河神Ⅱ 2020年 全24話 (BS11では全22話で放送)
dim-sumさん |
第17話 あらすじと感想
第17話 「連鎖」
銀行の黄金盗難事件で、受け渡しをしたはずの銀行側の林一南(リン・イーナン)と軍将校は互いに面識がなく、捜査が混乱する。一方、郭得友は冷蔵倉庫の主任・趙栓に海鮮箱を渡した棺職人の黄呈忠(ホアン・チョンジョン)について捜査を進める。一連の事件につながりを感じる丁卯と郭得友は、林一南に話を聞きに行く。2人は彼の暮らしぶりや正確な時刻の記憶に違和感を抱き…。
出典:BS12 河神Ⅱ-Tianjin Mystic-
林は事件当日や日頃の生活については時間に正確な一方、調理時間はあやふやに答えます。不審に思った得友は、事件の日牛乳を配達した少年と、少年が行動の目安にしているマントウの店を調べました。すると店主は不審な女がマントウを大量注文をしたため、いつもより開店時間が30分早かったと証言します。
夜、得友と顧影が棺桶職人の黄の店を見張っていると、近所の男が入って来ます。男は黄が墓泥棒と組んで副葬品を盗んでいた、それを目当てに侵入したと告白。得友たちは夜市の万宝楼を訪ね、墓泥棒=倒斗・張呈篆の居場所を聞き出しました。教えられた張呈篆の墓へ行くと、弔いの紙銭を燃やしていた人物が逃げて行きました。得友は残された紙を万宝楼店主に見せ、それが妓楼で使うものだと教わりました。
得友が変装して妓楼へ行くと、同じように変装した丁と鉢合わせします。2人は共に妓女・月紅が目当てと知り、一緒に会いに行きます。
林と将校に面識はないのに、将校は林が書いた控えを持っている。時間に正確な林が、金塊を運ぶ日に限って牛乳配達の少年が早く家に来たので家を出る時間が早まり、約束より30分早く銀行へ着いた。時間が前倒しになった理由を追及する過程が面白く、上手くできているなあと感心しました。得友と顧影が夜市で倒斗(墓泥棒)の張を探すところは、謎めいていてこの物語らしさを感じました。
夜市の万宝楼店主と得友が、顧影に妓楼の話を聞かせないようにと下手な芝居をするシーンは、男同士の連携を感じさせて可笑しかった。こういう話は、結婚相手に聞かせられないですよね。特に顧影は嫉妬深いし武術が得意、ばれたら大変と店主なりに心配してくれたのかも。浮世離れしているようで世間馴れしている、不思議な人物です。妓女の花茶票や棺桶の釘打ちなど、職人や江湖には掟が沢山あるものだと改めて感心しました。
第18話 あらすじと感想
第18話「祖師の罰を受ける者」
丁卯から時刻が間違っていたことを指摘された林一南は、真実を白状し誰にも言わないでほしいと懇願する。一方、郭得友は川の祭礼の祖師・李鳳城(リー・フォンチョン)の4人の弟子について張巫女に話を聞くことに。すると、張呈篆(チャン・チョンジュワン)と捜していた妓女・月紅(ユエホン)の人知れぬ内情が明らかになる。そして、もう1人の弟子・劉呈懋(リウ・チョンマオ)を訪ねるが…。
出典:BS12 河神Ⅱ-Tianjin Mystic-
得友と丁は、月紅の無残な遺体を発見。丁は金塊事件を洗い直し、得友は月紅事件を調べることにします。
丁は林に改めて話を聞き、時間の事以外にも、当日は体調不良で金塊を確認しないまま封印したのを隠していた、と告白しました。林はその朝牛乳以外口にしていないと証言しました。
一方張巫女の話を聞いた得友は、棺桶職人の黄と倒斗の張呈篆、妓女の月紅が副葬品を盗み、妓楼の女将に渡していた。3人が揉めて黄が殺され、張が月紅を殺した推理します。そして残る1人の弟子で、今は影絵芝居の一座に居る劉呈懋に会いに行きました。そこで劉が作った特殊な紐を見つけ、それが月紅の殺害現場にあったと気付き、月紅殺害犯は劉だと呟きます。
付課長は、川からニセの軍用トラックを引き上げました。中には影絵人形があり、金塊強盗はこれを使い林を騙した、と推察。ニセのトラックが本物の銀行へ行ったなら、本物のトラックはニセの銀行へ行ったのか?丁たちは輸送担当の将校に確認しますが、絶対に道を間違えていないと断言されました。
責任を感じて自殺しようとする林を必死で止めた丁は、職を失ったら漕運商会で経理を担当して欲しいと頼みます。養う家族がいる林を放っておけないのですね。得友と顧影と一緒に捜査をして影絵職人と強盗事件の繋がりを見つけました。なのに職人は殺され、また捜査は古だしに…。張の紐を使った金塊トラックの誘導方法にも目途が立ったのに残念です。そもそも金塊の件を職人や妓女たちが何故知っていたのか、林の牛乳に細工し体調を悪くさせ、時間トリックを考えたのは誰なのか。まだ黒幕が居るはず。
息子を殺された茶商会会長の洪は、復讐のため市長と司令を調べて記事にして欲しいと肖蘭蘭に頼みます。息子殺害現場には丁も居たので、2人の仲がまた拗れてしまう?心配です。
流派(業界?)の掟やしきたりと時間トリックが絡んだ殺人事件、ミステリアスで見応えがありました。
第19話 あらすじと感想
第19話「黄金の行方」
偽の壁を見つけた郭得友たち4人は、黄金盗難事件のからくりを知る。しかし、黄金の在りかは分からないまま。4人は死体の見つかっていない張呈篆が持ち去ったのだろうと推測する。そんな中、郭得友は川の中から棺を引き揚げる。その夜、1人の男が棺を求めて龍王廟に忍び込む。男の口から、李鳳城の弟子4人の真実が明らかになり…。
出典:BS12 河神Ⅱ-Tianjin Mystic-
盗難事件は、銀行の林主任が懐中時計や牛乳配達の仕掛けで30分家を早く出るよう仕向けられた。将校は銀行の一つ先で曲がるように誘導されて、ニセの銀行に金塊を運んだ、と得友たち4人の捜査で確認されました。
引き続き金塊を探す得友に、死体処理隊の泥鰌が棺引き上げの仕事の話をします。この話を聞いた得友はワナを仕掛け金塊のありかを探ることに。するとワナにかかったのは、死んだと思われた棺職人の黄。事件のあらましを語った後、自分の師匠の墓のことを得友に頼んで死んでしまいます。
黄の願いを叶え金塊を探すため、李師匠の水中墓を探す得友。太鼓の形をした仕掛けを開き、ニセの墓に辿り着きます。そこには本当の墓を示すメッセージが刻まれていました。
金塊事件を主導したのは、倒斗(墓泥棒)の張でした。棺桶職人の黄は兄弟子に脅されて、仕方なく高級な棺を注文した客のリストを渡し、墓泥棒に手を貸したのです。その後黄は師匠の墓まで暴いた張を許せず衝動的に殺し、棺に詰めた。それを同門だった月紅に知られて殺されそうになった。そこに影絵職人が現れて月紅を殺し、自分は重傷を負いながら逃げた…と。
月紅が、「師祖の罰」に見せかけ黄を殺そうとした手口が、恐ろしく夢に出そう。掟に背いて師匠の宝物を盗んで駆け落ちする女性ですから、普通じゃないのでしょうが…。
金塊泥棒の手口と、李師匠の弟子3人の死は解りましたが、そもそも金塊の件を張が誰から聞いたのかは謎のまま。さらに影絵職人の事件は犯人も判っていません。
金塊事件は9牛事件の一部ですから、大きな絵を描いた黒幕が居て張に金塊輸送の情報も流したのでしょう。黒幕候補は何人か居るのに、解決したようでモヤモヤが残る回でした。
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