雲花のロマンス~一夜の花嫁2~

雲花のロマンス~一夜の花嫁2~

雲花のロマンス~一夜の花嫁2~ 21話・22話・23話・24話(最終回) あらすじと感想

雲花のロマンス~一夜の花嫁2~ 2019年 全24話 原題:一夜新娘 第二季

第21話あらすじ「遺された誓い――真実を隠す別離」

花将軍の死は、花溶の心を深く打ち砕いた。彼女は霊堂に籠もり、三日三晩、飲まず食わずで香を焚き続ける。その姿を見守る楚風霊や仲間たちは、悲嘆に沈む彼女の身を案じると同時に、行方知れずの秦尚城に迫る危険にも胸を痛めていた。花溶は涙に暮れながらも、父が遺した鎧や持ち物を整理する中で、一通の返書を見つける。それは岳風から届いたものであり、花将軍がすでに今日の戦局を見越し、敵を退けるための策を練っていた証だった。父は、最期まで戦場と未来を見据えていたのだ。

晏副使が士気高揚のため花溶に出陣前の激励を求めに来るが、銭大有らは彼女の心情を思いとどまらせようとする。しかし花溶は自ら兵の前に姿を現し、「南荒軍は間もなく撤退する」と静かに告げる。その言葉を誰も信じきれない中、まさにその瞬間、南荒軍撤退の報が届く。端木擎蒼は、花将軍が生前すでに布石を打っていたことを悟り、これ以上の侵攻は不可能だと判断、天楚との和平を選択せざるを得なくなる。

一方、赤紅は重傷を負った端木白を救出し、名医・華耿に治療を託す。しかし足の傷は致命的で、歩行の回復は望めず、聖盟の秘法に一縷の望みを託すしかなかった。花溶は真相を究明するため南荒へ向かう決意を固める。秦尚城が花将軍を殺したはずがない――その確信だけを胸に、彼女は必ず南荒で全てを明らかにすると誓う。出立前、赤紅は将軍府を訪れ別れを告げ、端木白の状況を伝え、南荒行きの危険を重ねて警告した。

その頃、秦尚城は南荒で目を覚ます。看病していた扶琴から三国が和平交渉中であることを知らされ、彼は端木擎蒼のもとを訪れ、約束を破り再び戦を起こした理由を問い詰める。端木擎蒼は、鄒倚天が易非池を天楚へ連れ戻そうとしたため、やむを得ず方針を転じたと説明し、秦尚城が花将軍殺害の罪で天楚に居場所を失ったこと、そして花溶も彼を憎んでいるはずだと語り、南荒に残るよう迫る。しかし秦尚城はその誘いを拒絶し、身分や安否を顧みず出立を決意する。

追い詰められた端木擎蒼は、和平交渉と南荒の民を盾に秦尚城を脅し、自らのために働くよう強要する。秦尚城はやむなく、和談前に神威大砲の設計図を入手する役目を引き受ける。端木擎蒼は扶琴に密命を下し、秦尚城を監視し、図面完成次第ただちに奪取するよう指示した。

花溶たちは南荒に到着し、和談使節としての立場を噛みしめていると、万疆の金童将軍から面会の要請を受ける。童心小院で対面した金童は、慈愛に満ちた意外な一面を見せ、端木擎蒼が半月の猶予を設けた真の狙いが、易非池から設計図を奪うことにあると明かす。金童は設計図を奪取し、天楚と万疆がそれぞれ所持することで南荒を牽制し、三国の平和を守るという大胆な提案を花溶に持ちかける。

その頃、長い昏睡から目覚めた端木白は、片足が動かない現実に打ちひしがれながらも花溶を求め、必死に床を這おうとする。赤紅は彼を抱きしめ、回復を喜び涙するが、花溶がすでに南荒へ向かったと知った端木白は、ついに胸に秘めていた真実を明かす。あの日、牢獄で花将軍は自ら八宝麒麟匕で命を絶ち、秦尚城に殺されたように見せかけたのだ。それは花将軍と秦尚城が交わした命懸けの策だった。

一方、秦尚城は花溶に呼び出され沐王府へ向かうが、背後では扶琴の監視が光り、真実を語ることはできない。彼はあえて「誤って花将軍を殺した」と口にし、花溶の怒りと失望を受け止める。花溶は彼を信じたい気持ちを押し殺し、涙ながらに縁を切る道を選ぶ。別れ際、秦尚城は羅針盤を彼女に託す。

帰路、花溶が羅針盤を開くと、中には花将軍の直筆の遺書が隠されていた。すべてを知った花溶は、秦尚城の使命と父の覚悟を理解する。そして端木擎蒼に疑われぬよう、あえて秦尚城と敵対し続ける決意を固めるのだった。
真実を守るための別離――その痛みが、新たな戦いの幕を静かに押し上げていく。

 

第21話感想

花将軍が亡くなる前に作戦を行っていたのは流石です。でも妊娠中でしかも最愛の父が死んで夫が敵という辛い状態の中、花溶が交渉を担当するとは、いくら将軍の娘で侠客でも、さすがに荷が重いのでは?

端木白は、赤紅の世話を受けて目を覚まし、聖盟の右使として赤紅と働こうと言われます。赤紅の執念深い愛情が実ったなら良かった。秦尚城は、花将軍から命を懸けて守られたうえ、娘を託されたのですね。変顔なし、能面のような顔に戻ったのは、決意の表れなのでしょうか、少し寂しいです。

 

第22話あらすじ「偽りの刃、裂かれる絆――芝居の果てに」

秦尚城と花溶という強い絆で結ばれた夫婦の姿を目の当たりにし、銭大有は思いがけず複雑な感情に揺れていた。自分の心の変化に戸惑う銭大有の様子を、張弦は理解できず首をかしげる。そんな折、楚風霊が突如として現れ、衝撃の告白をする。彼女は銭大有の勇敢な行動と数々の功績を挙げ、「駙馬として迎えたい」と堂々と想いを伝えるのだった。思いも寄らぬ申し出に銭大有は驚きつつも喜びを隠せず、緊張が続く中で一筋の明るい兆しが差し込む。

一方、秦尚城は影衛を率い、神威大砲の設計者・易非池の捕縛に向かう。花溶も部下を連れて同行し、三国の運命を左右する砲図を巡る緊迫の局面が幕を開ける。易非池を捕らえた秦尚城に対し、花溶は人質解放のため介入するが、易非池はすでに砲図を破棄したと主張。扶琴は彼を南荒へ連れ戻し、拷問によって再び砲図を描かせようとする。花溶は易非池が天楚の人間であることを盾に必死に食い下がり、ついには秦尚城と刃を交えかねないほど激しく対立する。

その緊張を破るように、万疆の金童将軍が姿を現す。金童の参入によって事態は一気に三つ巴となり、誰も易非池を連れ去ることができなくなる。花溶は三者同席での尋問を提案し、易非池が口を割らない場合には「交代で拷問を行う」という過激な策を打ち出す。これは秦尚城と共謀した巧妙な芝居だった。表では激しく対立しながらも、水面下で秦尚城は金童と連携し、易非池に密かに情報を与え、脱出のための演技に付き合わせる。

夜更け、易非池は郊外で秦尚城と花溶に合流し、秘密通路を使って南荒を脱出、宴清の迎えを待つはずだった。しかしその裏で、金童は偽の紙人形を使って監視を欺き、独自に行動を開始する。密道の出口で易非池を待ち伏せした金童は砲図の提出を迫り、追い詰められた易非池は図面を飲み込むという最後の抵抗を見せる。だが金童は彼を容赦なく殺害し、口中から砲図を奪い取った。駆けつけた宴清も、もはや易非池を救うことはできなかった。

易非池殺害の報を受けた花溶は銭大有たちを取り調べ、金童が巧妙な策を巡らせていた事実に辿り着く。花溶は真相を胸に秘めたまま、銭大有に秦尚城への伝言を託し、「易非池を殺害し、砲図の半分を得た」と偽って端木擎蒼の信頼を繋ぎ止める策を講じる。さらに花溶は金童を問い詰めるが、楚風霊と銭大有が偽証を行い、金童の不在を証明する。花溶はそれを信じたふりをして謝罪し、逆に秦尚城を疑い憎んでいるよう振る舞うことで、芝居をさらに深めていく。

秦尚城もまた、偽の砲図の半分を端木擎蒼に献上し、監視を付けられたことへの不満を露わにしながら巧妙に演じる。その後、扶琴を伴って花溶の元へ向かい、今度は「夫婦の決裂」という芝居を打つ。二人は激しく口論し、物を投げ合い、婚約書を破り捨てるほどの迫真の演技で周囲を完全に欺く。監視役の武仁と扶琴は、夫婦の関係が本当に破綻したと信じ込むのだった。

しかし、この偽りの決裂は思わぬ波紋を呼ぶ。宮殿に戻った端木祖母は事情を知ると激怒し、端木擎蒼を叱責、秦尚城と花溶を呼び戻すよう命じる。一方、回復の兆しを見せ始めた端木白は杖を手に歩き出そうとするが、赤紅はそれを拒み、自ら彼を支えることを選ぶ。献身的な看病の中で、端木白は赤紅が過酷な自己治療を重ねてきた事実を知り、胸を打たれる。

そして物語の終盤、端木祖母が重病で二人に会いたがっているという知らせが届く。しかし秦尚城と花溶は、互いに視線を交わすことなく、それぞれ別の道へと歩き去っていく。
偽りの憎しみと演技に覆われた夫婦の絆は、果たして守り抜けるのか――緊張と疑念が交錯する中、三国の命運はさらに深い闇へと引き込まれていく。

 

第22話感想

大砲の設計図が南荒に渡ると、戦争が続くと危惧する秦尚城たち。大砲の設計者で天楚国人・易を南荒から逃すため、協力する花溶たちが格好良かった。

孤児を集めて世話をする金童は、良い人に見えて手段を択ばない人物でしたね。和平を守るために必死なのか、何か欲があるのか。易を殺さずせめて図面の半分を手に入れて、花溶たちと交渉すれば良かったのに。

端木白は、赤紅の元から脱走を図りますが力ずくで抑え込まれてハリ治療やらリハビリを強制されました。女海賊は伊達じゃない、一度腹をくくったら信念が揺るがないですね。

 

第23話あらすじ「仮面の帝王、沈む真実――偽りの和平の裏側で」

花溶と秦尚城は、重病と伝えられた祖母・皇太后を見舞うため宮中を訪れる。しかし対面した瞬間、二人は彼女が病を装っていることを見抜く。人目を避けた場で策略を指摘されると、皇太后はあっさりと正体を認め、花溶に玉の腕輪を授けて正式に「孫嫁」として受け入れた。さらに、秦尚城と花溶の離縁を断固として阻止する姿勢を示す。二人は皇太后に対し、離婚する意思はないこと、しかし現在演じている不仲の芝居は三国の民を守るための策であると説明し、密かなる協力を取り付けるのだった。

一方、武仁は花溶と秦尚城が激しく争い婚約書を破り捨てたこと、そしてそれが引き金で皇太后が病に伏したと聞かされ、二人が芝居をしている可能性は低いと判断する。武仁はその疑念を万疆の金童将軍に直接報告。報告を受けた金童は、秦尚城が花溶から砲図の半分を奪おうとしていると読み取り、事態を警戒する。砲図を秦尚城の手に渡すわけにはいかないと考えた金童は、自ら花溶のもとを訪ね、砲図の提示と鑑定を求める。

同じ頃、皇太后が病に伏したと聞いた端木擎蒼は、慌てて宮中へ駆けつける。しかし皇太后が健康そのものであると知ると、早々に立ち去ろうとするが、それを皇太后が許さなかった。食事に引き留められた端木擎蒼は、かつて好んでいた魚を避けるなど、微妙な違和感を見せる。皇太后はその変化に疑念を抱き、釣りに同行する約束を取り付ける。扶琴も端木擎蒼の異変を気にかけるが、彼は一切の詮索を許さず、扶琴もそれ以上踏み込めずにいた。

花溶は金童のもとを訪れ、砲図の半分の写しを武仁に鑑定させる。その隙に、金童が所持する真の砲図の内容を密かに記憶するという大胆な策を実行する。やがて秦尚城が扶琴を伴って武仁の部屋に踏み込み、砲図を奪い取ると、衆人環視の中でそれを焼き払った。天下唯一とされた砲図は炎に消え、さらに花溶が事件の全容を万疆経由で金逸文に報告したことで、万疆側ももはや介入できず、三国は和平交渉を待つしかなくなる。

その頃、皇太后は端木擎蒼と釣りをしながら、わざと洛神茶を飲ませて反応を確かめる。かつてなら異変を示すはずの薬に、彼は何の反応も見せなかった。皇太后は目の前の人物が本物の端木擎蒼ではないと確信し、捕縛を試みるが、手配していた者たちはすでに始末されており、皇太后自身も水中へ突き落とされてしまう。

同じ夜、端木擎蒼は沐卿の前で嬉しそうに秦尚城の話をしていた。そこへ孔霖が現れ、端木擎蒼を拘束。人皮の仮面を使って彼に成り代わる。孔霖は端木擎蒼の身分を利用して三国統一を狙うと同時に、秦尚城との父子の絆を破壊し、沐卿に「過去の選択が誤りだった」と証明しようとしていたのだ。

一方、赤紅は端木白の足を治すため懸命に尽くすが、回復の兆しは見えず、天に祈るしかなかった。だが端木白は赤紅の献身を心から喜び、弱ったふりを続けて彼女の傍を離れようとしない。そんな折、皇太后が水没したという知らせが届き、端木白は驚きのあまり負傷を装っていたことを忘れて立ち上がってしまい、赤紅に真実を知られてしまう。

秦尚城は端木擎蒼に面会し、砲図が完全に破壊されたこと、そしてその内容はすべて自分の頭の中にあると告げる。もし砲図を欲するなら、三国休戦協定に署名し、天楚使節団を無事に帰還させることが条件だと迫る。その際、秦尚城は端木擎蒼から漂う奇妙な薬の匂いに気づき、調査の末、彼が偽物である可能性を察する。

花溶もまた、殺された段嬷嬷が揺鼓に隠していた遺書を見つけ、皇太后が端木擎蒼の正体を疑ったため命を奪われた事実を知る。秦尚城と花溶は互いの情報を突き合わせ、今目の前にいる端木擎蒼が孔霖の偽者であると確信するが、その仮面を暴く決定的な方法は見つからない。

秦尚城は端木擎蒼を最もよく知る扶琴に目を向け、彼女の行動から、真の端木擎蒼がまだ生きていると確信する。そこへ端木白が皇太后の診察のため戻ってくる。異常がないことを確認した秦尚城は、端木白と杯を交わし、端木擎蒼を救い、孔霖を討つための密かな計画を立て始めるのだった。

その一方で孔霖は、三国和平を阻むため武仁に近づき、南荒大将軍の地位と利益を餌に、彼を殺し屋として利用しようと画策する。
偽りの帝王が玉座に座る中、真実を知る者たちの静かな反撃が、いま始まろうとしていた――。

 

第23話感想

金童は設計図を独占して、交渉を優位に進め国でも評価を得たかったみたい。記憶力抜群な秦尚城は設計図の実物を燃やし、さらに交渉上手な花溶に出し抜かれて悔しそう。金童と副将・武仁が恨めしそうだったのが気になりました。

孔霖が生きていたのは予想できましたが、端木擎蒼になりすまして端木白や秦尚城を含め一族皆殺しを計画するとは恐ろしい。恋愛?をこじらせて20年、今や復讐の鬼です。金童の部下に殺しを依頼したのも不気味。

端木白の方は、赤紅にべったりで「脚が治ったら捨てる?」とは。2人の恋愛は楽しそうですね。

 

第24話(最終回)あらすじ「星は再び道を照らす――愛と誓いの終着点」

秦尚城と端木白は、孔霖に囚われた端木擎蒼を救い出すため、最後の策を練り終えていた。行動に移ろうとしたその時、扶琴が現れ、自らも計画に加わると申し出る。扶琴は独自に調べを進め、端木擎蒼が幽居別院に監禁されていることを突き止めていたのだ。こうして秦尚城、端木白、扶琴は命を懸けた救出へと向かう。

一方、花溶は楚風霊や赤紅らを率い、宮中へ入り三国和平交渉の準備を進めていた。道中で万疆の金童と再会した花溶は、彼がかつての過ちを認め、今度こそ誠意をもって和談協定に署名すると語る姿に、一縷の希望を託す。しかしその裏で、武仁は密かに動き、金童を孔霖のもとへと導く。孔霖が偽の端木擎蒼であるとは知らぬ金童は、その真意を探ろうとした刹那、武仁に背後から刺され命を落とした。

武仁はさらに金童の筆跡を偽造し、花溶を和平協議へと呼び出す。それは彼女を金童殺害の罪に陥れるための罠だった。花溶は既に息絶えた金童の亡骸を前にし、真犯人が武仁であると即座に悟るが、そこへ孔霖が兵を率いて現れ、和平交渉を妨害した罪で花溶を拘束する。孔霖の真の狙いが、秦尚城の砲図と引き換えに花溶を差し出させることだと理解した花溶は、自ら囚われる道を選び、楚風霊と赤紅たちを解放するよう求める。彼女の覚悟は、仲間たちに託された最後の希望だった。

その知らせを受けた秦尚城は救出に向かおうとするが、赤紅は花溶の真意を理解させ、孔霖の罠に正面から飛び込む危険を戒める。花溶が囚われた後、孔霖は彼女に冷酷な計画を明かす。花溶を処刑し、秦尚城が救出に現れた瞬間を待ち伏せするというものだった。

同じ頃、幽居別院では端木白が、端木擎蒼が「睡生夢死」という猛毒に侵されていることを突き止める。解毒剤を持つのは孔霖ただ一人。十日以内に手を打たねば、端木擎蒼は永遠に目覚めない。端木白は聖盟医典に記された禁断の術、「毒を引き寄せる法」を思い出す。それは自らの体に毒を移し、解毒法を見つけ出すという命懸けの賭けだった。赤紅は必死に彼を止めようとするが、端木白は決意を変えない。恩義ある端木擎蒼を救うためなら、命を捨てても構わない――その覚悟は揺るがなかった。

翌日、処刑場では花溶の処刑が執り行われようとしていた。孔霖は秦尚城が到着する前に花溶の命だけでなく、その胎児までも奪おうと考えていたが、秦尚城は予想より早く姿を現す。秦尚城は偽の砲図を差し出し、隙を見て花溶を救い出そうとするが、孔霖はすぐに偽造を見抜き、兵を率いて包囲する。絶体絶命の中、秦尚城は花溶の首を刎ねる刀を奪い、孔霖と死闘を繰り広げる。踏みつけられ、死を覚悟したその瞬間、秦尚城は最後の力を振り絞り孔霖を傷つけ、己の身で刀を受け止めた。

その刹那、銭大有たちが駆けつけ、形勢は逆転する。秦尚城はついに花溶を救い出し、孔霖の人皮仮面を引き裂いてその正体を暴き、激闘の末に討ち取る。偽りの帝王は倒れ、刑場の殺戮は終わりを告げた。

全てが終わった後、端木擎蒼は回復し、金童殺害の犯人を万疆へ引き渡す。天楚と万疆の連絡は再開され、新たな和平交渉が始動。皇太后も救出され意識を取り戻し、南荒に再び安寧が訪れる。端木白と赤紅は互いの想いを確かめ合い、婚姻の準備が進められた。

別れの時、端木擎蒼は秦尚城と端木白を呼び寄せ、国政について語り合う。皇太后は花溶と赤紅に孫娘の嫁入り祝いを贈り、未来を託す。団欒の食卓で、彼らはそれぞれの愛と決意を語り合い、やがてそれぞれの道へと旅立っていく。

銭大有は楚風霊を娶るため、状元試験への挑戦を誓い、端木白は赤紅と共に諸国を巡る旅へ。秦尚城は花溶を連れて島へ戻り、家族と共に静かな日々を生きることを選ぶ。別れ際、秦尚城は端木白に静かに告げた――「秦隠の墓参りを、決して忘れるな」と。

幾多の犠牲と選択を越え、星は再び人々の道を照らす。
それぞれが選んだ未来へと歩み出す中、物語は静かに幕を閉じる。

 

第24話(最終回)感想

本物の端木擎蒼探しと、和平交渉を並行して成功させることにした秦尚城たち。交渉を行うはずの花溶は、陥れられて斬首刑を命じられます。

刑場でギロチンの刃に結びつけられた綱を片手に偽の端木擎蒼・孔霖と戦う秦尚城にハラハラさせられました。刃の下に居た花溶は生きた心地がしなかったでしょう。

南荒国の皇太子より、海賊として自由に生きることを選んだ秦尚城と花溶。花溶は双子を妊娠中。ダメダメ軍師の銭大有が、皇女と結婚するために試験に首席合格するなんて無理、と思ったのに無事合格。赤紅と端木白ペアも結婚。皆が幸せな結末を迎えられて良かったです。

 

雲花のロマンス~一夜の花嫁2~ 全話あらすじと感想 キャスト・相関図

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