2025年 全36話 原題:無憂渡 / 无忧渡 邦題:無憂渡~瞳に映った真実の愛~ 別邦題:無憂渡~妖怪ハンターのロマンス~
目次
第25話「砕かれた骨と再会の予兆」
広平城で異様な事件が発生。幽篁は全身の骨が砕けた死体を発見し、被害者・張璞は半年以上行方不明だったが、妻・杏仙は通報していなかった。宣夜と幽篁が訪ねると、杏仙は動揺を隠せず、二人は容疑者として調査を開始する。
一方、子空は初めて人間界へ降り立ち、苦労しながら神都へ辿り着く。司馬令赢に目をつけられるが、妖力で彼女を逆に拘束。
宣夜は「不二環」が壊れて以来、悪夢に悩まされていた。ある朝、家で眠っていたはずが郊外で目覚め、狼に襲われていた青年を救う。その青年は、半夏の婚約者・李賢だった。
第26話「空の棺と蛇の恩返し」
杏仙の突然の死により、幽篁が追っていた事件はさらに混迷を極める。幽篁は宣夜に協力を求め、宣夜は半夏が杏仙に会ったことを思い出す。死の兆しである白いカラスの目撃を確認するが、半夏は見ていないと答える。棺を開けると中は空だった。
一方、杏仙は謎の美青年・赤練と出会う。彼はかつて蛇だった頃に杏仙に助けられ、人の姿を得て再会。恩返しとして彼女の願いを叶えようとする。
半夏は宣夜の冷たい態度が李賢の影響だと考え、話し合おうとするが、宣夜の様子が急変し、目に凶光が宿る。その頃、司馬令赢は子空の態度の変化に驚き、自分の名前を呼ばれたことで不安を覚える。
第27話「五感の交換と揺れる信義」
宣夜は幽篁に、自身が妖によって五感を入れ替えられたこと、そして司馬令赢が神都郊外の廃寺に囚われているのを見たと告げる。幽篁は彼女を救うため出発し、宣夜も再び五感を交換して司馬令赢の前に現れる。
遅雪は子空に挑むが力及ばず、宣夜の帰還を願う。一方、半夏は李賢との婚約を解消する決意を固め、「無相水」で妖の姿を見せようとするが、李賢は恐れるどころか興味津々で、妖の逸話を記録しようと宣夜と半夏に付きまとう。
宣夜は赤練を容疑者と見なすが証拠がなく、半夏は彼が妖であることを隠し、善悪を巡って宣夜と激しく議論。李賢は赤練と面識があり、宣夜たちは再び彼を訪ねるが、半夏は蛇の姿を見失う。
その頃、幽篁は司馬令赢を救出し、急ぎ赶山堂へ戻る。
第28話「死の予兆と別れの旋律」
半夏は崔嫂を救ったことに喜びを感じるが、肩に白いカラスが止まっていることに気づき、死の予兆に怯える。宣夜は彼女を守るため、常楽剣を抜く機会を静かに待つ。数々の困難を乗り越えた二人は、共に生きる決意を新たにする。
一方、杏仙は赤練の演奏で人気を集め、都で演奏する夢を抱くが、赤練はその野心に共感せず、二人の思いはすれ違う。宣夜は無相水を使って赤練の妖の姿を見抜き、張璞殺害の経緯を聞き出す。妖が人を殺すことは許されず、捉妖師も無闇に妖を殺してはならない。宣夜は赤練に広平城を去るよう命じる。
第29話「嘘の美談と碧玉の誓い」
李賢は段英恒に婚約解消を申し出、宣夜に弟子入りを希望して都へ戻る。杏仙は赤練が自分を助け、夫を殺したことを認めるが、話を美化し「妖を倒して夫の仇を討った」と語る。都で演奏し、人生をやり直すつもりだという。宣夜と半夏は彼女の嘘を暴かず、因果応報を信じて静かに見守る。
赤練は重傷を負い修行も失うが、琴師としての人生を杏仙に託し、最後の恩返しを果たす。
宣夜は半夏との婚約を決意し、周囲に報告。母の形見である碧玉の簪を半夏に贈り、二人の絆はさらに深まっていく。
第30話「豹の記憶と別れの決意」
宣夜の護符「不二環」の亀裂が広がり、夜になると豹に変身して遅雪を襲い、姿を消す。目覚めると遠く離れた森で、血まみれの野鹿の死骸のそばにいた。そこへ子空が現れ、宣夜の正体が十二年前に無憂境から逃げ出した玄豹族の妖「蛮瑛」であることを告げる。記憶を失った宣夜は人間として捉妖師となっていたのだった。
妖が妖を狩るという皮肉な運命に苦悩する宣夜は、婚期が迫る中で自らの正体を受け入れざるを得なくなり、ついに半夏に婚約解消の知らせを送る。
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