狼殿下-Fate of Love- 2020年 原題:狼殿下 The Wolf 配信版 全54話 ※オリジナル版は全49話
NANAさん |
第25話 あらすじ
渤王府に遥姫がやって来て、本当の渤王が分かりたいならと、馬摘星を段言喩(だんげんゆ)宅に連れていく。そこには汚職で渤王に処刑された段言喩の母がいた。病弱な母の存在を知った渤王が屋敷を用意し面倒を見ていたのだ。馬摘星は駈け寄り、かゆを食べさせる。そこで家人から段言喩の手紙を受け取る。
父の友人だった段言喩からの手紙には馬家惨殺事件は第二皇子と溍国が関わっているのではと書かれていた。それを読んだ馬摘星は急ぎ陛下に奏上に行く。しかしそれは遥姫の策略だった。この事件の真相を暴かれることが都合の悪い皇帝は、事件を蒸し返した馬摘星に怒り重罪人として牢に入れた。
その頃渤王府に戻った渤王は馬摘星がいなくなったと聞き、急ぎ太卜宮に向かった。そこで焦った渤王は遥姫の罠にはまってしまう。狼骨花の香がたかれていたのだった。以前の暗殺未遂の事件から渤王は狼骨花の香で幻覚を見るようになっていた。
しかもその部屋には紅児の遺体があった。方店主と紅児は渤王と莫霄(ばくしょう)が殺さずに逃がしていたのだが、遥姫の配下に殺されていた。この事は渤王にとって命とりな事件になりそうだ。
夜煞隊の背信行為は連座と皇帝によって決められている。紅児を殺さなかったことが皆の命を危険にさらしていた。文衍は全てを背負うと決め、自分の責任であると皇帝に訴えた。
皇帝は馬摘星の様々な事件を解決してきた聡明さが馬家惨殺事件の真相を見つけるのではと怯えていた。彼女は侮れない女なのだ。事の真相がバレないうちに皇帝は馬家軍を戦場に送ることにした。もし馬家軍が役に立たなければ、馬摘星を生かしておく必要はないとまで言い放った。渤王はどうやって馬摘星を事件から手を引かせるのだろうか。
そして疾沖が馬摘星への思いを断ち切れず。奎州城で馬摘星の足跡をたどっていた。そこで方店主が殺された事件に懸賞金100両がかかっていることを知る。疾沖はその金を手に入れるべく事件を調べ始める。
第25話感想
方店主が殺されたのが転花葉(てんかよう)という珍しい宮中秘伝の猛毒だったことで、大きな敵がいることに気づいた疾沖。彼なら真相が暴かれてしまうかもしれません。それに狡猾な遥姫には聡明な馬摘星もすっかり騙されてしまった。
いまだに遥姫に陥れられたとも気づいていない。馬摘星はこの世にこんな悪だくみがあることも知らない人なのかな。皇宮の闇が深すぎます。愛する女も守れないと渤王は悔しがっている様子、しかも狼骨花の副作用が出て苦しみだしてるし、これも遥姫が現れたせい。こんな事態を招いたことで紅児を殺さなかった莫霄を責める文衍。殺せなかった莫霄も今の渤王が好きで殺したくなかったという。以前の様に冷酷な命令にはもう従えないのでしょう。
でも文衍は渤王を守るため自分の命を懸け、皇帝に自分が紅児を殺さなかったと、失敗を詫びた姿が切なかった。男らしく清々しい。自分が死ぬのも怖くないって凄い、ここまで渤王を慕ってるのでしょう。彼らの絆の強さを見せつけられた気がします。早く馬摘星を牢から出してあげたいけど、真実が知りたい馬摘星を説得するのは難しそうです。
第26話 あらすじ
文衍の訴えにより、太卜宮を皇帝直属の禁軍が囲む。皇帝も一緒にやって来て太卜宮を捜索するという。そして段家の家人が馬摘星に渡した手紙の真相を遥姫に尋ね屋敷内を調べると様々な証拠が残っていた。遥姫は投獄されっすぐさま太卜宮も封鎖された。
皇帝は第四皇子の知らせで、溍(しん)国の北寮河(ほくりょうが)にある泰保営に国境警備の兵糧が全て置かれていることを知り、馬家軍に泰保営を責めさせることを決める。
馬摘星が牢から出され渤王府に戻ると渤王は意識がなく眠っている様だった。これもすべて遥姫の策略にはまったせいだ。文衍も戻されたが、経脈を切られてた。手首や足首から血が流れている、死の一歩手前といった様子だが、渤王は絶対に治してみせると文衍を励ますのだった。
一方溍国の王たちは馬瑛の馬家軍は正義の勇士達だと言い仁義に基づき馬瑛の志を守ると誓う。馬摘星と馬家軍を救おうとしていた。溍国の王たちは情義に厚いようだ。
また鳥かごのような檻に戻された遥姫は実は渤王の事が好きなのではと配下の者に尋ねられていた。そうなのかもしれない、トドメを刺す機会はいくつもあったように思えるけど殺さない、そう尋ねたのも理解できる状況。だが遥姫は認めない自分の望む渤王になった時私と戦う資格ができるとだけ答えた。
でも渤王府には彼女が望まない平穏な時間が流れているかに見えた。文衍の事は馬摘星達には内緒にされているのだ。このまま時が止まればいいのだけど戦はすぐにでも起きそうな状態だ。
第26話感想
文衍の犠牲があって平穏を取り戻した渤王府。このまま時が止まって欲しい。そして文衍も元気になって戻って欲しい。みんなの為に犠牲になるなんて文衍にそんなことさせたくなかった。渤王や馬摘星が望むのは一緒にいたいという事だけ。それもかなわない運命があるのかと思うと胸が苦しくて切ないです。
馬摘星の肩に顔をうずめる渤王のこんな安らいだ顔が優しそうで素敵。いつもこんな顔見せてくれてたらいいのに。でも周りがそんな事許してくれないのです。
もう皇帝でさえ馬摘星が用済みで殺してもいいとさえ言っているのですから。でも溍国の王は馬瑛の事を英雄だと認めていて馬摘星を皇帝たちから助けだすとまで言ってくれています。溍国の王の方がずっといい人で王としても尊敬できそう、早く馬摘星を助けてあげて欲しいです。
遥姫もせっかく太卜になったのにあっという間に鳥かごのような牢屋に逆戻り、文衍の仕組んだ証拠のせいで皇帝の信頼が失墜してしまった。全くちょっとのミスが命とりな状況です。自分で太卜宮に乗り込んできちゃう皇帝も面倒な人です。遥姫は渤王が好きなのか?それとも大切なおもちゃのような存在なのか、いたぶって楽しむのも彼女なりの愛なのかもしれませんが・・・
皇帝は馬家軍に泰保営を責めさせるつもりだけど、渤王はどうやって馬摘星を助けるのか、二人の幸せを守ってあげたいです。
それにしても方店主と紅児を渤王がせっかく助けてくれたのに、遥姫に殺されてしまったのは悔しかった。紅児の演技はもっと観たかった。やっばり馬摘星の為に殺せなかった渤王たちの気持ちや態度は、今までとは変わっているのは間違いないです。以前の渤王府は夜煞隊の生活の場所なだけだったのですから人の情なんてなかったのです。
第27話 あらすじ
馬家軍の将軍・馬峰程(ばほうてい)は泰保営攻めの為の地形の調査で林に入り、瘴気にやられ余命いくばくもない状態。多くの兵士も同じような症状になってしまう。馬家軍は都に疫病の状況を報告し援軍の派遣を求めた。馬峰程は自分の余命を悟り馬瑛大将軍の敵討ちを部下の馬邪韓(ばやかん)に託す。
疾沖は奎州城で方店主の事件を調べていくうち、方店主が刺客の正体に気づき殺されたという話を聞く、それは溍国の仕業だという噂だった。しかし森の中で溍国の魏王(ぎおう)と再会、馬府襲撃への関与を否定された。
魏王は疾沖の事を何万もの兵を犠牲にした罪人で銭を稼いで遺族を養っていると言っていた。疾沖は元帥だったという。凄腕の賞金稼ぎの彼はそんなに悪い人ではない、やむにやまれぬ事情があったのだろう。疾沖は残された可能性を考え馬府を襲った刺客が渤王たちではと気付く。
陛下から呼び出された渤王と馬摘星は疫病の話を聞く。馬摘星は自ら援軍を率いて戦に向かうというが渤王は反対した。しかし皇帝は勅命を出し馬摘星の出征を認める。そして渤王には内密に馬摘星を殺し馬家軍を全滅させるように命令する
それは戦での大兄上の死と関係あるというのだ。皇帝は大兄上の命を見捨てたのが馬瑛だという。あの戦の時皇帝からの援軍の要請を馬瑛が断わったあと戦死していた。これは敵討ちだという皇帝に渤王はどう答を出すのだろうか。
渤王府に帰ると馬摘星は渤王に甘えた態度をとるが渤王は出会ったことが間違いだったと冷たくする。でも馬摘星は渤王をあきらめない、馬摘星を殺すことを皇帝と約束してしまった渤王の苦しさは今の馬摘星には気付きようもない。渤王は言葉とは裏腹に、ただ優しく抱きしめることしかできなかった。
戦の経験のない馬摘星を心配した渤王は明日一日戦術と陣形を教え込むと約束する。それが二人きりで過ごせる最後の時になるかもしれない。きっと渤王はそんなふうに思っているのだろう。
第27話感想
馬峰程の鬼気迫る様子に胸が詰まります。このまま死なせるなんてかわいそう。絶対かたき討ちさせたかった。でも本当は相手が違うのも切なすぎます。メッチャいい人なのに皇帝を信じてしまった、これも運命なのかひどすぎる。
皇帝と渤王が会話の中で「なぜ馬瑛を殺したのか」という疑問に、皇帝は援軍の要請を断ったからだと言ってた。本当なのかな?もし本当だとしても兄の死に馬瑛は関係ないじゃん。死ぬってわかって断ったわけではないはず、何か理由があったのでしょう。馬瑛は勇敢な大将軍だったのだから理由もなく断りはしない、それが本当に事実なのかも、あの皇帝の言い分を信じていいのか・・・疑問だらけです。
いよいよ出陣が決まり二人の時間はあと一日だけ、戦術教えるって渤王が言ってたけど、それは最後の二人だけの時間、しっかり見届けてあげたい。
もし私が渤王なら何としてでも二人で逃げる。たとえ皇帝を殺してでも逃げると思う。皇帝に言いくるめられている渤王は本当に素直な優しい人だなって思いました。皇帝自身も渤王が優しい人だとわかって残酷なこと言っているのにムカつきます。
渤王が言っていた「かくも広き世で唯一 許されぬ愛」私なら信じない。誰が許さないんだろう?馬摘星だって真実を知れば渤王を許すと思う。皇帝が邪魔してるだけ、自分たちが互いを理解していればいいだけなんだよ。
第28話 あらすじ
決戦前日、渤王は馬摘星に戦術を教え、もし私が敵として現れたらどうするのかと尋ねる。刀を突き付け戦場では決して敵を信じてはならない、戦場で会うのは狼仔ではなく渤王だ。狡猾な手口で誘いだし敵を一気に殺せと伝えた。でも今の敵は渤王じゃないと言って笑う馬摘星。渤王は「絶対に死ぬな 生きろ」と伝えた。そして馬摘星の為に軽くて立派な鎧を用意する。これならどんな剣にも槍にも負けないはず、これが渤王にできる精一杯の愛情だろう。
その夜宴が二人きりで開かれ、馬摘星は大切な日の思い出にするため花嫁衣装で現れた。しかし渤王は婚礼の儀式には応じなかった。だけど酒を酌み交わすと熱いキスをする、この夜の二人は離れがたかった。渤王はこの先の事を考え馬摘星のしたい様にやらせるだけだった。
一方疾沖は馬摘星に事件の真相を伝える為に都に向かう途中で偶然に馬婧と出会い馬家軍の陣営を訪れる。馬峰程に会い馬瑛を殺したのは皇帝の楚馗だと伝えた。そして自分は溍国の将軍だと正体を明かした。自分の判断が誤っていたことに気づいた馬峰程は激しい怒りでそのまま亡くなってしまう。
そして馬摘星は知らなかった。戦の場に渤王が現れることを、そして渤王は皇帝の命で馬摘星と敵同士になってしまった事も。
第28話感想
せっかく馬摘星が花嫁衣装で現れたのに、渤王は礼拝をしようとはしなかった。結婚式は本番まで お預けだって言ってたけど、今はそんな気分になれなかったのだろう。今の状況で娶ってしまえば、あとで馬摘星が傷つくと思っているのかもしれない。
二人きりの宴にと気を利かせて去った莫霄(ばくしょう)と海蝶(かいちょう)の優しさも心にしみる。花嫁衣装の馬摘星はいつもよりグッと大人っぽくて綺麗でした。でも渤王の表情は暗い、それは明日には敵同士になってしまうから、それを知らないのは馬摘星だけ。その戦いはどうなってしまうのだろう。考えるだけで切なくなります。
戦術を教えている時、もし渤王が敵ならどうするかとか話していたけど、まさかそれが現実になるなんて、今の馬摘星には想像もできない事態。馬摘星は笑ってたし、ありえないって顔でした。でもそれが現実になるのが、あの皇帝の所業の残酷さです。その時が来て馬摘星が全てを知ってしまうのが怖いです。
それに戦に出陣した馬摘星を遥姫が毒で殺そうとしてるとか、夜煞隊がそれを阻止して人質にするため連れ帰るとか、色々起きすぎて渤王もどんな手段に出るか想像もできません。今馬摘星の為味方は疾沖だけかも、絶対に先に馬摘星を探し出して欲しいです。
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