風起西州~烈風に舞う花衣~ 9話・10話・11話・12話 あらすじ

風起西州~烈風に舞う花衣~

9話あらすじ

裴行倹(はいこうけん)は、宿の主人から「庫狄琉璃(こてきるり)が婚約者と一緒に青島にいる」と聞かされて驚きます。相手が穆三郎だと知った彼は、急いで米太郎(べいたろう) に別れを告げ、自身の手紙を将軍邸へ託し、西へ向かう準備を始めます。

一方、庫狄琉璃(こてきるり)は西へ向かう道中で梁州に立ち寄っていました。しかし、そこは大妃の勢力が強く、彼女にとっては歓迎されない土地でした。梁州の実力者・蘇南瑾(そ・なんきん)は権力を笠に着て横暴を振るっており、キャラバンの中に胡人(異民族)がいるという名目で庫狄琉璃(こてきるり)一行に嫌がらせを仕掛けます。

混乱の中、庫狄琉璃(こてきるり)は香袋を奪われ、それを追いかけるうちに、フー(胡人女性)とともに役人に捕らえられてしまいます。ふたりが女性だったため、牢に入れられてしまうのです。

牢の中で出会ったフーは「イシス」と名乗り、自分が庫狄琉璃(こてきるり)だと偽って名乗り出ることで、庫狄琉璃(こてきるり)を守ろうとします。イシスは本来善人ではないものの、庫狄琉璃(こてきるり)のために危険を引き受け、役人たちの前で罵り合う芝居までして見せます。しかし、そんな彼女に蘇南瑾(そ・なんきん)の魔の手が迫っていました。入浴中を狙われ殺されそうになるも、必死に抵抗しながら命の危機に立たされます。

その頃、裴行倹(はいこうけん)庫狄琉璃(こてきるり)の行方を必死に探しており、偶然にも牢で彼女を見つけて安堵します。しかし、庫狄琉璃(こてきるり)は自分の正体がバレて「イシス」の犠牲が無駄になることを恐れ、あくまで名乗らずに振る舞い続けます。裴行倹(はいこうけん)も状況を理解し、蘇南瑾(そ・なんきん)に自らの身分を明かして圧力をかけます。

物語は、庫狄琉璃(こてきるり)の沈着冷静な判断と「イシス」の勇気によって、ぎりぎりの危機を回避しようとする展開へ。庫狄琉璃(こてきるり)は、自らを犠牲にしてでも周囲を守る覚悟を持ち、裴行倹(はいこうけん)はそんな彼女を命がけで守ろうとします。

10話あらすじ

庫狄琉璃(こてきるり)は、これまでのすれ違いや誤解を詫びるため、裴行倹(はいこうけん)に心を込めた豪華な食事を用意します。裴行倹(はいこうけん)もまた、すぐに離れる決心がつかず、庫狄琉璃(こてきるり)のために時間を取っていました。一方で、蘇南瑾(そ・なんきん)の横暴によって庫狄琉璃(こてきるり)が傷つけられたこともあり、裴行倹(はいこうけん)はこのまま彼を野放しにするつもりはありませんでした。

蘇南瑾(そ・なんきん)は、臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)に取り入ろうと目論む野心家であり、権力欲が強く、冷酷な人物です。そんな彼を制裁する好機だと見た裴行倹(はいこうけん)は、手早く動きます。彼は皇帝に拝謁し、西国の安定には自分のような人材が必要だと説きました。皇帝もその必要性を感じており、裴行倹(はいこうけん)の行動を支持します。

庫狄琉璃(こてきるり)は、裴行倹(はいこうけん)が多くのことを黙っていたことに傷つき、怒りを覚えます。とくに、自分の身を案じてあえて秘密を共有しなかったことに対して、感情が溢れます。そんな庫狄琉璃(こてきるり)を前に、裴行倹(はいこうけん)はもう嘘をつかないと誓い、彼女にキスをして心を通わせようとします。

その頃、情報を知った庫狄琉璃(こてきるり)の知人・李珥(リーアル)は不快感をあらわにし、馬車の窓を開けて裴行倹(はいこうけん)を問い詰めます。しかし、裴行倹(はいこうけん)庫狄琉璃(こてきるり)を真剣に想っていることを伝え、場の空気は一時収まります。

一方、麴崇裕(きくすうゆう)は表面的には皮肉屋のように見えますが、実は彼も早く都から離れたいと願っていました。夜になると、鄭奎(テイケイ)が彼らを夕食に招待し、王君孟(おうくんもう)も現れます。庫狄琉璃(こてきるり)王君孟(おうくんもう)に付き添われて身支度を整え、慎重ながらも次第に周囲との信頼を築いていきます。

夕食の席では、庫狄琉璃(こてきるり)裴行倹(はいこうけん)の隣に座ることで、ふたりの関係が周囲にも明確に伝わりました。

11話あらすじ

裴行倹(はいこうけん)庫狄琉璃(こてきるり)は旅を急いでいたが、その途中で裴行倹(はいこうけん)は「穆三郎を麴崇裕(きくすうゆう)の後につけて監視させよう」とわざと言います。王君孟(おうくんもう)はその案に強く懸念を抱いており、穆三郎が側にいれば、将来的に何か問題が起きるのは確実だと考えていました。実際、庫狄琉璃(こてきるり)裴行倹(はいこうけん)は穆三郎を遠ざけたがっており、麴崇裕(きくすうゆう)も彼を手元に置きたくなかったため、策略を用いて彼を都に戻させる計画を立てていました。

ところが、予期せぬ事態が起こります。黒衣の刺客たちが突然現れ、庫狄琉璃(こてきるり)を襲撃しようとしたのです。裴行倹(はいこうけん)はすぐに「刺客だ!」と叫び、兵士たちが駆けつけました。間一髪で麴崇裕(きくすうゆう)が現れたため、庫狄琉璃(こてきるり)は無事でした。リーダー格の刺客は逃げようとしましたが、王君孟(おうくんもう)が彼を討ち取りました。裴行倹(はいこうけん)はできれば生け捕りにしたかったのですが、他の刺客たちが自害してしまったため、黒幕を突き止める余地は残されませんでした。

この事件の直後、庫狄琉璃(こてきるり)麴崇裕(きくすうゆう)とわざと大喧嘩をし、休む場所がないと言って彼の部屋を奪いました。その一方で、麴崇裕(きくすうゆう)は激しく怒って部屋で憤っており、王君孟(おうくんもう)が彼をなだめます。夜になって裴行倹(はいこうけん)王君孟(おうくんもう)が話し合い、王君孟(おうくんもう)は「刺客は帝都から来たようだが、それ以上の情報は分からない」と正直に話しました。麴崇裕(きくすうゆう)は、今回の襲撃が裴行倹(はいこうけん)を陥れるための罠だったのではないかと疑っています。

麴崇裕(きくすうゆう)は「誰が刺客を送ったかではなく、もし裴行倹(はいこうけん)が本当に死んでいたら、事態は取り返しがつかなくなっていた」と深刻に捉えていました。

この夜、裴行倹(はいこうけん)庫狄琉璃(こてきるり)は、今回の刺客事件について話し合い、より早く西国に向かうべきだと決断します。

その一方で、都にいる臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)は、庫狄琉璃(こてきるり)が死んだという知らせに満足していました。しかし、刺客が失敗し、裴行倹(はいこうけん)庫狄琉璃(こてきるり)が生きて西国へ向かっていることを知ると、激しく怒ります。

やがて、裴行倹(はいこうけん)庫狄琉璃(こてきるり)は西国に到着しました。迎えに出たのは、麴崇裕(きくすうゆう)の父をはじめとした一同でしたが、表向きはにこやかに出迎えるものの、その笑顔には裏があると裴行倹(はいこうけん)は見抜いていました。宴を開いて歓迎するふりをしていたものの、実際には庫狄琉璃(こてきるり)をぞんざいに扱い、誠意が感じられない接し方でした。裴行倹(はいこうけん)は、彼らが本心では自分たちを歓迎していないことを理解していました。

12話あらすじ

裴行倹(はいこうけん)庫狄琉璃(こてきるり)は西周に到着し、麹(コウジ)一家の温かい歓迎を受けました。ちょうどその頃、麴崇裕(きくすうゆう)の妹である麴鏡唐(きくきょうとう)が戻ってきます。彼女は一見寛大で気さくな人物に見え、家柄の女性らしい堅さはありません。麴鏡唐(きくきょうとう)庫狄琉璃(こてきるり)の美しい化粧に興味を持ち、今度自宅で教えてほしいと申し出ました。

宴の最中、酔った裴行倹(はいこうけん)は客室で休んでおり、庫狄琉璃(こてきるり)はそれに気づいて宴を抜け、彼の世話をしに戻ります。着替えようとしていた裴行倹(はいこうけん)は、庫狄琉璃(こてきるり)にそっと腕を回します。庫狄琉璃(こてきるり)は、あまりに親切な麹(コウジ)一家の態度に裏があるのではと心配しますが、裴行倹(はいこうけん)は気にするなと答えました。

翌朝、庫狄琉璃(こてきるり)麴鏡唐(きくきょうとう)に再会し、彼女の奔放な性格に少し困りつつも、対応できると自信を見せました。その頃、外では麹(コウジ)一家の使い鳥が飛んでおり、父親がまだ西周が唐に属していることを快く思っていない様子がうかがえました。

庫狄琉璃(こてきるり)麴鏡唐(きくきょうとう)にわざと嫌味を言って牽制し、麴鏡唐(きくきょうとう)は言葉に詰まって何も言えず、その場を離れました。庫狄琉璃(こてきるり)は後から思い返して少し怒りつつも、自分の感情を整理していました。

その後、裴行倹(はいこうけん)庫狄琉璃(こてきるり)は西周で購入した新居に移り住みます。環境も良く、庫狄琉璃(こてきるり)は家の準備を手際よく整え、裴行倹(はいこうけん)も感謝します。二人はこの穏やかな日常をしばし楽しもうとします。

庫狄琉璃(こてきるり)は買い物のために町に出たところ、麴鏡唐(きくきょうとう)と再会します。麴鏡唐(きくきょうとう)は画廊で自分の肖像を描かせていたものの、仕上がりに不満を持っており、庫狄琉璃(こてきるり)が都から来た画家だと知ると、ぜひ自宅で絵を描いてほしいと依頼しました。

一方、王君孟(おうくんもう)は帰宅するやいなや、麴鏡唐(きくきょうとう)を探し始めました。実は麹(コウジ)一家の父親は、裴行倹(はいこうけん)に対して行動を起こそうとしていたのですが、王君孟(おうくんもう)の説得によってそれは一時保留にされています。王君孟(おうくんもう)はまた、裴行倹(はいこうけん)に装備品を提供しますが、裴行倹(はいこうけん)麹(コウジ)一家が自分たちをわざと苦しめようとしていると感じています。

さらに、麴鏡唐(きくきょうとう)裴行倹(はいこうけん)に、西周が今深刻な財政難に陥っていることを知らせ、公文書の内容を共有しました。裴行倹(はいこうけん)庫狄琉璃(こてきるり)と共に、新たな家で今後の政策、特に経費の見直しについて議論を始めます。

風起西州~烈風に舞う花衣~ 13話・14話・15話・16話 あらすじ

風起西州~烈風に舞う花衣~ 全話あらすじ キャスト・相関図 

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