狼殿下-Fate of Love- 5話・6話・7話・8話 あらすじと感想

狼殿下-Fate of Love-

狼殿下-Fate of Love- 2020年 原題:狼殿下 The Wolf 配信版 全54話 ※オリジナル版は全49話 

NANAさん

第5話 あらすじ

茶屋の謎を解いた男が宿に泊まっているというので会いに行った馬摘星、しかしそこには謎を解いた男ではなく通州城の若城主・顧清平(こせいへい)がいた。彼は過去にこだわり過ぎると自分にも家族にもプラスにならないと話し狼仔探しをやめるようにと諭した。

その頃狼仔は渤王となって暗殺部隊・夜殺(やさつ)隊を率いていた。彼らは皇帝の命により狼仔には内緒で馬瑛の家族を皆殺しにしようとするのだが、馬摘星だけは殺さぬようにと命令されていた。そして夜殺隊はある晩、自分達だけでその任務を実行した。

馬府に忍び込み一家を惨殺し馬摘星だけは気絶させ連れ去った。渤王と共に山の中の廟にかくまわれるのだが、目の前で父を殺されたショックで心を閉ざしてしまう。渤王は馬摘星があの少女・星だと気づいた。彼女を助ける為に渤王は虎の住む星月山に女羅草という薬草を取りに行くことになる。山には2頭の虎がいて渤王を襲うが、馬摘星のため虎を退治し薬草を持ち帰るのだった。その頃、事件を聞きつけ馬府にやって来た 顧清平は一家惨殺の現場に馬摘星の遺体がない事に気づき馬摘星を探しに行った。山の中の廟にやって来た顧清平に渤王の配下の者は自分たちは皇帝の特使だと名乗り犯人は溍王だと伝えた。

馬瑛の遺体のそばにも血文字で『 溍 』と書かれており。溍王が馬府を襲った証拠とされた。それを知った馬家軍の兵は馬家の敵を討つため集結した。彼らは命がけで仇を討つため溍王を攻めようとする。

皇帝・楚馗(そき)は馬瑛一人を殺しただけで、馬家軍が溍王を討伐してくれれば好都合だと考えていた。その上で士気の高まった馬家軍を皇帝に帰属させられる、自分にとってもラッキーだと計画を実行していたのだった。

しかし馬家軍の副将軍・馬峰程(ばほうてい)は騙されなかった。皇帝は知らなかったのだが、溍王は馬瑛の才を高く評価していて密かに馬瑛に溍への帰服を勧めていた。それなのに一家を惨殺するなど考えられないことだと言い放った。本当の真犯人は誰なのか、彼らは真相を暴き出すつもりだった。

第5話感想

皇帝・楚馗が考えた残虐な策に本当に腹が立ちます。英雄・馬瑛を用済みになれば簡単に殺し、その死さえ自分の為に利用する卑怯な皇帝です。馬摘星を助けたといっても心の傷が深くて可哀そうすぎます。それでも虎のいる山地とわかっていて薬草を取りに行った渤王は馬摘星に対してまだ気持ちが残っているのでしょうか。虎との格闘シーンもなかなかの迫力で渤王はワイルドでカッコ良かった。でも8年前の事件の時、馬摘星は狼仔を裏切ったと誤解したままのはずなんです。

馬家軍の副将軍は皆殺しの犯人が溍王とは考えられないと真相の究明を誓います。これで皇帝が真犯人だと気づいたらどうなっちゃうのか、皇帝は考えたより策略は簡単ではないと思い知るのかも。早く馬摘星の心の傷が回復できたら良いのですが。

薄荷の入った粥を少し食べる事が出来た馬摘星、薄荷は狼仔との大切な思い出の味なのです。きっとその時の記憶が頭の隅に残っていたのでしょう。

第6話 あらすじ

馬府襲撃事件の真相を究明したい馬家軍は、皇帝にも不信感を抱いているようで、皇帝・楚馗(そき)に忠誠を誓いながらも丞相を人質にして「血判を押した誓約書」を用意するように訴える。誓約書を貰えば溍の仕業だと認めても良いと、それは本本心から認めるという事ではなく、譲歩するという事なのです。でもそれを認めてしまえば、皇帝が馬家軍に歩み寄ったという事になり君主の威厳を失ってしまう。

そのことを知った渤(ぼつ)王は急いで都に戻ろうとするが、顧清平が馬摘星を連れ去ってしまう。じつは顧清平は皇帝に恨みを持ち、溍に寝返ることをたくらんでいたのだった。その為に馬家を利用しようと馬摘星に近づいていたのだ。まだ馬摘星に利用価値があると考える顧清平は馬摘星を連れ去り、馬家軍と共に溍に帰順しようと企む。

そして馬摘星と二人きりになると自分のものにしようと彼女を襲おうとするが、追いかけてきた渤王に顧清平は殺され馬摘星は助けられる。その時の渤王の雄たけびを聞いた馬摘星は、その声が狼仔だと気づき正気を取り戻す。渤王に抱き着く馬摘星に渤王は狼仔であることを否定し、「殿下」と呼ぶように言うのだった。

渤王達は馬摘星に馬家を惨殺したのは、溍と顧清平だという証拠を渡す。彼らは馬家軍の反乱を止める為、馬摘星を都に連れていく事に、時間がなかった渤王は危険な崖を飛び降り、山を駆け抜けるのだった。馬家軍が皇宮を責めようとしたとき、馬摘星を連れた渤王が戻り、ギリギリのところで衝突は回避され、馬家軍は皇帝に帰属した。

その夜馬摘星は渤王を訪ね怪我の治療を手伝いながら、大怪我なのに痛い顔を見せない渤王の様子に、今までの人生でどれだけ苦痛に耐えてきたかと泣きながら尋ねる。心優しい馬摘星なのに、渤王は馬摘星の言葉を本心ではないだろうと疑っていた。

第6話感想

馬摘星は怪我を負いながら何度も助けてくれる渤王に狼仔の面影を重ねています。怪我の痛みにもなれてしまった渤王の様子に泣きながら寄り添おうとしていたのに、全然心が通じなかった。ここまでかたくなに心を開かない狼仔を見てるだけで私の心も痛くなりました。

渤王に彼女の気持ちが伝わらないのにヤキモキします。ちょっとひねくれ者じゃないかと思うくらい。でも馬摘星が顧清平に襲われた時、全力で助けようとしたのは任務だけだとは思えません。心の奥底ではまだ馬摘星の事を信頼しているからだと思いたいです。

しかし顧清平があんな酷い男だったなんて、蝶の入った箱を当てる難問に「どれにも入っていない」と答えた時は、聡明な優しい若城主だと思ったのに、すっかり騙されました。こんな様子では本当に誰を信用したらいいのかわからなくなりそう。今の馬摘星は皇帝や渤王にも騙されてるなんて夢にも思っていないのですから。

馬家軍が城門の前に集結して一触即発の危機に馬に乗ってさっそうと渤王と馬摘星が現れたところが見せ場で、馬家軍が馬摘星に忠誠を誓うシーンが見ごたえが有りました。これから本当の真実を知った時、馬摘星と馬家軍はどうなってしまうのか凄く心配です。

第7話 あらすじ

皇帝が開く宴に馬摘星や馬家軍の将軍たちも招かれた。この席で皇帝は君臣の絆を強める為にと渤王と馬摘星の婚姻を持ちかける。渤王は「軍務で忙しく婚姻は考えたことがない、よき夫は務まらない」と言ったのだが、第二皇子の允(いん)王が後押し婚礼に賛成する。馬家軍の馬峰程(ばほうてい)は困惑し話に割って入ろうとしたが皇帝から口を挟まぬように言われてしまう。

突然の婚礼話に戸惑う馬摘星も皇帝に勧められた話を断ることはできない。まずは家族の仇を討ってからなら婚礼を受け入れると返事をするのがやっとだった。杯を交わすうち酔ってしまった馬摘星は宴の席を抜けだすが、部屋まで連れて行こうとやって来た渤王に酔って絡む。狼仔に会いたいと言う馬摘星に「その男は大事な存在なのか?」と聞く渤王。しかしこの大事な問いに酔っている馬摘星はちゃんと答えられずかえって渤王の誤解を招く、池に落ちた馬摘星をそのまま置き去りにする渤王。馬摘星の本当の気持ちには気づかないままだ。

翌朝の馬摘星は昨夜池に落ちたことも覚えていなかった。何かしでかしたと思った馬摘星は渤王に謝りたかったが、渤王からは距離を置かれるばかりだった。その日のうちに馬摘星は渤王府に入るため馬車で向かうことに、馬家軍の副将軍・馬峰程は心配のあまり、妹の馬婧(ばせい)を侍女にするよう決めたのだった。

第二皇子の允(いん)王には、出生の秘密があった。妓女だった母には皇帝に見初められる前に別の男と関係があり、その男の名は林広と言った、早産で生まれた允王はその男の子ではないかと噂されていた。その男は都近くにいるらしかった。そして允王と舅の丞相を快く思わない楊校尉・楊厚は林広の事を調べていたのだった。

第7話感想

皇帝が馬摘星の都入りを急いでいたのは、初めからこの婚姻まで計画していたからだろうか?これで馬摘星は皇帝一族になって馬家軍も帰順して皇帝にとっては、色々な安泰な結果。こんな策を皇帝が企ててたとは驚きました。渤王の配下の者たちも婚姻って聞いて驚いてたでしょ。逆に皇帝が渤王府に口封じせよってことなの?とか聞いていましたし。今のまま渤王府に行ったら、何が起きるのかわからなくて怖いです。

夜の宴のシーンは厳かで幻想的でした。このドラマの小物の色遣いがとても好き。シックでゴージャス、この色遣いのセンスが凄く良くって見ごたえが有ります。馬摘星の青い衣装も素敵でした。渤王のヘアスタイルのサイドの刈り上げにはちょっと驚きましたが、彼には似合ってるから良いのかな?その辺が他のドラマよりいい感じです。しかし宴では婚礼も決まったりで馬摘星は皆と杯を交わすことになり独身女性とは思えない泥酔でした。馬家軍を守るため精一杯頑張っていたから仕方ないとは思うんですが・・・

第8話 あらすじ

街中で物乞いを助けた馬摘星は渤王府へ連れていき介抱する。意識を取り戻したその男は林広(りんこう)と言って都に恩人を探しに来たというのだが具合が悪そうだった。渤王は物乞いを拾ってきた馬摘星に王府の掟を破ったと激怒するが人助けは大切だと一歩も引かない様子。益々二人の間の溝が深くなった。

馬摘星は渤王府の皆に今までのお詫びとお礼の品を渡す。一人一人に合わせた気配りの品々。渤王には趣味が書だと聞いたので貴重な硯を送った。でも渤王の心には届かず、受け取った硯はその場で壊されてしまった。それでも夫婦になるのなら打ち解けたいと思う馬摘星に渤王は婚姻は勅命であり、お互いの利害の為だと言い放ち、皇宮では仲睦まじい夫婦を演じるが、人目がない時はたがいにいっさい干渉しないと宣言する。

突然渤王府に婚礼の挨拶にやって来た允王と王妃の二人。馬摘星の元を訪れた允王妃を見た物乞いは、私の恩人は允王だと言いだす。そして亳州(はくしゅう)が天災にあった時に食糧を下さったお礼がしたいと言った。亳州は允王の母の故郷でもあったため林広は郷土料理をふるまうことになる。

林広が料理を作る間に広間に移り語らい合う渤王と允王たち、允王が臨月の大きいお腹を抱える妻を優しくエスコートする姿はとても仲睦まじい夫婦の様だ。家族を亡くし悲しむ馬摘星に優しく声をかける允王妃。渤王との生活の様子を尋ねるが、2人の返事は何かぎこちないものだった。

庭園で食事をすることになり、男が恩返しにと作ったのは鳥粥で、その味は允王の母の味と同じだった。喜ぶ允王に男は同郷だからこの味が出せると言った。允王は料理人として允王府に来るよう誘うのだが、男は亳州に帰ると言い断るのだった。

実はこの男は奴婢で、自分は允王の実父だと周囲に漏らしていた。本当だとしたら允王は奴婢の子になってしまう。この男の出現は允王や舅の丞相には都合の悪い存在だった。そして逃げた奴婢が渤王府に居ると知った丞相は兵を連れ渤王府へ現れると男を刺客だと言って捕らえていった。

第8話感想

允王もその王妃もとても優しそうでいい人のようだけど、奴婢の実父の出現では心穏やかにはならない様子。この父親を語る男のせいで渤王も厄介ごとに巻き込まれそう。王府に身元の分からないものを入れてはいけないという掟は、まさにこういう災難を避けるためのもの馬摘星の親切があだになりそうです。

それから意地悪をして渤王が硯を割ってしまったのに、允王に硯をプレゼントしたって言ってしまう馬摘星には驚きました。絶対に見せてって言われるの決まってるでしょ。

案の定見せてって言われちゃったし、相手は渤王の義兄なのに年長者に「ダメです!」って二人そろって叫んでたのは笑えました。ちょっと意地悪な馬摘星の様子はお茶目で彼女らしかった。馬摘星はおしゃべりな人でいつも一言多い様と思います。

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