2025年 全36話 原題:無憂渡 / 无忧渡 邦題:無憂渡~瞳に映った真実の愛~ 別邦題:無憂渡~妖怪ハンターのロマンス~
目次
第7話「若さの代償と操られた心」
広平城で新たな殺人事件が発生。遺体はこれまでのように完全に老化しておらず、幽篁は違和感を覚える。弔問に訪れた舞姫・季離の行動に疑念を抱き、尾行した先で彼女が宣夜から妖の法身を貫く「月虫油」を購入していたことを知る。宣夜・半夏・幽篁の三人は季離が事件に関与していると判断し、彼女の宿へ潜入。
季離が待っていたのは、かつて自殺寸前の彼女を救い、若返りの力を与えた遅望川だった。だがその代償は永遠に彼のそばにいること。遅望川は執着の果てに季離の恋人を殺し、彼女を操ろうとする。若さの誘惑に迷い続けた季離は、ついに虫油を塗った短剣で遅望川に決着をつけようとする。
第8話「鏡の牢獄と呪われた記憶」
季離の暗殺は失敗に終わり、彼女は遅望川によって「鏡の世界」へと連れ込まれる。宣夜と半夏は季離の部屋から鏡の世界へ突入するが、宣夜の剣は反応せず、罠にかかり重傷を負う。半夏の護符が鏡を破壊し、宣夜の力が回復。彼は遅望川の弱点を突いて形勢を逆転する。
遅望川は半夏の父が妖の力で死を偽装したと語り、白いカラスを放って逃走。季離を連れて鏡屋へ逃げ、彼女の記憶を銅鏡に封じて再スタートを図るが、部屋には何度も記憶を奪われた痕跡が残されていた。
「碧玉梨」の呪いは二人に幸福をもたらすことなく、宣夜の「撼山剣」が遅望川を貫き、鏡の世界は崩壊。季離は遅望川と共に静かに死を迎える。
第9話「白いカラスと偽りの導師」
半夏は宣夜に、遅望川が語った父の偽死について相談する。父を助けた妖が新たな手がかりとなるが、その正体は依然不明。そんな中、従兄・段言秋が広平城に現れ、半夏を柟陽に連れ戻そうとするが、宣夜が蛮娘の正体を明かすことで説得に成功。段言秋は半夏を宣夜に託し、静かに広平を去る。
ある日、宣夜と半夏は馬で人を轢き殺した放蕩者に遭遇。死者の肩に止まった白いカラスに半夏は違和感を覚える。放蕩者は死刑となるが、処刑当日も平然としており、夜には遺体が消失。半夏は父の手がかりを求め、白いカラスを肩に乗せた捉妖師・崆峒子の噂を聞き訪ねるが、宣夜は彼が詐欺師であることを見抜く。
第10話「白いカラスと黒猫の奇跡」
宣夜から崆峒子が詐欺師だと聞いた半夏は、他の手段を諦めて宣夜に頼ることに。だがその矢先、崆峒子の死が報じられ、半夏は白いカラスとの関連性に気づく。彼女は遅望川の呪いにより「死を予知する力」を得ていたのだった。
宣夜と温剣が話す「死んだはずの放蕩者が蘇った」事件に加わった半夏は、温剣の肩に白いカラスが止まっているのを見て彼の危機を察知。誰も予想しなかったが、温剣の妻の祈りにより黒猫が現れ、温剣は仮死から蘇生する。
半夏は父も猫妖の力で死を偽装したのではと考え、宣夜と温剣の妻の助けで妖猫を探し、父の行方を追う。
その頃、段言秋は「団円客栈」の扉を叩き、少女・鳳伍娘に導かれて宿泊するが、彼女の言動はどこか奇妙で、なぜか数日間滞在するよう強く勧めてくる。
第11話「香る宿と黒猫の導き」
猫妖が残した手がかりを辿り、宣夜・半夏・遅雪の三人は深山に佇む「団円客栈」へと導かれる。道中で迷った彼らは人参の精霊に助けられ、ようやく宿に到着するが、宿主・鳳天は修繕中を理由に宿泊を拒否。娘・鳳伍娘の強い勧めで、しぶしぶ滞在が許される。
宿のあちこちに焚かれる「養神香」に違和感を覚えた宣夜と半夏は、猫妖が導いた理由を探るべく調査を開始。黒猫の導きで「辛字院」へ向かうも、鳳天に制止される。
一方、半夏は温泉で不気味な木の珠に驚き、宣夜が駆けつけて救出。幽篁も事件を追ってこの地に到着し、山中で遺体を発見。地元民は山猫の仕業と噂するが、幽篁は疑念を抱き、偶然にも「団円客栈」に宿泊することとなる。
第12話「砦の英雄と灯る蝋燭の夜」
翌朝、宣夜は刀の稽古をする鳳天に誘われ、手合わせを交わす。16歳で軍に入り、20年以上砦を守り続けた鳳天の過去に、宣夜は深く感銘を受ける。妖かどうかを月虫で試すも、鳳天は人間だった。鳳天は娘・鳳伍娘に宣夜たちと関わらないよう忠告するが、彼女は人形遊びに夢中で耳を貸さない。
宣夜は木珠を調べるが異常は見られず、半夏の不安を察してそっと寄り添う。翌日、幽篁が山猫を連れて宿に現れ、事件の真相は山猫ではなく宿そのものにあると判明。猫妖の導きで宣夜と半夏が「辛字院」へ向かうと、そこには段言秋の姿が。彼は普段通りの様子だが、二人の訪問には無関心だった。
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