惜花芷~星が照らす道~

惜花芷~星が照らす道~

惜花芷~星が照らす道~ 31話・32話・33話・34話・35話 あらすじ

惜花芷~星が照らす道~2024年 全40話原題:惜花芷

第31話あらすじ「沈焕の告白と芍薬の戸惑い」

迎春は孫宅近くで簪を売る張婆婆から情報を探り、孫襄には八人もの妾がいることを知る。一方、顧晏惜と花芷は川辺で凧揚げを楽しみ、顧晏惜は「自分はつまらない人間だ」と言うが、花芷は「その方がいい。私だけがあなたを好きでいられる」と微笑み、二人は穏やかなひとときを過ごす。沈焕は街で芍薬を見かけ、手を引き「恋しているかもしれない」と告白するが、芍薬は幼く意味を理解できず、沈焕は「ここまでかもしれない」と静かに去る。

迎春孫襄の店を調査し、経営の混乱や赤字、さらに九番目の妾として嫁ぐ要求を知り、厚かましい態度に「出て行け」と追い払う。顧晏惜は宮中で太后と会い、憲王の件について責められないことを知り、太后から譲り受けた玉の腕輪を贈られる。花芷顧晏惜からその腕輪を受け取り、「家族の思いが込められている」と伝えられる。

迎春孫襄の情報を花琴に知らせ、花琴は感謝する。学堂の帰り道、花琴はわざと孫襄の息子・莘児を転ばせ、優しく介抱して家まで送り届ける。この行動に孫襄は感激し、すぐに花家へ婚礼の品を持参し求婚。花琴は結婚を決意し、花芷の説得にも耳を貸さず、皆は彼女の意志を尊重する。結婚後、花琴は正妻として妾たちの身分証管理や家事を取り仕切り、孫襄も冷や汗をかくほどの威厳を示す。

宮中から花家へ点心の届けがあり、花芷が赴くと、太后花芷の腕輪を見てすぐ事情を理解。顧晏惜花芷の関係を喜びつつも、「宮門に入れば空は狭くなる」と忠告する。花芷は「顧晏惜を信じ、自分も信じている」と応じる。太后は自身と林婉の過去の思い出を語り、二人の友情と支えを回想する。顧晏惜花芷の四叔が埋めた酒を返し、凌王の喪中で何もできない現状を説明するが、花芷は理解を示し「待っている」と答える。

芍薬沈焕との思い出を振り返り、「人はみんな結婚しなきゃいけないの?」と花芷に尋ねる。花芷が問うと、芍薬は「沈焕が結婚するみたいで、悲しそうだから私も悲しい」と答える。花芷は「贈り物をしてみたら?」と提案し、芍薬沈焕に象棋の卒子を返す。卒子は芍薬自身が彫ったもので、「これでまた誰かと遊べるように」と渡し、涙を流しながら背を向けて歩く。物語は、若い者たちの恋愛や成長、家族の絆、宮廷との関わりを背景に日常の温かさと微細な心の動きを描く回となった。

 

第32話あらすじ「沈淇、期待に応え科挙で榜眼に」

沈焕は酒を持って沈淇を訪れ、自らの気持ちを固める。翌日の酒宴では、両家の前で「妓楼に通い、酒と賭け事が好きで、未来の義母も口説いた」と率直に告白し、蒋家を激怒させる。帰宅後、沈父に激しく叱責されるが、沈焕は抵抗せず、芍薬が彫った卒子を握りしめて耐える。蒋徵之沈焕を見舞うと、沈焕は「心に決めた人がいるため、わざと堕落した姿を演じた。婚約破棄になっても、自分だけが恥をかけば済む」と打ち明ける。その姿勢に感銘を受けた蒋徵之は、沈焕を花家へ逃がし、芍薬と対面させる。芍薬は涙ながらに「沈焕は他の人とは違う。私も想いがある」と告白し、二人は抱きしめ合う。

蒋徵之は道に迷い偶然花蓉と出会い、両親が金陽へ戻ることを知ると、花家に正式な婚約の品を届け、花蓉との婚姻を申し込む。一方、顧晏惜花芷は止名楼の家具を購入するため外出。顧晏惜は嫁入り道具に彫刻入りのベッドを提案するが、花芷はこれを辞退する。

科挙の結果、沈淇は榜眼(第二位)に合格し、沈家は歓喜に包まれる。鄭知も進士に合格し、花家も祝福ムードに。花芷沈淇に花形の金簪を贈り、「錦上添花」の意味を込め、自らも簪を挿す。顧成焘は新科三甲に「花屹正についてどう思うか」と尋ね、沈淇は「忠義と勇気において花公に勝る者はいない」と答え、赦免を願う。顧成焘沈淇を沈中行と比較し、「君は違う」と感想を述べる。

顧晏惜は憲王事件の名簿を顧成焘に提出し、沈家の弁護を試みるが、顧成焘は不快感を示し、沈家の財産没収、男丁の投獄、女子供の官売を命じる。顧晏惜が去った後、顧成焘花芷を召し出し、彼女が顧晏惜と本当に想い合っていることを確認。「帝王の家に生まれた者は、至高の権力の前で犠牲にならないものはない」と語り、花芷に「顧晏惜を支えてやれ」と助言する。花芷は「花家の罪人なのに、なぜ陛下は顧晏惜のそばにいることを気にしないのか」と問い、顧成焘は「お前は取るに足らぬ存在」と答える。花芷は反論し、「陛下の“取るに足らぬ”は他人にとっては命取りだ」と指摘する。顧成焘は、顧晏惜の忠誠と公正さを重用する理由を述べつつ、今回の件で不満を抱く。

物語の終盤、花芷は仮面をつけた顧晏惜と七宿衛の一団が宮殿を出るのを目撃し、後を追う。彼らは沈家の家宅捜索に向かう途中であり、花芷は再び宮廷の暗部に関わることになることを予感する。今回の章では、沈焕芍薬の恋愛が進展し、花蓉蒋徵之の婚約、科挙の成功、そして宮廷での顧晏惜花芷の関わりが描かれ、権力と愛情の両面で人物たちの運命が交錯する展開となった。

 

第33話あらすじ「花芷、苦渋の末に顧晏惜と別れる」

沈家では老夫人が階段で足をもつらせた際、花芷がすぐに駆け寄り支える。沈家の人々が次々と連行される様子を見ながら、花芷顧成焘の言葉――「顧晏惜の忠誠を妨げる者は草のように扱われる」――を思い出す。花芷は黙って顧晏惜が馬に乗って去るのを見送り、二人は言葉を交わさず目を合わせるのみ。沈焕が連行され、芍薬は泣き叫ぶが止められない。

天子の密使は沈家が宪王に送った招待状を調査する。沈父は「沈淇は科挙に合格しているから、彼が無事なら沈家にも希望がある」と考え、沈焕に罪をかぶらせる方針を決める。沈淇は密使の前で招待状を書いたのは自分だと告白し、連行される。沈焕は拷問を受けるが、沈淇の告白により、事態の真相が明らかになる。

花芷は七宿司を訪れ顧晏惜に「今日沈家を取り調べてどう感じたか」と尋ねるが、顧晏惜は答えず、花芷は涙ながらに腕輪を返す。「自分が顧成焘にとって、顧晏惜を利用する口実になりたくない」と思う花芷に、顧晏惜は静かに涙を流し見送る。その後、顧晏惜顧成焘に「花芷とは終わった」と報告し、顧成焘沈淇を釈放、沈家の父子以外は解放する。

沈焕芍薬に無事を知らせるため沈家から花家へ向かい、花芷は状況を察して薬材と食料を持参。さらに沈淇を招き講義してもらうことで、沈淇花芷の厚意に感謝する。花蓉の婚礼が迫り、母・邱姨娘が貯金を渡すと、花蓉は「夫は愛するもの。もし心変わりしたら離縁して花芷に迎えに来てもらう」と語り、花芷は安心して花蓉を都へ送り出す。

夜、花芷は帳簿を見つめながら眠れず、抱夏が寝かしつける。花芷顧晏惜との思い出を反芻し、月を見上げる。顧晏惜も腕輪を手に月を見つめ、芍薬には「思い出したら凌王府へ来ていい」と伝える。花芷は酒と彫刻入りのベッドを倉庫にしまうよう指示。

沈焕は今回の経験で大きく成長し、芍薬の勧めで止名楼で働き始める。元の仲間にからかわれても笑顔で対応し、芍薬が彼らを懲らしめる場面も。沈淇は夜遅くまで授業準備を続け、沈焕が訪れると幼少期の話を交わし、「これからは兄弟で一緒に重荷を背負う」と語り、沈淇はその成長を喜ぶ。

一方、鄭知は静かに花家を後にし桂溪县へ赴任。花霊は寂しさを感じるが、言葉にはせず、鄭知花霊花芷に感謝を示す。顧晏惜は比試で心ここにあらずとなり、鄭虎に敗北。花芷も帳簿を見ても喜びはなく、食材の価格高騰により止名楼では一部の料理をメニューから外さざるを得なくなる。物語は沈家の混乱と花家の日常回復、人物たちの成長と宮廷の圧力という緊張感の中で幕を閉じる。

 

第34話あらすじ「花芷、食材調達のため金陽へ向かう」

皇都は大干ばつの影響で食材が輸送途中で腐敗し、価格が高騰。金銭があっても入手困難な状況となり、花芷は大金を投じて宴席を設け、皇都の酒楼の店主たちを招集。水路を活用し四方から食材を調達して酒楼に供給する計画を提案する。店主たちは半信半疑だったが、止名楼を中心に花芷が自ら初回の船旅を率いることを約束したため、皆が賛同。資金も集まり、船員を花芷が選び、船舶司から正式許可も取得する。

一方、七宿司でも米の入手が困難となり、顧晏惜は囤積して価格を吊り上げていた店主を陳情に逮捕させ、三日間晒し者にして警告。顧晏惜はこの件を顧成焘に報告し、「三年雨が降らぬのは君主の徳の喪失」との噂や、星君が下界に降りて「大慶は天災で滅びる」と歌っていると伝える。顧成焘は悩むが、顧晏惜は「必ず真相を突き止める」と誓う。

花芷白铭夏と航路を相談し、物産豊富で交通の便も良い金陽を目的地に決定。私的にも花蓉に会えると考え、同行を希望する六皇子沈淇も承諾される。顧晏惜は南下中、花芷の船を発見し、水賊を退けて密かに守る。金陽到着後、花蓉蒋徵之花芷を迎え、蒋徵之花蓉に優しく接する様子を見て、花芷は安心する。沈淇六皇子に油餅を買い与えるが、六皇子はそれを小さな乞食に分け、自分の小遣いも与えるなど思いやりを見せる。

花芷は金陽の大商人・曾铭と面会し、茶会に招かれ地元の有力者夫人たちに紹介される。夫人たちは宮中装いに興味津々で花芷を質問攻めするが、普段質素なため戸惑う。曾铭はその後、顧晏惜にも「金陽では最も儲かるのは商売ではなく、一攫千金の事業」と助言。夫人たちは沈淇を自分の妹の婿に迎えたいと提案するが、花芷が助けて混乱を解決。

顧晏惜陳情は街の賭場を調査し、巡回者全員が武術の達人であることを確認。花芷沈淇は街を歩き、花灯を流して願いをかける。顧晏惜は遠くから花芷を見つめるが、声をかけることはせず。夫人たちは花芷を法会に誘い、「皓月仙使」という風雨予知・吉凶占いの力を持つ人物に会わせようとする。花芷は興味を示すが、装いが質素すぎるため、夫人たちは彼女を美しく着飾らせようとする。一方、顧晏惜曾铭から「皓月仙使」と「七星楼」についての情報を入手する。

物語は、食材危機を背景に花芷の商才と指導力が発揮され、金陽での新展開と人物たちの関係性の広がり、さらに神秘的要素への布石が描かれる形で進む。

 

第35話あらすじ「花芷、皓月仙使の詐欺を暴き報復を受ける」

陳情の報告で、金陽の賭場の利益が毎日「七星楼」へ送られており、その背後に岳财神の影響がある疑いが浮上する。花芷は「皓月仙使」の手口を見破り、公衆の前で彼女に詐欺の証拠を突きつけさせ、被害者への返金を勝ち取る。しかし皓月仙使を敵に回したことで、夫人たちや商人から取引を拒まれ、七星楼からの締め付けで孤立してしまう。

そんな折、花芷のもとに七星楼が裏で民を騙して資金を集めているという密書が届く。花芷は逆手を取って自らを「蓬莱仙使」に扮し、無料で天象占いを行って民衆の信頼を再構築する。顧晏惜も噂を聞いて蔵作りの芝居に協力し、表向きは三百両を贈るという取引を装う(実際は中身は石)。だが曾铭の手配で二人は七星楼へ招かれ、最上階の観星台で本物の天象を目の当たりにする。顧晏惜が調査すると、観星台には香が焚かれており、天象を演出する工作の痕跡を発見する。

顧晏惜が皓月仙使の関与を問い詰めると、彼女側には多数の刺客が潜んでおり、顧晏惜は包囲される羽目に。だが彼は窓から合図を送り、陳情が兵を率いて突入。刺客は制圧され、皓月仙使はついに捕らえられて州衙の牢に収監される。曾铭花芷に鍵のかかった箱を一日だけ預かってほしいと頼む。

捕らえられた皓月仙使は顧晏惜が世子であることを見抜き、七星楼の財力を以て彼を支援すると誘惑するが、顧晏惜はそれに屈せず、「たとえ七星楼が金陽の空であっても、その空をひっくり返してみせる」と明言。権力と金の結託に対し、花芷顧晏惜が結束して立ち向かう構図が鮮明になり、事件は新たな局面へと進展する。

 

惜花芷~星が照らす道~ 36話・37話・38話・39話・40話(最終回) あらすじ

惜花芷~星が照らす道~ 全話あらすじ キャスト・相関図

 

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