狼殿下-Fate of Love- 29話・30話・31話・32話 あらすじと感想

狼殿下-Fate of Love-

狼殿下-Fate of Love- 2020年 原題:狼殿下 The Wolf 配信版 全54話 ※オリジナル版は全49話 

NANAさん

第29話 あらすじ

馬摘星は戦に向かう途中で 馬婧と再会し逃げようとするのだが、追いかけてきた渤王に捕らえられてしまう。その時の光景が父・馬瑛が殺された時を思い出され、馬摘星はあの時の犯人が同じ渤軍の兵士達だと気づく。

そこに現れた渤王は昨日までとは別人のように冷淡で、馬摘星には信じられない光景だった。だが渤王は「お前の愛した男は道具にすぎず、持ち主は父の敵だ」と言った。その言葉が全てだろう。渤王には馬摘星を愛する資格など与えられていないのだ。皇帝は渤王にそんな事を許したりしない。

馬摘星はこの事実を聞いてもそれが嘘であって欲しいと願うだけだった。だが渤王は馬摘星と 馬婧を罪人として都に連行する。

天牢に入れられた馬摘星たち、実は遥姫の毒に侵された馬摘星を助けるため渤王は彼女を捕らえたのだった。無事皇帝を騙して解毒薬を手に入れた渤王は食事に薬を混ぜて食べさせようとするが、牢の中の馬摘星は何も口にすることはなかった。

渤王は海蝶たちに馬摘星を解放させるよう皇帝に願い出る決意をあかす。そして「命は命で償う」と言い馬摘星の手で自分を殺させるというのだった。敵を討たせることができれば罪滅ぼしになるという。二人にとってそれが最高の結末だと・・・

馬家軍と疾沖は馬摘星を天牢から逃がす為第四皇子を人質にとる作戦を思いつく。そして国境で馬摘星と馬婧の二人と交換するというのだった。

第29話感想

ついに馬摘星は渤王軍が犯人だと自分で気づいちゃいました。凄く残酷な現実で知らせたくなかったな。でも本当は渤王が知らない間に部下が殺してたんだけど、その事は馬摘星に知らせないで自分が敵だと思わせた渤王。敵討ちで自分を馬摘星に殺させるなんて、聞いてるだけで苦しい。今までのラブラブぶりはどこへ行っちゃったのか、思い出せない位の変貌ぶりで寂しくなります。

「命は命で償う」って重い言葉だった。そこまで渤王は覚悟して馬摘星と暮らしてたのか、しかもあの弓を渡した頃からだとか、楽しかった二人の渤王府での暮らしも、全て覚悟の上だったらしい。あの皇帝がいる限り渤王は決して幸せになれない。この三人の関係は複雑すぎます。

でも牢の中での食事が豪華で驚いた。これだけでも渤王の厚遇ぶりに気付きそう。しかもお世話係も莫霄と海蝶が付きっきりでしている所を見ると、まるで皇帝や遥姫から馬摘星を守っているようにも見えます。もう以前の冷酷な夜煞隊とは違う人間になったように優しく見えます。

それから文衍が普通に渤王府に現れました。元気になったのね。経脈を切られた時は死を意味すると思ってたけど、渤王はちゃんと助けてくれた。渤王は実はとっても部下思いの人です。皇帝も渤王の性格を良く知ってて残忍なことやらせてるの見てるとたまには懲らしめたくなります。

それに実子の第四皇子が拉致されたって知ったらきっと激怒するよね。皇帝も同じ様に苦しめばいいと意地悪く思ってしまう。何しろ今のところ悪役は皇帝と遥姫位だから、私はずっと皇帝の意地悪な勅命を聞くたびに腹を立ててるばかりです。

第30話 あらすじ

馬摘星は渤王に会うため天牢から渤王府に戻されました。隠し部屋に通された馬摘星、そこは血なまぐさい部屋で香を焚いて匂いを消していて怖い場所、渤王も別人のようです。馬摘星はあなたは渤王か狼仔かと尋ねた。しかし渤王は答えようとしない。

そして「狼仔は馬俊に崖から落とされ死んだ」と言う。それを救ったのが皇帝だと、そして愛情や絆を教えてくれたのが大兄上だと言った。渤王は馬摘星に貰った大切な狼の牙と思い出の品を燃やし狼仔と馬摘星の絆を切った。

でも泣きながら気を失った馬摘星が倒れる前に抱きよせる渤王。そして優しく介抱する。さっきの香は解毒薬をたいたものだが、効き目がないようで意識のない馬摘星に口移しで解毒薬を飲ませた。冷たい言葉とは裏腹に馬摘星を救うため真剣な渤王は、やはり狼仔そのものにみえる。

皇帝にも第四皇子と馬摘星の人質交換の話が伝わり激怒するのだが、その役目を渤王に託した。そして人質を交換した後、馬摘星を殺せと命令する。

人質解放の前夜、絶食して死のうとする馬摘星に渤王は愚か者だと言う。そして本当の敵である私の命を取りにこいと言い放つ。馬摘星は生きる目的をみつけ、食べ物をむさぼるように食べたのだった。

人質交換の場所にはやはり疾沖がいた。そこに溍国の魏王が現れて、疾沖は弟の川王(せんおう)・李炬嶢(りきょぎょう)だという。かれも溍国の王だったのだ。人質交換を終え渤王を見送る馬摘星の顔は今まで見たことないくらい憎しみであふれていた。

第30話感想

馬摘星は自分の家族を殺した犯人に心を奪われていたと泣きわめいて失神しました。本当に辛い、観ていてメッチャ辛くなりました。でも渤王の気持ちを考えたらもっともっと辛い。胸が凄く苦しくなります。このドラマにはそんなシーンが多すぎて苦しい。何度も言うけど皇帝は極悪人でしかない。地下の鳥かごの牢に入れちゃいたいくらいです。

第四皇子を人質に取られ激怒していた皇帝。これを仕組んだのが全部疾沖だと聞いて怒りまくってる姿はちょっといい気味だと言いたくなった。

しかもついに疾沖の正体が明かされたら王だった。今までも元帥とか呼ばれてて将軍かなって感じでしたが、魏王の弟だったんですね。しかも7年前に何かがあって父親とも揉めて家を出たと言っていました。自分の失策で亡くなった兵士の家族を養ってるって言ってた場面もあって、どうりで以前に村人が食糧貰っても感謝してなかったなと・・・疾沖も大変な運命の中で賞金稼ぎやってたみたい。

しかし人質交換の場に両国の王が四人も顔を揃えて、ちょっと何かあったら大変な場面。馬摘星も殺されなくて良かった。

皇帝の勅命には背いたけど、疾沖はそう簡単に殺させてはくれない事は渤王もわかってた事でしょう。この失敗のせいで渤王もどうなってしまうのか心配でたまりません。だけど結局皇帝が頼れるのは渤王しかいないのです。だから渤王に罰を与えられないと思う、渤王も無事でいて欲しいです。

第31話 あらすじ

人質交換を終え渤王は馬摘星を逃がしてしまったが第四皇子は無事助け出せた。彼は馬家惨殺事件の事を知って、渤王や皇帝のしたことに憤る。渤王は最後に一足遅れで解放した馬婧に「これで私を殺すのだ」と言って奔狼弓(ほんろうきゅう)を渡す。

一方助けられた馬摘星は溍国に帰順すると宣言して溍国の都・泰元(たいげん)に向かう。疾沖の正体や事件の真相全てを知ってしまった馬摘星は表情もなくなり心を閉ざしたようだ。そして奔狼弓を手に取ると復讐を誓い、以前の自分はもう死んでしまったと言った。

煬国の都に戻った第四皇子は皇帝に馬家惨殺事件の事を責める。怒った皇帝は第四皇子に勲王府での禁足を命令した。

一方溍国では溍王が久しぶりに川王との思い出の菓子を笑顔で見つめていた。7年前の揉め事も今はもう怒りはなくなっているのだろう。都を見物する馬摘星に溍国は平和で暮らしも豊かな大国に見える。そこでは疾沖を元帥と慕う大勢の人々がいた。

しかし、道で犬を見た馬摘星は戦狼がいたと言って街中を馬で走り回り騒動を起こす。この都に渤王の戦狼などいる訳がないと溍国の者たちは馬摘星の思慮のなさに呆れた様で戦にはやる馬摘星をいさめる。

そして今の馬摘星には戦場に立つ判断力がないと言われてしまう。それでも馬摘星は弓の稽古を始めた。そこへ疾沖がやって来たのだが彼は馬摘星のため川王に戻っていた。その姿はまるで英雄そのものだ。

第31話感想

奔狼弓で私を殺せっていう言葉に動揺したかのような馬摘星。口では復讐を誓っていたけど、本心はどうだろう。でも今の状況では自分の気持ちには蓋をしたようだ。あれだけひどい目に合ったのだから心は本当に死んでしまったのかも・・・

それから皇帝・楚馗は怒りに任せて又も大暴れして第四皇子を罵倒していました。ここまできたら楚馗役の俳優・ディン・ヨンダイの演技が凄いなって思えてきました。彼が皇帝役の作品は何作か観たけど今まで観た中で一番行動的な皇帝です。

個性的な登場人物が新しく登場、溍王に使える大総官、最初は女性なのか男性なのかもわかりませんでした。喋り方も個性的で、疾沖を悪童と言っていたのが笑えました。

溍国の都で犬と戦狼を見間違えて大騒動を起こしてしまった馬摘星。やはり渤王の事が凄くショックで見間違えたのでしょう。街中に狼がいたらみんなパニックになっちゃいますもの、周りのほかの人もすぐに気付くはず。彼女しか目撃してないのは、やっぱり見間違いでしょ普通の精神状態ではないから仕方ないです。

それから疾沖は馬摘星の為に川王に戻りました。豪華な衣装と王の髪型をした疾沖は以前とはまるで別人です。こっちの方がグッとカッコよく見えます。疾沖も好きだけど、川王の方が堂々としていてとっても素敵です。

第32話 あらすじ

第四皇子の勲王(くんおう)・楚有禎(ゆうてい)は泥酔して渤王府にやって来た。彼は渤王と馬摘星の婚礼を心の底から喜んでいたのだ。渤王の今までをずっと見てきた第四皇子は渤王に幸せになって欲しかった。でも渤王は、そんな弟の気持ちとは裏腹に馬摘星への気持ちを捨て渤王府にある馬摘星の思い出をすべて処分するのだった。

翌朝酔いがさめた第四皇子は渤王と共に大兄上の墓参りに行く、第四皇子は愛し合う二人が争わないように大好きだった大兄上にお願いする。そして大兄上に渤王の背中を見てついてゆくと誓う姿に兄弟の絆を感じたのだった。

溍国では馬摘星が弓の稽古に励んでいた。疾沖はそんな彼女に「君を守るから俺に嫁げ」というが彼女は敵討ちの事しか頭の中にない、疾沖は煬国皇帝・楚馗(そき)に滅ぼされた前朝の屛芫(へいげん)公主が溍国に生存していると言い。彼女に味方になってもらえば、すぐに出兵できるのではと助言する。

馬摘星は 馬婧と二人でこっそり公主に会いに行く。公主は馬摘星を見るなり、知人に似ていると言い「どこの国の生まれか」と尋ねる。自分の出自を知らない馬摘星は身分の低い庶民の出だと言ったが公主は何かを感じる。そして馬摘星の頼みを聞いて馬家軍を共に視察した。だが兵たちのたるんだ様子を見た馬摘星は怒り訓練を始めるよう指示する。しかし兵士たちはまだ病み上がりで厳しい訓練には耐えられない体だった。

その様子を見た溍王は自分達がないがしろにされ暴挙に出たと怒っていた。こんな様子で馬摘星に馬家軍を率いることができるのだろうか?

32話感想

第四皇子の優しさが切なかった。あの皇帝の実子と思えない素直な子。きっとこの子が後継者なんだよね。彼がいて良かったと心底思う。でも渤王は馬摘星とはもう敵同士なのだから希望は持たない方がいいと思っているに違いありません。

溍国では、その馬摘星が信じられない位暴走しています。理性的で聡明なイメージはどこに行ったのか、渤王への憎しみで出兵を急ぐあまり、溍王のいう事まで無視して、勝手に屛芫公主に会ったり、病み上がりでまだふらつく兵士たちに無理やり訓練させてました。

軍紀が乱れるのは一瞬だと言ってたけど、その馬摘星の無謀な態度こそ軍紀を一番乱しています。今兵士達には休養が必要、戦える状況ではないとわからない人にはついていけないでしょう。

疾沖も馬摘星にはキチンと食事をすることから始めるよう言っていました。しかし疾沖は川王として人気者の様で王宮では待女達からモテモテでした。でも疾沖の目に移るのは馬摘星だけのようです。

こんな馬摘星は可愛くないし、好きにもなれない。疾沖の力でもとの優しい馬摘星に戻して欲しいです。疾沖の言う通り恨みで自分を見失っています。彼女のこんな姿は見たくないです。

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