2024年 全40話 / チャンネル銀河全40話 / BS12全43話 / U-NEXT全60話
原題:墨雨云间
※オリジナルの全40話VERのあらすじとなります。
全40話版5・6話 ➡ 全60話7・8・9話
目次
第5話あらすじ「死者、再び立つ――及笄礼、運命を覆す逆転の一日」
密輸塩事件の核心へと迫る蕭蘅は、急ぎ配下を貞女堂へ差し向ける。その傍らには、静かに歩を合わせる“姜梨”――薛芳菲の姿があった。
果たして、秦公子は貞女堂の裏庭に潜んでいた。ついに人質事件と密輸の糸が一本につながり、蕭蘅は彼を拘束する。
その場で薛芳菲は、母の形見である玉佩の返却を要求し、蕭蘅はそれに応じる。しかし彼は、秦公子との“不義”をほのめかす言葉を放ち、無意識のうちに薛芳菲の尊厳を踏みにじってしまう。
目を赤くして背を向ける彼女の姿に、蕭蘅は初めて気づく。
この女は、見せかけの強さではなく、魂の底から貞節を重んじる存在なのだと。
やがて、姜家では及笄礼の準備が佳境を迎える。
姜若瑶は琴の弦を断ち切り、自らの“主権”を誇示するかのように宝飾を並べ立てる。
それを見守る季淑然は、表向きは安堵しながらも、密かに別の策を巡らせていた。
――薛芳菲を、式に出させない。
そのために彼女は、スープに毒を盛るという卑劣な手段に出る。
だが薛芳菲はすでに察しており、口にするふりだけで難を逃れていた。
翌朝、誰かの手で“眠らされ”、目覚めた時にはすでに正午。
及笄礼はすでに始まろうとしており、門前には屈強な男たちが立ちはだかる。
それは、彼女を閉じ込め、歴史から消し去るための“最後の檻”だった。
その時――
赤い衣に身を包んだ蕭蘅が、姜家の門前に姿を現す。
彼は状況の異変に気づきながらも、あえて介入せず、薛芳菲が自らの力で脱出できるかを見届けようとする。
そして、式は姜若瑶のために華やかに執り行われ、花火の準備が進む。
誰もが彼女の栄華を讃える、その刹那――
不発弾のように花火が止まり、桃の花びらが宙を舞う中、静かに現れた一人の女性。
――薛芳菲。
“死んだはずの女”の登場に、場は凍りつく。
沈玉容は蒼白となり、沈家の母娘は恐怖に震える。
だが薛芳菲は、彼らに一瞥もくれず、堂々と歩みを進める。
柳姨娘は機転を利かせ、薛芳菲に及衿の儀を施す。
その瞬間、季淑然は主役の座を追われ、薛芳菲は“姜梨”としてのすべてを取り戻す。
光は、完全に彼女のものとなった。
背後では、姜若瑶が憎しみのあまり薛芳菲に手をかけようとするが、気力尽きて倒れ込む。
花火が夜空を染め上げる中、それはまるで、天にいる姜梨の魂が彼女を守っているかのようだった。
式の後、周彦邦は婚約の話を持ち出すが、薛芳菲は冷淡に受け流す。
沈玉容の母は、彼女がかつての嫁ではないかと疑うが、沈玉容は「彼女は姜梨だ」と断言する。
その言葉を聞いた薛芳菲は、胸に込み上げる涙を必死に押し殺す。
すべてが終わり、夜の気配が落ち着いた頃、再び蕭蘅が彼女の前に現れる。
姜景睿との内応、外部の協力、城壁越え――。
彼女の脱出劇のすべてを見抜いた蕭蘅は、薛芳菲の力量に、心からの敬意を抱かずにはいられなかった。
死を越え、名を変え、すべてを取り戻した女。
その復讐の歩みは、もはや誰にも止められない。
第6話あらすじ「仮面の微笑み――策士・芳菲、沈黙の逆転」
及笄礼の熱狂が冷めやらぬ中、姜家の奥深くで、次なる“戦”はすでに始まっていた。
目覚めた姜若瑶を襲ったのは、全身を焼くような激しい痒み。
侍女はそれを、薛芳菲から贈られた耳飾りのせいだと告げる。
一夜にして、“毒心の女”に仕立て上げられた芳菲は、しかし騒がず、涙も見せず、父の前に静かに膝を折った。
「私に、治させてください」
それは弁明ではなく、反撃の狼煙だった。
室内から人を退けた芳菲は、若瑶の症状を丁寧に診察しながら、すべてが“仕組まれたもの”であることを見抜いていた。
香巧が「自分の目で芳菲が香料を仕込んだ」と偽証し、耳飾りはすり替えられていた。
だが芳菲はすでに、桐児に尾行させ、香巧が証拠を入れ替える現場を押さえていたのだ。
追い詰められ、言葉を失う姜若瑶に、芳菲は静かに言い放つ。
「私は、奪うために戻ってきたのではない。
――“私のもの”を取り戻すために、戻ってきただけ」
季淑然の煽動も空しく、若瑶の症状は“芳菲のおかげで回復した”という形で収束する。
祖母は真相を知り、芳菲の侍女・香巧と芸双を捕らえ、庭先に引きずり出した。
それは、姜家における“芳菲の正当性”を示す静かな裁きでもあった。
だが季淑然の怒りは、ここからが本番だった。
彼女は、芳菲を姜家から追い出すための“新たな刃”――結婚話を持ち出す。
「貞女堂育ちの娘には、早い縁談こそ幸い」
そう言い募り、趙家の公子・趙斉との見合いを強行する。
しかし芳菲は、彼の虚栄と本性を瞬時に見抜き、冷ややかに婚約を拒否。
逆に趙斉の“外の女”の存在を突き、彼の自尊心を一刀両断する。
その夜、桐児は囁く。
「奥様は、まだ諦めていません……」
芳菲は悟る。
この家にいる限り、攻撃は止まらない。
ならば――自分から“外”へ出るしかない、と。
一方、蕭蘅は密輸塩事件の糸を追って秦家を急襲するが、そこに待っていたのは、すでに命を絶った秦父の亡骸と、自白状だけだった。
真相は闇に沈み、彼はやむなく陛下への報告を選ぶ。
同じ頃、沈玉容は“女子教育推進”を掲げ、宮廷で重用される存在となっていた。
婉寧公主の前で、彼は丁寧な微笑を崩さずにいるが、その裏では、かつて捨てた“妻”が、姜家で再び輝き始めていることを、まだ知らない。
復讐の歯車は、静かに、しかし確実に噛み合い始めていた。
第5話・6話 感想 (7・8・9話感想 ※60話VER)
名門姜家の嫡出女子なのに貞女堂に閉じ込められ教育を受けていない姜梨に、地元一の才女・薛芳菲がなりすます。今後公的な立場を得て、薛芳菲本来の才能が皆に知られたら面倒だし危険ですね。
大切な母の遺品を取り戻すため、蕭蘅と交渉して彼が欲しがる塩密売人の証拠の件を推理し教えた姜梨。彼に女性の名誉を傷つける重大さを訴えた場面が格好良かった!蕭蘅は叱られたのに決定的に心を奪われましたね、珍しいボスの反応を見てそれと察した無骨な手下の2人の反応が面白かった。
季淑然の娘・姜若瑤の成人式当日、薛芳菲と桐児がカメ好きな従兄・姜景睿の助けで式に参加、主役の座を奪ったのは痛快でした!公に「姜梨」の存在が認められ、姜梨の幻が微笑んで成仏したシーンが美しく、印象的です。祖母や姜景睿、蕭蘅?は味方にできましたが、季淑然たちの対抗心が本気になりそうで心配です。
全40話版7・8話 ➡ 全60話10・11・12話
第7話あらすじ「偽りの死、真実の影――芳菲、学び舎へ」
狂気と美を併せ持つ女――婉寧公主。
その気まぐれは、皇帝すら意のままに操るほどの威力を持ち、沈玉容でさえ、彼女の前では跪くしかなかった。
国の根幹を成す科挙制度に、前代未聞の“男女ペア制”を導入するという提案。
それは遊戯のようでありながら、実は権力の新たな配置を意味していた。
沈玉容は理不尽さを感じながらも、婉寧公主の圧力に屈し、制度改変を後押しするしかなかった。
やがてその噂は姜家にも届く。
明義堂と国子監が合同で行う“男女協力試験”。
史上初の試みと知った姜景睿が相方を探していると、芳菲は迷いなく名乗りを上げた。
「私と組ませてください」
笑いながらも姜景睿は、彼女が学堂に通ったことすらないことを思い出す。
だが芳菲は、すでに別の道を描いていた。
祖母のもとを訪れた芳菲は、良い侍女を選んでくれた礼を口実に、明義堂で学ぶ許しを請う。
祖母は快く承諾し、さらに自ら姜父の元へ赴き、孫娘の入学を取り計らった。
それを阻もうとする季淑然は、沈玉容を“試験官”として招くという策に出る。
多額の金を渡し、表向きは「姜梨を通してほしい」と頼みながら、実は彼女への嫌悪感を植え付けるためだった。
だが――
芳菲の前に現れた沈玉容は、彼女の姿を見た瞬間、言葉を失う。
懐かしい筆跡。
忘れられぬ佇まい。
彼は、目の前の姜梨が、かつて自らが手にかけた妻・薛芳菲であることを悟る。
それでも、彼女は何事もなかったかのように振る舞い、「青呈山へ行ったことは?」と問いかけることで、かつての罪を静かに突き刺した。
沈玉容は震える心のまま、姜父にこう告げる。
「彼女は、明義堂に入る資格がある」
その夜、雷雨に怯えながら、沈玉容は青呈山へ向かう。
そこには――確かに“芳菲の遺体”と、自分の笛が残されていた。
これでようやく、彼は“彼女は死んだ”と信じた。
だがそれこそが、芳菲の用意した“偽りの終幕”だった。
やがて芳菲は、学び舎へと足を踏み入れる。
姜若瑶と姜玉娥に馬車を拒まれ、屈辱の中で立ち尽くす芳菲を救ったのは姜景睿だった。
貞女堂出身というだけで向けられる冷たい視線。
侮蔑、好奇、敵意――
その全てを受け止めながら、芳菲は堂々と席に着く。
やがて授業が始まり、沈玉容は彼女を直視できず、周彦邦の視線は、思わず芳菲へと引き寄せられる。
そして、外では彼女を侮辱した者が、謎の少年・柳絮に殴り倒される。
芳菲は、学堂という新たな戦場に足を踏み入れた。
そこは知と権力、そして“過去と現在”が交錯する、復讐第二幕の舞台だった。
第8話あらすじ「知と野心の結盟――芳菲、三人の盟約」
明義堂の静かな回廊に、新たな火種が投げ込まれた。
それは学問ではなく、名家同士の誇りと権力がぶつかり合う“無言の戦”だった。
蕭蘅は、あえて李家の二人の公子の隣に腰を下ろす。
彼の官位は彼らよりも高く、席を譲らざるを得ないという“無言の屈服”を強いる形となった。
その直後、楼上で葉家の次男・葉世傑が、孟姑娘という女に言いがかりをつけられている場面を目にする。
そこへ駆け込んだのが薛芳菲だった。
一目で“絵が偽物である”と見抜き、どこがどう違うのか、淡々と論理で指摘する。
孟姑娘は反論しようとするが、芳菲の一言で言葉を失う。
だがこの行動は、彼女に称賛ではなく“警戒”を呼び寄せた。
姜景睿は忠告する。
「これからは、こういう争いに首を突っ込むな」と。
その直後、蕭蘅は芳菲を上階へ呼び出す。
彼女を「阿狸」と呼び、正体を見抜いていることをほのめかす蕭蘅。
さらに沈玉容が今年の試験官であることを持ち出し、「目の前にいる者さえ、最後まで味方とは限らない」と意味深な言葉を投げかける。
芳菲は恐れなかったが、「いずれ我々は、同じ結末を迎える」という一言に、心を乱され、その場を後にした。
受け取った菓子を地面に捨てたのは、彼女なりの“拒絶の意志”だった。
しかしこの一件は、すぐさま姜家にも波及する。
季淑然は老夫人に報告し、芳菲は厳しく叱責される。
だが芳菲は、偽の絵を見抜いた理由を冷静に説明し、姜若瑶と姜玉娥の虚偽を打ち破る。
姜景睿の証言、さらに「蕭蘅が彼女を賞賛していた」という一言が決定打となり、祖母はそれ以上の追及をやめる。
芳菲は、もはや“誰にでも踏みにじられる存在”ではなかった。
やがて、葉世傑の元へ李家の長公子・李廉が接触する。
官途を保証する代わりに“味方につける”という露骨な取引。
その裏にある意図を、芳菲はすでに見抜いていた。
彼女は葉世傑の元を訪れ、十三年前、季淑然の讒言によって引き裂かれた真実を語る。
姜梨が葉家に冷淡だったのは、悪意ある嘘によるものだったと。
さらに、孟姑娘が李廉の手下であることを告げると、葉世傑はついに心を開き、芳菲の側に立つことを決意する。
柳絮もまた、芳菲とのチーム結成を承諾。
姜景睿、柳絮、葉世傑――
三人の若き才が、芳菲を中心に結集した。
しかし彼らの結盟は、すぐに敵意を集める。
孟姑娘は葉世傑に人前での謝罪を要求。
だが葉世傑は宣言する。
「次の試験で、必ず勝つ。
もし負ければ、私が跪こう。
だが勝てば――お前が、芳菲に跪け」
李廉も現れ、「もし薛芳菲が負けたら、貞女堂へ戻す」と条件を突きつける。
芳菲は、微笑を浮かべてそれを受け入れた。
讐と再生の物語は、今、“学問”という名の戦場で、静かに火花を散らし始める。
第7話・8話 感想 (10・11・12話感想 ※60話VER)
良家の子女が通う明義堂に「姜梨」を通わせたくない季淑然。彼女が「姜梨」の能力を確認するために選んだのは、沈玉容でした。「姜梨」=薛芳菲が語る、生き埋めの話と貞女堂の話を融合した話に恐怖を煽られて、沈玉容は恐ろしかったでしょうね。薛芳菲の遺体を掘り返し、薛芳菲は死んだと確信した?恐怖のせいで余裕がなく、2人が同一人物とは考えられないのか、かなり追い詰められた表情でしたね。
婉寧長公主は、国子監と明義堂の男女4人で組を作り歳試で競わせ、皇帝の意志に反して彼らに派閥を作らせる。その悪だくみを蕭蘅は見抜きました、どちらも怖い。
姜景睿は能天気なのに桐児並の事情通ですね。「姜梨」は、歳試で主席になり皇帝に会うために、姜景睿の他に母方のいとこで秀才の葉世傑、武芸者の柳絮と組むことにします。柳絮は少々やんちゃですが、率直で愛らしい女性だと思います。
墨雨雲間~美しき復讐~ 9話・10話・11話・12話 あらすじと感想
墨雨雲間~美しき復讐~ 全話あらすじと感想 キャスト・相関図
















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