37話 あらすじ
羅慎遠(ルオ・シェンユエン)は密かに嫣容閣を訪れ、かつて羅宜寧(ルオ・イーニン)と過ごした日々を思い返していた。その頃、羅宜寧(ルオ・イーニン)も三兄の部屋を遠くから見つめ、胸を締めつけられていた。ちょうどその時、辺境で戦乱が起こり、英国公は出陣の準備を整える。出発前に彼は老母と末子を羅宜寧(ルオ・イーニン)に託し、羅宜寧(ルオ・イーニン)は父の無事を祈って平安玉(※中国の伝統的な玉飾り。丸い形が特徴で、邪気を払い、災難を防ぎ、平安を願う意味が込められています。)を贈った。
一方、羅宜秀(ルオ・イーシゥ)は婚約のことで林茂(リン・マオ)と誤解し合い、不機嫌に過ごしていたが、林茂(リン・マオ)は彼女を追いかけて「生涯ただ一人を妻とする」と誓い、両親を説得して婚姻を進めることに成功した。
その頃、羅慎遠(ルオ・シェンユエン)は汪遠を宴でもてなし、酔ったふりをして客室に泊まり、夜中に汪遠の書斎へ忍び込む。そこで英国公を陥れる密書を目にし、必死に内容を記憶して味方に伝えた。やがて英国公は砂嵐に巻き込まれて行方不明となり、魏老夫人や羅宜寧(ルオ・イーニン)は心を痛めるが、羅宜寧(ルオ・イーニン)は父の無事を信じ続けた。
だが汪遠は英国公に反逆の嫌疑をかけ、皇城司に魏府を捜索させる。羅宜寧(ルオ・イーニン)は必死に抗うが、羅慎遠(ルオ・シェンユエン)は彼女への情を振り切り、剣を向けて完全に敵の立場を取る。魏老夫人も宮中に訴え出るが、なかなか取り合ってもらえない。
その時、羅慎遠(ルオ・シェンユエン)が突然汪遠に刃を向け、汪遠はようやく自分が騙されていたことに気づく。そこへ行方不明だった英国公が聖旨を持って現れ、汪遠が敵と内通していた証拠を示した。実はすべて羅慎遠(ルオ・シェンユエン)の計略であり、羅宜寧(ルオ・イーニン)や英国公、孫玠も協力して芝居を打っていたのだった。
こうして汪遠は捕らえられ、権勢を失う。牢に繋がれた彼は、自分が羅慎遠(ルオ・シェンユエン)も英国公も侮りすぎていたことを悔やむのだった。
38話 あらすじ
汪遠は投獄され、英国公は羅慎遠(ルオ・シェンユエン)の狡猾さを認めつつも、その才知を評価して屋敷に招いた。羅慎遠(ルオ・シェンユエン)は羅宜寧(ルオ・イーニン)の部屋を訪れ、彼女から師弟の情を描いた絵を贈られるが、羅宜寧(ルオ・イーニン)はわざと怒ったふりをする。
一方、陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は汪遠の邸を捜索し、証拠を探す中で「契約書」の存在を確信する。家宴の場で魏老夫人は羅慎遠(ルオ・シェンユエン)に明珠との縁談を持ちかけるが、羅慎遠(ルオ・シェンユエン)が心を寄せているのは羅宜寧(ルオ・イーニン)であると知り、家族はこれを受け入れる。
その頃、陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は牢の汪遠に救出の条件を突きつけられ、動揺する。彼は英国公邸を訪れるが冷たくあしらわれ、同じ道を歩めないと突き放される。屋敷では羅宜寧(ルオ・イーニン)と羅慎遠(ルオ・シェンユエン)の婚約の噂が広がり、羅宜秀(ルオ・イーシゥ)は林茂(リン・マオ)との結婚準備を進めながらも、姉妹の別れを惜しんだ。
羅宜寧(ルオ・イーニン)は夫婦としてどう接するかを羅宜秀(ルオ・イーシゥ)に尋ね、羅慎遠(ルオ・シェンユエン)に試そうとするが、逆に彼に捕まってしまう。やがて羅宜秀(ルオ・イーシゥ)は盛大な婚礼で林茂(リン・マオ)に嫁ぎ、家族は涙ながらに送り出した。
羅慎遠(ルオ・シェンユエン)は羅宜寧(ルオ・イーニン)に幼い頃の思い出を描いた絵と聘礼(※主に「人を招く際に贈る礼物」または「婚約の際に贈る結納品」)を贈るが、羅宜寧(ルオ・イーニン)はそれが薄すぎると不満を漏らす。羅慎遠(ルオ・シェンユエン)は全財産を差し出し、彼女だけを娶ると誓った。
その一方で、羅慎遠(ルオ・シェンユエン)は汪遠から証言を引き出そうと策を弄し、仲間の救出を待たせるが誰も現れない。ついに汪遠は仲間の名を漏らし、陸嘉学(ルー・ジアシュエ)の関与も次第に明らかになる。陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は焦って宮中で汪遠を告発し、財を献上して自らの潔白を装い、さらに羅宜寧(ルオ・イーニン)との結婚を申し出る。しかし英国公は既に羅宜寧(ルオ・イーニン)が羅慎遠(ルオ・シェンユエン)と婚約していたと宣言し、彼の望みは断たれた。
39話 あらすじ
羅宜寧(ルオ・イーニン)は玄関で羅慎遠(ルオ・シェンユエン)を待っていた。彼の口から、すでに英国公と共謀して「幼少期からの婚約」を外に向けて発表していたことを知らされる。これにより陸嘉学(ルー・ジアシュエ)の求婚は阻止された。英国公はなぜ陸嘉学(ルー・ジアシュエ)の罪が追及されないのか疑問に思うが、羅慎遠(ルオ・シェンユエン)は「官庁もその金で急場を凌いでいるため黙認している」と説明した。
陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は策略を尽くしたものの、かえって羅宜寧(ルオ・イーニン)と羅慎遠(ルオ・シェンユエン)の婚姻を早める結果となる。林海如(リン・ハイルゥ)や英国公は嫁入り道具を最高礼で整え、魏老夫人や明珠も心を添える。一方、羅慎遠(ルオ・シェンユエン)も全財産を披露して求婚に臨んだ。陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は最後に羅宜寧(ルオ・イーニン)を説得するが、彼女は「この世で愛するのは羅慎遠(ルオ・シェンユエン)ただ一人」とはっきり拒絶。陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は流刑を命じられ、失脚が確定する。
程琅が見送りに現れる中、陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は出発前に牢の汪遠を訪ねる。汪遠は「自分が死ぬ日こそ契約の真実が明かされる」と語り、なお陸嘉学(ルー・ジアシュエ)を揺さぶった。
やがて羅宜寧(ルオ・イーニン)と羅慎遠(ルオ・シェンユエン)の結婚式が盛大に執り行われる。英国公は娘を祠堂に連れて行き、亡き顧明瀾(グー・ミンラン)に報告。涙を隠しつつ自ら花嫁の頭巾をかぶせて送り出した。市民も大勢集まり祝う中、陸嘉学(ルー・ジアシュエ)も姿を現すが、悲しむどころか不気味に笑みを浮かべていた。新郎新婦は火盆を跨ぎ、新居で髪を交わし合い永遠を誓う。
だがその最中、汪遠が脱獄したとの報が入り、羅慎遠(ルオ・シェンユエン)は追跡へ。城門を封鎖する中、陸嘉学(ルー・ジアシュエ)も協力を申し出るが、実際には汪遠は彼の部下に救出されていた。汪遠は、無事に城を出られれば「管理人の手にある物」を陸嘉学(ルー・ジアシュエ)に渡すと約束するのだった。
40話(最終回) あらすじ
羅慎遠(ルオ・シェンユエン)は逃亡する汪遠を追うが、陸嘉学(ルー・ジアシュエ)に利用され、誤って汪遠を殺してしまう。陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は群衆の前で「羅慎遠(ルオ・シェンユエン)が罪人を私的に殺した」と誣告し、さらにその隙に羅府に火を放ち、羅宜寧(ルオ・イーニン)をさらう。屋敷からは遺体が運び出され、魏老夫人の腕輪をつけていたため、国公爺は娘を失った悲しみで倒れてしまう。しかし羅慎遠(ルオ・シェンユエン)は、死体が羅宜寧(ルオ・イーニン)ではなく陸嘉学(ルー・ジアシュエ)の仕組んだ偽装だと確信する。
一方、目を覚ました羅宜寧(ルオ・イーニン)は陸嘉学(ルー・ジアシュエ)に軟禁され、抵抗しつつも「羅慎遠(ルオ・シェンユエン)が必ず助けに来る」と信じて生き延びようとする。陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は彼女への執着を隠さず、何年でも待つと告げる。やがて羅慎遠(ルオ・シェンユエン)は羅宜寧(ルオ・イーニン)の居場所を突き止めるが、陸嘉学(ルー・ジアシュエ)の罠にかかってしまう。羅慎遠(ルオ・シェンユエン)は「契約書を持っている」と持ちかけ、崖の頂上で人質交換を約束する。
約束の場で陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は裏切り、羅宜寧(ルオ・イーニン)も奪おうとするが、英国公が現れ、すでに契約書を官家へ渡して陸嘉学(ルー・ジアシュエ)の罪が暴かれたことを告げる。追い詰められた陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は羅宜寧(ルオ・イーニン)を人質にするが、背後から矢が放たれ、羅宜寧(ルオ・イーニン)をかばって倒れる。死の間際、彼は「傷つけるつもりはなかった、ただ連れて行きたかっただけだ」と告げ、羅宜寧(ルオ・イーニン)が初めて自分を気遣ったことに微笑みながら息絶えた。
陸嘉学(ルー・ジアシュエ)の遺体は程琅の手で、かつて羅宜寧(ルオ・イーニン)と過ごした庭に葬られる。英国公も、最期に羅宜寧(ルオ・イーニン)を守った彼の行為に一抹の感謝を抱く。実は汪遠が死の直前に羅府へ契約書を祝儀として送っており、羅慎遠(ルオ・シェンユエン)がそれを受け取っていたのだった。
すべてが落ち着いた後、羅慎遠(ルオ・シェンユエン)と羅宜寧(ルオ・イーニン)は改めて盛大な結婚式を挙げ、ついに夫婦となる。一年後には子供も生まれ、羅府は曾孫の誕生と繁盛する嫣容閣の喜びに包まれた。羅宜寧(ルオ・イーニン)は羅家の主母として家を取り仕切り、家族もそれぞれの幸せを享受するのだった。
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