第1話あらすじ
昔、名門だった劉家(リウ家)は陰謀によって没落し、娘の庫狄琉璃(こてきるり)は身分を隠して後宮で女官として静かに生きていました。刺繍や医術に優れた彼女は、亡き母の死の真相を探るため、後宮に戻って真実を突き止めようと決意します。
そんな中、庫狄琉璃(こてきるり)は若き護衛官の裴行倹(はいこうけん)と再会します。彼はかつて庫狄琉璃(こてきるり)が恋した相手で、今や皇太子の側近となっていました。二人は過去の因縁を乗り越え、互いに心を通わせていきます。
やがて庫狄琉璃(こてきるり)は、母を陥れた張本人が女官長の卓錦娘(たくきんじょう)であったことを突き止め、裴行倹(はいこうけん)の助けを得て彼女の罪を暴き、処刑に導きます。皇帝はその功績を称え、二人の結婚を許します。こうして庫狄琉璃(こてきるり)と裴行倹(はいこうけん)は夫婦となり、幸せな日々を迎えるかに思えました。
しかし、平穏は長く続きません。ある日現れた謎の女性雨奴(うど)が、庫狄琉璃(こてきるり)に驚くほど似ており、しかも裴行倹(はいこうけん)の初恋の面影を持っていたのです。雨奴(うど)は庫狄琉璃(こてきるり)と裴行倹(はいこうけん)の関係に割って入り、巧妙に裴行倹(はいこうけん)の心を揺さぶろうとします。
その裏には、後宮を仕切る臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)の陰謀がありました。大妃は過去の事件でリウ家と因縁があり、今も庫狄琉璃(こてきるり)を排除したいと考えていたのです。雨奴(うど)はまるで田舎から来た純粋な少女のように装いながら、大妃と結託して庫狄琉璃(こてきるり)を追い詰めていきます。
庫狄琉璃(こてきるり)は、自分と雨奴(うど)との間に何か特別な繋がりがあることに気づき始めます。実は、雨奴(うど)と庫狄琉璃(こてきるり)の母には不思議な縁があり、物語はさらなる真相へと進んでいきます。
一方で、裴行倹(はいこうけん)と庫狄琉璃(こてきるり)の関係は徐々に誤解とすれ違いに満ち始めます。庫狄琉璃(こてきるり)が雨に打たれて閉じ込められている間に、雨奴(うど)は裴行倹(はいこうけん)の家に入り込み、まるで妻のように振る舞い始めるのです。
愛と信頼を試される中、庫狄琉璃(こてきるり)は再び自分の過去と向き合い、真実と愛を取り戻すために立ち上がります。
第2話あらすじ
庫狄琉璃(こてきるり)は屋敷に戻り、侍女の雨奴(うど)が昨晩外出していたことを知ります。早朝にすれ違った背中にも心当たりがあり、庫狄琉璃(こてきるり)は雨奴(うど)が自分を完全に信頼していないことに少し苛立ちを覚えますが、それ以上は言わないことにしました。
後から帰宅した裴行倹(はいこうけん)(庫狄琉璃(こてきるり)の夫)は、庫狄琉璃(こてきるり)の不機嫌に気づきつつも何も言いません。庫狄琉璃(こてきるり)が部屋に行くと、ちょうど着替え終えたばかりの庫狄琉璃(こてきるり)の体から雨奴(うど)の香りがすることに気づきます。実は、雨奴(うど)は香りのカプセルを使って、裴行倹(はいこうけん)の身体に自分の匂いを残す策略をとっていたのです。
その後、臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)が登場し、わざと裴行倹(はいこうけん)の前妻の話や、庫狄琉璃(こてきるり)の妹・庫狄珊瑚(こてきさんご)を妾として嫁がせる話を持ち出し、庫狄琉璃(こてきるり)の立場を揺さぶろうとします。庫狄琉璃(こてきるり)は反論したい気持ちを押し殺し、何も言わずにやり過ごしました。
その後、裴行倹(はいこうけん)と庫狄琉璃(こてきるり)は庫狄琉璃(こてきるり)の実家に帰省します。父親は娘を河東家に嫁がせる話を聞いて心配し、妾同士の争いが家族を崩壊させかねないと忠告します。庫狄珊瑚(こてきさんご)の母も密かに話を聞き、急いで庫狄珊瑚(こてきさんご)に結婚を止めるよう説得しに行きました。
庫狄琉璃(こてきるり)と裴行倹(はいこうけん)は庫狄珊瑚(こてきさんご)を止めた後、宮廷に戻りますが、長姫が主催する「ハイビスカスの宴」に招待されます。宴では男女が別席に分かれ、庫狄琉璃(こてきるり)は目立つ場所に配置されて注目を集めます。裴行倹(はいこうけん)は急に皇帝から呼び出され、庫狄琉璃(こてきるり)のそばを離れなければならなくなります。
宴には、庫狄琉璃(こてきるり)を嫌う陸瑾娘(りくきんじょう)(裴行倹の前妻の妹)は来ないだろうと予想されていましたが、なんと予想に反して姿を現します。陸瑾娘(りくきんじょう)は堂々と庫狄琉璃(こてきるり)を称賛し、皆の前で彼女を支持する姿勢を見せ、臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)の計画を打ち砕きました。
それに腹を立てた臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)は、侍女たちに新たな策略を命じます。庫狄琉璃(こてきるり)を絵の催しに招き、彼女の衣服が汚れているのを口実に、妹の庫狄珊瑚(こてきさんご)に服を取りに行かせましたが、庫狄琉璃(こてきるり)はそれを断り、そのまま絵の場に向かいます。
ところがその裏では、臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)が薬物を使い、宴に参加していた男性たちに幻覚を見せ、庫狄琉璃(こてきるり)が別の男性と密会していると誤解させるよう仕組んでいたのです。宴の場で、庫狄琉璃(こてきるり)は多くの人々に取り囲まれ、スキャンダルに巻き込まれてしまいます。
第3話あらすじ
庫狄珊瑚(こてきさんご)は、姉庫狄琉璃(こてきるり)の評判を落とすために罠を仕掛けました。宴の場で庫狄琉璃(こてきるり)が他の男性と密会していたように見せかけ、臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)や他の婦人たちにそれを知らせたのです。庫狄珊瑚(こてきさんご)は、二人が服を脱いでいたとまで主張しますが、庫狄琉璃(こてきるり)は彼女の話の矛盾を指摘し、証人としてその場にいた侍女たちの証言も加わって、庫狄珊瑚(こてきさんご)の嘘が露見しました。
臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)は、精巧に仕組んだ計画が庫狄琉璃(こてきるり)によって潰されたことに激怒します。彼女の命令で使用人たちまで罰を受けることになります。そして、庫狄珊瑚(こてきさんご)は冷水を浴びせられて目を覚まし、臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)にもう一度チャンスを求めますが、聞き入れられず、奉公先の家から追放されます。その家の息子の妻も罰を受けました。
一方、庫狄琉璃(こてきるり)は河東家の動きを密かに監視しており、最近頻繁に医者を呼んでいることを知りました。裴行倹(はいこうけん)は状況を察し、義父に会いに行く準備を整えます。その頃、庫狄珊瑚(こてきさんご)の母親は娘が不当に扱われていると知り、助けに行こうとしますが、夫に止められてしまいます。しかし、母の嘆きを聞いた沛興媛(ペイ家の人間)は様子を見に行くことにします。
その後、裴行倹(はいこうけん)と庫狄琉璃(こてきるり)の家に、使用人や妾たちがやって来て、臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)が庫狄珊瑚(こてきさんご)に「河東府家とは今後一切関係を持たない」という誓約書を書かせたと伝えます。これにより、庫狄琉璃(こてきるり)の父親もようやく、娘をこれ以上政略に巻き込むことをやめる決心をします。
臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)は、怒りに任せて庫狄珊瑚(こてきさんご)に暴力まで振るい、庫狄珊瑚(こてきさんご)の母はその報復を考えます。しかし、裴行倹(はいこうけん)はすでに医者を呼んでおり、庫狄珊瑚(こてきさんご)が毒性のある薬を服用していたことが判明。彼女は今後言葉を発することができない状態に陥ってしまいました。それを知った庫狄珊瑚(こてきさんご)は精神的に大きく取り乱します。
臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)は、自分の策略が庫狄琉璃(こてきるり)と裴行倹(はいこうけん)に潰されたことに再び憤り、次の手を考え始めます。そして、庫狄琉璃(こてきるり)の父にも圧力をかけようとしますが、最終的に庫狄珊瑚(こてきさんご)は命を落としてしまい、すべてが無駄になります。
庫狄琉璃(こてきるり)は夜になっても庫狄珊瑚(こてきさんご)のことが頭から離れず、たとえ彼女が自分を憎んでいたとしても、妹としての情を断ち切ることはできず、複雑な思いに沈むのでした。
第4話あらすじ
庫狄琉璃(こてきるり)は大邸宅で絵を描く時間を過ごしていたが、臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)が彼女を訪ねてくると人を送ってきた。庫狄琉璃(こてきるり)は嫌な予感がして断ろうとしたものの、臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)の強い要望で仕方なく応じることになった。庫狄琉璃(こてきるり)はみんなのために昼食まで準備したが、その場で臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)たちが今年の「理想の女性」について話し始めた。庫狄琉璃(こてきるり)は鋭く質問を投げかけ、臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)たちはうまく答えられず、逆に恥をかかされる形となった。
臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)は、庫狄琉璃(こてきるり)が洛陽の有力者たちから評価されているのを見て怒りを募らせる。さらに、裴行倹(はいこうけん)が庫狄琉璃(こてきるり)の昔の恋人について知って嫉妬していることもあり、臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)は庫狄琉璃(こてきるり)を放っておく気はないと宣言する。しかし、庫狄琉璃(こてきるり)は裴行倹(はいこうけん)が自分の味方でいる限りは恐れることはないと思っていた。
そんな中、雨奴(うど)は庫狄琉璃(こてきるり)と裴行倹(はいこうけん)を引き離すために、裴行倹(はいこうけん)の服に自分の香料を付けて、彼に近づいたように見せかける。これに気づいた庫狄琉璃(こてきるり)は、雨奴(うど)を呼び出して問い詰める。雨奴(うど)は「自分と裴行倹(はいこうけん)は愛し合っている」と嘘を平然と話すが、実は裴行倹(はいこうけん)本人が屏風の後ろでその会話を聞いていた。
その後、雨奴(うど)の香りが別の男性阿成(あせい)からも検出されたことで、計画は破綻。阿成(あせい)は「自分がハメられた」と怒り、雨奴(うど)は「これは誤解だ」と取り繕うも、まったく信用されなかった。しかも雨奴(うど)が臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)から派遣された人物であることが判明し、彼女の立場はさらに複雑に。
庫狄琉璃(こてきるり)と裴行倹(はいこうけん)は、雨奴(うど)が潔白であるふりをしつつ、実際には彼女の部屋を調べるよう動く。庫狄琉璃(こてきるり)は臨海大長公主(だいちょうこうしゅ)にこの件を報告し、雨奴(うど)は尋問に呼ばれる。途中で侍女から「絶対に認めてはいけない」と耳打ちされた雨奴(うど)はしらを切るが、庫狄琉璃(こてきるり)の巧妙な誘導によりほころびが出る。
今回は雨奴(うど)に大きな処罰は下らなかったが、庫狄琉璃(こてきるり)は黙ってはいなかった。雨奴(うど)に様々な雑務を押し付け、表向きには罰しない代わりに内側から追い込む対応を取った。雨奴(うど)は強い不満を感じながらも従うしかなかった。日常的に自由な時間もなく、外出しようとしても監視がついてくるなど、苦しい状況に追い込まれていった。
風起西州~烈風に舞う花衣~ 5話・6話・7話・8話 あらすじ
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