浮図縁~乱世に咲く真実の愛~ 2022年 全36話 原題:浮图缘
第21話あらすじ
慕容高巩は歩音楼を都へ連れ戻す決意を固め、肖鐸には「西蜀での剿匪」を命じて帰京を禁じる。二人を引き離す露骨な命令に、肖鐸はすべてを捨ててでも歩音楼を連れ出す覚悟を決め、私奔を決意する。しかし歩音楼は、慕容高巩が母妃の旧臣・于尊を重用し、密かに「歩音楼を連れ出そうとする者は射殺せよ」と命じていることに気づく。
このままでは肖鐸が命を落とす――そう悟った歩音楼は、彼の覚悟を知りながらも、馬車から降りることなく慕容高巩に従い、都へ戻る道を選ぶ。事情を知らない肖鐸は深い絶望に沈み、二人の誓いは引き裂かれてしまう。
宮中に戻った歩音楼は、肖鐸を守るため、彼の「真の仇」を突き止めることこそ自分にできる唯一のことだと考える。その鍵を握るのは、宇文良時と深く関わってきた栄安皇后。接近を試みる矢先、歩音楼には今夜の侍寝命令が下る。一方、宇文良序は兄の失脚を知り、西蜀へ戻ろうとして重傷を負い、婉婉は助けを求めて歩音楼の元へ――それぞれの想いが交錯し、運命は大きく動き始める。
第22話あらすじ
歩音楼が婉婉に託したのは、顔を醜く損なうほどの烈薬だった。彼女はそれを酒に混ぜ、自ら飲むことで慕容高巩の寵愛を完全に断とうとする。だが予期せぬ来訪と彤雲の動揺が重なり、計画は露見。慕容高巩は激怒し、彤雲を杖刑に処して染織局へ落とす一方、歩音楼をあえて「侍寝の功あり」として端妃に封じ、その噂を宮中に広める。
この屈辱的な一手は、歩音楼を縛り、試すためのものだった。
栄安皇后はこの不和を嗅ぎつけ、歩音楼を孤立無援の皇家別院・鹿鳴蒹葭へ送ることを提案する代わりに、肖鐸を自分に差し出す取引を持ちかけ、慕容高巩はそれを受け入れる。西蜀の肖鐸の元へ「歩音楼が侍寝し妃に封じられた」という報せが届き、彼は打ちのめされる。
鹿鳴蒹葭を訪れた栄安皇后は私怨を晴らそうとするが、歩音楼は自傷という決死の行動で牽制し、逆に「真の仇」を探る好機を得ようとする――危うい駆け引きが始まる。
第23話あらすじ
剿匪を急ぎ終えた肖鐸は帰京し、抑えきれず歩音楼を訪ねる。だが折悪く、慕容高巩が褒美を携えて現れ、肖鐸は誤解を抱いたまま立ち去る。実際には歩音楼は褒美も面会も拒み、慕容高巩を怒らせていた。
京では「肖鐸こそ真の皇帝」という不穏な噂が流され、慕容高巩の警戒心は頂点に達する。彼は歩驭鲁を引き立てて肖鐸の権限を奪い、さらに栄安皇后の宮で仕えさせる屈辱を与える。
肖鐸は耐え忍びつつ、栄安皇后に「あなたは私を駒として扱っているだけだ」と本質を突きつける。皇后は逆上し、歩音楼を宮外に誘い出して殺す計画を密かに進める。
肖鐸は歩音楼に会い、たとえ利用されても構わないと想いを吐露するが、歩音楼は彼を守るため、すべてが計算づくの接近だったと冷酷な言葉で突き放す。深く傷ついた肖鐸が去った後、二人の心はすれ違ったまま、さらなる危機へと向かっていく。
第24話あらすじ
肖鐸は、日常の隅々に残る歩音楼の痕跡に苦しみ、彼女の真心を信じ切れずにいる。曹春盎は彤雲が染織局で苦しんでいると知り救い出すが、その過程で「侍寝の夜」に何か隠された真実があると疑念を抱く。
一方、歩音楼は素槐の情報から、栄安皇后が自分を宮外へ誘い出して害する計画を察知。むしろ好機と捉え、罠に自ら乗る決意をする。
婉婉と宇文良序は歩音楼を守るため駆けつけ、肖鐸の命を受けた佘七郎も暗中で妨害に動く。計画が潰れることを恐れた歩音楼は、肖鐸から贈られた筒戒を掲げ、佘七郎を動かしてついに栄安皇后を誘い出す。
激しい対峙の末、歩音楼は核心を突く――弟が殺された夜、如意巷にいたもう一人の人物、それは栄安皇后自身だった。長年の謎が一つ解け、真実は目前へ迫る。














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