花小厨~しあわせの料理帖~ 2020年 配信版全38話 (※オリジナル・DVDは全36話、BS11版は全31話です。)
原題:人間煙火花小厨
dim-sumさん |
第36話あらすじと感想
趙氏に怪しい酒を飲まされ酔いつぶれて発熱した小麦。郁槐が彼女を医者に診せると妊娠していることが分かった。それから3カ月、小麦は郁槐の母に花間楼に行くことを禁止され、産まれてくる子どものため休養することに。お腹の中の子どもが安定したある日、花間楼に静渓が訪れる。静渓が来た目的が気になる小麦は春喜に探らせるが…。
引用元:GYAO! 花小厨~しあわせの料理帖~
ようやく妊娠したと知り、義母は大喜びで小麦の世話をし心配の余り厨房の出入りを禁止しました。厨房に入りたがる小麦を見かねて、郁槐がパイナップルを持ち帰り菓子作りなら良いだろうと母をなだめます。
小麦が店に居ると桐安府から宗静渓が来て、トマトを貰ったのだが料理法が解らない、知恵を借りたいと申し出ました。小麦は2、3品料理を作ると小麦の腕を褒めます。そして折角なのでしばらく滞在したいと話しました。
春喜が静渓を見張っていると、花間楼に来たのは汪氏を引き抜くためだと解りました。小麦と郁槐が悩んでいると汪氏が現れます。汪氏は過去に静渓と自分の間に起きたことを話しました。そして汪氏が引き続き花間楼で働きたいと考えていると聞いて、静渓を追い帰そすことにします。
義母は、油煙は妊婦に良くないから厨房へ入ってはいけない、妊娠後3カ月は安静にしなさいと大変な過保護ぶり。元々口は悪いが根は良い人で、妊娠を知って更に大切にするようになり、微笑ましくて何より。
静渓は2年前の八珍会で汚い手を使って首位になったと小麦が知っているのに、よく顔を出せますね。見た目が優しそうな美女なのでより怖く感じます。汪氏の方は秘蔵のレシピを静渓に盗まれ、帰して欲しければ八珍会で手伝えと脅されたと言います。女性料理人として苦労した、と涙目で小麦に訴えたのは何だったのかと呆れました。
それにしても汪氏は、小麦に料理対決を申し込んだ頃とまるで別人ですね。技を磨くことが目的だったのに人間らしくなったと言うか、丸くなった感じ。父親と和解できたことや、小麦から料理との向き合い方を学んで変わったのでしょうね。
第37話あらすじと感想
過去の禍根を気にもせず、厚かましくも汪展瑞を引き抜こうとする静渓に、小麦は料理で彼女を店から追い出す。そんな中、今年の八珍会は桐安省の各県の酒楼も参加可能となった。身重の状態で参加する気のない小麦だったが、汪展瑞が出場したいと申し出たので任せることに。初戦を通過した汪展瑞だったが、毒を盛られて手が震えるようになってしまい…。
引用元:GYAO! 花小厨~しあわせの料理帖~
小麦が「豚足の煮込み」「鶏脚のスープ」を出すと、静渓は小麦の意図を察して自分はただ会いに来ただけ、誤解があると言い訳します。しかし小麦の様子を見て帰って行きました。
静渓を追い返し、小麦は店の皆と焼き肉を楽しむことに。その場で郁槐が、今年から八珍会の参加ルールが変わり、予選を通過すれば花間楼も参加できると言います。周蕓児や譚氏は小麦に出場すれば優勝できると言うと、小麦は前は野心があったが妊娠したら興味が失せたと笑います。
花間楼を代表して汪氏が八珍会の予選に参加し無事通過。ところが手の震えは納まらず、医師から何かの中毒と診断を受けます。汪氏は、予選で調理中に鍋の柄を握って傷ができた時に毒を盛られたかもと話し、静渓が関係していると言います。そして汪氏は、小麦に本選出場を懇願しました。
静渓と春風楼の趙一歩は本当に酷い。いくら自分の店が存亡の危機にあると言え、料理人が毒で人を陥れるとはとんでもないことです。
小麦は、店を代表して出場した汪氏が中毒になり責任を感じます。汪氏の手を何とかしたいと医師に診せたり辛い物を食べさせたりしますが、効果なし。料理が好きで誇りを持つからこそ、卑劣な手を使う静渓は許せないでしょう。そして半ば敵討ちのつもりで、決勝戦に出ることにします。
料理を禁じる義母を、郁槐と協力して丸め込むシーンはわざとらしくて面白かった。応じる義母も可愛らしく、この3人は本当に仲良しで信頼し合っているのですね。そして汪氏の手を治そうと、譚氏と小豆子が汪氏をミイラ状態にしたり、郁槐がスパルタトレーナーになる所も面白かった。店全体が家族のように互いを思いやる良いシーンでした。
第38話(最終回)あらすじと感想
錚々たる顔ぶれが八珍会の本戦に出場。難しいお題が出されるも、味を追求した工夫を凝らし、見事に決勝へ勝ち残る。同じく決勝に残った静渓は焦っていたが、趙氏が小麦を精神的に追い詰める策を考える。小麦たちの宿にならず者が押し入ってくるが、郁槐は難なく撃退する。そして翌日の決勝戦、お題となる食材が発表され小麦は頭を悩ませるが…。
引用元:GYAO! 花小厨~しあわせの料理帖~
本選のお題はワタリガニ、松茸、橙、鹿肉全てを使った料理でした。他の出場者が食材の形を残す料理を作ったのに対し、小麦は敢えて形を残さず味と香を融合し際立たせる作戦に出て、決勝の6店に残ります。
最後のお題は魚の浮袋と蝦夷雷鳥を使った料理。どちらもクセがある香りが特徴で、下手に一緒に使うと互いの持ち味を損ねるため、小麦も頭を抱えます。
最後に料理を作り終えると、他の店主たちからは文句を言われます。そしていよいよ試食となった時、小麦の料理に静渓の侍女が手を加えようとした、と義母が騒ぎます。審査員長は静渓の桃源斎を失格にすると言いますが、小麦は料理で勝つと宣言。決勝は続行されました。
小麦は試食直前に具が入った椀にスープを注ぎ、料理を完成させます。その香は他の店主たちも魅了する程素晴らしく、小麦の花間楼が優勝。姉の二喬夫婦や汪氏たちも小麦を出迎え、皆で喜びを分かち合います。
静渓は趙氏をそそのかして騒ぎを起こさせ心理的にプレッシャーを掛けるだけでなく、自分の侍女を使い料理に細工をしようとしました、以前韓風至を陥れた時と同じです。小麦に料理や料理人を害するなんて!と糾弾され、その場にいた韓も非難します。これで静渓と桃源斎、趙氏も終わったでしょうね。
決勝戦で小麦たちが使った魚の胃袋は大変貴重なモノらしく、審査委員長の家宝だったとか。元の魚が何で、一体浮袋をどうすれば食材になり家宝になるのか解りませんが、中国料理の奥深さは伝わりました。
小麦が優勝したあと、亡くなった祖父を幻視し皆と喜び合うシーンは素敵でした。その後急に産気付き、元気な産声が聴こえたので無事出産したのでしょう。男子なのか女子だったのか、少し気になります。
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