四方館 2024年 全37話 原題:四方馆
目次
第1話 あらすじ:元莫と阿術、初対面でバトル
東方の古代王国・大雍は、異民族に囲まれながらも繁栄を極め、四方の民が憧れる地として君臨していた。外交と商人管理を担う特別機関「四方館」では、外部雇用者・元莫が通行証の押印業務を請け負っていた。
ある日、焉楽の商人・庫迪勒による武器密輸が発覚し、新任職員・王昆吾が追跡を開始。山神廟で元莫と阿術の協力により捕縛に成功するも、王昆吾は誤解から京兆府に連行されてしまう。事件はやがて外交問題へと発展し、四方館館主・于得水は鴻臚寺少卿・安遠道の圧力を受け、三日以内の武器奪還を命じる。
一方、元莫は阿術に脅され、大雍の戸籍取得を手助けすることに。陰謀と誤解が交錯する中、物語は予測不能な展開へと進んでいく。
第2話 あらすじ:阿術、元莫の婢女となる
軍械事件の調査を巡り、元莫と王昆吾は阿術の戸籍取得を賭けて推理勝負を開始。元莫は密輸犯・庫迪勒の潜伏先を突き止め、南山の地図から刺客の標的が侍郎・譚林であることを発見する。二人は協力して襲撃阻止を試みるが、尉遅華の失策で現場は混乱。阿術は元莫を庇って負傷し、元莫は彼女を自宅で看病する。
一方、王昆吾は刺客の遺体から「無面人」関連の証拠を発見し、過去の記憶が蘇る。譚侍郎救出で名声を得た王昆吾は、東院の安修義と対立を深める。賭けに勝った元莫は、阿術が誤って婢女登録されたことで板挟みに。やがて館主と安少卿の回想から、元莫が非業の死を遂げた四方使・元漢景の息子であるという衝撃の事実が明かされる。物語は新たな局面へ。
3話 あらすじ 元莫、悲惨な“試薬モルモット”にされる
元莫は阿術に婢女登録の事実を伝えるべきか悩むが、阿術は大雍の文字が読めず、むしろ「大雍人」になれたことに歓喜する。
一方、四方館では西院の地位向上を目指し、元莫と王昆吾が接待任務獲得に奔走。尉遅華の人脈により、大都督・窦淳の歓迎宴を担当することに。宴では部下・曹霍が「返魂香」を献上するが、突如錯乱し窦淳を襲撃。窦淳は自らの手で曹霍を斬り、宴は惨劇へと変貌する。捜査に乗り出した元莫たちは、曹霍が「龍鱗草」の毒と返魂香の影響で発狂したことを突き止める。薬効検証のため元莫が実験台となるはずが、王昆吾が誤って服用し、毒に侵されてしまう。事件は西院の命運を左右する重大局面へと発展していく。
4話 あらすじ 元莫と阿術、稼げる相棒に変身
王昆吾の解毒が間に合い、元莫は危機を脱するも、事件は新たな局面へ。捜査の中で、標的が大都督・窦淳であることが判明し、舞姫・花小娘の関与が疑われる。だが東院の介入により調査は難航し、翌朝には窦淳が邸宅内で死亡。王昆吾と安修義の対立が激化し、館主・于得水は捜査中止を命じる。譚林の助言で「無面人」の存在が浮上し、元莫と阿術は京兆府で手がかりを提供。尉遅華は元莫の動機に疑念を抱くが、王昆吾の説得で協力を受け入れる。元莫は暗道の存在を突き止め、現地調査の末、真犯人を暴く。その事件は、かつての未解決事件「韋雲起の死」へとつながっていく。陰謀の連鎖が、今、動き出す。
5話 あらすじ 元莫、黒幕の真犯人を突き止める
事件の核心がついに明らかに。江伍と花小娘は、かつて冤罪で命を落とした韋雲起の被害者であり、復讐のために動いていたことが判明する。元莫と王昆吾は調査を進める中で、侍郎・譚林の関与を突き止め、彼自身が韋雲起の友人であり、密書を送っていた復讐計画の一員だったことを知る。譚林は《安平律》の威厳を守るため、自ら罪を認めて自首し、朝廷に再審を求める。彼の行動は民衆に正義の希望をもたらし、《安平律》の公正さが広く認知される契機となる。
その後、館主・于得水は元莫に四方館への正式加入を勧めるが、元莫はそれを拒否。そして、暗殺事件の黒幕「無面人」の首領・白衣客がついに姿を現し、新たな陰謀が動き出す。物語は次なる波乱へ。
6話 あらすじ 阿術が騒動を起こし、元莫がとばっちりを受ける
元莫と阿術の同居生活は、思わぬ波乱に満ちていた。阿術が偽の化粧品を販売したことで、戸籍上の責任者である元莫が濡れ衣を着せられ投獄されてしまう。謝金も没収され、窮地に立たされた元莫を救うべく、四方館館主・于得水らは「醉仙楼」で会談を開き、彼の正式採用を決定。罪を免除される元莫だが、自由を失った生活に馴染めず、阿術との距離が広がっていく。阿術は元莫のために部屋を改装するも、彼の本音に失望し、家を出る決意を固める。残された元莫は、壁に描かれた花火を見つめながら、阿術の存在の大きさに気づく。やがて彼は西院の小吏として新生活を始め、尉遅華も老于の説得で西院に加わる。物語は新たな局面へと進み出す。
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