雲花のロマンス~一夜の花嫁2~ 2019年 全24話 原題:一夜新娘 第二季
目次
第17話あらすじ「迷陣を破る水脈、試される信頼」
記憶を完全に取り戻した花溶は、秦尚城と共に久々の穏やかな時間を過ごしていた。焚き火を囲み、静かに焼き鳥を頬張りながら、二人は次なる試験を待ちつつ、端木白の真の目的について思索を巡らせる。束の間の平穏は、互いの心を確かめ合う大切な時間でもあった。しかし、聖盟試験の舞台である陣法は、二人を容易には解放しない。再び脱出を試みるも、どれほど歩き回っても景色は繰り返され、迷陣から抜け出すことはできなかった。
秦尚城は古籍の記述を思い出す。迷陣を破る鍵は「水脈を巡る道」にあるという。しかし周囲は山林ばかりで、水源の気配はない。そこで花溶は、かつて花将軍から学んだ知恵を活かし、竹を削って水の流れを探る方法を実行する。やがて泉を見つけ、水源を開放したことで、長林陣はついに破られた。
一方その頃、赤紅は端木白の後を執拗に追っていた。端木白は彼女を遠ざけようとするが、赤紅は一歩も引かない。二人はやがて毒虫が巣食う危険な地帯へ足を踏み入れ、逃走の末、毒蜘蛛に追われることになる。恐怖に駆られた端木白は走り続けるが、ついに毒蜘蛛に噛まれ、意識を失ってしまう。赤紅は彼を見捨てず、必死に毒を吸い出し、薬草で治療を施しながら、目覚めるのを待つ。その姿には、抑えきれない想いが滲んでいた。
迷陣を抜けた花溶は、泉の近くで奇妙な花を見つける。好奇心から香りを嗅いだ瞬間、彼女は知らぬ間に毒に侵されてしまう。異変に気づかぬまま沐卿の小屋へ辿り着いた時には、すでに毒は深く回っていた。秦尚城は解毒法を探し続けるが、手立ては見つからず、禁じられた「換血法」を選ぶ。血を入れ替えることで毒の拡散を抑え、花溶は一時的に目を覚ます。
二人は話し合いの中で、背後で花溶に催眠術を施し、毒を盛った黒幕が孔霖であると突き止める。しかし花溶は再び意識を失い、毒はさらに進行していた。秦尚城は、解毒剤を得る唯一の道が聖盟の盟主になることだと悟る。花溶は彼が自分を救うために愛を断ち切るのではないかと恐れ、真意を問いただす。秦尚城は決して彼女を見捨てないと誓い、全力で盟主の座を目指すと約束する。
やがて聖殿に戻ると、赤紅は棄権を表明し、秦尚城と花溶も合流する。秦尚城は孔霖を激しく非難し、花溶に起きた一連の事件について必ず責任を取らせると宣言する。端木白もまた、孔霖の裏切りを知り激怒し、彼を厳しく問い詰める。
その後、端木白は秦尚城に重大な秘密を打ち明ける。解毒剤は密室に隠されており、開けるには聖剣と聖子の血が必要だという。そして自分こそが聖子だと告げる。秦尚城は彼を信じ、聖剣を託すが、端木白の血では密室は開かなかった。疑念と混乱の中、聖剣を巡る争いが勃発する。
争いを止めようとした花溶は、聖剣破壊を提案するが、吐血した血が偶然にも聖剣にかかり、機構が作動。花溶は聖剣を引き抜き、聖盟の盟主となる。追い詰められた孔霖は彼女を盟主と認め、解毒剤のもとへ案内するが、それは新たな罠だった。丹薬房に閉じ込められた秦尚城たちは出口を失い、疑心暗鬼に陥る。秦尚城が端木白に刃を向けかけたその時、花溶が隠し扉を発見する――運命は、まだ終わっていなかった。
第17話感想
やっと「花溶」が戻ってきました!なのに孔霖の仕掛けた毒で死にそうになります。秦尚城たちの努力で命は助かったのに、解毒剤がなければ余命数日とは。孔霖はずいぶん都合が良い毒を作り出しますね。これも聖盟が巨大な力を持っていたから?情を断たないと死ぬ薬、とはまさしく端木白が父から言われていた言葉です。
秦尚城は花溶を救うために端木白に聖剣を差し出し、儀式に臨みました。でも彼ではなく花溶の血で剣が動き、彼女が次期盟主に決まりました。
たとえ子孫じゃなくても、戦いをやめるよう聖盟メンバーを説得した彼女は、とても立派でした。
第18話あらすじ「遺詔の真実、血縁と新たな命」
花溶が発見した隠し扉の奥は、かつての聖盟盟主が静かに修行を重ねていた密やかな空間だった。そこには老盟主の遺体が安置されており、花溶は秦尚城を伴って跪き、深く頭を下げて冥福を祈る。すると老盟主が生前に仕掛けていた機関が作動し、残された真実が明らかになる。それは、孔霖が遺詔を奪い、天下を混乱へ陥れようとしている陰謀の全貌だった。老盟主は、聖心訣を会得した者が孔霖を討ち、正道を取り戻すことを切に願っていたのである。
秦尚城はついに解毒薬を手に入れ、花溶を丹薬房へ連れて行き治療を施す。一方その頃、孔霖はすでに遺詔を掌中に収め、秦尚城たちを完全に葬り去ろうと画策していた。秦尚城は端木白や仲間たちもまた毒に侵されていることに気づき、花溶を丹薬房に残して療養させ、自ら孔霖と対峙する道を選ぶ。
孔霖は全員が毒に倒れたと思い込み、勝ち誇った様子で、過去に聖女・沐卿を追い詰め殺そうとしたこと、さらにはその子供までも消そうとしたことを語り始める。その告白によって、秦尚城は衝撃の真実を知る。秦隠は孔霖よりも先に、自身の子を差し出し、さらに沐卿の子までも奪っていたのだ。ただし孔霖は、その子が娘であるとは知らなかった。孔霖が秦隠の息子を捕らえた際、端木擎蒼が現れ、沐卿が難産で亡くなったと偽り、端木白を彼に託していた――すべての因縁が一本の線で繋がる。
秦尚城は自らが沐卿の実子であることを悟り、花溶が聖剣を抜けた理由も、かつて孔霖が彼女と血を交換していたためだと理解する。孔霖の告白を聞き終えた秦尚城は剣を振るい、皆を救うため孔霖を討とうとするが、その瞬間、解毒を終えた花溶が現れ、秦尚城を助ける。追い詰められた孔霖の前に、端木白が進み出て、二人きりで話す機会を求める。彼は孔霖が本当に秦隠の息子なのかを確かめ、真実を聞いたうえで遺詔を奪い取る。しかし孔霖を救うことはせず、密室に閉じ込め、業火の中に消えゆく運命を受け入れさせた。
端木白は遺詔を秦尚城に差し出すが、秦尚城は「端木の姓を持つ者が自ら解決すべきだ」と返し、彼の覚悟を尊重する。沐王府へ向かう端木白を赤紅が追いかけ、抑えてきた想いを告白する。使命を背負う彼の運命を知りながらも、ただ共に在りたいと願う赤紅。その想いを胸に刻み、端木白は仲間たちに別れを告げて旅立つ。
秦尚城は花溶と共に老盟主と沐卿を弔い、花溶に聖盟盟主として歩み続けるよう告げる。兄弟である端木白との関係については、今はまだ語る時ではないと、心の整理を先送りにする。すべてを終えた秦尚城は、銭大有や張弦に相談し、花溶との未来を早めるための“秘策”を思案し始める。
その一方で、赤紅は花溶をもてなそうと料理を振る舞うが、花溶は一口で吐き気を覚える。医師・華耿の診察により、花溶がすでに一ヶ月以上の身重であることが判明する。喜びに胸を弾ませた花溶は秦尚城に知らせようとするが、赤紅の助言により、しばらく秘密にすることを決意する。
何も知らぬ秦尚城は、花溶との未来を思い描き、サプライズを準備していた。しかしその矢先、張弦が駆け込み、端木擎蒼の即位と南荒の政変、そして天楚への侵攻の危機を告げる。戦乱の影が迫る中、運命は再び大きく動き出そうとしていた――。
第18話感想
何と密室の奥にはミイラが!そしてからくりの中にあった遺書と孔霖の告白で、ついに秦尚城の出生が明かされました。聖女と南荒の端木擎蒼の子供で「聖子」だったとは。そして端木白は秦尚城の養父の実子、情報量が多すぎ。
ようやく花溶が妊娠したのに、海賊の掟で3カ月は秘密とは何やらフラグっぽくて心配だなあ。赤紅の想いに応じた端木白の詩もフラグだったら、赤紅が気の毒です。
花溶は聖盟の盟主、秦尚城は聖子で海賊王。最強夫婦が誕生したのに、端木白の努力空しく天楚と南荒は戦争に突入。まだまだ波乱が続きそうです。
第19話あらすじ「父と子の狭間で――天麓城を賭けた約束」
秦尚城が天麓城へ到着した時、戦況はすでに最悪の局面を迎えていた。天楚軍は南荒軍の圧倒的な兵力差に押され、さらに奇襲を受けて甚大な被害を被っていたのである。花将軍のもとに集った秦尚城と花溶は、状況を立て直すため慎重に作戦を練り、地の利を生かした多方面からの奇襲を実行。小規模ながらも着実な勝利を重ね、戦局にわずかな光を見出していく。
花溶の柔軟な戦略が功を奏し始めた頃、秦尚城は自身が最も得意とする夜間渡河による奇襲を敢行し、再び勝利を収める。天楚軍は連続して勝利を挙げ、士気は大きく回復した。しかしその矢先、花将軍は夜狼からの密報により、端木擎蒼が天楚軍営の後方に火攻めを仕掛ける計画を立てていることを知る。
秦尚城は端木擎蒼の布陣に違和感を覚え、罠を見抜いて迂回し火攻めを阻止しようと動き出す。だがその直後、花溶は南荒軍の数千の兵が軍営を離れたという情報を掴み、火攻めが陽動であることを見抜く。花溶は急ぎ秦尚城を追おうとするが、花将軍はこれこそ端木擎蒼の策であり、秦尚城が実子である以上命の危険はないと判断し、行動を制止する。苦悩の末、花溶はその判断に従い、ただ無事を祈りながら帰還を待つしかなかった。
しかし戻ってきたのは秦尚城ではなく、銭大有と張弦だった。秦尚城は罠に嵌まり、仲間を守るため単身で端木擎蒼に捕らえられたという。さらに端木白から密書が届き、秦尚城が沐王府へ連行されたこと、そして令牌と手紙を持って祖母に救出を願い出るよう花溶に託された。
花溶は祖母に経緯を説明し、さらに自らが身重であることも打ち明ける。祖母はついに秦尚城に会うことを承諾するが、訪れた屋敷で秦尚城は白蕨草による激しいアレルギー反応を起こしていた。端木一族が白蕨草に弱いことを知る祖母は激怒するが、そこへ端木擎蒼が現れ、すべては自分の仕組んだことだと明かす。秦尚城が本当に端木家の血を引く存在かを確かめるための“試し”だったのだ。
祖母は秦尚城の正体を確信し歓喜するが、端木擎蒼はすぐに態度を変え、秦尚城が敵陣に突撃した危険人物であるとして、今こそ監禁すべきだと説く。祖母はこれを受け入れ、秦尚城は屋敷に留め置かれることとなる。花溶は自由に出入りできる立場を生かし、情に訴え、理を説き、あらゆる策で解放を試みるが、祖母の決意は揺るがなかった。
失意の中、花溶は偶然、使用人が沐卿の部屋を掃除している場面に遭遇する。中を覗いた彼女は、端木擎蒼がかつて秦尚城の誕生を想定して用意した小さな靴を見つめ、沐卿に語りかける独白を耳にする。そこには、権力者としてではなく、父としての深い後悔と愛情が込められていた。花溶は端木擎蒼の胸中に確かに父子の情が残っていることを悟る。
花溶の言葉に心を動かされた端木擎蒼は、ついに秦尚城を解放。家族で食卓を囲み、束の間の団欒を過ごした後、「天麓城攻略を賭け、今後の天楚南下の是非を決める」という約束を秦尚城と交わす。
解放された秦尚城は花溶と共に策を練り、聶宇が残した密偵の記録を手掛かりに南荒の内情を探ろうとする。一方で端木擎蒼もまた、秦尚城を利用し、自身の側近に潜む密偵を炙り出す計画を進めていた。扶琴を呼び戻し、銭大有と張弦の暗号を利用した罠によって、鄒倚天の正体は露わとなる。
端木擎蒼は鄒倚天を使って偽情報を流し、秦尚城の前でその正体を暴いて得意になるが、鄒倚天を殺そうとしたところを秦尚城に止められ、怒りを露わにする。祖母が割って入り、秦尚城と花溶を守る中、南荒敗北の急報が届く。思惑が崩れ落ちた端木擎蒼は、愕然と立ち尽くすのだった――。
第19話感想
川を泳いで渡り夜襲をかけ、海賊ならではの作戦で戦功を上げて秦尚城たち天楚国側が優勢に。なのにスパイの偽情報で劣勢になり、秦尚城が捕まるとは。端木白は、戦争になった責任を感じて、花溶が秦尚城に会えるように手配してくれました。自分が端木擎蒼の子じゃないと知って悩んでるだろうに、良い人だなあ。
端木擎蒼は、天下統一を掲げていても顔のせいか腹黒感が否めない。なのに自分の母親には弱いんですね。花溶の説得にほだされたり、根は優しく良い人かも知れない。
第20話あらすじ「誓いの崩壊――父の愛、帝国の刃」
南荒軍の敗北を知らされた端木擎蒼は、しばらく言葉を失った。自らの策略が完璧だと信じて疑わなかった彼にとって、その結果は到底理解しがたいものだった。しかし秦尚城は、端木擎蒼の思考を読み切り、彼の戦法そのものを逆手に取っていた。征伐と領土拡張しか見据えない端木擎蒼は、追い詰められた時にしか撤退を選ばない――秦尚城はそう確信し、正面から叩き、退路を断つ作戦を選んだのだ。
秦尚城はその意図を花将軍に明かし、南荒の兵を無意味に苦しめるつもりはなく、あくまで端木擎蒼に撤退を決断させるための戦いであると説明する。なおも迷う端木擎蒼に対し、花溶は沐卿がかつて書き残した一通の手紙を差し出す。そこには、戦場から帰らぬ夫を待ちながら身籠った命を守ろうとした女性の、切実な願いが綴られていた。「戦のない世で、我が子が帝王の家に縛られず育つことを望む」――その言葉は、ついに端木擎蒼の心を揺さぶり、彼は撤退を決断する。
やがて秦尚城の誕生日が近づき、端木擎蒼は父としての思いを込め、盛大な祝宴の準備を進める。しかし秦尚城は、その愛情を理解しながらも、心から受け入れることはできず、用意された計画を拒む。宴の最中、三軍を率いた端木白が帰還し、端木擎蒼は思わず軍の再編を命じてしまうが、祖母に叱責され、ようやく家族としての場に立ち戻る。祖母は二人の年長順を決めるため、長寿麺をどちらが多く食べるかで決めると言い出し、秦尚城と端木白は子供のように麺を奪い合うのだった。
酒宴の後、秦尚城は端木白に秦隠の話を切り出す。秦隠が毎年誕生日に南荒へ赴いていたこと、その行動に端木白への想いが込められていた可能性を伝えようとするが、端木白は「父は一人だけだ」と冷たく言い放つ。兄弟として歩み寄ることは叶わず、秦尚城は海賊として生きる決意を固め、南荒を去る。端木擎蒼はそれを見送り、南荒の全てを端木白に託す。
秦尚城が去った後、端木擎蒼は端木白と政務を共有するようになり、独断を控えるようになる。その変化に満足し、沐卿に胸中を打ち明けに行くが、そこで思いもよらぬ事態が進行していた。一方、花将軍は木馬の策を仕掛け、秦尚城と花溶の帰還を待ちながら、南荒兵の返還と休戦の準備を進めていた。しかしその矢先、鄒倚天の首が届けられ、さらに三つの城が陥落したとの報がもたらされる。端木擎蒼が約束を破ったのか、それとも秦尚城が利用されたのか、誰にも真相は分からなかった。
秦尚城は端木擎蒼を信じ、天楚に事情を説明するため花溶と共に天麓城へ戻ろうとするが、楚風霊が現れ、天楚皇帝が敗戦に激怒し、秦尚城を処刑する勅命を出したと告げる。脱出を促される中、于公公が勅命を携えて到着する。花溶は秦尚城を守るため勅命を破棄しようとするが、突如戻ってきた花将軍に阻まれる。花将軍は忠義を貫く言葉を口にしつつ、密かに秦尚城に逃走の合図を送り、彼を送り出した。
だが事態はさらに悪化する。牢に秦尚城の姿はなく、代わりに花将軍が死体となって発見されたのだ。宴副使は、花将軍を殺したのは秦尚城であり、端木白と共に脱獄したと告げる。端木擎蒼はついに本性を現し、秦尚城の正体を公に暴露。天楚から居場所を奪い、さらに大砲建造を強行するため易非池を半殺しにする。
端木白は秦尚城を救い出そうとするが、黒衣の集団に襲撃され、二人は死闘の末に重傷を負い倒れる。そこへ扶琴が現れ、端木擎蒼の命令に従い、秦尚城だけを連れ去る。端木白の生死は顧みられなかった。
全身を刺され、医者から見放された秦尚城。それでも端木擎蒼は医者を斬り捨て、「都へ連れ帰り治療せよ」と命じる。父としての情か、帝王としての執念か――。血と裏切りの果てに、秦尚城の運命は、再び闇の中へと引きずり込まれていく。
第20話感想
亡妻・沐氏の手紙を読んで、端木擎蒼は撤兵と和平を決断しました。心に訴える花溶の作戦が成功して良かった。天麓城の陣で待つ花将軍も、娘の妊娠をとても喜び幸せそうです。見た目がクマさんなのに、木馬やおもちゃを手作りするとは意外と器用。
なのに、和議当日南荒が突然攻撃を仕掛けてきたのは、端木擎蒼が秦尚城を自分の手元に戻す作戦だったのかな?そのうえ秦尚城が花将軍殺害容疑まで掛けられとは急展開。
端木擎蒼が端木白と秦尚城を急にコマとして扱うのは、妻の手紙を読む前の腹黒に戻ったのか、何かの術で操られているのか。状況は緊迫しています。
















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