国色芳華~牡丹の花咲く都で~

国色芳華~牡丹の花咲く都で~

国色芳華~牡丹の花咲く都で~ 53話・54話・55話・56話(最終回) あらすじ

国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~2025年 全56話 原題:国色芳华 / 國色芳華 前半32話  / 锦绣芳华 後半24話

第53話あらすじ

第21集「誓いの航路 〜蒋長揚の遺志を継ぐ者〜」

蒋長揚の死を経て、寧王聖人に側近の名を吐かせようとするが、聖人は断固として拒絶。禅譲の強要も不可能だと明言する。寧王は「聖人が自分の手中にあれば、何でもできる」と豪語し、求めているのは“名分”だと語る。
一方、劉暢が目を覚ますと何惟芳の姿はなく、李幼貞が彼女を殺したと誤解し、怒りに任せて首を絞める。李幼貞は「彼女を逃がしただけ」と告げ、「彼女がいなければ二人は一心不乱に暮らせる」と説得する。何惟芳は夜を徹して劉宅を脱出し、歓雲楼に逃げ込む。蒋長揚と事前に取り決めた合図を掲げ、劉暢を罠に誘い込む。

劉暢が部下を連れて現れると、何惟芳は酒壺を手に「これを割れば外の暗衛が矢を放つ」と告げる。さらに、同行した兵士たちに「殺すのは劉暢だけ」と語り、彼らの命を守る選択肢を与える。劉暢寧王の命令なしに動いていたことを知った兵士たちは次々とその場を離れるが、劉暢は虚勢だと信じて動じない。

何惟芳劉暢に飛びかかるが、力及ばず逆に制圧される。もみ合う中、雪溪が駆けつけて彼女を救出。劉暢は「罪人の家族だ」と警告するが、雪溪は私兵の動員と監禁の不当性を叱責し、大王への報告を宣言する。雪溪何惟芳を車に乗せ、「これほどの事件が起きた以上、君の安否が心配だ」と語る。

何惟芳が「どうやって自分を見つけたのか」と問うと、雪溪穿魚を紹介。蒋長揚から牡丹救出を命じられていた穿魚は、歓雲楼の提灯を見て雪溪に知らせたのだった。雪溪の手配で牡丹大福小春が再会し、情報を共有。三人は「二度と離れない」と誓い合う。穿魚の生存に驚いた大福は彼を抱きしめ、無事を確かめる。

雪溪牡丹に河西への避難を勧めるが、牡丹は「もっと重要な用事がある」と断り、居場所を隠すよう頼む。劉暢は「何惟芳は狡猾だ」と主張するが、寧王は「女一人に大きな波乱は起こせない」と一蹴。今は大臣たちを味方につけることが重要だと語る。
その後、何惟芳たちは芳園の作業員を手配し、小春大福を連れて済州島へ向かう。蒋長揚の死を叔母に伝えると、彼女は悲しみと怒りに震える。何惟芳は「彼は大義のために命を捧げた」と慰め、自らの決意を語る。「蒋長揚の仇を討ち、芳園の英霊たちの冤罪を晴らす」と。

叔母は「女流にできることではない」と懸念するが、何惟芳は「商売で金を稼ぎ、兵士募集や馬の調達、糧草の備蓄を支援できる」と語る。河東節度使の于将軍の息子・于争も父の仇を討つと誓っており、彼と共に奸臣を討ち、太平の世を取り戻すと宣言。叔母は心を動かされ、全面的な支援を約束する。

何惟芳は大型船を借りて航海を開始。訪れる先々で民衆を支援し、物々交換で薬草や経済作物を集める。苛政と重税に苦しむ民を助け、辺境では爵北人との交渉に成功。彼らに食糧や布を提供する代わりに牛や羊を得て、略奪を商いへと転換させる。
杜県令の違法行為も密かに証拠を集め、清廉な刺史に届けることで彼の安泰な日々に終止符を打つ。何惟芳たちは軍馬や糧秣を河東の于将軍の陣営に送り続け、蒋長揚の遺志を胸に、反撃の準備を着々と進めていた。

 

第54話あらすじ

第22集「鳩の誓い 〜再会と反撃の灯火〜」

河東の地に到着した何惟芳一行は、埠頭に降り立った途端、財布を盗まれるという騒動に巻き込まれる。だが、それは杜県令が差し向けた刺客による罠だった。何惟芳は冷静に状況を見抜き、薬草の粉を使って敵の目を眩ませ、傘工房へと逃げ込む。そこで彼女は巧みに敵を撃退するが、突如現れた人物に肩を抱かれ、反射的に刀を振るう。その刃を受け止めたのは、死んだはずの蒋長揚だった。

信じられない思いで彼を見つめる何惟芳に、蒋長揚は軽口を叩きながら微笑む。「会った途端に夫を殺そうとは」――その言葉に、何惟芳は涙を流しながら彼の胸に顔を埋める。実は、寧王蒋長揚を殺すふりをして半寸ずらして斬り、彼を生かして情報を引き出そうとしていた。蒋長揚は「数千の親信がいる」と偽り、実際には訓練された伝書鳩を使って暗衛に生存を知らせていた。

聖人はその事実を知り、寧王を宮中に招き入れる口実を作って蒋長揚を救出。蒋長揚は療養の後、何惟芳が河東に来たことを知り、すぐに彼女を探しに向かう。生死を分けた再会に、二人は深く抱き合い、口づけを交わす。大福小春蒋長揚の生存を知って歓喜するが、穿魚は罪悪感に苛まれる。芳園で射雁が戦死した一方、自分は何惟芳を守りきれなかったからだ。

蒋長揚は「命を落とさなければ兄弟ではないということはない」と穿魚を励まし、何惟芳も「過去のことはもう終わった」と彼を支える。彼らが命を懸けて救ってくれたからこそ、今の自分がある――そう語る彼女の言葉に、穿魚は涙をこらえながら頷く。しかも穿魚大福との婚約者でもあり、これからは家族として共に歩むのだ。

河東では、毎年恒例の東慶節が中止される予定だったが、蒋長揚は「今こそ士気を高めるべき」と提案。寧王のスパイが潜入している可能性もあるため、祭りを盛大に開催することで油断を誘う狙いもあった。東慶節は河東の将兵の勇猛さを称える祭りで、街は正月のような賑わいに包まれる。人々は新衣を纏い、花飾りを付け、飲食を楽しみ、夜には提灯が灯されて十里の通りが昼のように輝いた。
その光景の中、何惟芳蒋長揚は手をつなぎ、穏やかな時間を過ごす。戦乱と陰謀の中で、久々に訪れた平穏と幸福を噛みしめながら、二人は未来への希望を胸に歩みを進める。

しかし、遠く長安では寧王蒋長揚の河東入りを知り、先手を打つべく聖人に河東討伐の勅命を下させる。蒋長揚を「乱臣賊子」として捕らえるため、寧王は動き出す。だがその時、何惟芳の支援により河東の兵力はかつてないほど強化されていた。兵強馬壮の態勢の中、于鐸と蒋長揚は「復讐の時が来た」と確信する。

第55話あらすじ

第23集「勅命の光、乱世を裂く 〜最後の戦いと旅立ち〜」

河東の地に到着した何惟芳一行は、埠頭に降り立った途端、財布を盗まれるという騒動に巻き込まれる。だが、それは杜県令が差し向けた刺客による罠だった。何惟芳は冷静に状況を見抜き、薬草の粉を使って敵の目を眩ませ、傘工房へと逃げ込む。そこで彼女は巧みに敵を撃退するが、突如現れた人物に肩を抱かれ、反射的に刀を振るう。その刃を受け止めたのは、死んだはずの蒋長揚だった。

信じられない思いで彼を見つめる何惟芳に、蒋長揚は軽口を叩きながら微笑む。「会った途端に夫を殺そうとは」――その言葉に、何惟芳は涙を流しながら彼の胸に顔を埋める。実は、寧王蒋長揚を殺すふりをして半寸ずらして斬り、彼を生かして情報を引き出そうとしていた。蒋長揚は「数千の親信がいる」と偽り、実際には訓練された伝書鳩を使って暗衛に生存を知らせていた。

聖人はその事実を知り、寧王を宮中に招き入れる口実を作って蒋長揚を救出。蒋長揚は療養の後、何惟芳が河東に来たことを知り、すぐに彼女を探しに向かう。生死を分けた再会に、二人は深く抱き合い、口づけを交わす。大福小春蒋長揚の生存を知って歓喜するが、穿魚は罪悪感に苛まれる。芳園で射雁が戦死した一方、自分は何惟芳を守りきれなかったからだ。

蒋長揚は「命を落とさなければ兄弟ではないということはない」と穿魚を励まし、何惟芳も「過去のことはもう終わった」と彼を支える。彼らが命を懸けて救ってくれたからこそ、今の自分がある――そう語る彼女の言葉に、穿魚は涙をこらえながら頷く。しかも穿魚大福との婚約者でもあり、これからは家族として共に歩むのだ。

河東では、毎年恒例の東慶節が中止される予定だったが、蒋長揚は「今こそ士気を高めるべき」と提案。寧王のスパイが潜入している可能性もあるため、祭りを盛大に開催することで油断を誘う狙いもあった。東慶節は河東の将兵の勇猛さを称える祭りで、街は正月のような賑わいに包まれる。人々は新衣を纏い、花飾りを付け、飲食を楽しみ、夜には提灯が灯されて十里の通りが昼のように輝いた。
その光景の中、何惟芳蒋長揚は手をつなぎ、穏やかな時間を過ごす。戦乱と陰謀の中で、久々に訪れた平穏と幸福を噛みしめながら、二人は未来への希望を胸に歩みを進める。

しかし、遠く長安では寧王蒋長揚の河東入りを知り、先手を打つべく聖人に河東討伐の勅命を下させる。蒋長揚を「乱臣賊子」として捕らえるため、寧王は動き出す。だがその時、何惟芳の支援により河東の兵力はかつてないほど強化されていた。兵強馬壮の態勢の中、于鐸と蒋長揚は「復讐の時が来た」と確信する。

第56話(最終回)あらすじ

第23集「芳園の灯、旅立ちの影絵 〜別れと再生の章〜」

河東の戦いが終わり、世はようやく静けさを取り戻しつつあった。何惟芳は周囲の人々が忙しそうに、しかもどこか秘密めいた様子で動いているのを見て、蒋長揚に思わず愚痴をこぼす。だが、大福に尋ねると、いとこの李荇小春を追いかけ回しているという答えが返ってくる。何惟芳は半信半疑だった。小春は診療に没頭するばかりで、恋愛に心を動かす様子など見たことがなかったからだ。

一方、寧王は牢獄に投獄されてもなお皇位への野心を捨てきれず、劉暢は庶民としての生活を余儀なくされていた。李幼貞は短刀を握りしめながらも、劉暢を殺すことができず、彼の破滅を目の当たりにして胸を痛める。劉暢は「恨むのは寧王だ。あの男が俺の足を折り、人間としての骨格も折った」と語り、李幼貞の顔を両手で包み込み、「庶民として一生を共にしよう」と誓う。

そして、ついに幕が上がる。皆が心を込めて準備していたのは、何惟芳の誕生日祝いだった。彼女はこの機会を利用して、皆への感謝と未練を込めた想いを影絵芝居で表現。出会い、親しみ、愛し合った日々を丹念に描き、忘れがたい思い出を呼び起こす。皆は、何惟芳蒋長揚が南下して商売を始める計画を知っていた。名残惜しさはあれど、彼女は一箇所に留まる器ではない。だからこそ、皆は彼女に安心して旅立つよう告げ、芳園を守ることを誓う。

夜、何惟芳は新しく取得した戸籍を取り出し、蒋長揚を「蒋大山」と改名。彼は巡按御史として密かに聖人の命を受け、腐敗官吏の粛清を担う任務を帯びていた。蒋長揚もまた、何惟芳にサプライズを用意していた。かつて二人の恋が始まった蒋邸の裏庭が、聖人の命で修復され、何惟芳に贈られたのだった。二人は「悪徳商人」「汚職官吏」とからかい合いながらも、言葉の端々に溺愛と幸福がにじむ。

劉暢李幼貞は街を散策し、書画を売る人を見て「これで生計を立てよう」と夢を語る。だがその時、かつて彼に利用された受験生が現れ、狂気のまま劉暢を刺殺。李幼貞は目の前で劉暢が倒れるのを見て生きる意味を失い、死を選ぼうとする。首を吊ろうとした瞬間、一人の尼僧が彼女を救い、李幼貞は俗世への未練を断ち切って庵に入り、出家する。

南下の旅を続ける何惟芳蒋長揚は、道中で診療所を開き、商売をしながら貧しい人々を救済。蒋長揚は変装して密かに視察を行い、聖人のために腐敗官吏を調査し、粛清を進めていた。時は流れ、年越しの時期が訪れる。淑妃聖人に、蒋長揚牡丹を呼び戻して新年を祝うよう進言。芳園には牡丹から送られた絵が届き、彼女と蒋長揚が今も添い遂げ、世を救い国に報いる行いを続けていることが伝えられる。

「北の芳華はついに落ち着き、錦繍の国色は絵の中へ」――
それは、激動の時代を生き抜いた者たちが、静かに新たな章へと歩み出す姿だった。

国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~ 全話あらすじ キャスト・相関図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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