同居人は名探偵  13話・14話・15話・16話 あらすじと感想

同居人は名探偵 ~僕らの恋は迷宮入り

同居人は名探偵 ~僕らの恋は迷宮入り~ 2020年 全36話 中国 原題:民国奇探 (My Roommate is a Detective)

ARISAさん

第13話あらすじ

お金に困っていた路垚(ルーヤオ)は白幼寧(バイヨウニン)から警察署のボーナス支給日だという事を教えてもらう。その事を知った路垚は警察に変装し、ボーナスを受け取ろうとするが喬楚生(チアチューション)に見つかってしまう。彼はそのまま留置所に入れられてしまい、その事を聞いた白幼寧は解放してくれと喬楚生に頼む。しかし彼は渋り、白幼寧は仕方なく白親分(バイ)の元へ路垚を解放してほしいと頼みに行く。白幼寧が2週間に1回家に帰る事を条件に路垚は解放される。

その一方で、通神教という宗教の伝道師である李蒙(リーモン)が儀式中に亡くなるという事件が発生する。しかし天罰を受けて、亡くなったのだと言い張る李蒙の息子である李丹一(リータンイー)は警察には非協力的。そしてこの事件は儀式中に起こった事故として一度は幕が閉じる。

しかしそんな事件が起こった事を知った路垚はこの事件を捜査することに。事件が起こった建物を訪れた路垚と白幼寧は、建物の外で群がるたくさんの信者を目にする。伝道師が天罰を受けたため通神教は解散だとの張り紙だけが貼ってあった。そこでとある少女にぶつかられた路垚。彼女が去った後、財布がないことに気づき慌ててさっきの少女を追いかける。そこには通神教の信者だった少女の父親が。天罰が下るため、病院には行かないという父親を病院に連れていくために彼女は財布を盗んだのだった。

通神教は悪質な詐欺を働いていたことが判明し、その責任者は李丹一だった。そして路垚たちは李丹一の自宅を捜索することに。しかし李丹一は家に居らず、裏口から逃げた跡が残されていた。彼の自宅からは高価なお宝が大量に見つかり、クローゼットからは神のお告げだと嘘をつき、信者の事を下調べしていた証拠が出てくる。こんなに大量のお宝が残されていたのにも関わらず、李蒙が亡くなった儀式に使用していた縄は残されていなかった。そのことから李蒙が亡くなった理由は事故では無く、縄に細工されていたという可能性が浮かび上がる。

李蒙の検視報告書から死因は墜落だと断定されたのだが、その報告書には彼が去勢していたという事実が記載されていた。つまり彼は宦官であり、李丹一は実の子供ではないということが発覚する。李蒙が宦官だったということが分かったため、皇宮を出た人物から身元を特定することに。そして彼の本名は李長蒙(リーチャンモン)だったという事が判明する。

李蒙の身元は判明したが、息子である李丹一の身元はなかなか掴めなかった。そこに財布を盗んだ少女が。彼女は通神教が詐欺だと気づき、我に返った父親と病院に行った帰りだった。彼女の父親は李丹一が病院へ行くように警告してくれたのだと証言する。そして彼は李蒙が李丹一に対して「一家が焼死した後、養子にして10年も育てたのに」と発言していたとも証言する。

第13話感想

今回は伝道師である李蒙が儀式中に亡くなるという事件が発生しました。この事件には深い闇がありそうですが、この事件の真相がどのように明かされるのか楽しみにしています。

そして白幼寧は路垚を解放してもらうために、自ら父親である白親分に頼みに行きました。白幼寧のことを気にかける白親分は2週間に1回、家に帰ってくる事を条件に路垚を解放させました。白親分と白幼寧の関係性がどう変わっていくのか期待しています。その一方で、工部局のノーマンが白幼寧を監視させていたという事実も判明しました。彼女たちに危険が迫りつつあるのではないかと思いますが、今後どうなっていくのか気になります。

第14話あらすじ

李丹一(リータンイー)が李蒙(リーモン)の養子だったということが判明し、李丹一の身元を調べる。その中で李丹一は揚州の民家で起こった火事が原因で身寄りを亡くしたということが判明する。

事件が起こった通神索を訪れた路垚(ルーヤオ)はその建物の屋根に登り、何かを発見する。一方その頃、揚州の民家で起こった火事には不審な点があり、放火だった可能性が浮上する。火事があった日、李蒙が民家に泊まっていたことが判明し善人のふりをして子供を養子にするため、放火をしたのではないかと推定された。その火事は悲惨なものであった為、李丹一の両親の遺体しか発見されず、彼の弟の遺体は発見されなかったという。

路垚は李蒙が行っていた儀式のトリックを暴き、この事件の真相に近づいていく。李蒙が儀式を行っていた建物の天窓の下には穴があり、そこに人間が入って縄を操作していたのだった。こうしてあたかも神が降りて来たかのように見せかけていた。つまり縄を登っている最中に亡くなった李蒙を殺したのは、その穴に入っていた人物だった。

そこで亡くなったはずである李丹一の弟が犯人なのではと考えられる。そして李丹一とその弟は発見され、警察に連行される。弟が地下室で監禁されていたことを知った李丹一は李蒙に恨みを抱き、今回の事件を起こしたのだった。通神教では彼の弟以外にも大勢の子供が地下室に閉じ込められ、詐欺に使われていた。こうして事件は幕を閉じ、また新しい事件が発生する。

ある日、譚家(タン)の屋敷が火事になったとの報告を受けた喬楚生(チアチューション)は急いで現場へ駆け付ける。しかし無惨にも喬楚生の恩人であった譚義雄(タンイーシオン)は庭の池で亡くなっている所を発見される。

譚義雄は白親分(バイ)の一門であり、4年前にヤクザから身を引いていた。彼は何執事(ホー)、愛人の羅珊妮(ルオシャンニー)、息子の譚星(タンシン)と一緒に住んでいたが、その3人は無事だった。譚義雄には譚星の他に息子が2人居たのだが、2人とも同時に姿を消してその後遺体となって発見されたという過去があった。

殺人だと睨んでいた路垚だが、検視の許可が得られず捜査は難航する。現場を調べていた路垚は残されていた足跡に違和感を抱く。

そして事件関係者に話を聞くことに。アヘン館入り浸っている息子の譚星は金を取りに一度自宅へと戻ったが、その後はアヘン館から出ていないと証言する。一方、愛人の羅珊妮は譚義雄が亡くなった日、早朝に目覚め池のそばに立っていた譚義雄を見たとの証言をする。

路垚が捜査を進めていく中、白親分が捜査に乗り気ではない為、新たな手がかりがなければ3日後に捜査は打ち切りになってしまう事に。殺人であるという証拠を見つけるために路垚と喬楚生は事件の起こった屋敷に行き、路垚はそこで何かを発見する。

第14話感想

今回は李蒙が殺害された事件についての真相が明かされました。想像以上に闇が深く、複雑な事件でした。地下室に閉じ込められた子供たちが救出され、光の当たる場所で新たな人生を歩んでいける事を願っています。

そしてこの様な悲惨な事件は幕を閉じ、また新たな事件がやって来ました。しかしこのままでは捜査が打ち切りになってしまいそうです。喬楚生の恩人である譚義雄が亡くなった事件の真相は明らかになるのか、次回も楽しみにしています。

第15話あらすじ

譚義雄(タンイーシオン)の屋敷で捜査をしていた喬楚生(チアチューション)と路垚(ルーヤオ)。この2人は捜査中、何者かに襲われる。喬楚生はその人物に立ち向かうが、意識を失いそうになる。そんな彼を見た路垚はその人物の左腕を刺す。何者かはそのまま逃げたのだが、屋敷にはガソリンが撒かれる。炎が燃え上がる中、なんとか屋敷を脱出した2人。喬楚生は自分達を襲った犯人がカンフーの達人だと感じていた。殺人だと確信した路垚は白親分(バイ)の許可を得ず、譚義雄の検視をすることに。

羅珊妮(ルオシャンニー)を訪ねた喬楚生は何執事(ホー)がカンフーの達人だったとの証言を得る。譚義雄が池のそばに立っているのを見たと証言した羅珊妮だが、彼女は譚義雄の顔は見ておらず、譚義雄本人だという確証はないということが判明する。

路垚は白親分を始め事件の関係者を呼び出し、事件の謎を解き明かしていく。路垚は自分と喬楚生を襲った犯人が何執事だという証拠を突きつけ、彼に罪を認めさせる。しかし譚義雄を殺した犯人は何執事では無く、息子の譚星(タンシン)だった。金のことで譚義雄とトラブルになった譚星は彼が入浴している最中に殺してしまった。しかし譚星が譚義雄を殺したと知った何執事は事件の後片付けをして、譚星のアリバイを作ったのだった。

自分が殺したと認めた譚星は譚義雄が「母親の事を見下していた」と彼への怒りを露わにする。行方不明になっていた彼の母親は、譚義雄の息子2人を殺害した事を理由に何執事によって命を奪われたのだった。それでも譚義雄は譚星を跡継ぎにする事を望んでおり、「どんな過ちを犯しても助けるように」と何執事に指示していた。

こうして悲しい事件は幕を閉じ、喬楚生は路垚をレストランに誘う。そこで喬楚生は彼に腕時計をプレゼントする。そのレストランで路垚は大学時代の友人である銭瑞(チェンルイ)と遭遇する。大学の学長助手をしていると話す彼に誘われ、路垚は銭瑞の大学を訪ねる。大学で働かないかと誘われた路垚は解剖の授業を見学することに。しかし、その授業中、標本が医学博士である関玳梁(グアンダイリャン)にすり替わっていることが発覚し…。

第15話感想

今回は譚義雄が殺害された事件の真相が明らかになりました。どんなに恨まれていようとも譚星を跡継ぎにする事を望んでいた譚義雄。そして揺らぐ事のない忠誠心を持って仕えていた何執事。譚星は本人が思っていたよりも愛されていたのだと思います。しかし最終的には金のことでトラブルになった譚義雄を殺害してしまいました。こうして悲しく、残酷な事件は幕を閉じました。

そしてまた新たな事件がやって来ました。今回は路垚の友人が勤める大学で事件は発生しました。解剖の授業中に起こった事件ということで、割と恐怖を覚える様なシーンもあったのですが、どうしてこの様な方法で殺されてしまったのか、そしてこの事件にはどのようなトリックが隠されているのか、明かされるのが楽しみです。

第16話あらすじ

解剖の授業が行われている最中、標本の遺体とすり替わり、ホルマリン漬けにされた関玳梁(グアンダイリャン)の遺体がタンクから発見される。発見された彼の顔は溶かされていた。そこで事件の容疑者として浮かび上がったのは弟の関瑁梁(グアンマオリャン)、劉雁声(リウイエンション)、林靄(リンアイ)の3人だった。しかしこの中に犯人がいるという確たる証拠は掴めなかった。

路垚(ルーヤオ)は白幼寧(バイヨウニン)と共に事件の起こった大学へと向かう。タンクを調べていた路垚たちだが、そこに人影が。2人はその人物を追いかけるが、逃げられてしまう。

路垚は犯行方法から見て、化学に詳しい人物が犯人だと確信していた。そこに事件にまつわる新たな情報が手に入る。被害者である関玳梁と劉雁声は共同研究をしていたのだが、関玳梁が上層部に密告したことを理由に劉雁声は研究結果の全てを失っていた。そのことから彼には動機があると判断される。

そして関玳梁とトラブルになっていたのは劉雁声だけでは無く、彼は弟の関瑁梁とも父親の遺産を争い、トラブルになっていた。関瑁梁には大量の借金があったことから、彼にも動機があった。そして喬楚生(チアチューション)は関瑁梁のことを逮捕する。

取り調べを受ける関瑁梁。路垚は大学から逃げた人物が関瑁梁だと気づいていた。彼は関玳梁の机にあったヒ素入りのケーキを回収するため、あの日大学に姿を現した。しかし思い止まった関瑁梁は関玳梁を殺してはおらず、彼の殺人計画は未遂に終わったのだった。関瑁梁の潔白が証明され、また新たな犯人探しが始まる。

さらに調べを進める中で、関玳梁の頭部に小さな針穴が見つかる。彼は神経にダメージを与えられ、即死させられていた。このような犯行ができるのは医学科解剖のプロしか居なかった。鶏舎の責任者である劉雁声を訪ね、大学の鶏舎に向かった喬楚生と路垚。しかし2人が到着した時には関玳梁と同じ方法で殺された劉雁声の姿が。こうして恐ろしい連続殺人事件が始まる。そして関玳梁と劉雁声の2人は標本作りのため、遺族に遺体の提供を呼びかけていたことが判明する。

残された容疑者となった林靄。彼女は関玳梁が殺された日、徹夜で実験をしていたと証言する。彼女にもアリバイがあり、事件の捜査はさらに難航していくのだが…。

第16話感想

今回は恐ろしい殺人事件の幕が上がりました。容疑者として浮かび上がっていた関瑁梁、劉雁声、林靄の3人でしたが、劉雁声は殺害され、残りの2人にはアリバイがありました。一体この殺人事件を実行している犯人は誰なのか、とても気になります。

化学に精通している人物の犯行だということは間違いなさそうですが、この3人の中に犯人がいるのか、それとも別の人物の犯行なのか。関玳梁と劉雁声の2人が提供を呼びかけていたという遺体の標本も、何かこの事件の鍵を握っているような予感がします。この事件がどのように結末へと向かっていくのか、とても楽しみです。

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