高潔なあなた 13話・14話・15話・16話 あらすじと感想

高潔なあなた

高潔なあなた 2020年 全24話 原題:一片冰心在玉壺

dim-sumさん

第13話 あらすじ

ある日、街を巡回中の莫研は男装をした若い娘に会う。娘は莫研がスリから取り返した財布を自分の物だと言うが、中身を確認する途中で財布を置き逃げてしまう。その後莫研は、娘が展昭が探している逃げた皇女・趙渝公主ではと気付く。

開封府に戻り包丞に報告をしていると寧晋王が現れて、公主の居場所を教えても良いと話す。そこに公主が誘拐されて賊が十万両を要求していると知らせがあり、展昭が1人で公主を助けに向かう。様子を見ていた莫研は、誘拐が公主の狂言だと見抜き公主と言い合いになる。

その後公主は宮中に帰りたくないと首吊りを偽装、現場見た莫研が発作で倒れた。莫研を診察した公孫策は、死毒を解毒しないと衰弱して命に係わる、そのためには宮中にしかない七葉槐花が必要だと展昭に伝えた。

公主を探し出した展昭は皇帝から復職を許され、遼に嫁ぐ公主の護送を命じられた。展昭は替わりに七葉槐花が欲しいと願い出る。

第13話感想

莫研はずいぶん自分の気持ちを表現するようになりましたね。展昭が公主と婚約していると聞いてやきもちを焼いたり、公主や寧晋王の前で展昭の手を握ったり。公主の方は、天真爛漫というか寧晋王も言う通り皆に甘やかされて育ったわがまま娘そのもの、賊を雇って偽装誘拐をして展昭に会おうとするなどやりたい放題です。

その誘拐を偽装だと見破った莫研、靴が汚れていないとか縄の結び方が緩いとか細かい所を見ています、さすが包丞が見込んだ捕快です。以前は公主が勝手に縁談を決められてかわいそうと言っていたのに展昭が絡むと容赦なく、厳しい事を言いますね。

公主の方は異民族に嫁ぐのは絶対に嫌だと父母に訴え、最後には展昭に一生遼で見守ってほしいと皇帝に願い出ました。展昭と離れ離れになると知ったら、莫研はどうなるでしょう。

第14話 あらすじ

包丞と公孫策は、展昭の遼行きを不正金を取り戻すチャンスだと考え遼国の南院大王・耶律重光の側に10年間潜んでいるスパイと連携して探るように密かに命じた。

公孫は展昭が皇帝から受け取った七葉槐花で、死毒の薬を作ると約束する。そして遼行きの件を早めに莫研に話せと助言した。話を聞いた莫研は自分も遼に同行すると即答して、包丞に報告。亡き兄弟子・李栩が用意した結婚費用を受け取る。

莫研の遼行きを聞いた寧晋王は、展昭が他の女性を妻に選んだら自分と結婚せよと莫研に賭けを持ち掛け、展昭と遼国の女性との見合いを設定する。心配した莫研は見合いの様子を伺う。

第14話感想

莫研が遼へ行く気満々で準備万端なの対し、展昭は同行するのが正しいのか悩みます。責任感があるのは良いけれど、漢気を大切にする元侠客としては軟弱では?一方莫研を思い続ける寧晋王は、展昭を別の女性と結婚させるため見合いまで設定し、食い下がります。莫研は展昭を信じて寧晋王との賭けに乗ったものの、心配で相手の女性を騙して入れ替り、展昭の本心を知りました。彼女の方が漢気があると思う。結果展昭が自分を心配し好意があるから置いていくと知り安心した様子。

展昭はぐいぐい押すのに顔が腫れたから会いたくない、とは恋する乙女っぽくて可愛らしいです。結局展昭が街で買って来たマスクをつけてデートして、結婚の約束まで交わすとは、進捗が速い!

そうとは知らない寧晋王は、自分も遼まで行くと言い健気です。公主は嫁入りの旅に出ても不機嫌なまま、展昭、莫研が仲が良いのを見て自分の身の不幸が募るのでしょう。孤独を深める公主に「自分も境遇が似ている」と接近する「叔母」の龐夫人、何か下心があるのでは?

今話は恋愛メインの展開でしたが、これから向かう遼には包丞の宿敵で莫研にとっては義兄・李栩の敵でもある龐吉の不正金があり、その仲間も居るはず。厳しい試練がありそうです。

第15話 あらすじ

覇州の李氏夫人から、開封から遠く離れた土地に住み親しい人も居らず、夫に愛されても寂しくてならないと聞いた公主は動揺して逃げ出した。

遼の女性の服装に着替えて街を歩き、嫌がらせを受ける店主を助けたが今度は公主が絡まれる。すると宋人の衣装を着た男性が現れて助けられた。その後馬を買おうとしていると、莫研と寧晋王に見つかる。莫研は公主の気持ちを察して逃がそうとするが、展昭が現れて連れ戻され、結局遼国へ入国することになった。しかし一行を出迎える者はなく、公主は機嫌を損ねる。そこに仮面をつけた男が現れて萧太妃と太子・耶律洪基が歓迎の宴会を催すので、出席するよう促す。公主は断るが、男が目の前で逃亡兵の首を斬るのを見て宴会に出ることにする。

そこには明らかに公主一行を歓迎していない太后と太子、そして蕭觀音という女性がいた。

第15話感想

覇州の李氏夫人は龐吉の3女だったのですね。龐吉は長女を皇帝の貴妃に、次女は大将軍に嫁がせ国の中枢にかなり食い込んでます。悪いこともたくさんしていそうです。李氏夫人から異国に嫁ぐ辛さを聞いた公主は、結婚から逃げようとしました。その公主に莫研が絆されて逃亡を助けたいと思ったのも無理はないかなあ…。

遼の国では婿殿も重臣たちの出迎えもなく、到着後すぐに太后主催の宴会で屈辱的な扱いを受けました。公主の結婚相手には好きな人がいて、太后とその女性・蕭觀音が一緒になって公主の大切なかんざしを奪ったり、やりたい放題。これは前途多難ですねえ…。

莫研は公主の気持ちを無視し、国を優先する展昭に腹を立てています。その莫研が蕭觀音の優雅な舞に対抗して披露したのは、何というか幼稚園のお遊戯のよう。莫研らしかったですが場にふさわしくなく残念な「舞」に、場は和んだ?ものの展昭や寧晋王も引き気味でした。

第16話 あらすじ

次々と辱めを受けた公主は、耐え切れなくなって自分には思う人がいて太子にもいる、婚姻を白紙に戻すと言い出す。寧晋王が公主の気持ちを代弁し場を治めようとする。しかし蕭觀音は遼が宋よりも優れていると宋を貶し挑発。そこで莫研が武術競争を持ち掛け、太子も議論は辞めようと言い出し、副使・耶律菩薩奴と展昭が弓で競うことに。

結果は引き分けに終わり、両国は宋の神亀と遼のハヤブサを交換する。しかし縁起物の神亀を贈られた太后が翌朝死亡して見つかり、遼では宋国が太后を殺したと決めつけ公主たち一行を捕えようとした。遼の南院大王・耶律重光が事は重大だと言い、宋人たちに事件を調べさせよと命じ、調査の間公主が人質になると申し出る。

第16話感想

遼国の女性は気が強いのか、日頃宋に圧迫され不満なのか、はたまた恋する人を奪われるのがイヤなのか。蕭觀音はここぞとばかりに公主一行を攻撃し、輿入れに納得していない公主には辛い経験だったでしょう。確かに嫁入りしても辛い人生が待っていそう。

南院大王の側近で副使の耶律菩薩奴は、顔にやけどの跡があると仮面を付けたまま生活しています。弓の名手だそうですが、展昭と天灯(孔明灯)を射落とす競技を行います。風に乗り漂う天灯のろうそくを射抜く神業でしたが、2人は引き分けを選択?しました。国同士の争いを避けたと言いますが、耶律菩薩奴が包丞の言うスパイ「隼」なのでしょうか?

一連の騒動を経て、公主はようやくる決意を固めました。夫に他に愛する女性がいても、自分の運命を受け入れ父母の言いつけを守って国のため犠牲になろうと。ここまで生意気で鼻につく公主でしたが、さすがに気の毒に思えてきました。

そのうえ太后殺しの汚名まで被って殺されたら、目も当てられない。でも夜中に公主と展昭が運んだ神亀が原因なら宋犯人説は疑いないのでは?莫研に持ち前の推理力を生かして貰い、ぜひとも事件を解決してほしいものです。

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