長楽曲~白い愛、黒い罪~ 

長楽曲~白い愛、黒い罪~

長楽曲~白い愛、黒い罪~ 6話・7話・8話・9話・10話 あらすじ

長楽曲~白い愛、黒い罪~ 2024年 全40話 原題:长乐曲

第6話 あらすじ

顔幸が実家に呼び戻されると、そこには家族の虚栄と確執が待ち受けていた。姉・顔怡嬌(4女)は夫の寵愛と男子誕生を誇示し、顔幸も負けじと兄の放蕩を暴露する。そこへ沈渡が現れ、思いがけず顔幸を立て、豪華な贈り物と共に永安公主からの称賛まで伝える。予想外の振る舞いに顔幸は戸惑うが、沈渡の一挙手一投足には不可解な影が差していた。

その後、沈渡顔幸の行動を疑う中、家の鳩小屋や血文字事件が絡み合い、顔幸は自ら「スパイになった」と打ち明けるほど追い詰められていく。だが誤解の裏には真実が潜んでいた。沈渡が師匠を招いたのは対立のためではなく、朱砂の秘密を探るためだったのだ。検視によって浮かび上がったのは「死亡時刻の誤差」という謎。胃の中の胡瓜の種が、三日後の開陽の日に新たな事件が動き出すことを示していた。

時を同じくして、太皇太后から三日以内の事件解決を命じられる沈渡顔幸。彼女は楽伎に扮して犯人を誘い出す策を申し出るが、沈渡は断固として拒む。庶民を危険に晒したくない顔幸と、彼女自身を守りたい沈渡。二人の想いは交錯し、ぎこちなさの中にも深まっていく絆があった。

沈渡が試みに「琵琶を弾けるか」と問いかけると、顔幸は驚くほど美しい旋律を奏で、彼を眠りに誘う。しかしそれはほんのわずかな腕前の証でしかなく、顔幸は母から「音色ではなく姿勢が大切」と教えられる。母は娘が沈渡の寵愛を得ようとしていると勘違いするが、顔幸の心にあるのは使命と責任だった。

迫り来る開陽の日、限られた時間の中で真相を暴き出せるのか。顔幸沈渡の間に芽生える複雑な感情が、事件の渦中で試されようとしていた――。

 

第7話 あらすじ

夜更けまで琴の練習に励む顔幸。母の教えを思い出し、流れる涙を沈渡に見られてしまう。彼女にとって琴は試練であり、同時に過去の痛みを呼び起こすものだった。沈渡は「犯人を誘う計画をやめろ」と諭すが、顔幸は「必ず罠にかける」と強い決意を示す。そして呉主事の妻に扮する策を打ち出し、宴会場に姿を現した。華やかな場に現れた顔幸の姿は称賛を集め、太皇太后も幼い皇子を伴い花火見物に出かける。だがその直後、黒衣の男が彼女の前に現れるのだった。

謎の香炉の香りに囚われ、身体の自由を失った顔幸は、幻覚と共に連れ去られる。夢の中に浮かぶのは幼き日の沈渡から、今の冷徹な沈渡まで。犯人はすでに顔幸の正体を知っており、「殺すのは皆、死ぬべき者だ」と冷酷に語る。首を絞められ窒息寸前の彼女を救ったのは沈渡だった。顔幸が衣服に豆粉を忍ばせていたことが、彼女を発見する唯一の手がかりとなったのだ。

捕らえられた犯人の正体は、意外にも唐夫人。太皇太后永安公主もその事実に衝撃を受ける。顔幸は自ら取り調べ役を買って出て、唐夫人を追い詰める。殺された男たちは皆、婚約者を裏切った者たちだったと暴露し、さらに唐夫人の過去を暴き立てる。幼き日に妹を誘拐され、やっと取り戻した妹が夫を奪った――その悲劇から唐夫人の心は崩壊していたのだ。妹と夫の死が「開陽の日」に重なり、以来、妹に似た者を見かけるたびに殺すという歪んだ衝動へと変わっていった。

唐夫人は「夫婦とは相互のもの」と沈渡に訴え、太皇太后徐婉の心を揺さぶるが、最期には「蛾が火に飛び込む」ように自ら命を絶とうとする。阻止されたものの、精神は完全に崩壊し、もはや有益な証言を引き出すことはできなかった。事件の背後に、唐夫人一人では到底及ばぬ黒幕が潜んでいる――。

顔幸沈渡は、唐夫人の狂気の叫びの奥に隠された真実を探ろうと決意する。だが時は迫り、唐夫人の命は明日にも断たれる。膠着する局面の中、打開の鍵を握るのは顔幸自身だった。

 

第8話 あらすじ

街で女を助けようと駆け寄った顔幸が見たのは、意外にも四姉であった。だが感謝どころか叱責され、胸にわだかまりを抱えたまま宮中へ呼ばれる。太皇太后顔幸に褒美を与えようとするが、彼女は「沈夫人ではなく、顔書記と呼ばれたい」と毅然と告げる。その覚悟に太皇太后は満足し、事件調査の正式な権限を授けた。

その直後、徐想仁が滴水観音の毒を追う調査で通明館の僧・栄追に辿り着いたことを告げる。二人は栄追の部屋から証拠を発見し、彼女を捕らえることに成功。栄追は妊娠しており、梁家の長男を犠牲にしてでも未来の子を守るため毒を盛ったと自白した。あまりに身勝手な動機に、顔幸徐想仁は言葉を失う。

一方、沈渡は牢に繋がれた梁老爺を訪ね、父の冤罪に関わる真実を問い詰める。梁老爺は、沈渡の父が兵器図を持っていたことを明かし、その秘密を知った梁家の長男が口封じに殺された可能性を示唆した。沈渡の父は売国の罪で処刑されたが、それもまた濡れ衣だった――沈渡は沈家の冤罪を晴らす決意を新たにする。

事件解決の後、顔幸は仲間を集めて食事会を開く。彼女の胸を躍らせたのは、手紙を交わしてきた「小池池」とついに会える約束だった。しかし和やかな席に沈渡が現れると空気は一変。酒を勧められるまま酔い潰れた沈渡は、顔幸に支えられながら思わず心を吐露する。だがその言葉に顔幸の心はまた深く傷つく。

怒りと悲しみに揺れる顔幸は、酔った沈渡を利用し、四姉の夫を懲らしめる計略に巻き込む。だが無防備な沈渡を背負って帰る途中、彼の口から漏れたのは二人が出会った「罪容所」の記憶。そして感謝の言葉は顔幸ではなく徐婉に向けられ、顔幸の涙は再び胸に押し込められる。

翌朝、頭に傷を負った顔幸を見て、沈渡は自らが酔って不適切な行為をしたのではと狼狽する。顔幸は慌てて否定するが、胸の痛みは癒えないままだった。日々の報告を重ねながらも、どこか心ここにあらずの顔幸。転んでは傷を重ねる彼女の歩みは、事件の追及よりもむしろ沈渡への想いに翻弄され続けていた。

 

第9話 あらすじ

待ちに待った「小池池」との約束の日、胸を弾ませて出かけた顔幸。しかし、執事から「父が病に倒れた」と急報を受け、彼女は手紙を残して現場を後にせざるを得なかった。だが病は虚偽であり、背後にいたのは張相であった。彼の狙いは沈渡を揺さぶることであり、顔幸に「おまえの傍らに狼が潜んでいる」と言い含める。その言葉は、沈家を覆う暗雲が沈渡自身からもたらされるのではないかという疑念を植えつけた。

一方沈渡は、かつて自らの手で父を弾劾した過去に苛まれていた。それは「機会を得るための選択」であり、最も拒絶すべき背信行為でもあった。だが今、彼が果たすべきは一つ――父にかけられた冤罪を晴らす証拠を掴むこと。血に塗られた過去と決別するため、沈渡は密かに動き出す。

その夜、顔幸沈渡の冷ややかな態度に心を痛める。粥を「甘すぎる」と言い放つ沈渡に「あなたはそういう人なの?」と感情をぶつけるが、それすらも沈渡の計略の一部であった。外部に「沈家は不和である」と思わせるための芝居。知らぬは顔幸ばかりで、彼女の胸には深い苛立ちだけが残る。

やがて事件の波は再び顔家を直撃する。行き場を失った三姉・顔采薇が韓郎君と共に戻り、沈渡に引き立てられる。彼女の愛する韓世元は学者殺しの容疑をかけられ、逃亡者となっていた。無実を信じる采薇に代わり、顔幸沈渡は真相を追う。検視で発見された証拠は韓世元を指し示すが、顔幸は「完璧すぎる証拠」に違和感を覚え、偽造の可能性を疑う。

その中で、顔幸沈渡の距離は否応なく近づいてゆく。証拠を見せるため彼の寝所を訪ね、思わず同じ寝台に腰を下ろしてしまう顔幸。胸の鼓動を抑えきれないまま、彼女の直感は事件の真相へと迫っていく。

やがて街での影絵芝居が顔幸にひらめきを与えた。証拠は罠に過ぎず、真犯人は別にいる――。その確信を抱いた顔幸沈渡に「韓世元を救う証拠を見つけた」と告げ、夜陰に紛れて弘文館へ。二人は共に罠を仕掛けた黒幕を追い詰め、事件の核心へと迫るのだった。

 

第10話 あらすじ

弘文館に駆けつけた沈渡の前で、顔幸潘池は影芝居を仕掛け、逃亡した韓世元を偽装する。だが背後で糸を引いていたのは、同窓の書生・蘭桂舟だった。親友を守るために証拠を操った彼は、やがて真相を認め、西市に韓世元を匿っていると告白する。しかし駆けつけた沈渡顔幸が目にしたのは、虐殺された小動物の死骸だけ。韓世元は既に連れ去られていた。

信号弾を追って向かった先で、二人は顔采薇韓世元が高所に吊るされている光景を目撃する。罠が仕掛けられた現場に現れたのは、かつて自殺したはずの連続殺人鬼・陳火蛾。彼女は「涅槃再生」を口にし、死を超えて蘇ったかのように沈渡に襲いかかる。激しい戦いの末、顔幸は姉と韓世元を救い出すが、背後にさらなる巨大な陰謀が潜むことを確信する。陳火蛾が残した「いずれ必ず戻る」という言葉は、過去の難事件と同じ不気味な響きを帯びていた。

一方、陸垂垂は墓地で仮面の男と出会う。その正体が江郎行であることを、まだ彼女は知らない。沈渡は戦いで負った傷に顔幸の手当てを受けるが、誤って薬を間違えた顔幸のせいで症状は悪化する。それでも懸命に世話を焼く顔幸の姿に、沈渡は心を奪われていく。顔幸自身も、初めて沈渡と出会った日の勇敢な姿を思い出し、彼が本当に変わってしまったのかと心揺れていた。

やがて事件は新たな局面を迎える。陳火蛾の存在は単なる放火や連続殺人の域を超え、「死を超えて蘇る」存在が背後にいる可能性を示していた。沈渡顔幸は、これは偶然の事件ではなく、何者かの大いなる計画の一部だと悟る。

その頃、韓世元は街で永安公主と再会する。彼女は韓世元が抱える愛を見抜き、「もし心に誰かいるのなら、私も縁を結びたい」と微笑む。だがその裏で、彼女は数珠を引きちぎり、何かを秘めた表情を見せるのだった。

 

長楽曲~白い愛、黒い罪~ 11話・12話・13話・14話・15話 あらすじ

長楽曲~白い愛、黒い罪~ 全話あらすじとキャスト・相関図

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