白月の誓い 2025年 全40話 原題:白月梵星
第25話あらすじ
白烁は、臣夜が梵樾に抱く感情が単なる憎しみではなく、強い執着と複雑な想いが混じったものであることを指摘するが、臣夜はそれを認めようとしない。石陣の中で、臣夜は梵樾を操り、白烁を攻撃させて石を奪おうとする。白烁と藏山は息を合わせ、梵樾の体内から母虫を引き離すことに成功する。
しかし藏山は、すべての恩讐に終止符を打ち、族人を守るため、自ら母虫を体内に引き入れるという決断を下す。藏山は母虫と共に自爆し命を落とし、石族の人々は一斉に昏睡状態に陥る。石陣は完全に崩壊し、封じられていた白泽の怨気が解き放たれる。白烁はその中に含まれる「恨」の念を吸収してしまい、深い昏迷に落ちる。
一方、重昭は瑱宇に関する情報を蘭陵へ伝え、金曜は瑱宇が上古の隠族と関係している可能性を指摘する。皓月殿では白烁が目覚めぬまま幻境に囚われ、白泽の木寨で古商と再会する。天火は藏山の仇を討つため臣夜を殺そうとするが、梵樾は石族を守るためこれを阻止し、臣夜を密室へ連れて行き、憎しみを手放すよう説得する。
天火は虎族の遺孤・阿诺を見つけ、虎王が黒い蛇紋の印を持つ謎の人物に従っていた事実を知る。これを聞いた臣夜は、瑱宇の腕にあった印を思い出し、彼への疑念を深める。瑱宇は重昭の体内に妖力と隠力を注ぎ、仙妖融合の修行を強いるが、重昭は力を排出できず、もはや蘭陵へ戻れないと悟る。重昭は茯苓に去るよう勧めるが、茯苓は彼と共に未来に立ち向かうことを選ぶ。
幻境の中で、古商はついに白烁へ「紫瞳の少年」にまつわる真実を語ろうと決意する。
第26話あらすじ
白烁を目覚めさせるため、梵樾は自らの危険を顧みず、彼女の意識海へ強引に入り込む。そこで梵樾は「阿爷」と再会し、古商から衝撃の真実を告げられる。梵樾は妖神の転世であり、やがて“隠尊”が再びこの世に現れるという予言が明かされる。さらに古商は、白泽一族すべての霊力を白烁に託し、彼女が体内に取り込んだ「恨」の念を運化できるよう助ける。役目を終えた古商と白泽の人々は静かに消え、白烁と梵樾は幻境から現実へと戻る。
その頃、臣夜は阿诺による刺殺未遂の混乱に乗じて皓月殿から逃亡する。梵樾は、臣夜がなお冷泉に忠誠を誓っているのだと誤解してしまう。しかし臣夜は独自に動き、瑱宇こそが黒蛇紋を持つ神秘の黒幕であると確信する。刺殺を試みるも失敗し、逆に瑱宇に重傷を負わされ地牢へ幽閉される。瑱宇はこの一件から、梵樾と臣夜の関係を疑い、梵樾こそ自分が探している「紫瞳の少年」ではないかと疑念を深める。
白烁は、梵樾がやがて妖神・浄渊へと変貌してしまうのではないかと不安を抱くが、梵樾は「自分はずっと梵樾のままだ」と優しく彼女を安心させる。白烁は剣の修行中も体調不良を覚え、梵樾は彼女を山中の洞窟へ連れて行く。そこは彼がかつて妖法や無念石の秘密を知った場所であり、石壁には多くの真実が刻まれていた。白烁は洞内の氷床で運功を行い、梵樾はそばで彼女を守り続ける。
一方、茯苓は臣夜から噬心毒の解毒薬が瑱宇の部屋の暗格にあると聞き、命懸けで盗みに入る。しかし瑱宇に見つかってしまい、茯苓を庇った嘻嘻は無惨にも殺される。その衝撃で茯苓の失われていた記憶が一気に戻り、彼女は自分が白曦であることを思い出す。瑱宇は冷酷にも、自分が探していた存在は白曦ではないと告げ、彼女に明確な殺意を向けるのだった。
第27話あらすじ
重昭は間一髪で現れ、瑱宇に殺されかけていた茯苓を救い出す。しかし茯苓は、自分が白曦であるという残酷な真実を受け入れられず、必死にそれを否定し続ける。一方、瑱宇は臣夜を処刑するという情報をわざと流し、梵樾を冷泉宮へ誘い出す。罠だと分かっていながらも、梵樾は臣夜を救うため単身で冷泉へ向かう。
瑱宇は照天境を用いて梵樾の妖力を吸収し、彼こそが妖神の転世であると完全に確信する。古鏡の修復が進む中、梵樾も瑱宇の正体が神族の遺蛇であると見抜き、鏡の完成を阻止するため、自ら星を燃やして莫大な妖力を解放する。激突の末、古鏡は破壊され、瑱宇は重傷を負う。だが最後の瞬間、臣夜は残された力を振り絞り、梵樾を守って致命の一撃を受け、静かに消滅する。その死とともに、梵樾の紫瞳は完全に戻る。
そこへ白烁が駆けつけ、父の仇である瑱宇と激しく対峙する。白烁は無念石の力を解放し、かつて梵樾から教わった「絶殺の一撃」で瑱宇に深手を負わせることに成功するが、瑱宇は逃亡する。戦いの後、梵樾は昏睡した白烁を抱いて皓月殿へ戻るが、力尽きて二人とも倒れてしまう。
冷泉宮の混乱に乗じ、重昭は茯苓を連れて寧安城の馒头舗へ戻り、「過去に縛られず、新しい人生を選ぶ勇気があればいい」と優しく語りかける。梵樾は密室で奇风の名牌を元に戻し、「我错了(自分は間違っていた)」という残された言葉を目にして涙を流す。
その後の仙門大会では、金曜が瑱宇と隠族の脅威を訴えるものの、重昭が潜入の真実を明かさなかったこともあり、各宗門は信じようとせず、冷泉討伐には動かない。物語の終盤、白烁は極域の山崖で梵樾と再会し、互いの想いと誓いを確かめ合い、強く抱き合って口づけを交わすのだった。
第28話あらすじ
金曜は重昭を呼び出し、冷泉宮で起きた一連の事件について問いただす。その中で、茯苓の正体が白曦であることを知り、大きな衝撃を受ける。重昭はすべてを受け止め、茯苓のそばに残り支える決意を固める。一方、白烁と梵樾は不羁楼へ戻り、出会いから今までの穏やかな思い出を語り合い、束の間の安らぎを取り戻す。
しかし夜更け、梵樾の紫の瞳が突如として輝き、神族の記憶が脳裏をよぎる。同時に天上の月は紫月へと変貌し、その異変を目にした白烁は、かつて自分を救った恩人が妖神・净渊であったことを思い出す。動揺する白烁に対し、梵樾は「自分は净渊ではない」と沈んだ表情で否定するが、白烁は净渊への想いは感謝であり、愛しているのは今ここにいる梵樾ただ一人だと真っ直ぐに伝える。その言葉は梵樾の心を強く揺さぶる。
二人は月隐海に関わる人物について話し合うが、梵樾の脳裏には見知らぬ一人の女性の姿が浮かび、彼の心は再び不安に包まれる。そこへ噬心毒が発作を起こした茯苓を連れ、重昭が白烁を訪ねてくるが、白烁は複雑な想いから冷淡な態度を取ってしまう。重昭は自身の幼少期を語る中で、かつて心の支えとなっていた少女が白烁ではなく白曦だったことに気づき、茯苓への想いを告白する。茯苓は再び激しい頭痛に襲われ、過去に孟凝と関わった記憶、そして犯人が蘭陵の者である可能性を重昭に告げる。
その頃、瑱宇は古鏡を修復するため、玄龟の命を捧げるという非情な決断を下す。老龟からの救難信号を受け取った白烁と梵樾は東へ向かい、菩提村へと辿り着く。そこは素朴で温かな村で、人々は「乱朱」という女性を神女として崇めていた。乱朱は梵樾を見た瞬間、懐かしさを帯びた眼差しを向ける。彼女の腕にある手链を見た梵樾は、乱朱が净渊と深い因縁を持つ存在ではないかと感じ取る。二人の間に漂う微妙な空気を察した白烁は、あえて話題を変え、老龟の行方を探るのだった。
第29話あらすじ
菩提村に身を寄せた白烁は、梵樾と神女・乱朱の間に流れる、言葉にできないほど微妙で複雑な空気を敏感に察知し、胸の奥に小さな棘のような違和感を覚える。その感情を押し隠しながら、白烁は乱朱に老龟の行方を尋ねるが、ちょうどその時、老龟が人混みの中から姿を現し、三人は思いがけない再会を果たす。行く当てもない彼らは、菩提村で仮の住まいを得て滞在することになるが、梵樾が乱朱に向けるどこか懐かしさを含んだ眼差しは、白烁の心を静かにかき乱していた。
抑えきれない嫉妬から白烁は梵樾を問い詰めるが、梵樾自身も説明できぬ感情を抱え、苛立ちと戸惑いの狭間で言葉を失う。気まずさから逃れるように、白烁は老龟を連れて村を歩き、彼の失踪の理由と菩提村の実情を聞き出す。老龟は、瑱宇に追われ続けてここへ逃げ込んだこと、そしてこの村では乱朱が“神女”として崇められ、六万年前に別れた想い人を今も待ち続けているという伝承があることを明かす。その話を聞いた白烁は、乱朱が待つ相手が梵樾の前世――妖神・净渊なのではないかと疑念を深める。老龟は、過去がいかに重くとも、今の梵樾が愛しているのは白烁だと諭す一方、人族である白烁の短い寿命を思い、あまり自分を犠牲にしすぎないよう忠告する。
一方の梵樾は、自ら乱朱を訪ね、二人の関係を確かめる。乱朱は六万年前、彼と百年を共に過ごし、生死を誓い合った過去を隠すことなく語る。梵樾は白烁への揺るぎない想いを自覚しつつも、消せない過去の存在に心を乱され、苦悩を深めていく。それでも彼は覚悟を決め、すべてを白烁に打ち明ける。白烁の心に残る嫉妬は完全には消えないが、梵樾は彼女を抱きしめ、「梵樾として愛するのは、過去も今も未来もお前だけだ」と真っ直ぐに誓う。その言葉に白烁は心を揺さぶられ、かつて净渊が語った“似ている人”が乱朱なのではないかと思い当たる。
翌日、二人は村を歩き、金銭のやり取りすら存在しない、幸福に満ちた菩提村の異様な平穏に違和感を覚える。そんな中、白烁は思いがけず重昭の両親・重泰と孟凝を目にする。二人が過去を語ろうとしない態度に不審を抱いた白烁は、重昭に手紙で知らせるが、その手紙は乱朱により操作され、重昭を村へ呼び寄せる罠となる。重昭は茯苓と共に菩提村へ向かい、両親と再会するが、孟凝が茯苓を幼名で呼んだことで、白烁の中に「茯苓こそ白曦ではないか」という疑念が決定的なものとなっていく。
白烁は真実を確かめようと茯苓に向き合うが、茯苓は冷たく拒み、深い悲しみを胸に押し殺す。その様子を見守る重昭もまた、言いようのない苦しさを抱えていた。白烁は、茯苓が白曦である可能性から逃げられないと悟りつつも、その現実と向き合う覚悟が持てず、梵樾と共に菩提村を離れる決意を固める。
その夜、乱朱は再び術を使い、梵樾の夢に六万年前の愛の記憶を見せる。過去と現在、愛と宿命の狭間で、梵樾の心は再び大きく揺さぶられていくのだった。
第30話あらすじ
菩提村で白烁は、乱朱がわざと自分と梵樾の関係を揺さぶろうとしていることを見抜く。乱朱の含みある言葉にも動じず、白烁は「梵樾を疑うことはない」ときっぱり言い切り、二人の信頼は揺るがないことを示す。一方その頃、瑱宇は重昭の行方を追って菩提村に辿り着き、乱朱が神族であること、さらにこの村に蘭陵の結界が張られていることに気づき、不穏な気配を察知する。
老龟が負傷したと聞いた白烁は村に残ることを決め、後山へ薬草を採りに向かう。そこで食人花に襲われるが、茯苓に救われる。二人は再び「白曦の正体」を巡って衝突し、互いに本心を隠したまま別れることになる。老龟は白烁に、親縁関係を確かめられる宝物「化灵鼎」の存在を教え、白烁は乱朱からそれを借りることに成功する。
しかし老龟は実は乱朱の傀儡であり、本物の老龟は山洞に縛られ瀕死の状態だった。白烁と乱朱がそれぞれ血を化灵鼎に滴らせた瞬間、二人の魂は入れ替わり、白烁は乱朱の意識海に閉じ込められてしまう。村は濃い霧に包まれ外界と遮断され、医女・秦姜は「乱朱を守るための結界」だと梵樾に告げる。
一方、重昭は両親の言動に違和感を覚え、彼らが傀儡術で作られた存在ではないかと疑い始める。さらに“白烁”の振る舞いに異変を感じ取った梵樾も、彼女への疑念を深めていく。そんな中、“白烁”は金曜を菩提村に呼び寄せる。実は金曜と乱朱は百年近く裏で結託し、金曜は仙族の命を差し出す代わりに、乱朱から上古の心法を授かっていたのだった。金曜は重昭と茯苓の抹殺を依頼し、菩提村を巡る陰謀は、ついに表へと姿を現し始める。
第31話あらすじ
梵樾は“白烁”の指に残る不自然な傷を見つけ、無念石の予示がすでに成就したのではないかと疑念を抱く。しかし“白烁”は煎薬中の怪我だと言い逃れ、梵樾が霊力で探っても異変は感じ取れず、不信感だけが募っていく。
一方、力の回復を急ぐ瑱宇は大量の妖丹を求め、菩提村の秘密を盾に金曜を脅し、手を組むよう迫る。金曜は熟考の末、瑱宇との同盟を選び、仙族を率いて妖族と全面衝突する道を選択する。冷泉の思惑と仙門の欲望が交錯し、事態はさらに泥沼化していく。
茯苓の噬心毒が再び発作を起こすが、“白烁”は冷酷にも「命は長くない」と言い放つ。その瞬間、梵樾は目の前の存在が本物の白烁ではないと確信する。重昭は真実を知り動揺するが、茯苓はそれを受け止め、残された時間を共に生きる決意を固める。
乱朱の意識海に囚われた白烁は、乱朱から激しい憎悪をぶつけられ、自身が神族と関わる存在であることを示唆される。白烁の脳裏には断片的な神族の記憶がよみがえり、己の正体に新たな疑問が生まれる。そんな中、“白烁”は重昭を焚きつけ、乱朱を殺させようとするが、梵樾と重昭の連携により正体が露見し、傷を負って逃走する。
茯苓は重泰と孟凝を問い詰め、菩提村と乱朱に隠された真実を知り、老龟が囚われている山洞へ向かう。しかし、逃げ延びた“白烁”は老龟の霊力を吸い取り力を回復し、茯苓と老龟はなすすべもない。意識海でその光景を目の当たりにした白烁は怒りに突き動かされ、ついに結界を破壊。乱朱との入れ替わりを解き、本来の身体を取り戻すことに成功する。
第32話あらすじ
白烁は梵樾、重昭とともに山洞へ急行し、重昭は老亀と茯苓を連れて先に離脱する。一方、白烁と梵樾は乱朱と激しい戦いを繰り広げる。白烁は自らの血を用いて梵樾の妖力を高め、ついに乱朱を討ち取ることに成功する。死の間際、乱朱は衝撃の真実を明かす。白烁は六万年前、妖神・净渊を討った星月女神の転世であり、星月こそが妖族悲劇の起点だったというのだ。
一方、瑱宇は金曜に新たな妖族舆图を渡し、さらなる滅妖を命じる。だが金曜は突如霊力の枯渇を感じ、乱朱の異変を察知する。老亀は白烁たちに、金曜が重ねてきた数々の悪行を告白し、さらに白家と白泽族の悲劇が、自身の卜算を瑱宇に渡したことに端を発していたと認める。老亀は命尽きる前に千年の亀殻を白烁に託し、一品丹修行の助けとする。老亀は消え去り、白烁と茯苓はついに姉妹として心を通わせる。
乱朱の部屋で多くの仙門弟子の仙牌を見つけた直後、金曜が姿を現す。重昭の追及に対し、金曜は悪行を隠さず、圧倒的な霊力で白烁たちを制圧。梵樾は星を燃やして打開を試みるが、金曜の上古心法により最後の一星を砕かれ昏睡に陥る。白烁から無念石を奪おうとした瞬間、重昭の体内で秘められた力が覚醒し、金曜を討ち取る。白烁は「貪」の念を吸収し、無念石の五念がすべて揃うのだった。
白月の誓い 33話・34話・35話・36話・37話・38話・39話・40話(最終回) あらすじ
















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