国色芳華~牡丹の花咲く都で~

国色芳華~牡丹の花咲く都で~

国色芳華~牡丹の花咲く都で~ 49話・50話・51話・52話 あらすじ

国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~2025年 全56話 原題:国色芳华 / 國色芳華 前半32話  / 锦绣芳华 後半24話

第49話あらすじ

第17集 「花舟に灯る誓い 〜別離と再会の果てに〜」

蒋長揚の心の奥に秘められた想いを知った牡丹は、彼こそが自分の運命の人だと確信する。しかし蒋長揚は、自らの反乱が牡丹に災いをもたらすことを恐れ、彼女との距離を保とうとする。彼は妾の離縁状を送り、静かに郊外へと姿を消す。そこでは陸侍郎一家を密かに祀り、その犠牲を決して無駄にしないと誓いを立てる。そして穿魚に命じ、忠義を尽くす兄弟たちの家族の生活を守るよう手配する。

何惟芳が蒋邸を訪れると、そこはすでに空っぽだった。残されていた一足の靴に付着した赤い土から、彼女は蒋長揚が南山の麓に向かったことを察する。南山では、蒋長揚が仲間たちと緊張感の中で訓練を重ねていた。そこへ現れたのは、乞食に扮した何惟芳。彼女は何度も「運命を共にする」と訴えるが、蒋長揚は心を動かさない。彼は「賭けには負けられない」と語る。自分が命を落とせば、牡丹が未亡人となる。その悲しみを彼女に背負わせたくない――それが蒋長揚の本心だった。

牡丹は彼の決意を理解し、これ以上言葉を重ねることは無意味だと悟る。そして、自らの安否を案じさせないため、長安を去ると約束。蒋長揚が修復した玉簪を見つけると、それを二つに折って元に戻し、静かに彼の元を去る。

長安に戻った牡丹は、離縁状に署名捺印し、すぐに花舟巡展の準備に取りかかる。これは花満築と悟庸堂にとって一大イベントであり、店主として気を抜くわけにはいかない。穿魚は蒋長揚に、牡丹が巡展後に南下し、各地に支店を開く予定だと伝える。再会は容易ではない――蒋長揚は「その時は自ら見送りに行く」と静かに語る。

そして、華やかな花舟巡展が始まる。花満築と悟庸堂の船はひときわ壮麗で、牡丹が船首で太鼓を打ち鳴らすと、絃楽の音が水面に響き渡り、花の香りと酒の薫りが漂う。貴婦人や淑女たちが絶え間なく訪れ、船上は華やかな祝祭の場となる。

夜が更け、牡丹は水辺で一人酒を飲みながら、蒋長揚との思い出に浸る。そこへ蒋長揚が現れ、彼女を引き寄せる。船の上からずっと彼女を見守っていた彼は、酒に酔って危険な目に遭うのではと心配していたのだ。牡丹は母の嫁入り道具である酒を差し出し、二人で杯を交わす。

牡丹は陸侍郎の件を知っていると告げると、蒋長揚は「そんなことは絶対にさせない」と誓う。牡丹は「陸夫人は結末を予見していたが、それでも陸侍郎と共に歩む道を選んだ」と語り、自分もまた蒋長揚の志と両立できる道を信じていると伝える。蒋長揚は「賭けはできない」と答えるが、ついに本心を打ち明ける。「心にはずっと君がいた」――その言葉に、牡丹は「もう分かった」と微笑み、別れを告げようとする。

しかし蒋長揚は感情を抑えきれず、彼女を抱きしめ、情熱的に口づけする。二人はついに互いの心をさらけ出し、すべてを捧げ合う。大福たちはその報せに歓喜し、六郎は牡丹の巡展を代行すると申し出る。

翌朝、牡丹が目覚めると蒋長揚の姿はなく、大福が怒り心頭で蒋邸に駆けつける。すると蒋長揚が金箱を抱えて現れ、「これはすべて牡丹への贈り物だ」と笑顔で語る。人々が去った後、蒋長揚は牡丹を抱き上げ奥の部屋へと運び、聖人より賜った龍鳳の花燭に火を灯す。二人はついに、運命に抗いながらも結ばれた花嫁の夜を迎えるのだった。

第50話あらすじ

第18集 「灯火の誓い 〜知の光、闇を裂いて〜」

春闈貢試が目前に迫り、長安には各地から貧しい家庭の若者たちが集まっていた。彼らは科挙試験で「鯉が竜門を跳ぶ」ように運命を変えることを夢見て、寒窓の下で筆を握り続けてきた。しかし、彼らの知らぬところで、士大夫たちはすでに結託し、権力を用いて自らの子弟に有利な状況を作り上げていた。遊興にふける彼らの子息たちは、学問に励む寒門の学子たちに到底及ばないと知りながら、出世の道を独占しようとしていたのだ。

寧王は官僚たちの支持を得るため、屋敷に彼らを集めて対策を練る。劉暢は、灯油の供給を独占し、受験生たちの夜間学習を妨害する策を提案。司農卿の朱侍郎は即座にそれを実行に移す。市中では灯油はおろか、豚脂や羊脂すら手に入らず、学生たちは絶望の淵に立たされる。

そんな中、何惟芳が学生たちの宿舎を訪れ、貴重な灯油を届ける。「灯油がなければ、自分たちで作ればいい」と語る彼女は、胡麻の種から油を搾る方法を実演。蒋長揚や徐祭酒もその知恵と行動力に驚嘆し、彼女への尊敬を新たにする。さらに、酒場での経験を活かし、油を酒樽の底に隠して運ぶという機転を利かせた案も功を奏し、学生たちは再び希望を取り戻す。

一方、寧王蒋長揚に接近し、春闈の答案用紙を盗み出すよう依頼。蒋長揚は表向きは快諾しつつ、自身の復職を条件に提示する。貢院の門が開き、受験生たちが入場。朱侍郎の息子・朱瓊は父の権勢を笠に着て傲慢な態度を取り、試験中も眠りこける始末。だが、彼の油灯が突如燃え上がり、答案用紙を焼き尽くすという思わぬ事態が発生。これにより朝廷は再出題を決定し、ようやく公平な試験が実現する。

試験後、合格者が発表され、張謙をはじめとする寒門の学子たちが名を連ねる。張謙は見事、首席合格を果たし、長安中が歓喜に包まれる。何惟芳蒋長揚に「いつ風を操る術を覚えたのか」と冗談交じりに尋ねる。蒋長揚は、答案を寧王に渡す際すでに策を講じており、手下を貢院に潜入させていたと明かす。何惟芳は、彼の先見の明と覚悟に改めて心を打たれる。

聖人と側近たちの密議では、新科状元の張謙を即座に登用すべきとの声が上がるが、蒋長揚は「彼らは理論に長けていても、実務経験がない。末端で鍛えてからこそ真に国の柱となる」と進言。聖人もこれに同意し、張謙らを地方官として任命することを決定する。
そして、いよいよ寧王討伐の計画が動き出す。蒋長揚は数日をかけて綿密な作戦を練り上げる。河東の于将軍が兵を率いて都へ進軍し、勤王の旗を掲げる。歓迎宴の席では、張謙らが奸臣を糾弾する檄文を読み上げ、于将軍の息子が兵を率いて寧王邸を包囲。謀反の証拠を押さえ、寧王とその一味を一網打尽にする――それが蒋長揚の描いた反撃の青写真だった。

第51話あらすじ

第19集「芳園の落日 〜誓いと裏切りの果てに〜」

寧王討伐の計画が着々と進む中、蒋長揚はその鋭い洞察力と策略で寧王の側近を次々と陥れ、朝廷の大臣たちを驚嘆させていた。「彼にできないことはない」――そう評されるほど、蒋長揚の手腕は冴え渡っていた。屋敷に戻った彼は晴れやかな表情を見せるが、何惟芳もまたこの数日間、計画に巻き込まれながらも懸命に支えていた。

宴の場所を芳園にすることを提案したのは何惟芳だった。蒋長揚が地形に詳しく、配置がしやすいという利点があったからだ。蒋長揚は無関係な者が巻き込まれることを懸念するが、何惟芳は園の者たちを事前に避難させると約束。二人はこれまでの誤解を乗り越え、心を開き合い、永遠に離れないと誓いを交わす。

その夜、二人は共に湯浴みをし、穏やかな時間の中で口づけを交わす。庭に座って星を眺めると、蒋長揚は何惟芳のために盛大な花火を用意していた。「火樹銀花」の輝きが夜空を彩り、何惟芳はこれほどの幸福を感じたことはなかった。穿魚と大福の想いを察した何惟芳は、一対の「穿心盒」を取り出し、二人の髪を結び合わせて箱に収める。

宴の前夜、何惟芳は大福と小春を配達に出す。細かく指示を出す彼女に、大福は少し戸惑いながらも従う。蒋長揚は「すぐに会える」と彼女を安心させるが、翌日、芳園は緊張に包まれていた。

于少将軍が城下に兵を臨ませ、張謙ら若き官僚たちは貪官討伐の檄文を朗読。その矛先は明らかに寧王だった。裴忠が激昂して立ち上がるが、死んだと噂されていた徐祭酒が突如現れ、朗読の正当性を支持。続々と役人たちが上奏文を提出し、寧王の罪状を暴露する。

蒋長揚も剣を手に立ち、寧王の謀反を痛烈に非難。聖人が寧王に罪を認めるか問うと、寧王は泰然自若に「認めても認めなくても変わらない」と答える。蒋長揚は「于将軍がすでに寧王府を捜索中。認めなければ死を待つのみ」と告げ、「賊を捕えよ、奸臣を討て」と叫ぶ。死士たちが現場を包囲し、決戦の火蓋が切られる。

しかし、寧王は不気味に笑い、劉暢率いる暗殺部隊が芳園を包囲。激戦が始まり、蒋長揚は裴忠を斬るも、徐祭酒は命を落とす。かつて美を誇った芳園は、血と死体に覆われる惨状となる。

奥の部屋にいた牡丹は、一輪の花が落ちるのを見て異変を察知し、駆け出す。蒋長揚の部下はほぼ全滅し、彼自身も重傷を負って捕らえられる。寧王は聖人に処刑を迫るが、聖人は手を下せず、寧王自ら短刀を蒋長揚の胸に突き立てる。
何惟芳は絶望の中で駆け寄ろうとするが、劉暢に拘束される。蒋長揚が地に倒れる姿を目の当たりにし、彼女の心は張り裂けそうになる。駆けつけた李幼貞も、その光景に言葉を失い、静かにその場を去る。

実は、劉暢たちは事前に張謙らを策反させ、蒋長揚の計画をすべて把握していた。完璧に思えた反乱は、裏切りによって崩れ去ったのだった。

第52話あらすじ

第20集「絶望の中の灯火 〜誓いは消えず、魂は抗う〜」

芳園の惨劇の果て、蒋長揚寧王の手により無惨にも斬り伏せられた。血に染まった刀を皇帝の袖で拭い、寧王は鋭い眼差しで聖人を威圧する。聖人はもはや抗う術を失い、蒋長揚を反逆者と宣告せざるを得なかった。寧王は「皇帝を守った功績」として褒賞を要求し、後始末を一任されると、玉座に伏して涙を流す聖人を背に、冷然とその場を去る。

一方、何惟芳劉暢に口を塞がれ、愛する人の最期をただ見守るしかなかった。劉暢は「泣けば共犯と見なされる」と脅し、彼女が簪で反撃しようとすると、容赦なく殴りつけて気絶させ、自邸へと連れ去る。目覚めた何惟芳は手錠と足枷で拘束され、傍らには得意げな劉暢の姿があった。「永遠に共にいられるのは俺たちだけだ」と囁く彼に、何惟芳は毅然と「私には夫がいる」と拒絶する。だが劉暢は「蒋長揚はもういない」と言い放ち、彼女を力で屈服させようとする。

その頃、河東節度使・于将軍の子・于挣は都の五朝門外に進軍していたが、劉暢が聖旨を携えて立ちはだかる。蒋長揚は反逆者とされ、于将軍は戦死。于挣には節度使の職が与えられ、父の遺品が入った木箱が手渡される。于挣は無念を飲み込み、静かに背を向けて去っていった。

寧王は、蒋長揚聖人が十数年にわたり築いてきた信頼と布陣を見抜き、「もし事前に情報を得ていなければ、命を落としていたのは自分だった」と語る。劉暢はその洞察に深く頷く。

その後、劉暢張謙を宴に招き、「時勢を見抜く俊傑」と称賛する。張謙は「寝返りは臆病からではなく、未来を見据えた選択だった」と語り、自らの治国策を手渡す。しかし杯を交わした直後、張謙は毒に倒れる。「なぜ殺すのか」と問う彼に、劉暢は冷たく「一度裏切った者は二度と使わぬ」と告げる。張謙は利用され尽くし、命を落とした。

外地から戻った大福小春は、街に禁軍が溢れ、花満築と悟庸堂が封鎖されているのを目の当たりにする。呂行頭から事の顛末を聞いた二人は、怒りと悲しみに震える。孫大娘は「今外に出れば死を待つようなもの」と諭し、牡丹が二人を遠ざけたのは命を守るためだったと語る。

その時、呂行頭何惟芳から託された箱を手渡す。中には切り絵と手紙が入っていた。そこには、すでに退路を用意し、店名を二人の名義に変更したこと、そして「どうか生きてほしい」との願いが綴られていた。大福小春は涙を流し、彼女の想いを胸に刻む。
一方、牡丹劉暢の屋敷で囚われの身となっていた。食事を拒み、炊事係の少年を絞め殺そうとするが、無実の者を傷つけたくないと涙を飲み込み、食事を摂る。そんな彼女の強い眼差しに、劉暢は苛立ちを募らせ、「いつか必ず自ら俺のもとへ来るようにしてやる」と吐き捨てる。

彼が去った後、オウムの鳴き声が牡丹の心を呼び覚ます。「お前は立派な何店主だ。どうしてこんな場所に閉じ込められている?」――まるで蒋長揚の声が聞こえるようだった。牡丹は脱出を決意し、まずオウムを逃がす。香を作ると偽り、劉暢に香料を買わせ、眩暈を誘う香を調合。劉暢が倒れた隙に彼を殺そうとするが、そこへ李幼貞が現れる。
李幼貞は「最愛の人を目の前で失う苦しみ」を語り、劉暢を殺さぬよう説得する。何惟芳は「悲しみに沈んでも、自暴自棄にはならない。私の人生は恋愛だけではない」と毅然と答える。そして去り際、李幼貞にこう告げる。「今日あなたを逃がすなら、いずれ私も逃がしてほしい」と。

国色芳華~牡丹の花咲く都で~ 53話・54話・55話・56話(最終回) あらすじ

国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~ 全話あらすじ キャスト・相関図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【放送情報】

以下 放送予定の記事は

中国ドラマ 放送予定順

にてご覧ください。

国色芳華~牡丹の花咲く都で~国色芳華~牡丹の花咲く都で~ 45話・46話・47話・48話 あらすじ前のページ

関連記事

  1. 国色芳華~牡丹の花咲く都で~

    国色芳華~牡丹の花咲く都で~

    国色芳華~牡丹の花咲く都で~ 1話・2話・3話・4話 あらすじ

    国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~2025年 全56話…

  2. 国色芳華~牡丹の花咲く都で~

    国色芳華~牡丹の花咲く都で~

    国色芳華~牡丹の花咲く都で~ 9話・10話・11話・12話 あらすじ

    国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~2025年 全56話…

  3. 国色芳華~牡丹の花咲く都で~

    国色芳華~牡丹の花咲く都で~ 29話・30話・31話・32話 あらすじ

    国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~2025年 全56話…

  4. 国色芳華~牡丹の花咲く都で~

    国色芳華~牡丹の花咲く都で~

    国色芳華~牡丹の花咲く都で~ 41話・42話・43話・44話 あらすじ

    国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~2025年 全56話…

  5. 国色芳華~牡丹の花咲く都で~

    国色芳華~牡丹の花咲く都で~

    国色芳華~牡丹の花咲く都で~ 37話・38話・39話・40話 あらすじ

    国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~2025年 全56話…

  6. 国色芳華~牡丹の花咲く都で~

    国色芳華~牡丹の花咲く都で~

    国色芳華~牡丹の花咲く都で~ 17話・18話・19話・20話 あらすじ

    国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~2025年 全56話…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

カテゴリー
  1. 永安夢~君の涙には逆らえない~ キャスト・相関図 あらすじ

    中国ドラマ

    永安夢~君の涙には逆らえない~ キャスト・相関図 あらすじ
  2. オレ様陛下と溺愛未満

    中国ドラマ

    オレ様陛下と溺愛未満 キャスト・相関図 あらすじ
  3. 半妖の司藤姫 9話・10話・11話・12話 あらすじと感想

    半妖の司籐姫 ~運命に導かれた愛~

    半妖の司藤姫 9話・10話・11話・12話 あらすじと感想
  4. 狼殿下-Fate of Love- 49話・50話・51話 あらすじと感想

    狼殿下-Fate of Love-

    狼殿下-Fate of Love- 49話・50話・51話 あらすじと感想
  5. 30女の思うこと ~上海女子物語~ 21話・22話・23話・24話 あらすじと感想

    30女の思うこと ~上海女子物語~

    30女の思うこと ~上海女子物語~ 21話・22話・23話・24話 あらすじと感…
PAGE TOP