同居人は名探偵  9話・10話・11話・12話 あらすじと感想

同居人は名探偵 ~僕らの恋は迷宮入り

同居人は名探偵 ~僕らの恋は迷宮入り~ 2020年 全36話 中国 原題:民国奇探 (My Roommate is a Detective)

ARISAさん

第9話あらすじ

路垚(ルーヤオ)はこの事件の犯人がバイオリン弾きだという事に気がつく。そして路垚は事件の関係者を集め、事件のトリックを解き明かしていく。犯人のバイオリン弾きは屋台の位置をうまく活用して血を流していた。血液は掃除に使われた石鹸水が血液と混ざった事で表面張力のバランスが崩れ、通路に流れていったのだった。しかしバイオリン弾きの本当の狙いは殺人ではなく、デマを流し、工事中の建物を解体させる事だった。建物が建築されてしまった事で日が入らなくなってしまったバイオリン弾きの自宅。その自宅で寝たきり状態の妻に夕日を見せたいが為の犯行だったのだが、その奥さんも今朝、亡くなってしまっていた。

また新しい事件が発生する。釣りをしていた親子が5年前に失踪した女性、何清漪(ホーチンイー)の遺体を発見する。彼女は3日以内に死亡しており、遺体には複数の傷があった為誘拐されて虐待を受けていたのではと考えられる。警察に何清漪の父親がやってくる。5年前、別荘に居た何清漪は夜に1人で散歩に行った際行方不明になってしまった。使用人が声を聞いており、藍色の服を着た若者がいたという。その人物を追いかけたが、交差点で消えてしまったと父親は証言する。しかし父親は何か隠していた。

喬楚生(チアチューション)の部下である闞大個(カンダーゴー)と遺体の発見現場へ行った路垚。その後、彼は藍色の服を着た若者が消えたと言う交差点を調べに行く。そしてその付近にある駅の職員に話を聞く。その職員は藍色の服を着た若者が11時の乗車券を2枚買って誰かを待っていたのだが、10時になると旅行カバンを預けたまま姿を消してしまったと証言する。駅にあった旅行カバンの中には路垚宛の「彼女を預かっている。3日後には妻にする。」と書かれた紙切れと白幼寧(バイヨウニン)の写真が入っていた。誘拐された白幼寧を3日以内に探すため、路垚たちは奮闘する。

路垚は何清漪の検視を自ら行い、彼女の足から川の水草を発見する。そのことから死亡現場は彼女が発見された金沙湾ではなく、別の川だと推測される。この水草を頼りに何清漪が監禁されていたと思われる場所を捜索する。そして遂に何清漪が監禁されていた小屋が見つかる。しかしその小屋に残っているはずの手がかりは犯人によって消されていた。何清漪が掘ったと思われる徐遠(シューユエン)という文字が残されていた。

路垚は本当のことを聞き出すために何清漪の父親に会いに行く。路垚に問い詰められた父親は徐遠が犯人に違いないと告げる。何清漪の部屋を調べていた路垚は白幼寧の筆跡で「河の神の新婦」と書かれた紙を発見する。

第9話感想

今回は白幼寧が誘拐されてしまいました。路垚に挑戦的な態度を見せる犯人は一体誰なのでしょうか。とにかく白幼寧が無事に帰って来てくれることを望んでいます。そして目撃された藍色の服を着た若者とは一体誰なのか。何清漪を殺害した犯人は本当に失踪した徐遠なのか。気になることが沢山あります。

気になることが多いですが、次回この事件の真相が明かされ、白幼寧が無事に戻ってきてくれることを期待しています。

第10話あらすじ

喬楚生(チアチューション)の部下である闞大個(カンダーゴー)と共に事件を捜査している路垚(ルーヤオ)は何清漪(ホーチンイー)が失踪してから半年後、何家に「河の神と幸せに暮らしている」と書かれた手紙が届いたという情報を手に入れる。

その手紙を調べるために路垚は何家へ向かう。その手紙は何清漪の父親に燃やせと命じられていたが、何清漪の筆跡だったため使用人の周文茂(ジョウウェンマオ)が保管していた。徐遠(シューユエン)が書かせたのではとの疑惑が浮かび上がるが、彼が手紙を書かせた目的は分からなかった。

路垚は何清漪が送った手紙の封筒に誘拐犯が残したメモの跡が残っていることを発見する。その跡には炎症止めと堕胎の薬に必要な材料が書いており、警察総出で薬局を調べることに。そしてメモと同じ処方がされていた薬局が見つかる。その薬局を利用していたのは何家の使用人である周文茂だった。しかしその事実が発覚したときには彼は姿を消していた。

周文茂の部屋で白幼寧(バイヨウニン)が書いたメモを発見した路垚と喬楚生はやっと白幼寧の居場所を見つけ出す。しかし白幼寧が姿を消したのは誘拐では無く、白幼寧は自ら犯人ではなかった徐遠に協力をしていた。徐遠は何清漪が姿を消した日、誘拐ではなく駆け落ちをしようとしていた。しかし駆け落ちをする前に何清漪は周文茂によって誘拐されてしまったのだ。そして犯人に恨みを抱いている徐遠の目的は、白幼寧を人質にして路垚に犯人を探させる事だった。そして路垚は共に捜査をしていた闞大個の正体が徐遠だという事に気づく。徐遠が自分の手で周文茂を始末するつもりだと気づいた路垚たちは徐遠の居場所へ急いで向かう。

一方その頃、連れ去った周文茂を監禁する徐遠。そこに路垚と喬楚生が。周文茂に殺意を抱いている徐遠に対し、喬楚生は殺人犯になったら何清漪が悲しむと説得する。しかし喬楚生が目を離した隙に徐遠は周文茂の首をナイフで切る。殺人犯となってしまった徐遠だが、喬楚生が頼み込んだことで刑が軽くなる。

こうして事件は終わり、また新しい事件がやって来る。教会のマッシモ神父が十字架に吊るされた状態で発見される。怒りっぽい性格で敵が沢山いたマッシモ神父は刺された後、手足に釘を打たれて十字架に吊るされていた。マッシモ神父のせいで子供を亡くした楊素芳(ヤンスーファン)という女性が亡くなった子供である程志康(チョンジーカン)を見たと証言する。

第10話感想

何清漪の事件は徐遠では無く、周文茂が犯人だったということが発覚しました。そして最終的に徐遠が周文茂の命を奪ったことで事件は幕を閉じました。愛し合っていたはずの2人が引き裂かれ、最終的にこのような結末となってしまったことはとても悲しいです。

そしてまた新たな事件が発生しました。教会の神父が十字架に吊るされた状態で発見されたのですが、楊素芳という女性が亡くなったはずの子供を見たと証言しました。この事件にはどのようなトリックが隠されているのか。次回も楽しみです。

第11話あらすじ

マッシモ神父を十字架に吊るすには力がいるため、若い男性の犯行ではないかと推測されていた。亡くなった息子である程志康(チョンジーカン)を見たと言う妻の楊素芳(ヤンスーファン)をそんなはずは無いと宥める程一禾(チョンイーホー)。彼は楊素芳に自分がマッシモ神父を殺したと明かす。その話を聞いていた喬楚生(チアチューション)は程一禾のことを警察へ連行する。取り調べを受ける程一禾だが、自分が犯人だという発言は息子が亡くなって以来、精神的に病んでしまった楊素芳の妄想を止めるための嘘だったと告白する。程一禾が犯人ではないと分かったが、路垚(ルーヤオ)は真犯人が教会の人間であることは確実だと睨んでいた。

路垚は喬楚生と共に教会を捜査し、マッシモ神父は彼が子供に暴行していた部屋で殺されたということが発覚する。そこで犯人が複数人いる可能性が浮かび上がる。さらに教会を捜査していた路垚は十字架から新たな手がかりを得る。その後も教会を捜索していた路垚は犯人の見当がつく。

犯人が分かったと喬楚生に報告しに行った路垚はそこでアンガス神父が自首したことを知る。自分の異動を知ったアンガス神父は自分が教会を離れ、マッシモ神父が本堂の神父になってしまうことを避けたかった。マッシモ神父の暴行を止める唯一の方法が殺人だったと自白する。しかし真犯人を知っている路垚はアンガス神父が自首しに来た理由もわかっていた。

そして路垚は教会に関係者を集め、事件の真相を解き明かしていく。真犯人は修道女の3人だった。物理に詳しかった犯人は高いところに登らずに遺体を十字架に吊し上げたのだった。修道女の3人は「子供たちのためにも我慢の限界だった」と罪を認め、彼女たちは警察に連行される。そもそもマッシモはローマのチンピラであり、神父を殺した上なりすましたと発覚する。こうして事件は幕を閉じる。

白幼寧(バイヨウニン)の書いた台本が大スターの高松(ガオソン)に気に入られたことから白幼寧は新作映画の上映会に誘われる。白幼寧は路垚を誘い、2人は共に上映会へ。映画上映中、観客が涙する中で路垚は爆睡していた。映画の上映が終わり、製作者の譚啸(タンシャオ)が挨拶をする。そして彼は監督の黎瑞(リールイ)と主役の高松(ガオソン)を呼ぶ。しかし呼ばれても反応しない高松に声をかけた女性は悲鳴をあげる。騒ぎに気づいて起きた路垚の前には腹部から血を流して亡くなった高松が座っていた。

第11話感想

今回はマッシモが神父ではなかったという衝撃の事実が発覚し、事件は幕を閉じました。ローマのチンピラだったマッシモが子供に暴力を振るっていた事に我慢の限界を感じていた修道女の3人は子供たちを守るためにも殺害するという決断をしてしまいました。そもそもマッシモが神父になりすましていなければ起こらなかった事件でしたが、結果的に修道女の3人が犯罪に手を染めてしまったという悲しい事件でした。

この事件が終わり、また新しい事件が発生しました。今度は大スターの高松がなくなると言う事件が発生し、今回の事件にはどんなトリックが隠されているのか明かされるのが楽しみです。

第12話あらすじ

映画の主演だった高松(ガオソン)が上映会中に亡くなり、観客は警察が来るまで映画館に閉じ込められる。そのことに不満を抱いた観客たちは高松の後ろに座っていた路垚(ルーヤオ)が犯人なのではと疑い始める。そこに警察を引き連れた喬楚生(チアチューション)が到着する。喬楚生が到着するなり路垚が犯人だと訴える観客たち。彼が犯人では無いことを隣に座っていた白幼寧(バイヨウニン)が証言する。

劇場に入場した時は元気だった高松は映画上映中、一度も席を立っていなかった。観客は誰一人外に出ていなかったのだが、映画館から凶器は見つからなかった。検視の結果、高松は内蔵に大きな損傷を負っており、強烈な殺傷力を持つダムダム弾で殺された以外考えにくかった。しかしダムダム弾で殺されたのなら体内から弾薬が検出されるはずだが、弾薬は見つからなかった。

高松が映画に出演していた沈瑶光(シェンヤオグアン)と交際していたらしいとの噂が。しかし高松はプレーボーイだった為、映画の撮影が終わって沈瑶光に別れを告げたのだが、そのことを理由に高松はヤクザにボコボコにされてしまったという。一方、沈瑶光は傷心して1ヶ月間引きこもっていた。その情報を聞いた路垚は白幼寧と共に彼女の自宅を訪ねる。高松が死んで悲しむどころか祝いたい気分だと話す沈瑶光だが、彼女にはアリバイがあった。

高松は事件前、映画館の隣にあった宝膳酒楼に行っていた為、路垚と白幼寧もそのレストランへと足を運ぶのだが、そのビルのエレベーターは故障していた。階段で宝膳酒楼へと向かった2人は高松が帽子にサングラスをかけた人物と喧嘩していたとの証言を得る。路垚は高松が食べていた料理と同じ物を頼むのだが、高松の食欲は並大抵ではなかった。その後、捜査をするために高松の家を訪れた路垚はそこでダイエット薬を見つける。

高松の葬儀が執り行われ、映画の製作者だった譚啸(タンシャオ)は「爆発なんて無惨だ」と落ち込んでいる様子だった。その葬儀には18歳の時に撮られた高松の写真があったのだが、その写真はまるで別人だった。18歳の時、体重が100キロあった高松は2年前に痩せたのだという。

そして路垚は譚啸が犯人だということに気づき、この事件の真相を説明していく。そもそも高松を殺すのに凶器など必要なく、彼本人が爆発物だった。新陳代謝が高まるダイエット薬を服用していた高松はその薬とすり替えられた高濃度の薬を飲み、短時間で代謝を増やされた。そして宝膳酒楼へ行くために階段を登った彼の心拍数は上がり、血管が爆弾となって自爆したのだった。鎮静剤を入れられた水を飲んだ高松は昏睡状態になり、誰にも気づかれる事なく人生に終わりを告げたのだった。

第12話感想

今回の事件もとても複雑なトリックが隠されていました。初めは凶器も見つからず、どのような方法で殺されたのか分かりませんでしたが、見進めていくうちにトリックが暴かれていき、トリックが完全に暴かれた時にはとてもスッキリしました。ダイエット薬が今回起こった事件の鍵となっていて、とても見応えのある事件でした。

この事件も無事に幕を閉じ、次回はまた新しい事件がやってくると思うので、次の事件も楽しみにしています。

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