三国志 Three Kingdoms 感想と考察と解説 おすすめの理由

三國志

放送予定

●テレQで過去に放送あり

●BSフジで過去に放送あり

●チャンネル銀河(2014年5月~ 一挙放送

●TOKYO MX (2014年4月~)

三国志 Three Kingdoms
2010年 全95話
原題:三國 Three Kingdoms

amazon 三国志 Three Kingdoms 第1部-董卓専横- ブルーレイvol.1 [Blu-ray]

概要

小説『三国志演義』をベースに、現代的な新解釈を盛り込んだ新時代の『三国志』なので、小説派三国志ファンにとってはほぼ思い描いている三国志ドラマに仕上がった作品となっている。

本作は全7部で構成されていて第1部・群雄割拠では三国志ファンならその場面すら浮かぶと思うが、司徒の王允が、若き曹操に七星の剣を託し暗殺を企てるが失敗し、曹操が逃亡するところから物語はスタートする。多くの小説や漫画、ゲームでは最初のシーンと言えば黄巾の乱ではないでしょうか?

私も三国志のはじめは黄巾の乱それに立ち向かう為劉備・関羽・張飛が立ち上がる!というのが日本では定番だが、そもそもこの劉備が主人公というのは日本だけである。むしろ中国では勝者である曹操を中心とした魏が主体的に描かれている。

この作品は 曹操が七星の剣を託し暗殺失敗し、曹操が逃亡するところから物語はスタートするが、 最後の第7部:危急存亡 まで司馬家が天下統一まで描かれていてほぼ三国志の物語の全体を97話で描かれている。名場面である、「孫堅、玉璽を得、孫堅の死」「呂布の死」「三顧の礼」「長坂坡の戦い」「苦肉の策」「赤壁の戦い」「長沙の戦い」「周瑜を怒らせる」「諸葛亮、喪に服し、銅雀台に詩を戦わす」「趙雲、江を遮り阿斗を奪う」「落鳳坡」「泣いて馬謖を斬る」と名場面はほぼ描かれていて三国志ファンには満足のいく作品となっています。(※もちろん、名場面はまだたくさんありますが、書ききれないのでこの辺で。)

タイアップ

この作品は2010年の作品ですが、2016年に三国志のゲームと言えばコーエーテクモゲームスの「三国志」シリーズ、『三國志13』発売時にはあの漫画で有名な横山光輝の「三国志」“諸葛亮”のグラフィックとこの作品「 三国志 Three Kingdoms 」より総勢37名の武将グラフィックが配信され、見ることが出来ました。

キャスト

曹操(そう そう)役

曹操

画像出典: 三国志 Three Kingdoms  魏 公式サイトより

陳建斌(チェン・ジェンビン)、第1話から登場する主人公。魏/曹操陣営の主人公。本作では合理主義精神で現実主義者として描かれている。基本的に魏目線での描いている部分があるため、1番の主人公と言っても良いかもしれません。いままでの描かれている少し残酷なイメージな曹操とは違うのではじめ見るときは少し違和感を感じるかもしれない。例えば、曹操と言えば、横山光輝の漫画「三国志」に出てくる曹操だったり、見た目だけになりますが、光栄(現:コーエーテクモゲームス)の「三國志」曹操だったり、ドラマで言えば、「三国志 Secret of Three Kingdoms」に出てくる曹操がみなさんのイメージに近いのではないでしょうか?

陳建斌 で検索するとすぐに画像が出てくるので分かると思いますが、丸顔でどちらかというと穏やかな顔。だから、演じているときは無理に凛々しく、しかめっ面している。演技力がどうこうではなく、キャスティングとしてどうだったのかなぁと今でも思います。

劉備(りゅう び)役

劉備

画像出典: 三国志 Three Kingdoms  魏 公式サイトより

于和偉(ユー・ホーウェイ)、蜀/劉備陣営の主人公。 曹操が七星の剣を託し暗殺失敗 のシーンからはじまるので、通常、黄巾の乱から始まる作品が多い三国志だが、その点からも次点の主人公という立ち位置かもしれない。しかし、他の作品の劉備のイメージと同じ。志は高く大業と民衆のため、仁義に背く行いは自分の基盤を否定し苦悩し、激昂する場面も多々出てくる。いつも悩める君主 劉備 玄徳ですね。

孫権(そん けん)役

孫権

画像出典: 三国志 Three Kingdoms  魏 公式サイトより

演:張博(チャン・ボー)/鄭偉(チョン・ウェイ)(幼少期)、  呉の君主。曹操・劉備とは生まれる時期が若干遅くなることもあるが、この作品では第3部から登場。第3の主人公にあたります。聡明な人物に描かれており、他の作品と同じような人物として描かれている。最終的に 孫権 は 君主 後、それぞれ、曹操、劉備が皇帝を名乗るのだが、 孫権 が皇帝になる場面が描かれておらず、 魏・曹操、蜀・劉備 に比べ、露出はかなり少ない。

魏のキャスト

魏に関わる登場人物はこの作品では1番出てきます。当然、魏・曹操がメインとなっているのでそれにかかわる人物も多く登場してきます。曹家も司馬家が天下を統一するまで描かれているため、曹丕はもちろん曹叡・曹芳までの 曹 一族の登場人物が多く出てきますので、結構詳しい方でもこの人誰だっけ?ぐらいの感覚になるかもしれません。

もちろん、曹操の部下、有名どころの武将、夏侯惇、夏侯淵、張遼、許褚、軍師の郭嘉、荀彧、文官の程昱など主たる人物はあますことなくでてくるので魏・曹操ファンにはおすすめの作品となっています。登場人物が300人も出てくるので、李典、徐晃、楽進、于禁、蔣幹、郝昭、龐徳、張郃あたりもでてきますよ。

司馬氏・晋

司馬懿から司馬昭→司馬炎まで出てきます。司馬家が天下するまで描かれている作品なのですが、三国志と言えば、曹操×劉備×孫権 の戦いとイメージしますが、結局最後に勝ったのは 司馬家 でした。というある意味落ちですよね。

蜀のキャスト

魏の登場人物が多いとはいえ、もちろん蜀・劉備玄徳なくては三国志は語られないので、それ同等数の登場人物が出てきます。諸葛亮、関羽、張飛、趙雲、馬超、黄忠、龐統 等はもちろん姜維あたりの年代の人物も出てきます。登場人物は他の作品と同じような描かれていますが、 劉備 の跡取り息子の劉禅などは無能な人であるが意外と良い人物に描かれていていました。他作品ではどうしようもない蜀を滅ぼした張本人みたいに描かれていますがね。

呉のキャスト

第3部から登場する孫権。魏の曹操・蜀の劉備に比べると露出は少ないが、やはりこの作品のメインイベント赤壁の戦いがあるので、呉のキャストもそれなり登場してきます。周瑜 孫小妹(孫権の妹) 黄蓋 呂蒙 諸葛瑾 陸遜など有名どころは登場してきます。意外だったのは魯粛。他の作品では、諸葛亮孔明に裏をかかれて、無能っぽく描かれているが、この作品では結構優秀な人物として描かれていました。

その他のキャスト

もちろん、後漢・朝廷、西涼の董卓、呂布 袁一族、荊州の劉表の一族、徐州の陶謙なども出てきます。

意外な注目キャスト

劉賢を演じた楊彤という俳優。劉度の息子役 、 劉賢 って誰?そもそも 劉度 って誰?レベルなのですが、劉度は零陵郡太守で、劉表の跡継ぎ問題で劉備が劉琦を荊州刺史とする名分で零陵を攻めていたときの太守と言えば思い出すでしょうか?私は三國志のゲームでめちゃくちゃ使えない武将だったんで何となく覚えてました。

その役柄はともかく、 劉賢を演じた楊彤という俳優 さん、劉賢の他に30名以上の名無しエキストラを演じたため、視聴者に注目されたそうで、もし見かけたら「ウォーリーを探せ!」ではなく、 「楊彤 さんを探せ!」ともう一つの楽しみ方が出来そうですね。

動画配信

※配信は記事作成時のものです。(2022/1)配信期間が終了している可能性がありますので、該当サイトにてご確認ください。

U-NEXT 、 dTV 、GYAO!、/ FODプレミアム  (※現在配信無し(2021/1/3)  / Amazonプライム三国志 Three Kingdoms(吹替版) (※現在配信無し(2021/1/3) 

【PR】

中国ドラマ・台湾ドラマ見るならU-NEXTが断然オススメ!配信数が圧倒的!

中国ドラマは・台湾ドラマはU-NEXTがおすすめ

まずは31日間無料体験 U-NEXT

感想

バブ君さん

本作品は数ある三国志シリーズの中でも史実に基づきながら構成されているものとなっています。ストーリーとしては本作品中の主役格である曹操が董卓の暗殺に失敗し逃亡。その後、董卓打倒、呂布討伐、官渡赤壁の戦い、荊州と益州争奪戦を経て、三国の鼎立。五丈原の戦いの後、司馬氏が魏を乗っ取って天下を統一し、完結するまでが描かれています。ストーリーは終始三国志演義中の内容に従って進んでいきますので、創作やオリジナルの部分はほとんど出てきません。

  日本でも三国志演義を題材とした作品は映画、アニメ、漫画、小説、ゲーム等 様々有りますが、この長大な物語をここまでのクオリティーを保ちつつ最初から完結まで実写版で再現されている作品というのは、珍しいのではないかと思います。

  物語中に登場する、三国志それぞれの名物的な戦争シーン(虎牢関の戦い、官渡の戦い、赤壁の戦い~五丈原の戦いに至るまで)についても、本作では全く手抜きなく作成されています。投入されているエキストラもこれまでには無いほどの人数で編成されており圧巻されてしまいます。他の実写版と比較しても戦闘シーンのスケールは一級品です。また、撮影に使用されている部隊の防具や武器等の細かい部分から、連弩、強弩、発石車、城等の大掛かりなものまで、セットについても余すことなく忠実に再現されており、かなりリアリティの高いシーンになっています。

  また、三国志演義中の武将 約300人が一人一人再現されて登場します。これらそれぞれの個性を持った武将達が織り成す感動シーンから、敵対する相手に対しての謀略や策略等、三国志ならではのドロドロとした心理戦の部分まで余すところなく、描かれています。これらの人間模様についても、楽しみながら、見ることができるのではないかと思います。

 私個人としても三国志ファンとしてこれまで様々な作品に接してきました。最初は小説、漫画やアニメから入り、英雄たちの活躍を文字や絵で知り、その後、実写版を見るようになりました。しかし、それまでの映画やドラマ等の実写版では三国志演義の壮大で長いストーリーを最初から最後まで内容通りに描き切れている作品はなく、どれも部分的な場面のピックアップか物語の途中までで終わってしまっているものが多かったように思います。そのため三国志ファンとしては、これまでにイメージで知っていた物語を改めて最初から最後まで実写で見る事ができ、より三国志演義の魅力を臨場感一杯の中、味わうことができたのは嬉しい限りです。もちろん、これまで三国志に触れたことのない方々が見ても十分に楽しむことができると思います。本作品を切掛けに三国志のファンになる人も多いのではないでしょか?是非おススメしたいと思います。

cdora

あの壮大な三国志を映像化出来るはずがない。

と思わせるほどの長編三国志を見事に裏切り映像化した作品。

小説や漫画で読んだ読者が納得できる三国志はこの作品のみと言ってもよいと思えるくらいの出来である。今見るとCG等の出来が現在に比べると劣るところが見られるが、それでも基本的に俳優一人ひとりが登場人物300人を演じていてエキストラの数ものべ15万人出演と、もう2度とこのスケールで作られることはないと断言できます。(※今はCGでどうにでも出来ますからね。)

全95話総制作費は日本円で25億円と言われているが、中国だからこそ出来るよね。日本制作じゃ無理だよねってあの有名な映画「レッドクリフ」2008年でさえ総製作費100億とか言われているのにどうやって作ったのよ。

また、三国志 Three Kingdoms。日本語も吹き替えももちろんあるんですけど、もうすごいですよ、有名どころの声優さんもたくさん出てます。そらぁ登場人物が300人もいるんですから、2役3役は当たり前。一体何役してるの?と思えるくらい出てきます。山寺宏一 (やまちゃん)もびっくり!ってところです。(※声優詳しくない人、ごめんなさい)

とにかく、小説、漫画、ゲームでも三国志にはまった!という方はこの「 三国志 Three Kingdoms 」を見ることをお薦めします。うん、まずはこの作品から。おそらくその期待裏切りません。むしろ三国志通、三国志が好き!って人が見るのがオススメです。三国志って聞いたことあるけど、、程度では逆に95話はキツイんじゃないかと思います。

【放送情報】

以下 放送予定の記事は

中国ドラマ 放送予定順

にてご覧ください。

関連記事

現在放送中の記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP