河神2 5話・6話・7話・8話 あらすじと感想

河神 1&2

河神Ⅱ 2020年 全24話 (BS11では全22話で放送)

dim-sumさん

第5話 あらすじと感想

第5話 「2つの密会」

丁卯は肖蘭蘭のいとこ・范君尭(ファン・ジュンヤオ)と共に化学実験を行い、顧唯良事件の発火原因を突き止めるが、薬品の強臭に疑問が残る。郭得友と丁卯は顧唯良の自宅で王美仁に話を聞き、顧唯良が使用していた薬瓶を手に入れる。また、郭得友はゴミ箱の紙くずを持ち帰り、范君尭に検証を頼む。その後、丁卯は写真館での密会から別件の密会場所へと向かう。

出典:BS12 河神Ⅱ-Tianjin Mystic-

事件を調べるため新婦で元女優の王を訪ねた得友と丁。そこから持ち帰った薬瓶と紙くずを調べた范は、薬の中にリンが含まれていること、紙くずは薬品に浸せば文字が浮き出ることを教えます。

丁は写真館で肖蘭蘭に会ってから主治医の戎と会い、治療に使う「銀鈴封」で事件の謎を解きたいと頼みます。しかし戎医師の術でも謎は解けず、今持っているのは事件解決の糸口ではないのでは?と言われてしまいました。

そんな中、警察では副隊長が王を殺人容疑で逮捕します。付隊長は河神の得友と王を面会させたいと頼みますが、副隊長は認めません。そこで得友と顧家に行き、得友が金庫と小箱を見つけます。現れた副隊長は金庫を取り上げ、得友は小箱に入っていた鍵を取り出し隠します。

天津の水を浄化するため河川工事をする丁は、設計技師から浄水効果を上げるには女学校か得友たちが住む龍王廟を水没させなくてはならないと聞き、商会の魚四に得友たちの新居を用意させました。

得友は、顧家から持ち出したのが幼なじみの顧影が足首に付けている鎖の鍵だと悩んでいます。そこへ老師が現れ、酒を飲めば何も考えずに済むと意味ありげに言われます。

丁が肖蘭蘭には内緒で戎医師と会ったことを、蘭蘭に知られてしまいました。真実が何より大切と考えている蘭蘭は、隠し事をされて怒ったと思いますよ~。その上戎医師は魅力的な女性で、個室で丁と2人きりでした、大丈夫でしょうか。そして反発を経て今は相棒となった得友と丁が、河川工事をきっかけに分裂しそう。顧影の実父の件が解れば秘密にしておけないだろうし、協力してきた4人がバラバラになりそうですね。戎医師が使う術で丁が見た幻覚は、現場が和室?だっただけにこちらまで夢に見そう、くらくらしました。

第6話 あらすじと感想

第6話「相いれない同志」

丁卯から龍王廟の立ち退きの話を聞いた郭得友は怒り、激しく反発する。都督・敖旦は郭得友と丁卯が顧唯良事件の捜査をしているとの報告を受け、天津警察の副隊長・鄭思勉(ジョン・スーミエン)に2人を見張るよう命じる。顧影の出生の謎に悶々とする郭得友。そんな中、調査員を脅すために川に入った水死処理隊員は、丁卯が設置した照明で目をやられてしまう。

出典:BS12 河神Ⅱ-Tianjin Mystic-

丁の立ち退き依頼に、老師も家族同然の自分達に対して薄情だと嘆き、得友は丁が用意した新居の鍵を投げつけて怒りました。

副隊長は、顧家の金庫には白紙だけだったと都督に告げ、更に民の都督に対する不満をそらすため王を逮捕したが、捜査は続けていると報告。都督は丁と得友には飴とムチを上手く使えと話しました。

得友は顧影に結婚から逃げてきて済まないと謝り、顧影は上機嫌で酔いつぶれます。顧影を家に送り足首の鎖を開こうとした得友に、顧影の養母は死んだ顧唯良が実の父だと伝えるのか?と問いかけ得友は何もせず帰って行きます。

丁が化学に詳しい范から聞いて使った「キセノン」の灯で、得友の兄弟分は目が見えなり、助けに入った得友は顧唯良の鍵を紛失。兄弟分たちは丁のせいだと訴えました。

顧影の話しからヒントをもらい、顧唯良の皮膚炎がアレルギー反応だと考えた得友。丁と王が寝具を買った店へ出掛け、注文した刺繍糸に普段は使わない染料を使っていたと知ります。

丁と得友は、捜査の結果顧唯良は「不幸な偶然」が重なった事故死と結論づけ、都督と付隊長たちに報告します。丁は肖前秘書長に相談しますが、これ以上探るなと言われました。

顧影は釈放された王を訪ね、得友が事件に拘る理由を知りたいと訴えると、王は顧唯良が顧影の実の父かもしれない、と伝えます。

都督は副隊長にとっても恐ろしいのだと、報告する時の震えや表情から感じました。確かに変な詩?を歌うけど言葉は少なく、滅多に笑わないし不気味です。顧唯良事件は、染料が偶然皮膚病になりその薬に偶然リンが入っていて、暗い室内で撮影するため借りた照明が偶然強すぎて皮膚に残ったリンが発火し死亡と結論が出ますが、偶然すぎで不自然です。よく使う染料が在庫切れだったり、発火した後顧が動かなかった理由も解明できず、蘭蘭パパは探るなと言うし背後には深い闇があるみたい。顧影の父問題も謎のまま…。

第7話 あらすじと感想

第7話「謎の少女」

街なかでさまよう負傷した少女。入院するものの、記者として会いに来た肖蘭蘭の目の前で飛び降り自殺を図る。郭得友は王美仁の元から持ち去った「火牛図」を夜市の万宝楼で見せ、情報を得る。一方、顧影と肖蘭蘭は自殺した少女と顧唯良に関連性を見つける。そして、肖蘭蘭は少女の身元を調べるために、啓智女子学校を訪れる。

出典:BS12 河神Ⅱ-Tianjin Mystic-

蘭蘭は付隊長から少女の身元調べに協力して欲しいと言われ病院を尋ねます。しかし少女は逃げ出し窓から転落。即死したと思った少女は突如立ち上がって歩き、隊長と蘭蘭は驚きました。

得友と顧影は、外交官・顧唯良が亡くなり未亡人になった王美仁を尋ねますが、顧唯良と顧影の繋がりを示すものは知らないと言われます。王宅から得友が持ち出した「火牛図」が自分の父親を探す手がかりだと考えた顧影は、得友とケンカになり絵を破いてしまいます。

顧影は蘭蘭が見ていた少女の刺青が、「火牛図」に似ていると言い出しました。絵具を分析した范君尭は、顔料に動物性の毒が含まれていて、その作用が顧唯良と少女が亡くなった状況に似ていると説明しました。

女学校を取材して少女の秘密を探ろうとした蘭蘭が失敗したと知り、顧影は自分が潜入すると言い、蘭蘭はそれなら自分に従ってと言い顧影も応じます。

市長と司令官が丁と殺人事件の関連を指摘したため、都督は河川工事の中断を命令。丁は飛び降りた少女を検死し、歩けたはずはないと断言。得友は一生門の崔や顧唯良が亡くなった時と似ている、と言い出します。直後丁は幻覚を見てメスが持てなくなり、心配した得友が夜中に訪ねると丁は戎医師から「銀鈴封」の治療中で、部屋に入った得友は幻覚を見ました。

得友は、顧影を危険な目に遭わせたくない、と顧唯良事件の捜査に関わらせたくないんですね。でもいくら怒っても結婚を止めるとは、ちょっと言い過ぎでは?蘭蘭も素直じゃなくて、戎医師と丁が和食屋で密会していた事をまだ引きずっています。范が言う毒のことも丁に聞けばすぐ顧唯良事件との関連が解るのに、自分で調べるのは危険だと思うなあ。

この「火牛図」は、顧唯良の披露宴で司令官が祝いに用意し、直前にすり替えられた絵で、「火牛仙」と言われた名手が描いた絶筆。ならば顧唯良の死には大きな仕掛けがありそうです。

第8話 あらすじと感想

第8話「危険な遊戯」

銀鈴封の術にかかった郭得友は、郭淳に目覚めさせられるものの、タバコの技を失ってしまう。郭得友はその封印を解くために医師・戎傲霜(ロン・アオシュアン)を訪ねるが、自己の問題だとかわされる。そんな中、命の危険がある”遊戯”への招待状が破れてしまい、丁卯は強制参加を余儀なくされる。暗号に従い夜市を訪れた郭得友と丁卯は、新たな招待状を手に入れ…。

出典:BS12 河神Ⅱ-Tianjin Mystic-

得友は、戎医師からタバコの術の仕組みを説明され、得友が受けた「銀鈴封」の影響は治療中の丁を守るためで、治療が終われば自然に解けると言われます。納得できない得友は丁を訪ね、遊戯の暗号を解読。結果手に入れた招待状はごく普通の「慈善パーティー」のもので、丁は自分一人で行くと言います。

顧影を女学校に潜入させたい蘭蘭と范君尭は、顧影を「喬娟」という華僑の令嬢に仕立て上げて同じパーティーに参加していました。蘭蘭と丁は互いに参加の理由を聞き腹の探り合いをし、一方喬娟こと顧影は、范のサポートで女学校の校長に接近し完璧なテーブルマナーと会話、ピアノ演奏まで披露しました。

丁が夜市で手に入れた招待状を持ちバーテンダーの様子を見ていると、得友が現れました。3つの時計が全て変、これが「盗まれた時間」の謎を解くカギだと思いついた2人。カクテルの番号が答えだと気付いた丁と得友は、蘭蘭にも飲ませながら考え続けました。法則に気付いた丁が「11」と答えると、バーテンダーが「11」と書かれた鍵を渡してきます。

天津で一番の女学校に潜入するため、令嬢に成りすますことになった顧影。いつものだらしない?感じは全くなく海外育ちの令嬢になりきって、校長もすっかり騙されました。顧影も凄いけど、音符が読めない顧影のために音階を十二支に変換して楽譜を書き換える蘭蘭も天才的。2人とも才能あるなあと感心しました。校長が帰ってから爆食する顧影も可愛かった。

それにしても漕運商会と天津市民の暮らしが掛かっているとは言え、素直になって酔いつぶれた蘭蘭を放り出して謎の部屋へ向かう丁は酷い。せめて范に一声掛けるとか車に乗せて帰すくらいして欲しかったなあ…。范が怒るのも無理ないです。

丁が完全に信頼し、得友でさえ惑わされそうな戎医師の色気と、蘭蘭や顧影の可愛らしく爽やかな感じの対比が鮮やかで面白く思いました。

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