芸汐<ユンシー>伝 45話・46話・47話・48話(最終回) あらすじと感想

芸汐伝 ~乱世をかける永遠の愛

芸汐<ユンシー>伝 ~乱世をかける永遠の愛 2018年 全48話(※中国では+2話の番外編あり) 原題:芸汐传。原作は芥沫の『天才小毒妃』

dim-sumさん

第45話あらすじ

蟲毒を奪った顧北月(グー・ベイユエ)顧七少(グー・チーシャオ)は、芸汐の心臓血を使わない解毒法を研究しますが、上手く行かず芸汐の側に戻ることにします。

一方の天徽帝は、自分でも蟲毒を使い生成を行い、手に付いた蟲毒で珍(チン)妃が自分に毒を盛っていると知り、衝撃を受けます。

青山鎮での瘟疫を鎮めに来た唐离(タン・リー)に会った北月は、天徽帝が蟲毒人の生成に成功したと報告し、唐离は秦王に情報を伝えに戻りました。

梅海で芸汐に会った七少は、解毒剤は出来なかったが死なないで欲しいと説得します。七少は、2人の様子を見て怒った秦王を外へ連れ出しました。1人で戻った秦王は、芸汐に七少を殺したと言い、梅海に居るよう命令します。

秦王を呼びに来た楚西風(チュー・シーフェン)から七少が生きていると聞き、仲直りを勧められますが、秦王は芸汐を激しく非難し、縁を切る、顔も見たくないと言いました。

天徽帝は蟲毒人を増やすため、穆将軍の兵士に瘟疫に感染させ、蟲毒人にせよと側近に指示します。

第45話感想

秦王は、七少から芸汐の心臓血が無ければ解毒剤ができない、つまり自分が生きるためには芸汐が死ぬと聞いてショックを受けます。それで敢えて身分の違いまで持ち出して酷く芸汐を傷つけて、別れを切り出したのですね。それでも芸汐は、夫だったし蟲毒人にしたのは実の父だから、と自分が犠牲になることを厭いません。例え命が助かっても、芸汐が死ねば秦王は無気力になり生きる意欲が無くなるでしょう。そこまで言って説得する七少は、派手な見た目とチャラい行動に似合わず、本当に百年に一人の情が熱い漢?かも。

天徽帝は自分の為なら民や兵士が犠牲になるのは当然と考える冷血漢ながら、珍妃は心から愛していたらしく、毒を盛られたことにかなり傷ついた様子。何度も命を救われて初めて信じた女性から裏切られたら当然?人間らしい心があったことに少し驚きました。

第46話あらすじ

秦王は、蟲毒は解毒できず自分の命が残りわずかだと唐离(タン・リー)に伝え、秦煕国の再興を託します。話を聞いた宁静(ニンジン)も、秦王と芸汐は結婚してから辛いことばかりと嘆きました。

梅海に戻った芸汐は、解毒剤を作ろうとして顧七少(グー・チーシャオ)に止められました。七少から秦王に心臓血の事を話したと聞いた芸汐は、秦王の態度が変わったことに納得します。

天徽帝は一度は許そうとした珍妃がまた毒を盛ったと知り、珍妃の弟・西周王を蟲毒人に変えます。そして許しを請う珍妃を牢へ入れました。

秦王の体調は心労もあって悪化。心配した側近の楚西風(チュー・シーフェン)は、独断で芸汐を呼びに行きました。芸汐は秦王に二度と離れないと訴え、秦王も受け入れて側に置くことに。そして民を逃し天徽帝が仕掛けた罠を無事に脱します。その後秦王は芸汐に自分が死んだときのためにと秘密にしてきた最後の作戦の詳細を渡し、決戦へと旅立ちました。

第46話感想

七少は、芸汐が犠牲になることを秦王は知るべきだと言いました。それも一理あるでしょうが、芸汐のためを思えば黙っていた方が良かったかもね。西風のアシストもあって芸汐は秦王に会いに行き、一緒に居られる短い時間を大切にしたいと伝えました。ここまで来たらもう揉めることもないでしょう、安心しました。2人の様子を側で見る七少も辛いでしょうが、芸汐の幸せの為なので認めて欲しいな。

一方の天徽帝は、遂に5万人の蟲毒人を造り出し秦王に襲い掛かろうとしています。寵愛してきた珍妃に裏切られたとはいえ、幼い西周王まで蟲毒人に変えるとは正に暴君。自分たちが囮になって民を逃がした秦王たちとは大違いです。芸汐の言う通り、秦王の存在は民にとって幸福ですね。

第47話あらすじ

穆将軍父子は自分達が療養のため西京に残してきた兵士が、知らぬ間に蠱毒人にされたと知り天徽帝に非道だと訴えます。しかし天徽帝は兵ならば自分に命を捧げるのは当然と言い、捕らえられた将軍は自ら命を絶ちます。息子の穆清武(ムー・チンウー)少将は天徽帝を罵り脱出しました。

秦王の体調は日々悪化し、芸汐は解毒剤づくりを手伝ってもらおうと顧北月(グー・ベイユエ)の帰りを待っていました。しかし北月は蟲毒人との戦いで瀕死に。そこで芸汐を呼び出し、天徽帝が造り出した蟲毒人を倒すヒントを告げて亡くなりました。

天徽帝が蟲毒軍を使い民を虐殺していると知り、秦王は自分が病気だと噂を流して自軍を退却させ、敵を一気に壊滅させる作戦を立てます。芸汐は弱った秦王と梅海へ行き、楚西風(チュー・シーフェン)に顧七少(グー・チーシャオ)を呼び出すよう頼みます。

芸汐は七少から解毒剤用の生薬を取り上げて監禁しました。そして秦王と芸汐は正式な結婚式を行い、育ての父・韓从按(ハン・ツォンアン)たちに手紙でそれを伝え安心させました。

第47話感想

ずっと天徽帝に忠義を尽くしてきた穆将軍も、家族同然の部下を蟲毒人にされ愛想をつかし、兵を連れて去ろうとしました。もう少し早く気付いていれば、蟲毒人にされる兵や民は少なかったでしょう。

秦王が民を想う心を知り、弱っていく様子を側で見ている芸汐は、自分の命に代えて秦王を救うことに迷いを持たなくなりました。七少は泣いて抵抗しますが生薬を奪われ何もできません。芸汐は秦王の愛情を知り、本来の気の強さが戻ったみたい。西風(シーフェン)たちを説得する様子も逞しく頼もしいです。

頼みの北月も蟲毒人との戦いを経て亡くなりました。これで芸汐が死ぬと毒宗を継ぐ人物はいなくなります。毒術で多くの人を救ってきた技や知識が消えるのは惜しい。そして芸汐が死ぬこと自体が哀しい。死なずに秦王が治れば良いのですが。

第48話(最終回)あらすじ

式の翌日、秦王が芸汐の料理を食べて眠ってしまいます。芸汐は七少に会い、奪った生薬で作った毒を飲みます。そして次の生涯では七少の下女に生まれて仕える言い、自分を刺し後を託して亡くなりました。

目を覚ました秦王は、芸汐が自分のために犠牲になったと聞き嘆き哀しみます。七少は芸汐は秦王一人ではなく、民の為にも犠牲になったと言い、奮起を促しました。天徽帝の軍が城門の外まで迫ったと知らせを受けて、自ら将軍たちへ命令を出して先頭に立ち戦います。

芸汐が編み出した方法で蟲毒人が倒され、天徽帝の軍は総崩れになり、秦王に追い詰められて一対一の争いになります。降伏を求める秦王に応じることなく、天徽帝は多くの刀傷を受け崖下へと落下。秦王は勝利を得ます。

七少は芸汐が好きだった)薬鬼谷の薬谷を再建し、芸汐を弔いました。

秦王は唐离(タン・リー)を皇位に付かせ自分は梅海で隠居生活を送ります。

第48話(最終回)感想

天徽帝は、珍妃を憎みながらも愛情を捨てられず、北厲から弟を救出していたのですね。彼を守るために蟲毒人のフリまでさせたとは、暴君にも情はあった、と。

芸汐が七少に協力を求める(というか脅迫する)場面は、七少の身になって考えると残酷過ぎる。愛する女性が別の男のために死ぬのを手助けする、なんて一生トラウマが残りますね。その七少が倒れた後、薬を飲ませて芸汐の腕輪を盗んだのは、七少を慕い続けた雨沢(ユーゾー)だと思いました。彼女が新しい毒宗になる?

その腕輪は、毒宗一族の典籍が全て納められた秘宝で芸汐を何度も救いました。この腕輪から芸汐と七少へ向けてオーラが出たような…。ならば梅海で秦王が見たのは、幻ではなく芸汐本人が腕輪効果で蘇った姿では?この「芸汐」、腕輪をしていないんですよ!だから本物かなと思ったり…。

実は中国では2話続編が作られたそうで、見たいと思う一方曖昧なままで終わるのもアリ?と感じる結末でした。

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