四方館

四方館

四方館 31話・32話・33話・34話・35話・36話・37話(最終回) あらすじ

四方館 2024年 全37話 原題:四方馆

第31話:偽りの副使と潜む内通者、白衣客の影が再び迫る


物語は陰謀の核心に迫り、真実が少しずつ明るみに出ていきます。

京兆府の門前では、馬治文が康副使の遺体の引き渡しを強引に要求し、尉遅華と王昆吾と激しく衝突。続いて四方館にも現れ、副使を名乗るも正式な文書を提示できず、王昆吾の冷静な追及によって偽者であることが暴かれ、館内の緊張は一気に高まります。

一方、元莫は康副使の死が白衣客による毒殺である可能性を疑い、阿術と共に林家柜坊へ調査に向かいます。康副使が残した棋譜を回収しようとするも、白衣客の襲撃を受ける中、二人は機転を利かせて逃げ切り、無事に帰還。その棋譜には、さらなる謎を解く鍵が隠されている気配が漂います。

安修義は林素素の墓前で紙を燃やしながら、彼女との思い出を静かに振り返り、素素の自分への想いに気づいて深い悲しみに沈みます。彼は素素の遺品の中から、四方館内部に内通者がいることを示す手がかりを発見。その情報は「老季」が真の内通者である可能性を示していました。

元莫はその線に沿って調査を進め、王昆吾と尉遅華の協力を得て、四方館に新たに雇われた雑役係の中に内通者が潜んでいると推定。二人は一人ずつ丁寧に調べ上げ、ついに容疑者を特定。その瞬間、館内の空気は一変し、真の裏切り者が誰なのかが明らかになろうとしています。

次なる展開では、内通者の動機、白衣客との繋がり、そして棋譜に秘められた真実が浮かび上がることでしょう。物語は、いよいよ決着の兆しを見せ始めています。

第32話:血書の誓いと焉楽への帰還、阿術の決断


物語はついに、阿術が真の公主として運命に立ち向かう決意を固める壮絶な局面へと突入します。

阿福を探していた元莫と阿術は、彼の家で無面人の襲撃を受け絶体絶命に。そこへ安修義が京兆府の官兵を率いて駆けつけ、見事な連携で二人を救出。その後の調査で、安修義は老季の嫌疑を晴らし、真の白衣客が青児であることを突き止めます。彼は尉遅華に「王昆吾と幸せになってほしい」と静かに祝福の言葉を贈り、過去の想いに区切りをつけます。

一方、元莫と阿術は醉仙楼の雅閣で束の間の穏やかな食事を楽しむ中、阿術は焉楽の老臣たちから届いた「連名血書」を元莫に見せます。それは彼らの忠誠の証であり、暴君・龍突麒に対抗するための重要な鍵。元莫はその重大さを理解し、阿術に警戒を促します。
しかしその直後、阿術は月華堂へ単独で向かい、白衣客と依依に拉致されてしまいます。元莫は彼女が残した絹のハンカチを手がかりに、三娘・四娘と共に白衣客の仮拠点へと追跡。緊迫した対峙の末、元莫は血書を交渉材料として使い、阿術の救出に成功します。
その頃、龍突麒の傀儡王が病死。龍突麒は阿術に「共に焉楽を治めよう」と提案。阿術は民のためにその申し出を受け入れ、焉楽へ戻る決意を固めます。だがその胸中には、龍突麒との対決を覚悟した強い意志が宿っていました。彼女は、真の公主としての責任を果たす道を選び、いよいよ焉楽の未来を左右する戦いへと歩み出します。

次章では、阿術がどのようにして龍突麒の野望に立ち向かい、民の希望となるのか――その一歩一歩が、歴史を塗り替える力となるでしょう。

第33話:譲られた使命と父子の和解、元莫の覚悟


物語は、別れと旅立ちの前に交わされる深い絆と成長の瞬間で彩られます。

阿術が焉楽へ戻る決意を固める中、元莫は彼女のために家中の酒を売り払い、心を込めて完璧な住まいを整えます。彼は阿術を正式に護送するため、四方使の遴選試験に挑戦することを決意。試験準備の間、阿術は膨大な学習資料を提供し、武術訓練も厳しく監督。元莫の努力に周囲の期待が高まり、阿術は後庭で仲間たちと合格を賭けた賭けに参加し、彼の勝利を信じて疑いません。

しかし試験では元莫は首位を逃し、阿術の護送役を得ることができず落胆。彼は安少卿に再試験の機会を懇願し、安修義の同意のもと加試が認められます。加試では元莫の策論は安修義に及ばなかったものの、安修義は自らの答案に「元莫を四方使に推薦する」と記し、地位ではなく能力を証明することこそが自分の本懐だったと悟ります。そして潔く元莫に道を譲るのです。

こうして元莫は正式に大雍の四方使に任命され、阿術の焉楽帰還を護送する役目を担うことに。二人の旅路は、ただの任務ではなく、未来への誓いと信頼の証となります。

一方、安修義は帰宅後、安少卿と深い対話を交わし、父が自分の成果をすべて大切に保管していたことを知ります。長年の期待と愛情を理解したことで、父子の関係はようやく和解へと向かい、安修義の心にも静かな安らぎが訪れるのでした。
次章では、焉楽への帰還がいかなる試練をもたらすのか。そして元莫と阿術が、真の信頼と覚悟をもってどのように未来を切り拓いていくのか――その一歩が、物語の核心へと導いていきます。

第34話:旅立ちの誓いと父の想い、焉楽への道のり

 

物語は、旅立ちと覚悟、そして過去との対峙が織りなす感情の深みへと進んでいきます。

四方使に任命された元莫は、阿術・王昆吾・尉遅華と共に焉楽への旅の準備を整え、出発前には仲間たちと祝宴を開いて絆を深めます。酒の勢いで義兄弟の契りを交わした尉遅華と王昆吾は、密かに結婚を計画し「戸籍簿」を盗もうとするも、鄂国公に見つかり激しい言い争いに。しかし、二人の真剣な想いに心を動かされた鄂国公は、ついに焉楽行きを許可します。

旅の道中、元莫は四方使としての責務の重さを実感し、父が背負っていた使命の意味を初めて深く理解します。その成長は、彼の言葉や行動に静かに現れ始めます。

漠北を経由して訪れた多弥王子のもとでは、阿術の安全のため兵の援助を求めるも、焉楽の脅威と国内の圧力を理由に断られます。それでも元莫の誠意ある対話により、理解と信頼を得て、一行は焉楽への旅を再開。

黄沙村を通過する際、阿術は幼い頃の記憶に胸を締めつけられ、元莫は彼女に寄り添い、共に村を訪れることを決意。その地で交わされる言葉や沈黙は、二人の絆をさらに深め、阿術の過去と未来を静かに繋いでいきます。

次なる章では、焉楽の地で待ち受ける政治の渦、龍突麒との対峙、そして阿術が公主としてどのように民を導いていくのか――旅の終わりは、新たな始まりの予兆に満ちています。

第35話:屈辱の報復と揺れる忠誠、阿術の命を懸けた対決

 

物語は焉楽の王城を舞台に、権力と信念が激しくぶつかり合う局面へと突入します。

黄沙村で幼少期の記憶を辿った阿術は、村に残された白骨を前に、かつて村を襲った焉楽龍騎兵の首領・木図への復讐を誓います。その決意は、彼女の公主としての覚悟をさらに強固なものにします。

焉楽王城に到着した大雍使節団は、木図から冷たい歓迎を受け、緊張感が漂う中、元莫は龍突麒との謁見に臨みます。龍突麒は元莫の父の遺品を使って挑発を仕掛けるも、元莫は冷静に対応し、威厳を保ったまま一歩も引かず、使節としての誇りを示します。

一方、民衆は龍霜公主・阿術の登場を求めて王城前に集結。その熱意に龍突麒は対応に苦慮し、阿術は堂々と王殿に上がり、「倉を開いて民に食糧を分け与えるよう」要求。大臣たちは龍突麒に同調するも、阿術は「開倉しなければ絶食する」と命を懸けて対抗し、民のために揺るがぬ姿勢を貫きます。

府邸に戻った阿術は、木図に「自分の従者になるよう」命じます。これは彼女なりの屈辱と報復であり、木図は屈服せざるを得ません。その屈辱の中で、木図は龍突麒が白衣客を重用していることに不満を抱き始め、内部の亀裂が静かに広がっていきます。

白衣客は王昆吾を焉楽から遠ざけようと策略を巡らせますが、元莫はその意図を見抜き、逆に利用することを決意。王昆吾は元莫の安全を案じて離れることを拒むも、尉遅華が現れ、代わりに「大雍への侨民送還任務」を引き受けることで、王昆吾の留任を可能にします。

次章では、阿術の民への誓いがどのように焉楽の政治を揺るがし、龍突麒との対決がいかなる形で訪れるのか。信念と策略が交錯する中、真の支配者としての器が試される瞬間が近づいています。

第36話:裏切りと反撃、白衣客の正体がついに明かされる


物語はついに、権力の転覆と真の支配者の登場という劇的な転機を迎えます。

阿術は木図の不満と白衣客への警戒心を巧みに利用し、共闘を提案。無面人の拠点情報を提供することで、木図は龍騎兵を率いて奇襲を敢行し、白衣客の刺客部隊を壊滅させるという大打撃を与えます。だがその余波で、白衣客は龍突麒に木図の裏切りを訴えるも、木図は巧みに疑いをかわし、両者の対立はさらに深まっていきます。

一方、元莫は白衣客と密会し、木図排除の協力を申し出る。阿術の復讐心を利用して白衣客を取り込み、策略は着々と進行。龍突麒が私的に開いた穀倉に激怒したタイミングで、白衣客は元莫の仕掛けを利用して木図を陥れ、投獄。牢獄内で木図を拷問し、ついには殺害。さらに穀倉事件の責任を元莫に押し付けることで、彼をも牢に閉じ込めます。
こうして異分子を排除した白衣客は、龍突麒に忠誠を誓い、王城令に任命されると同時に龍騎兵の指揮権を掌握。兵権を得た白衣客は、阿術に「龍突麒を共に排除しよう」と脅迫。ついに民衆の前で龍突麒を斬殺し、自らの正体が「龍霜休铎」であることを明かします。

そして阿術と共に焉楽を治めることを宣言し、民に平穏な日々を取り戻すと誓う――だがその平穏の裏には、血と策略で築かれた新たな秩序が静かに息づいています。

次章では、阿術と龍霜休铎の関係がどのように焉楽の未来を形作るのか。元莫の運命、王昆吾と尉遅華の立場、そして民の真の幸福とは何か――物語は、静かに、しかし確実に最終局面へと向かっていきます。

第37話(最終回):炎を越えて、真の王と四方使の誓い


壮大な物語は、策略と忠誠、愛と犠牲が交錯する壮麗なクライマックスを迎えました。

白衣客の裏切りにより、元莫は焼き殺されかける絶体絶命の危機に陥りますが、阿術・王昆吾と共に密かに反撃を計画。大典の場では、白衣客が自らの正統性を誇示しようとする中、三人は見事な連携で彼を討ち取り、彼が執着していた花車の上でその野望に終止符を打ちます。

その後、龍騎兵に包囲されるも、尉遅華と多弥王子が駆けつけて三人を救出。これも元莫が事前に練り上げた作戦の一部であり、五方会盟の使節たちとの密かな協力が功を奏します。多弥王子は木図と白衣客の対立を誘導し、東渊の使者は地下道から元莫を救出、西渊の者は王昆吾の刺殺を支援、月影の軍は城門を開放、玉羅の者は牢に囚われていた焉楽の老臣たちを保護。まさに多国の力を結集した一大作戦でした。

この勝利により、阿術は真の女王として焉楽を治めることとなり、元莫も四方使としての使命を果たし、その本質――民を守り、国を導く責任と覚悟――を深く理解します。

そして物語の最後、元莫と阿術は焉楽王庭で盛大な婚礼を挙げ、娘と共に新居で穏やかな日々を過ごしながら、明るい未来を見つめる。戦乱を越えたその笑顔は、焉楽に訪れた真の平和の象徴となるのでした。

まさに、愛と信念が歴史を動かした物語の終章です。

 

四方館 全話あらすじとキャスト・相関図

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