千輪桃花 相関図

千輪桃花〜永遠に咲き誇る愛〜

千輪桃花〜永遠に咲き誇る愛〜 9話・10話・11話・12話 あらすじ

千輪桃花〜永遠に咲き誇る愛〜 2024年 全40話 原題:千朵桃花一世开

第9話あらすじ

仙盟の会合が開かれ、各派の強者たちが次々と集う中、慕懸鈴南胥月は静かに遠くからその様子を見つめていた。仙盟の混乱を前にしても、南胥月は「自分は仙盟の人間ではない」と冷ややかに語り、関与するつもりはないと断言する。慕懸鈴は「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と応じ、彼らの動きを観察することこそ必要だと考えていた。

やがて玄天門の尊者たちが到着し、続いて鏡花宮の一行が姿を現す。慕懸鈴高秋旻に会いたくないと告げるが、南胥月はその理由を察していた。
かつて明月山荘で起きた事件――高秋旻の父は自分の娘を守るため、慕懸鈴と服を取り替えさせたのだ。令嬢の代わりに命を捨てること、それが「霊奴」にとって最大の栄誉だと信じて。
その屈辱の記憶が、今なお慕懸鈴の心を蝕んでいた。

一方、碧霄宮の傅瀾生南胥月を訪ねて現れる。彼は天階法宝をいくつか差し出し、慕懸鈴に好きなものを選ばせた。その時、阿宝が突然「お父さん?」と口にする。驚く一同の前で、傅瀾生は穏やかに微笑みながら「俺のお金は全部父上からもらった。父こそ最も裕福な修士だ」と応じた。阿宝が「パパの名前は傅滄漓」と明かすと、傅瀾生は確かに碧霄宮の名に聞き覚えがあると頷き、後で詳しく調べると約束する。

その頃、謝雪臣は仙盟の会議で父の死の真相を告げていた。
「父は桑歧朽仙閣の手にかかった。奴らの狙いは混沌珠だ」
盟主亡き今、誰が新たな盟主となるか。法鑑尊者は謝雪臣の実力を認め、彼こそ相応しいと推すが、謝雪臣は「未だ負傷が癒えぬ」と辞退した。
鏡花宮の姫君が名乗りを上げるも、何羨我が反対し、会議は混乱の末に解散となる。

だがそれはすべて、謝雪臣の計算だった。
自らが「力を失った」と偽り、敵を誘い出して父の仇を暴くための罠。
その夜、彼のもとに刺客が現れる。しかし相手は父の仇ではなく、ただの手先に過ぎなかった。謝雪臣は逃がし、背後の黒幕を炙り出そうとする。

一方その頃、痴影が人の体に憑依し、阿宝が暗族の気配を察知。慕懸鈴が急行し、戦闘が勃発する。そこへ高秋旻が現れ、慕懸鈴が無実の人を殺していると誤解し、剣を交える。
法鑑尊者が言呪を放ち、慕懸鈴は激痛に倒れる。その瞬間、謝雪臣が駆けつけ、彼女を庇ってその呪詛を受けた――。

混乱の中で交錯する真実と誤解、そして命を懸けた想い。
光と闇の狭間で、彼らの絆は再び試されていく――。

 

第10話あらすじ

慕懸鈴は言呪に倒れ、全身を焼くような痛みに苦しんでいた。そこへ現れた謝雪臣が、ためらいもなくその呪いを自らの身に移し替える。彼の体は激痛に蝕まれながらも、慕懸鈴を抱えて救い出した。命懸けの行動により、慕懸鈴は一命を取り留める。

一方で、高秋旻は自らの誤解に気づき、深い後悔の念に苛まれていた。慕懸鈴が暗族を助けたのではなく、むしろ戦っていたのだと知り、謝罪の言葉も見つからない。そんな中、傅瀾生は二人の関係を「婚約者同士」と勘違いし、高秋旻が嫉妬しているのだと思い込んでしまう。高秋旻はその勘違いに気づかぬまま、むしろ傅瀾生が暗族の件を口外しないと約束してくれたと喜んでいた。

南胥月慕懸鈴の診察を行うと、謝雪臣の体内に宿る玉闕功の力によって回復は早まっているが、痛みが完全に消えたわけではないと告げる。「彼は慕懸鈴の痛みをすべて引き受けたの」と語られ、慕懸鈴は言葉を失う。借りが増えていくことに戸惑いながらも、「少しずつ返せばいい」と微笑んだ。

目を覚ました慕懸鈴は、庭いっぱいに花を咲かせて謝雪臣を訪ねる。「この方が綺麗でしょう?」――その穏やかな言葉の裏で、桑岐の影が忍び寄る。突如、慕懸鈴は幻境に引きずり込まれた。
桑岐は冷笑しながら告げる。「とっくにお前の心に呪いを植えた。幻境に引き込むくらい、造作もない」
彼は進捗を問いただす。かつて慕懸鈴が提案した「謝雪臣に近づき、信頼を得て混沌珠を奪う」計画。慕懸鈴は「順調だ」と答えながらも、その瞳には揺らぎがあった。桑岐は「お前の魔功は暴虐すぎる。定期的に魔気で鍛えねば死ぬ」と言い放つ。慕懸鈴はようやく理解した。――桑岐がこの計画を承諾したのは、自分を縛るためでもあったのだと。

その頃、高秋旻は謝罪の機をうかがいながら、慕懸鈴の部屋の前で立ち尽くしていた。ついに扉を叩くが、慕懸鈴は「今は気分が悪い」とだけ言って追い返す。それでも高秋旻は、夢を見せる法器と慕懸鈴の剣を返し、「誤解していた」と謝罪した。阿宝は「姉ちゃんが死ぬなんて、絶対ない」と泣きながら慕懸鈴を抱きしめた。

その夜――慕懸鈴は夢を見る。
花咲く懸鈴樹の下、謝雪臣と並んで剣を鍛える夢。
「私のこと、好き?」
「好きだ。すごく」
現実か幻かも分からぬその夢の中で、彼女の心は静かに揺れていた。

一方、謝雪臣は暗族に憑かれた者を暴くため、法鑑尊者に協力を求めていた。盟主選出の名を借り、玄信に密かに心を見通させようと企てる。やがて集まった仙盟の面々の前で、最終的に法鑑尊者が新たな盟主として推挙された――静かに、しかし確実に、新たな波乱の幕が上がろうとしていた。

 

第11話あらすじ

盟主が正式に選ばれたことで、謝雪臣は玉令を掲げ、擁雪城が「混沌珠」を懸天門へと預けると宣言した。だが、玄信は各派の掌門や弟子たちがそれぞれ心魔を抱えており、誰が暗族に憑かれているのかを見抜くことは不可能だと指摘する。謝雪臣はそれでも構わないと答える。――観心術は真に心を暴くためのものではなく、黒幕に「仙盟が他に手段を持たぬ」と思わせるための罠だったからだ。

そこへ南胥月が現れ、「あなたの心魔を知らない私が、なぜ信じられるのですか」と問う。謝雪臣は静かに返す。「君は先ほどここにいなかった。君に心魔があるかどうかも分からない」――その言葉に、南胥月はわずかに動揺する。

一方、傅瀾生は落ち込む高秋旻を慰めようとし、偶然その様子を見た両親は「お似合いの二人」と微笑む。傅瀾生は「もし謝雪臣に別の愛人がいるのなら、高秋旻は婚約を守る必要はない」と言い放つ。高秋旻は困惑し、「何をおっしゃるのですか」と問うが、傅瀾生は「お二人は婚約されているのでは?」と続ける。高秋旻は慌てて否定した。「そんなこと言わないでください。私と謝雪臣に婚約などありません。彼が誰を好きになろうと、それは彼の自由です」と。

そのころ、南胥月慕懸鈴に問いかける。「あなたにとって謝雪臣は何なの?」
慕懸鈴は静かに答える。「たった一日しか会えなかったけれど、彼は私に『生』と『死』の意味を教えてくれた。暗域のような地獄で十年も耐え抜けたのは、彼の言葉があったから」
南胥月は、恩と愛の違いを問うが、慕懸鈴は「区別なんてつけない。彼さえいれば、それでいい」と微笑む。その言葉に、南胥月はどこか哀しげに視線を伏せる――まるで、自らが“過去の人”になったことを悟るように。

一方、蒼長老慕懸鈴の元気のない様子を見抜き、「謝雪臣をこれ以上煩わせるな」と釘を刺す。だが慕懸鈴は、謝雪臣に会いに行く。町で見た人間たちの姿――喧嘩する夫婦、金に溺れる者、命を軽んじる者――を語り、「人間界は生きる価値がない」と呟く。謝雪臣は静かに微笑み、「半日で世のすべては分からない。いつか本当の世を見せてやろう。まだ希望はある。でなければ、お前を連れてくるはずがない」と答えた。慕懸鈴はその言葉に、彼が今もなお他者のために命を賭ける覚悟を持ち続けていると悟る。だが同時に――その“守る世界”に、自分の未来はないのだと気づいてしまう。

そして、運命の刻。
塔の前に集った各派の掌門たちが玉令を掲げ、封印が解かれる。謝雪臣は、父がかつて混沌珠の奪取を防ぐため塔そのものを法器に変えたことを明かす。彼は混沌珠を取り出し、法鑑尊者へと託す。だが尊者は急ぎ懸天門へ戻ろうとし、謝雪臣が制止する。「急ぐ必要はない」――そう言って南胥月を呼び寄せ、結界を張り巡らせた。

「暗族でも、仙盟の叛徒でも、ここからは逃れられない」

その瞬間、法鑑尊者が豹変し、皆に襲いかかる。塔内に入った謝雪臣と一念尊者の前で、真実が暴かれる――暗族に憑かれたのは法鑑尊者ではなく、一念尊者自身だった。彼は「師兄を盟主にしたかった」と認め、正気のままでは兄が承諾しないと知って、自ら闇に身を委ねたのだ。

だが謝雪臣はすでに全てを見抜いていた。彼が渡した“混沌珠”は偽物であり、一念尊者の手にあるのは拡声珠。塔の外で人々は真実を知り、衝撃に包まれる。法鑑尊者が暗族の力に飲まれ暴走する中、謝雪臣は命懸けで立ちはだかった。――そして、仲間を守るため、再びその身を犠牲にして。

 

第12話あらすじ

慕懸鈴桑歧の操りにより、人の心を失っていた。冷ややかな瞳で「人間界など生きる価値がない」と吐き捨て、謝雪臣に迫る――「混沌珠を渡せば、高秋旻の命は助けてやる」と。彼女の手には捕らえられた高秋旻。操られた慕懸鈴は、これまでの温もりを忘れたように刃を突きつける。さらに彼女は「十年前の真実を明かしてやる」と宣言した。

明月山荘を滅ぼした惨劇。その黒幕こそ――謝雪臣
当時、彼は道心を乱し、暗族に憑依された末に明月山荘の人々を自らの手で葬ったのだという。慕懸鈴は“留影石”を取り出した。それは偽造不可能な真実の映像を記録する石。そこには、若き日の謝雪臣が剣を振るい、血に染まる姿が映っていた。高秋旻は息を呑み、崩れ落ちる。「まさか……父と母を殺したのが……」信じられない現実に声を失う。

しかし、傅宮主は動揺しつつも「映像だけで真実とは限らぬ。暗域の聖女の言葉など信じられぬ」と庇う。混乱の中、法鑑尊者が自爆を試みるが、謝雪臣は身を挺してこれを阻止。南胥月が法陣を維持し、雍雪城の弟子たちは必死に結界を守った。

その中で慕懸鈴は、かつての記憶を取り戻す――外門弟子として迎えられた日、崔婉婉が「これからは私の師妹よ」と微笑んでくれた温かな光景。操りを断ち切った慕懸鈴は正気を取り戻し、涙を流す。桑歧もこの結末は予想していなかった。

やがて塔の戦いが終わると、慕懸鈴の正体――暗域の聖女であることが明らかとなる。各派の掌門たちは一斉に「処刑すべきだ」と声を上げたが、謝雪臣は毅然として反対した。「彼女は何の悪もなしていない。死に値しない」と。鏡花宮の宮主は不満を示すが、傅宮主が「謝雪臣には罪もあるが、法鑑尊者の暴走を止め、雍雪城の半分を救った功もある」と諭し、最終的に慕懸鈴は牢に幽閉されることで決着した。

塔から戻った謝雪臣は重傷を隠し、門をくぐると同時に血を吐く。南胥月が応急処置を施すと、彼は「この傷のことは誰にも言うな」と頼んだ。暗族に知られれば、再び襲撃が起こる――その危険を恐れたのだ。南胥月は「あなたが生きてこそ、慕懸鈴を守れる」と静かに告げる。謝雪臣は黙ってうなずいた。

牢の中で、慕懸鈴は魔気に侵され、光を浴びることすらできなくなっていた。火傷を負いながらも、彼女は「このまま終わりたくない」と願う。見舞いに訪れた謝雪臣に「正道のためにも、私を殺してください」と告げるが、謝雪臣は首を振る。「お前に悪はない。死ぬべきではない」と。

慕懸鈴は魔功の反動で命が尽きかけていた。「あと半月の命なら、殺されるより自分の力であなたを助けたい」と微笑むが、謝雪臣はその願いを拒む。

一方、鏡花宮では波紋が広がっていた。高秋旻が宮主の姫君に慕懸鈴との縁談を申し出たのだ。姫君は激怒し、「桑歧は私の母を殺した。あの者を憎むなら、慕懸鈴も同罪だ」と怒声を上げる。しかし、高秋旻が「母は難産で亡くなったと聞いています」と言うと、姫君は動揺し「言い間違えた」と取り繕った。

不審を抱いた高秋旻慕懸鈴を訪ね、真実を問う。慕懸鈴は「桑歧はあの時、片腕を失い三年も閉関していた。人間界に来るはずがない」と答える。そして――幼き日の記憶を語る。かつて二人が服を交換した日。身代わりとなって死んだ少女こそ、慕懸鈴自身だった。

その瞬間、高秋旻は悟る。
十年前、自分が生き延びられたのは――彼女が代わりに死を選んだからだ。

 

千輪桃花〜永遠に咲き誇る愛〜 13話・14話・15話・16話 あらすじ

千輪桃花〜永遠に咲き誇る愛〜 全話あらすじ キャスト・相関図

 

 

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