2024年 全40話 / チャンネル銀河全40話 / BS12全43話 / U-NEXT全60話
原題:墨雨云间
※オリジナルの全40話VERのあらすじとなります。
全40話版25・26話 ➡ 全60話版37・38・39話
目次
第25話あらすじ「交錯する旧愛と怨恨、そして迫り来る“本当の災厄”」
薛芳菲が“姜梨”として正式に姜家へ迎えられ、朝廷での大騒動もひとまず収束したかに見えたある日。
しかし、静けさの裏側では、新たな陰謀が静かに、そして確実に牙を研ぎ始めていた。
乳母から「薛芳菲が淮郷の村人たちと共に過ごしている」と聞いた季淑然は、あえて今日という日を選び、祖母と芳菲の関係を裂くための策略を巡らせる。
芳菲が食事を終えた直後、蕭蘅が彼女を訪ね、二人は連れ立って席を後にする。その様子を見つめていた葉世傑の瞳には、言葉にできぬ寂寥が滲んでいた。
蕭蘅は芳菲に、「今回の上訴成功で、誰に一番感謝すべきか」と問いかける。
芳菲は迷うことなく「あなたです」と答え、盃を掲げて深々と礼を尽くす。
司徒夫人の話題をわざと持ち出した芳菲に、蕭蘅はわずかに機嫌を損ねるが、芳菲が耳元で「怒った顔もなかなか素敵ね」と囁くと、彼は思わず口元を緩めるのだった。
その後、芳菲は葉家で療養中の父を見舞い、必ず仇を討つと胸に誓う。
門口で待ち伏せていた葉世傑は、蕭蘅との関係を探るように声をかけるが、芳菲はただ微笑むだけで多くを語らない。
一方、季淑然は、姜家の者たちが皆芳菲を擁護していることを知り、今こそ“最後の一撃”を放つ好機だと悟る。
そこへ長公主・婉寧が自ら訪ねてきて、二人は芳菲を抹殺するための同盟を結ぶ。
太僕令までもが彼女たちの策に組み込まれ、城内では不穏な気配が漂い始める。
やがて夜の街で、青い炎に焼かれて数人が死亡する怪事件が発生。
「長公主の怨霊の仕業ではないか」という噂が民衆の間に広まり、蕭蘅も密かに調査を進める。
芳菲にも「しばらくは外出するな」との忠告が届けられ、彼女は自分がいま、長公主と季淑然の双方から命を狙われている現実をはっきりと悟る。
それでも芳菲は、桐児の「ずっとお側にいます」という誓いに支えられ、「必ず最後までやり遂げる」と静かに語るのだった。
その頃、季淑然は城門外で太僕令を訪ねる。
長い待ち時間の末、彼女の前に現れたのは、かつて深く愛した男・柳文才だった。
火事で死んだと信じていた旧恋人が生きていたという衝撃の再会。
部屋いっぱいに飾られた自分の肖像画を見て、季淑然は、彼が今なお自分を想い続けていたことを知る。
だが、甘美な再会の裏で、季淑然の心は既に闇に染まっていた。
彼女は柳文才に口づけをし、眠った隙に縛り上げ、火を放って消し去ろうとする。
全身に火傷の痕を残した柳文才は、長公主の側で生き延びてきた過去を明かし、「姜梨を始末できる」と低く囁く。
その言葉は、季淑然の心に新たな狂気の火を灯した。
一方、姜家では、玉娥の不幸な結婚生活が明らかになる。
周家で冷遇され、持ち帰った品々も持参金ばかり。
夫・周彦邦は今なお姜梨や姜若瑶への未練を断ち切れず、玉娥が芳菲のことを口にしただけで、彼女に手を上げるという暴挙に出る。
「子を授かれば正妻になれる」とすがる玉娥の姿は、あまりにも哀れで、痛ましい。
さらに姜若瑶は、周彦邦との間にまだ“希望”があると信じ、密かな期待に胸を躍らせるが、その思いもまた新たな争いの火種となっていく。
夜の闇の中、蕭蘅はこう呟く。
あの青い炎は、ただの前触れに過ぎない。
これから始まるのが、本当の“災厄”なのだと――。
愛と憎しみ、過去と現在が交錯し、物語はついに取り返しのつかない闇へと踏み込んでいく。
第26話あらすじ「祠堂に囁く亡霊と、歪んだ愛の暴走」
都に忍び寄る怪火事件の真相を追い続ける蕭蘅は、これから行われる祭祀こそが“本番”であり、そこに芳菲が巻き込まれるのではないかという強い不安を抱いていた。
彼女は今や、陰謀の渦中にいる存在であり、誰よりも狙われやすい“駒”でもあるのだ。
姜家一同は先祖供養のために祠堂へ向かう。
薛芳菲は姜梨の代理として同行し、帰り際、誰にも気づかれぬよう一人静かに前へ進み出て、亡き姜梨の母に語りかける。
――どうかあの世で、母娘が再び巡り会えますように、と。
しかしその慎ましやかな祈りは、季淑然の冷たい嘲笑によって踏みにじられる。
「女が礼堂に入るなど、礼儀知らずも甚だしい」
そう言い放ち、芳菲を引き離そうとしたその瞬間、一人の女が現れ、季淑然の手を掴んで呪詛のような言葉を呟き続けた。
「月児……月児……」
彼女の名は胡姨娘。
かつては侍女でありながら身ごもり、老夫人の反対を押し切り、姜梨の母の嘆願によってようやく子を産むことを許された女である。
だが、季淑然が姜家に嫁いでから、すべてが崩れ去った。
愛娘は池で玩具を拾おうとして溺死。
胡姨娘は精神を病んだとして物置に閉じ込められ、いつしか祠堂に彷徨い出る“狂女”と呼ばれる存在になっていた。
芳菲はその話を聞き、胸騒ぎを覚える。
胡姨娘の狂気は、本当に狂気なのか。
彼女が芳菲を見るその視線には、はっきりとした意識と、訴えかけるような光が宿っていた。
そしてその不穏は、ついに芳菲自身へと向かう。
帰路、芳菲の乗る馬車が突然暴走。
そこへ駆け寄った姜若瑶は、優しい言葉で「私の馬車にお乗りください」と手を差し伸べる。
だがそれは、妹としての情ではなく、“すべてを奪われた女”としての宣戦布告だった。
芳菲は拉致され、連れて行かれた先で周彦邦と対峙する。
姜若瑶と駆け落ちするための金欲しさに、芳菲を誘拐した男は、やがて殺意を露わにし、さらに彼女を穢そうとする。
言葉で必死に挑発し、葉家の名を出しても、周彦邦の暴走は止まらない。
やがて意識を取り戻した姜若瑶は、周彦邦が自分をも欺き、利用していただけだという事実を知る。
怒りと絶望の中、彼女は周彦邦を殴り倒し、気絶させてしまう。
“人を殺してしまった”と錯覚した若瑶を、芳菲は必死に縄を解き、連れ帰るのだった。
事件は姜家を巻き込み、責任はすべて芳菲へと押し付けられる。
だが芳菲は、周彦邦が自分に加えようとした卑劣な行為を包み隠さず語り、手の傷を見せ、若瑶が目撃者であることを告げる。
ついに若瑶も真実を語り、母・季淑然の思惑は崩れ去る。
「あなたが戻らなくても、私はあなたに“現実”を知ってほしかった」
芳菲は若瑶にそう語りかける。
周彦邦は、あなたにふさわしい人ではない――と。
嵐の後、芳菲は蕭蘅のもとを訪ね、これから本気で彼らと駆け引きをすると告げる。
蕭蘅は一振りの笛を彼女に手渡し、静かに言った。
「必要な時、その笛を吹け。必ず誰かが、お前を守りに現れる」
復讐の駒は、ついに自ら盤面に立つ。
そしてこの夜、物語は“本当の戦い”の幕を静かに上げるのだった。
第25話・26話 感想 (37・38・39話感想 ※60話VER)
「姜梨」は、元夫の沈玉容を完全に切り捨てた一方、蕭蘅との距離はかなり縮みました。蕭蘅が「姜梨」に呼ばれないとか、会いに来た理由が医師・九月と知ってすねてみたり。恥ずかしい程の仲良し振りでした。
一方皇帝に禁足を命じられた公主は、太卜令(占い師)と季淑然を巻き込んで「姜梨」を陥れるようです、執念深いですねえ。
この占い師が、何と季淑然の元カレでした。自分のせいでケガをして故郷に帰った彼を焼き殺そうとした季淑然は、相当の悪女だと思う。彼女から見たら娘の若瑤は全くの甘ちゃんで、情けないのでしょう。
周彦邦に嫁いだ玉娥は、夫に虐げられて苦しみのあまり彼が「姜梨」を恨むように仕向け、若瑤も巻き込まれて「姜梨」を罠にかけました。姜家の娘たちは純粋というか世間知らずなうえ、「姜梨」の言う通り愚かです。
周彦邦が大けがをしたと周家から怒鳴りこまれた姜元柏は、妻と「姜梨」どちらの肩を持つのでしょうか。
全40話版27・28話 ➡ 全60話版40・41・42話
第27話あらすじ「拒絶の婚約、暴かれる母の原罪」
周彦邦事件の余波が残る姜家。
姜玉娥は両親に連れ戻されるはずだったが、彼女はなお周彦邦のそばを離れなかった。
それは愛情ゆえではない。
彼から受けた屈辱と暴力、そのすべてを“返すため”に、彼女は彼の傍にとどまっていたのである。
一方、季淑然はすでに次の一手を打っていた。
斉家を屋敷に招いたのは、姜若瑶との縁談をまとめるため。
これまで母の言いなりで生きてきた若瑶は、初めは黙していたが、芳菲の言葉を思い出す――
「自分の人生は、自分で選びなさい」。
その言葉に背中を押され、若瑶はついに声を上げる。
「この縁談は、お受けできません」
父・姜父は激怒するが、若瑶は涙をこらえながら訴える。
幼い頃からすべてを母に決められてきた。
自分が何を望むのかを問われたことは一度もなかった。
最愛の人を失い、これほどの代償を払った今、せめて結婚だけは自分で決めたい――。
祖母は若瑶の味方をし、「自分で夫を選ぶのも悪くはない」と諭す。
人前で反論できなくなった季淑然は引き下がるが、部屋へ戻るや否や、娘を激しく叱責し、ついには平手打ちを浴びせる。
若瑶が初めて“駒”であることを拒んだ瞬間だった。
その夜、芳菲は蕭蘅から託された笛を思い出し、半信半疑で吹いてみる。
音は鳴らず、からかわれたのかと振り返ったその時――
屋敷の庭師が現れる。
彼は七年前からこの屋敷に潜んでいた、蕭蘅の“目”だった。
芳菲は彼に、季淑然の一挙手一投足を監視するよう命じ、さらに“ある人物”に会いに行くよう指示する。
それは、復讐の歯車を大きく動かす鍵となる人物だった。
一方、季淑然の心にも、過去の亡霊が忍び寄る。
彼女にはかつて愛した男――柳文才がいた。
だが父の強権によって引き裂かれ、彼は酷く傷つけられた。
季淑然は父の圧政の下で姜梨の母を死に追いやり、正妻の座を手にした。
そして今、父に薬を盛った茶を差し出し、「柳文才が戻ってきた」と告げる。
柳文才は、かつての火事から生還し、道士とともに“焼かれる苦痛”を売り物に貴族の信頼を得ていた。
その冷酷さゆえに、長公主の庇護を受けるまでに至った男である。
季淑然は、父に刃を向けながらも、哀願する姿を前に、ついに手を下すことはできなかった。
その頃、芳菲は池のほとりで胡姨娘が侍女たちに虐げられている場面に遭遇する。
極寒の部屋に火が入れられていないことから、これは“仕組まれた虐待”だと見抜いた芳菲は、胡姨娘と二人きりで話すことを選ぶ。
彼女が狂気を装っていること、そして娘・月児の死が事故ではないこと――
すべては季淑然による殺害だった。
幼い姜若瑶が欲しがったラトルを巡り、季淑然は月児を石山に突き飛ばし、頭を打たせて即死させた。
遺体は池へ投げ込まれ、水難事故に偽装された。
この惨劇は侍女に目撃され、口封じのために殺害されていたのだ。
「どうか…月児の無念を晴らしてください」
胡姨娘の懇願に、芳菲は静かに頷く。
この屋敷に巣食う“母”という名の悪霊を、必ず引きずり下ろす――と。
やがて季淑然は芳菲を陥れるため、若瑶にまで手をかけ、昏睡状態に陥らせ、悪霊に取り憑かれたという噂を流す。
姜父はついに柳文才を呼び寄せるが、芳菲は幼い睿睿の証言から、すべてが再び“自分を狙った罠”であることを確信する。
母の仮面は、いよいよ剥がれ落ちようとしていた。
復讐は、もはや個人の恨みではない。
これは、姜家そのものを揺るがす“粛清”の物語へと変貌していく――。
第28話あらすじ「血に染まる儀式――桐児、最期の誓い」
姜家に張り巡らされたのは、季淑然が仕掛けた“悪霊祓い”という名の罠。
柳文才を招き入れ、姜若瑶の命を盾に、すべての罪を薛芳菲に着せるための、残酷な舞台だった。
血を吐く若瑶、「屋敷に穢れがある」と煽る柳文才。
姜父は疑いながらも、恐怖の前に理性を失っていく。
大広間で始まる、狂気の儀式。
雷鳴とともに舞い踊る柳文才は、桃木の剣を薛芳菲へと向け、“邪気の根源”と断じる。
だが芳菲は一歩も退かない。
自ら毒薬を飲み、血を吐いて場を混乱させ、“月児の霊”を演じて真実を語り始める。
「月児は、殺されたのです――」
胡姨娘の叫び、石山で起きた本当の惨劇、季淑然の偽りの顔が、一枚ずつ剥がされていく。
追い詰められた季淑然は、ついに柳文才に芳菲の殺害を命じる。
その瞬間――
一陣の風のように飛び込んだのは、桐児だった。
「お嬢さまは、私が守ります」
一太刀、二太刀。
桐児の体は血に染まりながらも、なお薛芳菲の前に立ち続ける。
腹部を深く斬られ、崩れ落ちるその腕の中で、彼女は微笑みながらこう呟く。
「この日々が、私の一番幸せな時間でした……
来世でも、姉妹でいられますように……」
蕭蘅の部下たちが雪崩れ込み、季淑然は拘束され、柳文才は致命傷を負いながらも、“彼女の姿を見られたことだけで満足だ”と呟き息絶える。
すべてが終わったその場所に、桐児だけが、戻らなかった。
薛芳菲は彼女を追い、呼び続け、そして、涙の中で崩れ落ちる――。
同じ夜、胡姨娘は血書を残し、自ら命を絶った。
月児の無念は晴らされ、だが芳菲の胸には、新たな深い傷が刻まれる。
復讐の炎は、さらに激しく燃え上がる。
ここから、物語は“後戻りできない領域”へと踏み込んでいく。
第27話・28話 感想 (40・41・42話感想 ※60話VER)
「姜梨」に背中を押された姜若瑤が、母の季淑然の命令に逆らって事実を話し、毒母から解放されて良かった。その後蕭蘅の前で眠る「姜梨」は、すっかり彼に気を許したように見えました。
太卜令の柳文才から、父親の片腕と謝罪を求められた季淑然。「姜梨」を殺す理由は、流産した太卜令との子の復讐だと協力を求めます。嘘をつくのが平気な人なのでしょう。
悪霊など信じないと言った姜元柏は、「姜梨」に取り付いた娘・月児の亡霊とその母・胡氏にかなり動揺します。「姜梨」は苦しんでいるのに、季淑然の顔色を窺い娘を太卜令の手に渡すなんて、家長父親の立場を放棄したように見えました。
そして周到な蕭蘅が、今回に限り太卜令の見張りを外したために桐児が死んでしまいました!成功続きで蕭蘅と親しくなった「姜梨」も浮かれて脇が甘かった?
彼女には姜梨が貞女堂での辛い日々や、そもそも無実だと姜家の皆に伝える使命があったのに。愛らしく健気な桐児の死が辛いです。
墨雨雲間~美しき復讐~ 29話・30話・31話・32話 あらすじと感想

















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