡させることとなった。

その頃、花溶は秦尚城の不審な行動に疑念を抱き、密かに尾行していた。偶然、南荒の密偵を発見した花溶は、その後を追ったものの逆に正体を見破られてしまう。咄嗟の機転で密偵に好意があるふりをし、媚びを売りながら懐へ入り込んだ花溶は、相手が「風二」という名であることを聞き出し、天香楼で再会を約束することに成功する。

一方、自身の任務で奔走していた秦尚城は、疲れ切った様子で帰宅。しかし、花溶と数言交わしただけで再び出かけてしまい、花溶はますます不機嫌に。そこへ小珠が現れ、「秦尚城が家を空けるのは二心があるからでは」と花溶の不安を煽り始めた。その言葉に揺さぶられ、花溶の胸には解けないもやもやが残る。

小珠の助言を聞いた秦尚城は激怒し、銭大有に小珠を追い出せと命じたが、花溶は小珠を庇い、姉妹の契りまで交わしたと宣言。秦尚城は花溶を怒らせぬため、明州の美味を買い集めて彼女を外に連れ出そうとする。しかしその様子を花溶に見られてしまい、気遣いに胸を打たれるも、風二との約束があり急いで出かけなければならず、秦尚城をさらに困惑させる。

天香楼では、花溶が小珠とともに風二を待っていた。秦尚城は花溶を慰めるつもりで駆けつけたが、部屋の外で耳にしたのは“花溶が他の男を待っている”という衝撃の会話。嫉妬と不安が渦巻き、秦尚城は出口で待ち続けた。しかし約束の男は現れず、花溶もその事実を隠したまま戻っていったため、彼の疑念はさらに深まる。

やがて風二から再会の伝書が届き、花溶は再び天香楼へ。そこへ秦尚城も乗り込み、風二に愛想を振りまく花溶の姿を目撃し、激しい嫉妬に駆られる。風二は周囲の気配を察し、花溶を自らの縄張りへ連れ込み、情事の空気を装って油断させようとするも、花溶は一枚上手だった。特製の十香軟筋散で風二を倒し、情報を引き出そうとする。しかし風二は倒れる瞬間、密道の仕掛けを作動させ、花溶を内部に閉じ込めてしまう。

花溶の行方を追っていた秦尚城は、ついに密道を発見。中に閉じ込められた花溶を救い出そうとするが、花溶はあえて助けを呼び、秦尚城に真意を探らせる芝居を打っていた。秦尚城はそこで初めて、花溶が自分のために危険を冒していたことを知り、胸を締めつけられる思いに。

しかし風二が再び目を覚まし、花溶に毒針を放つ。激昂した秦尚城は風二を捕らえ、解毒薬を吐かせた上で、南荒の陰謀を白状させた。すべてが片付いた後、秦尚城は魏大人へと連絡し、花溶を救ったのは彼だと偽装。花溶の疑念を遠ざけ、同時に葉娘子捜索の停止を申し渡した。

魏大人に救われたと思い込んだ花溶は大いに喜び、密偵追及の令牌までも授かる。こうして、秦尚城へ問いただす気力もなく、すべては丸く収まったかに見えた。しかし——互いを思いやる心はすれ違ったまま、さらに大きな誤解の影が忍び寄っていた。

 

第2話感想

秦尚城は、男性(南荒のスパイ)と密会する花溶にヒヤヒヤしますが、彼女の行動の理由を知ってその思いに気づきます。一件落着ですが、2人に振り回される手下の張弦や銭大有も大変ですね。

花溶が男性と親しくするのを見て、イラつく秦尚城(の変顔)が見ものでした。普段クールなだけに、ギャップ萌えモノです。

海賊は気が荒いものだと思ったら、秦尚城は役人まで巻き込み計略を立てて、花溶に任務を与え笑顔を引き出すんですよ、完全にべた惚れですね。

 

第3話あらすじ「明州の影、交わる誓い」

葉娘子が捕らえられたとの報告を受けた秦尚城は、彼女の真意を確かめるため牢を訪れる。だが葉娘子は死を恐れるどころか余裕の笑みを浮かべ、自分から漏れた情報は取るに足らず、南荒はすぐに勢力を盛り返すと豪語する。さらに、自分の背後に黒幕が存在することを秦尚城に見抜かれたことには驚きを隠せなかったものの、決して口を割ろうとはしなかった。この頑なな態度に不満を募らせた秦尚城は、張弦に葉娘子を拷問にかけるよう装いつつ、裏では“逃がすふり”をして黒幕を炙り出す作戦を密かに指示する。

その頃、秦尚城は偽名を使って花溶に密会を申し込み、彼女を囮に使う策を立てる。南荒の密偵からの呼び出しと誤解した花溶は変装を整えて指定された場所へ向かうが、そこに並べられていたのは彼女の好物ばかり。暗殺の気配を察した瞬間、秦尚城が姿を現し彼女を抱き寄せた。驚きで身構えた花溶は、彼を暗殺者と錯覚して特製の薬で気絶させてしまう。事情を知り激怒した花溶は秦尚城を殴り、彼はすべてが葉娘子の黒幕を誘うための作戦だったと釈明する。

しかし話が終わる間もなく、葉娘子一派が黒幕を伴い襲来。秦尚城を抹殺しようと武装勢力が迫る。だがこれは秦尚城の読み通りで、張弦率いる手勢が待ち構えており、葉娘子とスパイたちは包囲され捕縛された。作戦が成功し、明州の脅威がひとまず退いたことで、花溶と秦尚城は互いへの誤解を解き、夫婦として「どんな困難も共に立ち向かう」と誓い合うのだった。

花溶島へ戻る準備が進む中、小珠は明州に残ることを決め、名残惜しさから銭大有に貯金箱を渡すが、恋愛感情のない銭大有は受け入れられず困惑する。一方、島では花溶と秦尚城の結婚式の準備が華やかに進み、花溶は女兵団の訓練、秦尚城は島の政務をこなしながら式の采配も任されていた。

しかし、花溶はタブロイド紙で“秦尚城と赤紅の三年の約束”の記事を目にし、結婚への不安を募らせる。秦尚城は誤解を解くため急いで説明に向かい、その約束は赤紅一方の思い込みだと断言。さらに「誰よりも愛しているのは花溶であり、娘ができても花溶を疎かにはしない」と誓う。しかし花溶は、結婚後に女性が背負う現実を思い、心から喜べず苦悩してしまう。

葛藤に寄り添おうとした秦尚城は、ついに式場の準備をすべて撤去させる。驚いた花溶が海賊船に向かうと、そこは秦尚城によって“二人の家”のように生まれ変わっていた。彼は「場所ではなく、共にいることが家なのだ」と告げ、結婚しても花溶の自由を奪わず、戦いたければ隣に立ち、子を望まないなら強いないと約束する。その深い愛情に心を動かされた花溶は、亡き母へ手紙を書き白い鳩に託した。

その白い鳩は偶然、南荒の質子の青年に救われる。以来、毎年鳩が手紙を運ぶようになり、青年はその手紙の主である少女に会いたいと願うようになるのだった。

 

第3話感想

南荒のスパイ一味は、黒幕も含め秦尚城たちの作戦であっさり捕まりました。花溶も満足してようやく結婚かと思ったら、人助けする侠客が夢の花溶は、家庭に縛られて自由を失いたくないとマリッジブルー状態に。秦尚城は、君のためならどんな犠牲も払うし子供もいらないですって、激甘です。

そこに文人風の「南荒の王子」が現れました。彼と花溶は互いを知らないまま、10年も鳩を使って文通していたらしい。一難去ってまた一難、波乱の予感です。

 

第4話あらすじ「奪われた花嫁、揺らぐ和親の行方」

花溶のために特注されたウォーターベッドを囲み談笑していた秦尚城たちは、そこに置かれた一通の手紙に気づく。それは赤紅から突きつけられた挑戦状だった。秦尚城は赤紅が現れると踏み、待ち伏せの準備を整えるが、赤紅は巧みに陽動作戦を仕掛け、隙を突いて花溶をさらっていく。花溶救出のため急ぎ部屋へ駆けつけた秦尚城も、ベッドに仕掛けられていた睡眠薬の罠に落ち、赤紅の手に囚われてしまう。

目を覚ました秦尚城は、花溶を人質に「花溶を離縁せよ」と迫られ、さらに自身の首に“証の品”を掛けられて結婚を強要される。しかし秦尚城は赤紅の正体が偽装であると見抜き、人皮仮面を引き裂く。仮面の下から姿を現したのは花溶自身であり、彼女が仕掛けた“逆サプライズ”だった。実は一年前、結婚式の日に花溶が駆け落ちしたことで深く傷ついた秦尚城のため、今回は盛大なサプライズ婚礼を整え、過去の過ちを埋め合わせようとしていたのだ。海で生きる秦尚城のために“鮫人の婚礼儀式”まで準備した花溶の想いに、秦尚城は胸を打たれ、二人は改めて誓いを交わし結ばれた。

しかし婚礼の余韻に浸る間もなく、天楚皇帝の使者が到来。勅命により、花溶は前王朝の宝物を携え、南荒の質子・端木白に嫁ぐよう命じられる。花溶はこれを拒み、秦尚城も花溶島は天楚国の支配を受けないと主張して従わず、ついには宦官を拘束して婚礼を強行する。二人は蛍が舞う花畑で改めて誓書を交わし、その夜ついに夫婦として結ばれた。

翌朝、幸せな新婚生活を始めた二人だったが、花溶は天楚国の情勢を無視することができず、王叔から密談を聞き出す。天楚国は戦に疲弊し、南荒との和談は端木擎蒼の勢力拡大を恐れた南荒側が切り出したものだった。しかしその要求は重く、人質・端木白の返還に加え、婚姻同盟と前王朝の宝物の献上まで求めるものだった。

花溶は国の戦火を避けるため策を講じようとするが、そこへ端木白が使節団を率いて島へ到着し、秦尚城と激しい殴り合いを始めてしまう。花溶はとっさに嘘をつき、「秦尚城は自分の甥であり、幼い頃から父に護衛を命じられていた」と説明して場を収め、秦尚城には“身分”を与えて彼を守った。

その後、秦尚城は王叔に対し、民衆への補償金の支給と一年間の租税免除を要求し、さらに自らが使節団の責任者となって花溶の護衛につくと宣言する。花溶は後から秦尚城に事情を説明するが、彼は花溶の独断に不満を抱き、理解されていないと傷ついてしまう。花溶が鈴で呼び戻しても姿を見せず、二人の間には小さな溝が生まれ始めていた。

一方、前朝の宝物の引き渡し準備を進めていた銭大有の前に、端木白の腹心・藍天が姿を現す。その緊張感の中で秦尚城は、端木白の宝物への執着に別の目的があると察し、隙を伺うべく警戒を強めた。さらに、小茴は花溶のために『夫を操る三十六計』を贈り、行方の見えない和親の行方に備えるのだった。

 

第4話感想

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