大明皇妃 33話・34話・35話・36話 あらすじと感想

大明皇妃 -Empress of the Ming-

大明皇妃 -Empress of the Ming- 読み方:だいみんこうき エンプレス・オブ・ザ・ミン   2019年 全62話 原題:大明風華

dim-sumさん

第33話 あらすじ

第33話 遺詔と公印

永楽帝の葬儀に参列するため都へ戻った高煦と高燧。永楽帝の崩御をなぜ隠していたのかと新帝である高熾に問いただすが、高熾は国葬が終わってから話し合おうとお茶を濁す。その後、高煦と高燧は自分たちの息のかかった部隊が地方へ飛ばされてしまい、挙兵することもできずにいた。そこで高煦は皇太子妃の善祥を脅し、協力を求める。一方、若微は高熾から永楽帝の遺詔(いしょう)に、靖難(せいなん)の遺児について書き加えてもいいと言われ…。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第33話 感想

高煦と高燧は、即位して洪熙帝となった兄高熾に膝をつき礼をします。洪熙帝は家族だから礼は不要と言い、嘗て父永楽帝がこの場で反目せず助け合えと誓わせたことを持ち出し、2人の無事帰京を喜びます。

片や高煦と高燧は、皇太子の甥瞻基の自分たちへの殺意に気付いています。高燧は今や自分たちはまな板の上の鯉だと兄に文句を言います。高煦は危機を脱するため、皆の前で高熾に永楽帝の死について問い質し、朝臣たちに疑念を抱かせようと作戦を立てます。

于謙は瞻基に対し、今血を流せば3か月以内に各地で反乱が起きると反対。揚士奇は殺す殺さないのどちらにも利と損があると言い、瞻基は怒って退出。揚と于は互いに罵り合いました。

若微は洪熙帝の代筆を務め、文書に目を通した皇帝は本物と区別がつかないと褒め、筆跡をまねて永楽帝の遺詔を代筆し、靖難の遺児について書けと命じます。自分は威厳に欠ける、遺児の件は先帝の遺志でもあり、遺詔で触れれば混乱が避けられると言います。若微は慈悲に感謝します、と最大限の礼で応えました。

深夜若微が遺詔を書いていると善祥が現れ、高煦に言われた印を持ち出します。善祥は若微の秘密は守るから、自分のことも聞かないでと出て行きました。翌日若微が書いた遺詔を洪熙帝が読み終えると、高煦は遺詔が偽物だと叫び立ち上がります。

瞻基は、叔父たちが挙兵しても抑えられる将がいない、それでは明が崩壊すると考えています。しかし洪熙帝は反対し、瞻基の暗殺計画を阻むべく常に2人の側にいました。そして瞻基に今手を出せば皇太子を廃すると告げます。若微には父にも息子にも頭が上がらず慈悲だけが取り柄と言いつつ、大切な所はビシッと抑えるんですね。瞻基もしぶしぶ引き下がります。善祥は胡尚儀に疎まれたと思ったのか、高煦にほだされ道を踏み外しましたね…賢いのか愚かなのか。祖父と親の願いは届かず想いはすれ違い、争いは続くんだなあと思う回でした。

第34話 あらすじ

第34話 翻された反旗

高煦は洪熙(こうき)帝・高熾が読み上げた先帝の遺詔は偽物だと言い放ち、理由を述べ始める。本物であることは楊士奇が証明できると反論する瞻基に、高燧は意味深な言葉を告げて高煦とともに北京をあとにする。高熾は高煦たち賊軍と戦にならないよう手を尽くすが、高煦と高燧は皇甫雲和(こうほうんわ)とともに檄文(げきぶん)の作成を進め、瞻基もまた高熾の方法に納得できずいらだっていた。そんなある夜、楊士奇のもとに済南(さいなん)が落とされたとの知らせが届き…。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第34話 感想

高煦は、永楽帝が遺詔で靖難の遺児たちの恩赦などに触れるはずがないと言い、遺詔を偽書だと決めつけ破り捨てます。更に自分達を殺したいなら屋敷で待つと言い葬場から出て行きました。しかしその後善祥に持ち出させた公印を使い都を脱出します。

洪熙帝は、山東へ逃げた2人を説得するため、太監の候泰を使いに出します。朝臣ではなく太監を送ったのはこれは国事ではなく家庭内の問題と捉えたと言います。しかし高煦たちは申し出に応じず、諸悪の根源は瞻基だと断罪し、奸臣の首を寄こせば談判に応じると言います。

皇帝と瞻基は、高煦たちへの対応策で意見が合いません。戦を仕掛けるべきと主張する瞻基は、朝臣たちも今回の騒動を全て自分のせいにすると腐っています。皇帝は勝算があっても、何度も話し合いを経て譲歩をしそれでもダメなら戦をする。権力は公器、一個人や家族のモノではない。更に侮辱を受け入れ許すことこそ難しいと諭します。

挙兵した高煦たちが済南を攻め落としたと知らせが入りました。揚士奇は、高煦は高祖と同じルートを辿り攻めて来る、江南7省を落とされれば勝ち目はないと言い、兵を送らなければ藩王たちに見限られると瞻基に訴えます。于謙は自分がマハムードに国を売ったと朝臣たちに言われた、濡れ衣を晴らして欲しいと訴えますが叶わず、詔獄へ入れられました。

于謙は瞻基に、マハムードが自分を訪ねて来て高煦たちがオイラートと結託したと聞いた。南北から北京を挟み撃ちにする計画だと話し、これは靖難の再現ではなく、国の簒奪だ、永楽帝に顔向けできないと訴えます。瞻基は皇帝に知らせに走ります。

遺詔を偽造した若微と公印を渡した善祥は、一連の騒動をどんな気持ちで見ているのでしょう。就任早々騒動に巻き込まれた洪熙帝は、予想していたとはいえ気の毒です。戦で決着を付けたい瞻基に、皇帝の真意と国や民を想う心が伝わればよいのですが。

第35話 あらすじ

第35話 君主の道

瞻基は高煦と高燧を武力で抑えようと考えていたが、高熾は楊士奇の身柄を高煦に引き渡したうえ、瞻基を南京に追いやってしまう。瞻基は南京で高煦たちに対抗できず悶々としていたが、とうとう高熾は危篤に陥る。その知らせを受けた瞻基は、永楽年間の奏状をひもときながら学びを深め、父宛てに文を書く。高熾はいまわの際で息子の改心を知り、安らかに眠りにつく。翌年、皇帝となった瞻基は高煦が率いる反乱軍と対峙する。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第35話 感想

善祥が妊娠し、洪煕帝も喜び若微はこれを機に、断絶したまま皇帝と瞻基の仲を取り持とうとします。しかし戦を主張する瞻基を皇帝は南京に送り、修養を命じました。さらに側近だった揚士奇を高煦の元に遣わせます。高煦は士奇を懐柔しようと試みますが、士奇は戦を始めた高煦を批判し、投獄されました。

南京に送られた瞻基は、永楽年間の奏状全てに目を通すよう命じられました。気落ちして酒を飲む瞻基に、若微は徐浜を呼び寄せて瞻基に状況を認識させ、奮起を促そうとします。徐浜は、各地を治めている藩王たちも暴君を君主に仰ぎたいと思っていない、王たちに文を書き説得せよと瞻基に進言します。瞻基も「攻心為上(心に訴えるのは上策)」は妙案、とその考えに乗りました。

夜半皇帝から揚溥が遣わされ、皇帝は瀕死の状態だと聞きました。そして皇帝の生死にかかわらず都には戻るな、「言いたいことあれば文を書け」と言われ、奏状を書き送ります。その中ではかつて自分が正道を外れて策略を企てたこと、傲慢で身勝手だったと反省。この戦では城を攻めずに心を攻め、天下に仁義を示すと謝罪します。洪煕帝は皇后が読み上げる奏状を聞きながら亡くなりました。

即位して宣徳帝となった瞻基は、高煦たちと前線で対し、敢えて攻撃をせず于謙を使者として送り説得させ、揚士奇を取り戻そうとします。そんな中、本営内部の将が高煦に寝返り、瞻基は絶体絶命の危機を迎えました。

洪煕帝は身体が弱く、戦好きの父と血の気が多い弟2人に振り回された人生だったでしょう。僅か1年に満たない治世も兄弟間で戦いが続き、臨終に際しても息子に逢えず、無念だったろうと思います。そして皇帝の命を懸けた教えを受けて、瞻基もようやく改心しました。そして自ら前線に赴き父の想いを継ぎ、最後まで叔父たちを説得しようと試みますが、襲ってきた高煦に背中から矢を射かけられてしまいます。瞻基はどうなってしまうのでしょうか。

第36話 あらすじ

第36話 謀反の結末

宣徳(せんとく)帝・瞻基は、高煦の奇襲を受けるも、一命を取り留めた。この一件で瞻基は、自軍の多くの兵の肉親が敵軍に属していることに気づく。帝位を巡る朱(しゅ)家の争いのために、明の兵が同士打ちをしようとしているのだ。考えを改めた瞻基は、無益な戦いを回避するよう敵軍に呼びかけ、ついに高煦を捕らえる。一方、善祥は、お腹の子が皇太子になる見込みだと知り、得意の絶頂にあった。しかし、思いもかけない悲劇が彼女を襲う…。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第36話 感想

瞻基は、敵方が本陣に侵入できたのは内通者が居たためと考え、その人物を特定すべきかと将たちに問いかけます。そこへ樊忠が、親兄弟が敵軍と自軍に別れて在籍している者たちが交わした文を持ち込みます。瞻基は文を見ずに燃やし、将たちに敵軍の親族に対し罪は問わないからと投降を呼びかけるよう頼みました。

高燧は楚王に出陣を催促しますが一向に応じず、苛立っていました。その高燧の前に徐浜が現れ、先帝は北京を譲ると誠意を見せたのに、高煦たちは帝位の簒奪を目的にした。彼ら南方の藩王たちは既に瞻基に忠誠を誓った高燧たちに従わないと言い、楚王は高燧を捕らえます。

高煦は瞻基に向け攻撃するよう自軍に命じますが、兵たちは瞻基に投降し謝罪しました。それを受けた瞻基は、罪に問わないと応じます。敵方の他の兵も瞻基を攻撃することなく、武器を捨て次々に投降。高煦は戦いを主張しますが、投降を希望する部下の将たちに取り押さえられ、捕らえられました。

妊娠中の皇后善祥は、瞻基からお腹の子供に皇太子と呼びかけられ喜びのあまり若微を呼び酒を飲みます。飲みすぎて足元がふらつくところを、侍女の安歌に突き落とされ、流産してします。

捕らえられた高煦は、反抗的な態度を崩さず、自分を殺さなければ安心できないだろうと瞻基を挑発します。対する瞻基は、自分は過ちを認める詔を出すので、北京に戻ったら祖廟で懺悔をと高煦に頼みました。

侍女安歌は、善祥が殺した心眉に恩があり善祥を恨んでいたのですね、自業自得ですが気の毒。他方高煦の妃は夫が負けたと知り、先帝の妃(皇太后)を訪ね命乞いし領地も要求。「だって家族でしょう?」この言い分に、流石の皇太后も「今まで散々圧力を掛けてたくせに、心労で死んだ夫を返して」と叫びました、当然です。でも腹黒い高煦夫婦のこと、善祥の秘密も握っているしまだ何か仕掛けてきそう。戦にならなかったとはいえ、新帝の苦難の日々は続きそうです。

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