雲花のロマンス~一夜の花嫁2~

雲花のロマンス~一夜の花嫁2~

雲花のロマンス~一夜の花嫁2~ 5話・6話・7話・8話 あらすじと感想

雲花のロマンス~一夜の花嫁2~ 2019年 全24話 原題:一夜新娘 第二季

第5話あらすじ「揺れる航路、募る疑念とすれ違い」

端木白が去ったあと、藍天は彼の怒りをまともに浴びていた。藍天の不自然な挙動が秦尚城の警戒心を煽り、彼らが密かに進める“聖剣奪取計画”に思わぬ支障が生じたからだ。端木白は苛立ちを抑えきれず、藍天に例の白鳩の娘――手紙を書いた人物の捜索を急がせる。だがその矢先、花溶が秦尚城に“夫を操る三十六計”を実践しようとし、まさかの端木白に目配せを送ってしまう。事情を知らない花溶は即座に追い払われ、端木白の中で彼女への印象は一層悪化していった。

花溶は秦尚城との距離を縮めようと美人計や甘えの計を次々と仕掛けるが、どれも空回り。秦尚城は端木白との距離を慎重に保ち、花溶が誤解を抱かぬよう寝泊まりする場所も船首と船尾に分けるが、それがかえって花溶の不信を招く。

耐えきれなくなった花溶は銭大有を問い詰め、秦尚城が端木白の出自を密かに調査していると知るや激昂。夫婦のすれ違いは深刻さを増し、花溶は“国家の大義”を盾にした秦尚城の態度を非難し、彼の計画を妨害すると宣言してしまう。

そんな中、秦尚城は端木白との茶会で彼を探ろうとするが、端木白は隙を見せない。花溶は夫に良いところを見せようと茶を運ぶが、気を張りすぎて安胎薬を端木白に飲ませてしまうという大失態。気まずさが船内に満ちる。

夜、秦尚城が銭大有・張弦と策を練っていると、花溶が“美貌作戦”で乱入し、証となる物を盗もうとする。秦尚城は彼女の企てをわざと許し、その直後に航路変更を指示。翌朝、海市に上陸すると告げたことで、端木白は「花溶が秦尚城に恋をして操られているのでは」と誤解を強めていく。

一方その頃、花溶は端木白の意図を探ろうと宝物を見せるふりをし、彼の反応を観察。端木白が聖剣を見た瞬間に動揺したことで、花溶は彼が箱の中身を狙っていると確信する。しかし端木白も花溶に心を読まれまいと檀香の令牌に興味があると嘘をつく。花溶は彼の不誠実さを見抜き、真言香を使って端木白を操ろうとするが、これは逆に端木白に見破られ、花溶は気絶させられてしまう。

端木白が聖剣を奪おうとしたまさにその瞬間、秦尚城が現れ計画は頓挫。端木白は箱に印をつけるだけで退くが、秦尚城はすでに先回りしており銭大有を動かし、端木白の痕跡を逆手にとって箱を隠していた。

その夜、宝物庫で火事が発生する。端木白は積極的に消火に参加したが、火が収まると聖剣も印のついた箱も跡形もなくなっていた。花溶は端木白の放火を疑い調査へ。秦尚城は争いを収めるため「青虹帮に盗まれた」と説明し、すべて取り戻すと約束して端木白をなだめる。

すべての騒動の後、秦尚城は花溶に真相を明かす。航路変更も海市への立ち寄りも、すべては彼女に“新婚旅行をやり直させるため”だったと知り、花溶はようやく夫の想いを理解し、笑顔を取り戻すのだった。

 

第5話感想

王子は、花溶の目くばせや妙なお茶は、自分に気があるからだと思い込んでますね、気持ち悪い位プラス思考です。

秦尚城たちは、王子がどの宝を狙うのかを探る目的で、豪快な芝居を打ちました!滞在のために買った家を燃やすなんて、海賊っぽいです。

その王子は、白鳩の人にかなり入れ込んでますね、実は花溶と知ったらどんな顔をするのかな。従者は期待しすぎないように言いますが、自信家の王子は妄想好きでもある?

秦尚城たち2人には、前話のごたごたも影響せず、結局安定の激甘ぶりでお腹一杯です。

 

第6話あらすじ「海市に揺れる恋、策略と誤解の三角模様」

海市に到着した秦尚城は、かねてより計画していた“新婚旅行のやり直し”を実行に移すべく、花溶を街へ連れ出した。屋台が立ち並ぶ通りでは、名物の点心から焼き物、甘味まで、海市の美食が所狭しと並び、秦尚城は花溶が喜ぶ姿を期待してあれもこれもと食べさせようとする。しかし花溶は、夫の気遣いをありがたく思いつつも「この調子では太ってしまう」と恐れを抱き、一口も食べられずに固まってしまう。秦尚城の愛情と花溶の羞恥心が、どこか微笑ましい距離感を生んでいた。

満腹の散策を終えると、秦尚城は幼少期を過ごした場所へ花溶を案内する。義父と共に暮らした日々、少年時代の思い出、かつての遊び道具……。秦尚城の語る懐かしい記憶に触れ、花溶は彼の背負ってきた過去と、そこに宿る優しさを改めて知るのだった。彼が見せてくれた古い玩具の中には、義母と水かけ遊びをした時の名残もあり、花溶は「自分も秦尚城と遊んでみたい」と申し出る。二人は水をかけ合いながら無邪気に笑い合い、久しぶりに夫婦らしい穏やかな時間が流れた。

しかしその和やかな空気は、着替えの最中に思わぬ形で破られる。花溶が隠していた『夫を操る三十六計』の本を秦尚城が発見してしまったのだ。花溶の“夫攻略作戦”に気づいた秦尚城は、逆に「次はどんな手を使うのか」と楽しみに構える。

そんな中、二人が月に願いを捧げていると、突然六姫が現れる。六姫は端木白暗殺の任務で訪れていたが、暗がりで秦尚城を端木白と誤認し襲いかかる。しかし秦尚城に返り討ちにされ、間違いに気づいた六姫は逆に彼へ強く惹かれてしまう。花溶は夫婦関係を公にできず、叔母と甥として行動している身として複雑な気持ちを抱えながら、六姫の“恋の暴走”にどう対処するか頭を悩ませる。

六姫は花溶の侍女として船に残ることを希望し、花溶は嫉妬を隠したまま渋々了承。そこへ秦尚城の部下・銭大有と張弦が現れ、六姫を不審者と勘違いする。銭大有は六姫のベールを外させ、美貌を目にした瞬間に一目惚れ。夢心地になった銭大有を張弦が無理やり現実に引き戻し、秦尚城へ報告に向かうという騒動まで起こる。

その頃、青虹帮に宝箱を奪われたことが判明。花溶は秦尚城を嘲笑するが、秦尚城は「焦っているのは端木白の方だ」と余裕を崩さない。端木白は青虹帮を誘い出すため、死人の身分を用意して山荘へ向かう計画を立てるが、女性の協力が不可欠と判断し花溶に協力を求める。すると六公主・楚風霊が現れ、「未婚の花溶が男と行動するのは不適切」と口を挟み、自らその役を買って出た。

秦尚城は判断を花溶に任せ、花溶は複雑な胸中のまま自らを端木白組に、秦尚城を楚風霊組に配置。これにより端木白は「花溶はまだ自分に未練がある」と誤解し、事態はいっそうこじれていく。

一方で秦尚城は、銭大有らと“蜜月プレゼント”の方法を相談。花溶は三十六計を読み返し、「自分が控えすぎていた」と気づき、笑顔の裏に刃を隠す策略を実行するべく秦尚城にスープを届けるが、夫はその意図を察しつつも何も動かず、花溶は落胆する。

追い打ちをかけるように、楚風霊が秦尚城に自らの恋心を告白し、駙馬にと迫る。花溶は陰で聞いて激怒するが、感情を表に出せず扉を殴ることでしか怒りを発散できない。翌朝、花溶はわざと端木白と親しげに振る舞い、秦尚城を挑発するが、夫は全く取り合わない。そこへ楚風霊が緑豆スープを差し入れ、秦尚城は花溶に渡そうとするが、端木白が止めて別の食べ物を渡す。花溶は端木白が自分を“理解した”と勘違いし、嬉々として彼の後を追っていく。

海市を舞台に、夫婦のすれ違い、恋の勘違い、そして策略が複雑に絡み合い、物語は新たな波乱へと突き進んでいく。

 

第6話感想

任務中?新婚旅行中?の秦尚城と花溶たちの前に、皇帝の娘・楚風霊(六皇女)が登場し、いきなり秦尚城にプロポーズします、海賊王はモテますね。

花溶が乗船前に貰った36計を秦尚城が読んで、対策を立てるところが面白かった。常に花溶に寄り添いたい?意識が徹底しています。

ただ、南荒王子が狙う宝が青虹党に盗まれてしまい、秦尚城の作戦は失敗しました。敵のはずの王子と協力して宝を奪い返すために乗り込みます。それにしても海賊王の手下は頼りない。補佐役がこんなで大丈夫?

 

第7話あらすじ「揺らぐ信頼と仮面の夜」

上官虹が主催する壮麗なオークションの夜──。彼は各界の名士たちを青虹山荘に集め、表向きは交流の場を設けながら、密かにタブロイド紙に写る“仮面の美女”こと花溶を探そうとしていた。しかし花溶は弓舞の姿で会場に紛れ込み、仮面のせいで正体を見抜けない上官虹の部下たちは、彼女を完全に見逃してしまう。

オークションの最初に出品されたのは、秦尚城の秘伝の暗器・ブーメラン。自分の武器が何者かの手に渡った事実に、秦尚城の表情は一瞬で険しくなる。事情を知らない楚風霊がこの暗器の出所を知ると、秦尚城の“もう一つの顔”に興味を抱き、好意をさらに深めてしまう。彼女は無邪気に競りに参加するが、花溶が一万両で先に落札したため手に入れられなかった。花溶は楚風霊から手裏剣を奪い返したことで内心ご満悦であった。

続いて銭大有が簪を落札すると、花溶は“夫を操る術”が効いたのだと誤解し、秦尚城の代わりに詫びの品を買ったのだと思い込む。だが、上官虹が真の狙いである“八宝麒麟匕首”を目玉として出した瞬間、場の空気は一変する。上官虹はこの匕首で花溶を誘い出そうとするが、秦尚城はその意図を即座に察し、花溶に数字で合図を送る。花溶は入札を控えるが、銭大有が代わりに値を上げようとしたところ、端木白が突然参戦し競り落とし、自らの部下を“仮面の花溶”に見せかけて上官虹を欺いた。

しかしその裏で秦尚城は、花溶の目の前で簪を楚風霊に贈るという誤解を生む行動を取る。これに花溶は激怒。青虹山荘が秦尚城と楚風霊のために“夫婦用の部屋”を用意していたことも相まって、嫉妬はさらに膨れ上がる。花溶は機転を利かせて楚風霊を連れ、自らと同室にさせることで状況を回避。部屋で楚風霊の気持ちを断ち切らせようと秦尚城の悪口を並べ立てるが、楚風霊はすべてを“長所”として受け取り、花溶は全く歯が立たなかった。

一方、端木白は夜の行動を隠すため、秦尚城に薬を盛ろうと企てる。しかし秦尚城はその意図を見抜き、あえて罠にかかったふりをする。その隙に端木白は宝物庫へ侵入し、仕掛けを作動させながらも突破し、ついに“ある宝物”へと辿り着く。しかしそこへ秦尚城と花溶が現れ、宝を先に奪取。直後に戻ってきた上官虹と対峙するが、端木白の手下によって側近たちが外へ誘い出されていたため、上官虹は孤立無援となり敗走する。

花溶は囚われた女奴隷たちを救うため、自ら進んで上官虹に同行することを決意。その際、密かに秦尚城へ自分の居場所を知らせるため、羅針盤を託していた。しかし上官虹は消香散を撒き、追跡を遮断したと確信。だが秦尚城はブーメランを用いて花溶の位置を割り出し、見事救出に成功する。

追い詰められた上官虹は最後の抵抗として火槍を放つが、秦尚城は花溶を庇い、閃光が目に入り激痛に襲われる。視界が徐々に曇る中、それでも彼は花溶のために“新婚旅行の贈り物”として青虹山荘の爆破を見せる。花溶はこの瞬間、秦尚城が楚風霊と囁き合っていたのは火薬の調達のためだったと悟り、誤解がすべて消えた。

しかし、喜びの束の間──。花溶が肖像画を描かせた際、秦尚城が絵について誤った説明をしたことで、彼の目に異変が起きているのではないかと疑念を抱き始める。

二人の“信頼”と“隠された危機”が、静かに動き始めるのだった──。

 

第7話感想

青虹党の上官虹の目的は花溶でした。しかも六皇女の婚約者が関係しているらしい。秦尚城の旋回器と方位磁石(エアタグ?)の登場には驚きました。今後物語と関係してくるのでしょうか。

秦尚城が花溶を庇って、目の調子が悪くなったのが気になります。海賊王で侠客の彼が視力を失ったら引退でしょうか?花溶とはこれから嘘は無しと誓ったのに隠してるし。

そして頑なに花溶を拒否していた王子が、彼女に惹かれて始めたのも心配だなあ。白鳩の人一筋のままなら面倒な人で終わるのに、花溶を本気で好きになったら面倒くさそう。

 

第8話あらすじ「失われゆく光と裏切りの谷」

花溶が楚風霊と女奴隷たちの今後の身の振り方について話し合っていた朝、端木白が突如現れ、聖剣を巡って秦尚城と激しい口論を始める。緊張が走る中、花溶が仲裁に入ったことで場は収まり、ようやく朝食を平穏に終えることができた。そんな穏やかな表情とは裏腹に、秦尚城の視界はすでに深刻に曇り始めていた。

部屋へ戻った秦尚城は、花溶と自分の絵を眺めながら思いにふける。しかし銭大有と張弦は、彼が絵を“逆さまにして”見ていることに気づき、視力の異常が隠しきれなくなったことを悟る。花溶に心配をかけたくない秦尚城は、二人に付き添われ名医・華耿を訪ねることに。だがたどり着いたのは棺桶屋──そして現れた華耿は、以前肖像画を描いた画家・華三郎その人だった。

多額の金を受け取った華耿はついに治療法を明かす。しかしその方法は「生きた人間の目を奪い、目と目を交換する」という非道なものだった。秦尚城は断固としてこの方法を拒否し、自らの目より他人の命を優先する。

一方、花溶はすでに秦尚城の視力に異変が起きていることを察していた。彼を尾行して霊柩店へ向かい、華耿に金を渡して治療法を聞き出すと同時に、魅音谷の蛇王を探すための“蛇粉”を手に入れる。

その頃、救出した女奴隷たちに異変が。端木白が脈を診ると、全員が寒食散を服用していることが判明し、急ぎ解毒薬を処方する。しかしその中にいた“小月”は服用時間を偽り、端木白に怪しまれてしまう。女奴隷たちが無事帰郷する中、小月だけが「身寄りがない」と残留を希望。花溶は同情し、彼女を姉妹として匿うことにした。

しかし小月は上官虹の差し金で、花溶を暗殺する役目を負っていた。彼女は薬に毒を仕込んで花溶を殺そうとするが、花溶に「これはあなたの体のための薬」と勘違いされ、飲ませるどころか自分も飲めず、結局薬をこぼしてしまう。

花溶は魅音谷へ蛇王を探しに向かう決意を固め、小月にもその意図を明かす。小月は殺害を断念するが、上官虹は彼女の双子の妹を人質に取り、殺しを強制。小月は花溶の行き先を上官虹に報告し、上官虹は魅音谷での襲撃を決める。

その夜、秦尚城は花溶の部屋を訪れ、視力を失い花溶の笑顔が見られなくなる恐怖を吐露する。花溶は胸を締めつけられる思いで彼を抱きしめた。

翌朝、花溶が魅音谷へ向かった後、秦尚城は小月が煎じた薬の滓に毒が混ざっていることに気づき、彼女が花溶を害そうとしていた事実を知る。そして華耿の薬の正体を思い出し、花溶が蛇王を探しに魅音谷へ行ったことを確信。急ぎ後を追う。

魅音谷では、小月が花溶を襲おうとするが失敗し、逆に蛇に噛まれてしまう。花溶は迷わず毒を吸い出し、小月を救おうとする。この慈愛に小月は心を動かされ、花溶を殺す気を完全に失う。

そこへ上官虹が現れ、花溶に矢を放つ。しかし小月が身を挺して矢を受け、花溶を救う。だが数で圧倒する上官虹の討伐は目前──その瞬間、端木白が駆けつけ花溶を救出する。しかし端木白も上官虹に追い詰められ、花溶が放った火縄銃の一発で上官虹は倒れた。

だがその直後、端木白は花溶を気絶させ、秦尚城から聖剣を奪うために利用しようとする。魅音谷に到着した秦尚城は花溶の残した手紙を見て端木白に誘拐されたことを知り、洞窟での決戦へ向かう。

視力を失いながら戦う秦尚城は劣勢に追い込まれるが、花溶が間一髪で姿を現し端木白の攻撃を止める。その瞬間、端木白は花溶の胸の玉佩を見て、かつて文を交わした“白鳩の少女”だと知り動揺。その隙に秦尚城が一撃を加え、端木白を気絶させた。

蛇王のもとへ端木白を運んだ後、花溶は秦尚城を連れ華耿のもとへ向かう。秦尚城が決して「他人の目」を望まないことを知る花溶は──愛する彼の光を守るため、最後に残された唯一の道を選ぼうとしていた。

 

第8話感想

今回は最後の銭大有たちの小ネタ以外コメディ要素を封印したまじめな回でしたね。

青虹党の上官虹はしぶといですね。しかも下女・小月の双子の妹を人質にして脅したうえ、花溶を殺させるとは腹黒な奴。それとも黒幕が強力で怖いとか?

秦尚城の目を治すためには蛇と人の眼球が必要と知った花溶が、自分の眼を差し出すなんてただのお嬢さんじゃなかった。初めて花溶の愛が本気だと知りました。

そして、花溶のペンダントを見た王子が、彼女こそ白鳩の人だとついに知ってしまいました!面倒な事になりそうです。

 

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