漠風吟(ばくふうぎん) 偽りの公主、熱砂の愛

漠風吟(ばくふうぎん) 偽りの公主、熱砂の愛

漠風吟(ばくふうぎん) 偽りの公主、熱砂の愛 6話・7話・8話・9話・10話 あらすじ

漠風吟(ばくふうぎん) 偽りの公主、熱砂の愛 2024年 全26話 原題:漠风吟

第6話あらすじ

秘密の通路と揺れる忠誠

輝かしき戦功の褒美として、皇帝は雲芳閣の皇北霜に無数の宝石を下賜した。夜佩は彼女を夫人と呼びたがるが、皇北霜はあくまで「ナシュウ」と呼ばれることを望み、その距離感を崩さなかった。一方、霍擎雲は部下・沙曲に伝説の秘密通路の探索を命じる。大火で損壊した通路の調査は困難を極めるが、霍擎雲は父の命と城を奪ったあの戦(那戦)への復讐の糸口を求め、固い決意を胸に秘めていた。

その頃、宮中では築大人が真渠幼佳を賢く気品ある人物として称え、弥賛雨薇の横暴な振る舞いとの対比を示す。かつて皇北霜が雨薇の無礼を阻止した一件も思い返され、築大人は彼女の情熱的な人柄に感服する。那戦は報告を受け、雨薇が偽物である可能性に思い至り、徹底的な調査と真実が判明した場合の処刑を命じた。さらに皇北霜が敢えて辺境の雲芳閣を住まいに選んだことに激怒するが、彼女は意に介さず、その強靭な意志を示す。

やがて沙曲が通路の入口を発見し、霍擎雲は赤い絹帯を目印にして潜入を開始。幼少期、容老の助けでこの通路を通り命を救われた記憶が蘇り、彼の胸中には複雑な想いが交錯する。時を同じくして、夜佩皇北霜に衝撃の報せを伝える。雨薇の正体は雨蔷のなりすましであり、既に那戦が打ち殺すよう命じたというのだ。皇北霜は冷静に「こちらから争いを仕掛けなければ問題はない」と諭すが、その会話を霍擎雲が密かに盗み聞きしていた。

一方、格心薇若問に連れられ麻随城へ。身分を隠して大典に臨むが、九姫と誤認され生贄にされそうになる。絶体絶命の瞬間、若問が現れ救出。二人は共闘して敵を退けるが、若問は突如彼女を縛り馬に乗せ、単身去ってしまう。心薇は困惑しながらも、彼の真意を測りかねていた。

その頃、那戦は容老を見舞い、『大漠奇巻』について探りを入れる。容老は冷淡に応じ、過去の秘密を口にしない。苛立つ那戦は退出するが、霍擎雲はすでに密道から雲芳閣へと忍び込み、皇北霜の姿を目にする。父を奪った宿敵の名を思い出しながら、屏風の陰に隠れて息を潜める霍擎雲。そこへ築大人が現れ、皇北霜真渠幼佳と共に那戦の寝殿で仕えるよう命じられたことを告げる。突然の知らせに、霍擎雲の心は復讐と葛藤でさらに揺れ動いていくのだった。

 

第7話あらすじ

記憶に刻まれた奇巻と揺れる宿命

夜佩の知らせを受け、皇北霜はついに那戦の寝宮へ向かう決意を固める。拒めば死罪、従えば誇りを失う——その狭間で彼女は自らを奮い立たせた。しかし体調不良を理由に身を引いた彼女の代わりに、真渠幼佳が進んで那戦に身を委ねる。歓楽の渦中にあっても、那戦の意識は皇北霜から離れない。ふと彼女が手に取った『大漠奇巻』をきっかけに、那戦は彼女の記憶力と知識を試す。驚くべきことに、皇北霜は一字一句正確に答え、那戦を仰天させる。謙虚に振る舞う皇北霜に、彼は一層の興味を抱き、やがて彼女の心を開く日を夢見るのだった。

一方、霍擎雲は酒に溺れ、苛立ちを部下にぶつける。密かに皇北霜を思いながらも、彼の胸中は復讐と焦燥で満ちていた。

その頃、格心薇は執拗に若問を追い、ついにトンバクの地へ辿り着く。だが若問は彼女の情に心を動かさず、差し出された料理を地に叩きつける冷酷さを見せる。やがて略奪帰りのトンバクが現れると、若問は部下を容赦なく粛清し、彼の奸計を見抜いて一刀のもとに斬り捨てた。その威に震え上がった砂匪たちは命乞いとともに忠誠を誓う。若問は宴を開いて受け入れるが、格心薇はその残酷さに心を乱しながらも、酔いに任せて彼に寄り添い、複雑な感情を抱く。翌朝、若問は雲沛への遠征を決意し、眠る彼女に宝石を残して姿を消した。

宮廷では、真渠幼佳那戦の寵愛を得て得意満面となり、財宝を賜り地位を誇示する。しかし同時に、「皇北霜は寵愛を受けられなかった」という噂が広まり、夜佩は主を案じて胸を痛める。皇北霜は部下たちに軽率な振る舞いを戒めつつ、忍耐を選んだ。やがて那戦は自ら雲芳閣を訪れ、皇北霜に奇巻二冊を差し出す。彼女の解読を試すと、見事な答えに満足し、奇巻を褒美として与えた。その裏で、那戦は彼女の記憶力を利用し大漠統一を企んでいたのだ。

母の言葉を胸に、皇北霜は五冊の奇巻を集め、一族を救う決意を固める。霍擎雲は彼女が那戦の寵愛を拒んだと知り、密かに安堵する。深夜、眠る彼女にそっと毛布を掛けたのが誰かを問う皇北霜に、夜佩は那戦の仕業かもしれぬと答えた。だがその優しさは、霍擎雲の秘められた想いの証であった。

やがて月夕の佳節が迫る。那戦は民と祝宴を共にし、皇北霜の存在を公に示そうと画策する。奇巻をめぐる宿命の糸は、いよいよ皇北霜を逃れられぬ渦へと引き込んでいくのだった。

 

第8話あらすじ

灯籠祭の夜、交錯する運命

月夕節を間近に控え、麻随城内は華やかな灯籠祭の準備に沸いていた。筑大人は巧妙な計略を胸に、真渠幼佳へ贈り物を届ける。城主の名を借りて貴重な灯芯を渡し、茶芸で那戦の歓心を買うようほのめかすと、彼女はその意図を悟り、宝石で返礼した。彼女の野望と筑大人の策謀が絡み合う中、皇北霜夜佩の失言による危機を機転で救い、静かに信頼を深めていく。

霍擎雲那戦が灯籠大会に出席するとの報せを聞き、囚われの容老を救出する絶好の機会だと考える。沙曲の助言を受け流しつつも、彼はすでに心中で計画を巡らせていた。警備を厳重に整える那戦は、民の前に威容を示し、芸人たちを登用して祭りを彩ろうとしていた。

一方、皇北霜は奇巻の研究に没頭し、その姿に夜佩は休息を促す。赤い絹を目にした瞬間、彼女の心には霍擎雲との記憶がよみがえり、複雑な思いが胸を満たす。やがて那戦が訪れ、『沙丘篇』について語り合うと、皇北霜はあえて理解不足を装い、研究の猶予を乞う。那戦は焦らず待つと約束し、彼女への信頼を深めた。

その裏で、那戦は麻随からの祝儀を嘲笑し、交易に依存する小国に過ぎぬと断じる。皇北霜は巧みに会話を誘導し、彼の本心を探り当てる。那戦の侮蔑と野心を知った彼女は、さらなる策を胸に秘めるのだった。

容老を訪れた那戦は気品を装って贈り物を差し出すが、冷淡な態度に打ち砕かれる。それでも彼は執着を隠さず、灯籠祭での贈り物を口実に距離を縮めようとする。

一方、若問は兄弟を雲沛に潜入させ、皇北霜を探す計画を進める。格心薇は彼を追って激しい怒りをぶつけ、自らの想いを告白するが、若問は冷ややかに受け流す。それでも心の奥ではわずかな感情が揺れていた。

祭りの夜、霍擎雲は仮面を纏い、群衆の中で皇北霜と再会する。二人は束の間の密やかな語らいを楽しみ、かつての絆を確かめ合う。その頃、格心薇若問と仮面を選び、賑わう市を共に歩く。だが焚き火の宴で、若問は変装した皇北霜を見破りかける。機転を利かせて格心薇を連れ去り、彼女の正体を覆い隠したが、その胸中には波紋が広がっていた。

祭りの喧噪の中、格心薇は中原の秘術「大変活人」に心奪われ、若問に頼んで体験する。しかし箱が再び開かれた時、彼女の姿は跡形もなく消えていた。突如訪れた失踪に若問は動揺し、必死にその行方を追い始める。

華やかな灯籠の明かりの下、それぞれの思惑と愛憎が交錯し、運命の糸はさらに絡まり合っていくのだった。

 

第9話あらすじ

灯籠祭に仕掛けられた罠

華やかな灯籠祭の夜、皇北霜霍擎雲は人混みに紛れて束の間の逢瀬を楽しんでいた。しかし呉将軍の呼び声に振り返った瞬間、霍擎雲の姿は群衆に消える。動揺を隠すため、皇北霜夜佩と逸れただけだと取り繕った。

一方、那戦は盛大な宴を催し、容老を招いて雲沛の繁栄を誇示する。築大人はこの機を利用して租税免除などの優遇策を発表し、民の喝采を浴びる。舞台に芸人たちが登場すると、皇北霜はその中に変装した霍擎雲を見抜き、正体が露見するのを恐れて自ら五味薬茶を献上し、那戦の注意を逸らす。

その頃、若問と蛮狐は祭りに乗じて動く算段をしていた。やがて若問が笛で合図を送るが、霍擎雲が応答したため、莽流帮の者たちは混乱。皇北霜は危険を悟り、わざと話題を変えて真渠幼佳の献上品を持ち出す。真渠幼佳も負けじと稀代の名器を差し出し、二人の夫人が並び立つ場は華やかさを極めた。

献芸の褒賞の場で霍擎雲皇北霜の五味茶を指名し、人前で飲み干したうえで密かに葉を伝達し、想いを託す。その時、呉将軍が新たなオアシスの占領を報告。那戦は二人の夫人に母系部族の生存地を賭けた試練を与えると告げる。若問は好機ではないと判断し、撤退を命じた。

宿舎に戻った霍擎雲は笛の件を反芻し、不審を確信する。沙曲那戦の罠だと疑うが、霍擎雲は暗号を解ける者は限られると分析。容老が陽当たりの良い部屋に幽閉されていると知ると、再び救出を決意する。那戦もまた、救出を試みる者を誘き寄せる罠を仕掛けていた。

蛮狐の調査で、莽流の拠点が茶館にあると判明。若問霍擎雲に取引を持ちかけられ、雲沛の武器管理を握る秦奪の秘密を得る代わりに、格心薇の行方を探すことを約した。格心薇は目覚めると遊郭に囚われており、花魁に仕立て上げられそうになって激しく抵抗するも、逃れられなかった。

その頃、雲芳閣では皇北霜霍擎雲が竹笛を通じて秘めた想いを交わしていたが、筑大人はすでに二人の情を察し、刺繍糸を贈って皇北霜に芸を習得させようと仕向ける。夜佩が糸の紛失を告げ、皇北霜は冷静に指示を飛ばす一方で、不安の影を隠せなかった。

灯りに彩られた祝祭の裏では、数多の陰謀が渦巻き、皇北霜霍擎雲の愛もまた試練に晒されていくのだった。

 

第10話あらすじ

樹根の糸、秘められた真実

皇北霜のもとで刺繍糸が忽然と消え、廉幻夜佩は窮地に追い込まれる。背後で糸を奪ったのは真渠幼佳の策略だと見抜いた皇北霜は、古籍の知恵により解馬樹の根を糸に加工できると知り、夜を徹して代用品を作り上げる決意を固める。疲れ果て眠り込む彼女の傍らで、霍擎雲が黙々と樹皮を剥ぎ、撚り糸を完成させる。翌朝、窓辺に残された糸を見た皇北霜は彼の想いを悟り、胸に温もりを覚えた。二人はかくれんぼのように逢瀬を重ね、笑い合いながら心を寄せ合っていく。

翌日、刺繍品の評価が行われ、那戦は真渠幼佳の華美な刺繍を称賛する。しかし、皇北霜の提出した一見平凡な腕当てには失望を示す。だが、彼女は呉将軍に斬らせてその真価を証明する。刃を弾く秘密は、解馬樹の特性を縫い込んだ工夫にあったのだ。那戦はこれを評価するが優劣を決め難く、筑大人の提案で十日後に料理勝負を行うことに。真渠幼佳は雪辱を誓い、次こそ皇北霜を打ち負かそうと心に誓う。

一方、霍擎雲の周囲では格心薇をめぐる動きが加速する。若問は兵器庫を狙いつつ、格心薇が青楼に囚われている事実を掴み、彼女を利用した策を練る。強気に客を拒む格心薇若問の前では怒りを露わにするが、彼の行動に揺れる微妙な情が芽生え始めていた。蛮狐は女将を脅し、娼館を拠点に行動を展開。さらに沙曲は肖像画を手に厄娜泣部族を訪ね、格心薇が真の娜袖であることを突き止める。霍擎雲は真相に衝撃を受け、皇北霜との和親の裏に隠された巨大な秘密を悟る。沙曲は母殺しの恨みを口にし、霍擎雲皇北霜の縁の終わりを暗示した。

その夜、皇北霜は書物に没頭し、双果樹や奇妙な巻物の謎に挑んでいた。ふと顔を上げた時、霍擎雲の姿はなく、彼女の胸には寂しさが募る。その頃、秦奪が青楼に現れ、格心薇を接待させようとする。鍵を盗もうとした彼女は見つかり暴力を受けるが、若問が激怒して救い出し、秦奪を殴り飛ばす。格心薇は恐怖に震える中、若問に複雑な感情を抱くのだった。

深夜、霍擎雲皇北霜の部屋を訪れる。彼女は彼の心の動揺を敏感に察し問いただすが、霍擎雲は言葉を濁し立ち去ろうとする。皇北霜が解馬樹の帯を差し出すと、彼は受け取るものの、その仕草には微妙な距離が滲んでいた。皇北霜は彼の心に隠された影を感じ取り、不安を抑えきれなかった。

 

漠風吟(ばくふうぎん) 偽りの公主、熱砂の愛 11話・12話・13話・14話・15話

漠風吟(ばくふうぎん) 偽りの公主、熱砂の愛 全話あらすじとキャスト・相関図

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