国色芳華~牡丹の花咲く都で~

国色芳華~牡丹の花咲く都で~

国色芳華~牡丹の花咲く都で~ 45話・46話・47話・48話 あらすじ

国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~2025年 全56話 原題:国色芳华 / 國色芳華 前半32話  / 锦绣芳华 後半24話

第45話あらすじ

第13集 「真実の代償 〜雲の下に咲く誓い〜」

母の遺志を胸に、何惟芳は静かに玉の印章を彫っていた。祥雲の模様が浮かぶその印は、母から受け継いだ技と想いの結晶。薬袋に押して売るための準備を進めながらも、彼女の胸には深い悲しみが残っていた。「仇を討てずに母を亡くした身が、何の慰めになろうか」――その言葉に、小春は何も返せなかった。

蒋長揚が訪ねてきたが、六郎が追い返したと聞き、惟芳の心はさらに沈む。長年信じてきた彼が、母の仇を庇ったことがどうしても理解できない。小春は「私たちは蒋長揚という“花鳥使い”の本当の姿を見失っていたのかもしれない」と語る。その言葉が、惟芳の中に眠っていた疑念を呼び覚ました。

演技の達人である呉伯が、なぜあの時あれほど平然としていたのか。医術に長けた母が、毒に気づかないはずがない。そこには何か重大な誤解があるのではないか――。その直感を確かめるべく、惟芳は呉伯の過去を調べさせる。大福の報告によれば、呉伯は四年前から長安の孤児院で子どもたちの世話をしており、他に怪しい動きはなかった。

惟芳は子どもたちの中に洛陽出身者がいないかを調査し、阿康という少年に辿り着く。しかし阿康惟芳を見るなり敵意をむき出しにし、「呉伯を殺そうとする悪者だ」と叫ぶ。話を聞くと、阿康は四年前の疫病で家族を失い、呉伯に救われたという。彼を生かしたのは、雲の模様が入った薬袋の湯薬だった。牡丹はそれが何家の薬だと指摘するが、阿康は「何家は一滴の薬もくれなかった」と否定する。

惟芳は混乱する。母は昼夜を問わず薬を調合し、庶民を救おうとしていたはず。なぜ阿康の記憶と食い違うのか。真実を求め、惟芳は洛陽へ向かう。実家では継母が門前払いしようとするが、父が彼女を迎え入れる。継母が金銀を横領していたことも発覚し、父は激怒。惟芳が母の死因を問うと、父はついに真実を語り始めた。

当時、疫病が猛威を振るう中、母は自ら育てた水晶牡丹の根皮を使って薬を作った。しかし、その薬は庶民に届かず、権力者たちに売り渡されていた。父は家族を守るため、貴人たちの圧力に屈したのだった。呉洪は野菜売りに扮して何家に現れ、母に真実を告げた。母は初めて外の惨状を知り、呉洪が語る怒りの理由に気づく。しかし、すでに呉洪は毒を盛っていた。母は彼を責めることなく、最後の薬包みを託し、必要な人々を救うよう命じた。そして、自ら育てた牡丹の花を焼き払ったのだった。
惟芳には真実を話さないで」との遺言を残し、母は静かにこの世を去った。惟芳はようやく母の真意と死の真相を知り、亡くなった人々の子孫を支援することを決意する。しかし父は「お前は女として、蒋長揚と幸せに暮らすべきだ」と諭す。惟芳は「自分の人生は自分で切り開く」と宣言し、家業の再建を誓う。

芳園に戻った惟芳は、真実を知ったことで心が崩れ、酒に溺れる日々を送る。復讐の意味を見失い、商人としての自分の在り方にも迷いを抱く。そんな彼女を蒋長揚が訪ね、彼女のこれまでの努力と善行が多くの人々を救ってきたことを伝える。彼の言葉に心を動かされた惟芳は、芳園の従業員を各支店に配属し、帳簿を整理。そして、芳園を一時閉鎖する決断を下す。
母の遺志、父の罪、呉伯の贖罪、そして自らの信念――すべてを受け止めた何惟芳は、再び歩き出す。彼女の旅路は、まだ終わらない。

第46話あらすじ

第14集 芳園の誓い 〜民を救う商人の道〜

何惟芳、小春、大福の三人は、芳園の商品を届けるため馬車に乗り込む。車内には美しく咲き誇る牡丹が満載され、旅路は穏やかに始まったかに見えた。しかし、水路を渡る途中、突如馬車が止まり、怒声とともに降車を命じられる。現れたのは、凶悪な面持ちの山賊――かと思いきや、彼らは晟県の貧しい民衆だった。疫病と飢えに苦しみ、やむなく刀を手にした彼らは、「花や草の商売など冷酷な金持ちの道楽だ」と怒りをぶつけ、何惟芳たちを連れ去る。

その頃、鄭尚書の誕生日祝宴が盛大に催されていた。賓客たちは称賛の言葉を並べるが、蒋長揚の姿が見えず、冗談交じりに「美人の腕の中だろう」と囁かれる。実は蒋長揚は鄭尚書の書斎に潜入し、寧王の反乱計画に関する極秘資料を探していた。だが、仕掛けにより矢を受けてしまい、退却を余儀なくされる。通りかかった使用人に怪しまれた蒋長揚は、咄嗟に抱きついて酔ったふりをし、穿魚の機転でその場を切り抜ける。

帰路の途中、六郎蒋長揚の馬車を止め、牡丹が事件に巻き込まれたと告げる。身代金を要求する手紙を書かされたと聞いた蒋長揚は、機密文書を穿魚に託し、血を流しながらも六郎と共に急行する。到着した時、牡丹はすでに民衆との対話を通じて危機を脱していた。蒋長揚は彼女を見て感情を抑えきれず、抱きしめながら「もう二度と会えないと思っていた」と呟く。だが傷は深く、彼は牡丹の肩に倒れ込む。

小春の応急処置により命は取り留めたものの、高熱は下がらず、医療品も不足する中、牡丹は懸命に看病を続ける。昏睡の中、蒋長揚は彼女の手を強く握りしめ、牡丹はその想いを確かに感じ取る。翌朝、蒋長揚は目を覚まし、ここが晟県であること、芳園から牡丹を呼び戻し村人の治療にあたっていることを知る。

六郎蒋長揚の一途な想いに心を動かされ、牡丹から贈られた玉簪を折ってしまったことを告白。蒋長揚は「この件は牡丹には話さない」と約束し、六郎に安心して芳園に滞在するよう伝える。

その後、晟県の俞県令が調査に訪れる。村人の説明にも疑念を抱き、「商人が見返りなく民を救うはずがない」と断じる。大福の愚痴に激怒し、彼を連行するが、牡丹が駆けつけて事情を説明。俞県令のぼろぼろの服を見て、牡丹大福は彼の苦境に同情する。
薬草を採る牡丹のもとへ蒋長揚が現れ、二人は腰を下ろして語り合う。牡丹は「自分ができることはわずかだが、蒋長揚の大業を支えたい」と語り、芳園を続けるかと問われると、「もっと稼いで、より多くの人を助けたい」と答える。

村人たちの病が癒え、別れの時が訪れる。牡丹は幼い少女たちに「誰にも頼らず、自ら強くならなければ人を助けられない」と諭し、長安へ戻る。芳園の門前に立った彼女の瞳には、新たな決意が宿っていた。

第47話あらすじ

第15集「契約を越えて 〜芳園に咲く誓いと陰謀〜」

芳園に戻った牡丹を迎えたのは、孫大娘と従業員たちの温かな拍手と笑顔だった。かつて独断で芳園を閉鎖したことを深く詫びる牡丹は、皆の支えがあったからこそ再びこの地に立てたと語り、「共に事業を発展させ、世を救い国に報いる」ことを誓う。従業員たちは戸惑いながらも、牡丹の言葉に心を動かされる。「薬は病を癒し、利益は貧者を救う。小さな善行こそが国を支える力になる」――その信念が、芳園に新たな息吹をもたらす。

牡丹は診療所の拡大を決意し、新たに「悟庸堂」を開設。医療費を支払えない者には無料で治療を施す方針を打ち出し、晟県にも同様の施設を設ける。商才ある者には経営を教え、他の住民には薬草や亜麻の栽培を任せ、女性たちには刺繍や工芸を伝授。医師見習いによる診療体制も整え、難病には小春を派遣する万全の布陣を築く。蒋長揚はその構想に感銘を受け、牡丹の志に深く敬意を抱く。


一方、朝廷では嵐が吹き荒れていた。尚書・鄭寿徳が汚職で告発され、横領した五十万貫の行方が不明。陸侍郎は「鄭尚書は寧王の推挙による」と指摘し、朝廷は寧王擁護派と追及派に分裂。寧王は自らの見落としを認め、賠償の覚悟を示すが、蒋長揚は「小役人を犠牲にしてでも金を用意すべき」と進言。寧王蒋長揚への疑念を深め、「誕生日の宴で早退したことが気になる」と含みのある言葉を残す。

その頃、芳園では蒋長揚が尾行されていることが判明。牡丹は嫉妬を装って蒋長揚と大げんかを演じ、尾行者を欺く。事が済むと、蒋長揚牡丹に契約書を破棄するよう命じる。「寧王が俺を疑っている。君を巻き込みたくない」――その言葉に、牡丹は契約以上の絆を感じながらも、彼の覚悟を受け止める。

そんな中、蓮舟が傷だらけで悟庸堂に現れる。寧王に裴忠へ差し出され、暴力に苦しんでいた彼女に、牡丹は逃げ道を示す。花草の汁で発疹を起こせば、裴忠は彼女を手放すだろうと。蓮舟は感謝しつつも、「蒋長揚から離れて」と忠告する。裴忠が「寧王蒋長揚の命を狙っている」と語っていたからだ。

蒋長揚はすでに危機を察知していた。手配を終えた直後、章仇が部下を率いて屋敷を捜索。大量の金銀財宝が押収され、蒋長揚は手錠をかけられ連行される。真相を知らない民衆は罵声を浴びせ、汚物を投げつける。「大悪党の汚職官吏め!」――その叫びの中、牡丹は人混みをかき分け、蒋長揚を強く抱きしめた。

第48話あらすじ

第16集「炎の記憶、誓いの絆 〜真実と犠牲の狭間で〜」

蒋長揚の屋敷から押収された莫大な金銀財宝の報せは、瞬く間に民衆の怒りを煽った。もともと評判の芳しくなかった“花鳥使”に対し、民は激昂し、蒋府を三重に取り囲み、庭にいた蒋長揚に向かって罵声と共にゴミや野菜の残骸を投げつけた。「汚職官僚を罰せよ!」という叫びが響く中、何惟芳は人波をかき分けて蒋長揚に駆け寄り、彼を抱きしめて「私は永遠にあなたと共にいる」と誓う。
その姿に章仇の部下が手を出そうとした瞬間、蒋長揚は激しく制止。「彼女を傷つけるな」と怒りを露わにし、章仇に対しても「私は幼き日より聖人に仕えてきた。下級官吏の分際で、私を辱めるとは何事か!」と一喝する。だが章仇は聖旨を掲げ、「これは聖人の勅命だ」と冷たく告げ、蒋長揚の官職剥奪と財産没収を宣言。蒋長揚は天を仰ぎ、涙ながらに無実を訴える。

しかし彼は、これまでに賄賂を贈った役人たちの名を記録していると明かし、「私を罰するなら、彼らも見逃さないでほしい」と訴える。民衆はその言葉に呼応し、他の役人の調査を求めて騒然となる。章仇は混乱を収めきれず、寧王への報告を急ぐ。
何惟芳は傷ついた蒋長揚を自宅へ連れ帰り、薬を塗って手当てをする。蒋長揚は「自分が迷惑をかけているのでは」と案じるが、何惟芳は「庶民相手の商売だから大丈夫」と微笑み、彼を支える覚悟を示す。

一方、寧王蒋長揚の行動に不快感を示しつつも、章仇を信頼し、彼を尚書に任命。だがその裏では、蓮舟が裴忠の暴力により命を落とすという悲劇が起きていた。彼女と脱出の約束をしていた何惟芳たちは、街角で彼女を待ち続けるが、現れたのは侍女と亡骸を乗せた車のみ。蓮舟は薬湯を使う間もなく裴忠に連れ込まれ、命を絶たれたのだった。

「なぜ、いつも一歩遅れるのか」――何惟芳の呟きには、無力感と深い悲しみが滲む。蓮舟は丁重に葬られたが、惟芳の心は沈んだままだった。蒋長揚六郎から事情を聞き、危険を顧みず芳園へ駆けつける。「あなたは神様じゃない。もう十分やった」と彼女を慰める蒋長揚の言葉に、惟芳は涙をこらえながらも、改革の必要性を改めて痛感する。

六郎は、蒋長揚が命を懸けて姉を救った姿に心を動かされたと語り、密かに折ってしまった玉簪のことを告白。惟芳は「弟として受け入れた以上、過ちは私が正す」と厳しくも温かく諭す。誠実さこそが人との絆を築く鍵であり、過ちを認めて改めることの尊さを説く。

惟芳蒋長揚に簪の行方を尋ねると、彼は「捨てた」とごまかす。彼女はその不安を払拭すべく、「寒いから泊まる」と部屋を訪れるが、蒋長揚は心のわだかまりから距離を置き続ける。

その後、蒋長揚は宮中で聖人に謁見。人目を避けた場で、陸侍郎一家が寧王に害された事実を報告する。聖人は怒りに震え、同様の悲劇を繰り返さぬよう、ついに挙兵を決意する。

一方、惟芳淑妃から蒋長揚の過去を聞かされる。幼くして両親を亡くした彼は宮中に入り、寿昌公主に深く愛されて育った。あの年の大洪水、蒋長揚は変装して聖人と公主に同行し、視察に赴いたが、寧王の放った火により公主は命を落とす。蒋長揚はその罪を今も背負い、心の奥底で自らを責め続けていたのだった。

国色芳華~牡丹の花咲く都で~ 49話・50話・51話・52話 あらすじ

国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~ 全話あらすじ キャスト・相関図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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