2025年 全32話 原題:滤镜
第29話の見どころ
透明になった蘇橙橙を家族や仲間たちがありのまま受け入れ、それぞれが自分の言動を振り返る感動的なエピソードです。唐奇は姿の見えない蘇橙橙へ改めて変わらぬ愛を誓い、二人の絆はさらに強く結ばれます。そして物語の鍵を握る花売りの老婆が再び姿を現し、蘇橙橙はついにフィルターを手放す決断を下します。「本当の自分を愛すること」の意味が描かれる、シリーズの大きな転機となる心温まる一話です。
第29話あらすじ
林媛と顾屿は、蘇橙橙の実家を訪れます。父親は浴室で転倒して動けなくなっていましたが、「体が大きいから他の人では支えられない。蘇橙橙が帰ってくるまで待つ」と頑なに言い張ります。林媛は恋人の顾屿を連れてきたことを伝えますが、それでも父親は娘を待ち続けようとします。
やがて蘇橙橙が帰宅します。しかし彼女は透明なままのため、全身を覆う着ぐるみを身につけていました。唐奇たちは事情を説明し、「着ぐるみの中に蘇橙橙はいるが、脱げば誰にも見えなくなる」と打ち明けます。
母親は「どんな姿でもあなたは私たちの娘」と優しく語り、娘に会いたいと願います。着ぐるみの頭を外すと、中は誰もいないように見えます。それでも両親は手探りで蘇橙橙の手を探し当て、目に見えない娘の存在を確かめながら涙を流します。
声を失った蘇橙橙のために、唐奇はホワイトボードを用意します。蘇橙橙は文字で自分の気持ちを綴ります。
「フィルターに異変が起きていることには気づいていた。それでももっと綺麗になりたい、自分を変えたいという気持ちを捨てられなかった。だから使い続けてしまった。」
そして今回、誰にも見えなくなったことで初めて、「一番大切なのは自分らしく生きることだった」と心から理解したと告白します。
母親もまた、自分たち夫婦にも責任があったと涙ながらに打ち明けます。「姉妹を平等に愛しているつもりだったけれど、心のどこかで姉の方が綺麗だと思っていた。その何気ない価値観が、あなたを苦しめてしまった」と謝罪します。
林媛も「外見なんて気にしないと言いながら、一緒に化粧をしなかったりしていた。それ自体が見た目を意識していた証拠だった」と反省し、蘇青梨もまた妹へ素直に謝ります。しかし蘇橙橙は「誰も悪くない。自分が自分を信じられなかっただけ」と笑顔で答え、家族や友人たちは改めて彼女を温かく受け入れます。
その夜、蘇橙橙は林媛や蘇青梨と一緒に眠ることになります。母親は夜食の果物を持って部屋へ来て、以前と変わらない家族団らんの時間を過ごします。姿が見えなくても、蘇橙橙は確かに家族の一員であることを実感するのでした。
翌朝、唐奇は蘇橙橙をデートへ誘います。透明な彼女は音も立てず部屋を出られるため、「誰も起こさずに済むのは透明になった唯一の利点かもしれない」と少しだけ笑います。
唐奇が連れて行った先は、かつて苏渺との初めてのデート場所でした。唐奇は「あの日、好きな人を待つ喜びも、失う悲しみもここで味わった」と静かに語ります。
蘇橙橙は改めて過去を謝罪しますが、唐奇は首を振ります。「自分は人より多くの色が見える目を持っているのに、一番大切な君の気持ちは何度も見落としてしまった」と、自らを責めます。
そして唐奇は、小さなガラス細工「ルパートの涙」を蘇橙橙へ渡します。非常に硬い特殊なガラスですが、細い尾の部分を折ると一瞬で粉々になる性質があります。
「もし危険な目に遭ったら、この先端を折ってほしい。光を見つけたら、必ず君のところへ駆けつける。」
そう約束した唐奇は、「姿が見えなくても、声が届かなくても、それでも一緒にいてほしい」と改めて愛を伝えます。蘇橙橙はその想いを受け入れ、二人は見えない姿のまま固く抱きしめ合うのでした。
一方、顾屿は林媛とともに蘇家を訪れ、正式に両親へ挨拶します。高級食材を手土産に持参した顾屿は父親にも好印象を与えます。父親は唐奇の時と同じように、「娘を悲しませるようなことだけはしないでほしい」と真剣に語ります。顾屿も誠実に「絶対にそんなことはしません」と約束し、家族も安心した表情を浮かべます。
楽しい食事の最中、不思議なブレスレットが突然鳴り始めます。相手はあの花売りの老婆でした。老婆は「もうフィルターはいらないのかい」と尋ねます。
蘇橙橙は迷うことなく、「もう必要ありません。私は今の自分が一番好きだから」と答えます。
指定された場所へ唐奇と向かうと、老婆が静かに待っていました。すると不思議なことに、唐奇の目には再び蘇橙橙の姿がはっきり映るようになります。
老婆は「今回の試練でフィルターはさらに進化した。本当に手放しても後悔しないか」と最後の確認をします。しかし蘇橙橙は、「どんな姿に変われても、本当の自分以上に大切なものはありません」ときっぱり答えます。
老婆は満足そうに微笑み、ブレスレットを回収して姿を消します。
こうして蘇橙橙は元の姿を取り戻し、家族や仲間たちも心から喜びます。長く続いたフィルターの秘密と葛藤に一区切りがつき、蘇橙橙はようやく「ありのままの自分」として新しい未来へ歩き始めるのでした。
承知しました。第30話までの流れに合わせて、これまでと同じ形式(「見どころ」約200文字+「あらすじ」約1200文字)で作成します。
第30話の見どころ
滤镜を手放し「ありのままの自分」を受け入れた苏橙橙が、新たな人生を歩み始める一方、林媛には予想外の試練が訪れます。周囲からの心ない言葉に向き合う苏橙橙、恋人として支える唐奇、そして妊娠という大きな決断を迫られる林媛。それぞれが自分自身と向き合い、愛や人生の選択を考える重要な回となります。
第30話あらすじ
苏橙橙と唐奇は、苏橙橙の両親と一緒に食事を楽しみます。娘の恋愛を心から喜ぶ両親は大いに盛り上がり、苏橙橙の父親は嬉しさのあまりお酒まで用意します。
食事の後、苏橙橙は唐奇との写真を撮ります。以前なら少しでも綺麗に見せようと加工していた彼女でしたが、滤镜の力に頼っていた過去を思い出し、今回は修正せず、そのまま写真を朋友圈や校友グループに投稿します。
多くの友人から祝福のコメントが届く中、一部の人からは「この写真は加工したものではないか」「唐奇ほど優秀な人が苏橙橙を好きになるはずがない」といった心ない書き込みが寄せられます。
それを見た林媛は怒り、次々と反論します。
「これからは自分も写真を加工しない」
そう宣言する林媛でしたが、顾屿は「写真を加工すること自体は悪いことではない」と考えを伝えます。しかし、林媛は自分の気持ちを理解してもらえなかったと感じ、怒って顾屿を帰してしまいます。
翌日、顾屿は林媛に「料理を冷蔵庫に入れておいたから、温めて食べて」とメッセージを送ります。林媛はその優しさを感じながらも、気持ちは晴れず、食事をする気にもなれません。結局、冷凍庫からアイスクリームを取り出して食べるのでした。
その頃、漫画編集者から連絡を受けた林媛は、作品の進み具合が遅いことを指摘されます。しかし林媛は「最近、創作への情熱が湧かない」と本音を漏らします。
一方、唐奇は苏橙橙を迎えに来ます。学校時代の友人たちからの悪意あるコメントについて聞かれた苏橙橙は、「唐奇が自分を好きになってくれたということは、自分にも価値があるということ」と前向きに答えます。
唐奇もその考えを肯定し、二人は笑顔で出勤します。
会社では、二人が手をつないでいる姿を同僚に見られ、正式に交際していることが知られます。同僚から「大きな出来事なのに、どうして化粧していないのか」と聞かれますが、苏橙橙はもう外見を取り繕うことなく、何も説明しません。
その後の会議で、周総は会社のオンライン販売が好調だったため、実店舗を出店する計画を発表します。研究開発部には新商品の開発、市場部には販売戦略の立案が求められます。
新商品の案について話し合う中、苏橙橙は一般的な口紅やアイシャドウでは大手ブランドとの差別化が難しいと考えます。すると唐奇が「自分に考えがある」と言い、完成してから発表すると伝えます。
そんな中、編集者が林媛を訪ねます。林媛は創作意欲が湧かず悩んでいました。さらに編集者は、林媛が朝食代わりにアイスクリームを食べていることに気づきます。
「その症状、妊娠している時と似ている」
編集者は冗談半分で妊娠検査薬を渡し、確認するよう勧めます。
検査した結果、林媛は妊娠していることが判明します。
林媛は複雑な表情を浮かべます。過去に両親の不仲や家庭の問題を経験した彼女は、結婚や愛情に対して強い不安を抱えていました。
「自分は良い母親になれるのか」
「こんな自分を苏橙橙は軽蔑するのではないか」
そう悩む林媛に、苏橙橙は優しく寄り添います。
「まずは自分自身が幸せになることが大切」
そう言って、林媛の気持ちを受け止めます。
二人は病院へ向かい、検査を受けます。医師から妊娠約6週で、母体の状態にも問題がないことを告げられます。
しかし林媛は「望まない場合は中絶の予約ができるか」と尋ねます。医師は、状態が良ければ出産を勧めるものの、本人の意思も尊重されると説明します。
病院を出たところで、苏橙橙たちは偶然顾屿と遭遇します。顾屿は母親の付き添いで病院を訪れていました。
苏橙橙は慌てて妊娠関連の資料を隠しますが、顾屿は冊子に気づき、他の人に確認して妊婦手帳だと知ります。
林媛は苏橙橙を会社まで送ります。その帰り道、幼い頃の記憶が蘇ります。
両親はいつも喧嘩をしていて、幼い林媛は一人で隅に隠れ、泣きながらその声を聞いていました。
愛や家庭に対する不信感の根源――。
林媛は過去と向き合いながら、自分のお腹の中に宿った新しい命をどうするのか、大きな決断を迫られることになります。
第31話の見どころ
林媛の妊娠をきっかけに、それぞれが「愛する人をどう受け入れるか」と向き合う回です。顾屿は林媛の不安に寄り添い、結婚や子どもという形ではなく、二人で歩む未来を選ぼうとします。一方、苏橙橙は再び化粧と向き合い、「隠すための美しさ」ではなく「自分を表現する美しさ」へと新たな一歩を踏み出します。
第31話あらすじ
唐奇は新商品の開発に成功し、古典的な色彩をもとにした複数種類のチークを完成させます。
苏橙橙は、それぞれの色にどんな意味が込められているのか尋ねます。唐奇は古代から伝わる色の由来や文化的な意味を丁寧に説明し、単なる化粧品ではなく、歴史や感情を表現するものだと語ります。
唐奇は苏橙橙自身に試してほしいと言いますが、苏橙橙は滤镜を手放してから、以前ほど化粧をしたいとは思わなくなっていました。
しかし唐奇は、商品の魅力を伝えるためには実際に使用して効果を確かめることも大切だと説明します。苏橙橙も納得し、試してみることにします。
唐奇は「全体のメイクをしないと本当の効果は分からない」と言い、化粧品を準備します。
そこへ顾屿がやって来ます。
顾屿は唐奇に対し、恋人である苏橙橙の変化に気づいていないことを指摘します。
「どうして苏橙橙が化粧をしなくなったのか、分かっているのか」
唐奇と苏橙橙は驚きます。
すると顾屿は、苏橙橙が化粧を避けている理由について「妊娠したからだ」と勘違いして話してしまいます。
二人は大きく驚きます。
唐奇は思わず「それは自分の子なのか」と聞いてしまい、顾屿は「その言い方は失礼だ」と注意します。
唐奇は顾屿を外へ出し、苏橙橙と二人で話をします。
そして、ようやく真相に気づきます。
「妊娠したのは林媛なのか?」
苏橙橙は隠しきれず、林媛が妊娠していることを認めます。ただし、林媛本人はまだ出産するかどうか決められていないことも伝えます。
その後、顾屿は唐奇に「なぜ苏橙橙が林媛のことを秘密にしていたのか考えるべきだ」と話します。
恋人が大きな悩みを抱えていたのに相談できなかったということは、自分に対して不安や距離を感じていた可能性がある。
顾屿は唐奇に、自分自身を見つめ直すよう伝えます。
そして夜、顾屿は林媛のもとへ向かい、料理を作るための食材を持って訪ねます。
そこで顾屿は、苏橙橙から聞いた林媛の妊娠について話します。
ちょうど食事を届けに来ていた苏青梨は、その会話を偶然聞いてしまい、驚いてその場を後にします。
食事を終えた後、林媛は顾屿に尋ねます。
「本当に結婚もしない、子どもも望まない人生でいいの?」
顾屿は、自分の気持ちは変わらないと答えます。
「一生恋人のままでもいい。大切なのは自分たちがどう生きたいかだから」
さらに、林媛が「あなたのお母さんは受け入れてくれるの?」と聞くと、顾屿は、
「これは僕の人生であって、母の人生じゃない」
と答えます。
その言葉に、林媛は少しずつ心を開いていきます。
一方、唐奇は苏橙橙を連れて彼女の実家へ向かいます。
苏橙橙は、なぜ突然両親のところへ連れて来られたのか分かりません。
しかし唐奇は「誤解を解くだけ」と説明します。
ところが、待っていた苏橙橙の両親は完全に勘違いしていました。
「いつ結婚するの?」
「来週、縁起のいい日がある」
「子どもが待っている場合じゃない」
と、結婚話を一気に進めようとします。
苏橙橙は慌てて否定します。
「私、妊娠してないよ!」
すると両親は「じゃあ誰が妊娠したの?」と尋ねます。
唐奇が林媛のことを説明すると、両親はすぐに林媛の心配をします。
林媛は考え込みやすい性格だから、一人で抱え込んでいるのではないかと心配するのでした。
苏橙橙は「約束したから話してはいけない」と止めようとしますが、両親は「これは林媛自身の問題で、あなたが抱え込むことではない」と諭します。
その頃、林媛は食器を落としてしまいます。
顾屿はすぐに片付け、林媛に怪我をしないよう座っているよう言います。
林媛は妊娠のことを打ち明けます。
顾屿は驚きますが、以前唐奇に話した言葉を思い出します。
林媛は「自分が良い母親になれる自信がない」と不安を吐露します。
すると顾屿は、
「僕たちはこれまで一緒に過ごしてきた。明日も、明後日も、僕の彼女でいてくれる?」
と尋ねます。
林媛は涙ながらに「うん」と答えます。
顾屿は、未来を急いで決めるのではなく、まず今日一日を大切に生きようと伝えます。
その後、苏青梨は車の故障を理由に両親を引き止め、林媛のもとへ行かせないようにします。そして苏橙橙へ「今度一つ借りね」とメッセージを送ります。
一方、唐奇は校友グループに動画を投稿します。
そこでは、カメラによる顔の変化や画像加工について説明し、「修正することは本来の美しさを取り戻す方法でもある」と伝えます。
さらに、イカやタコが周囲に合わせて姿を変える擬態の映像を苏橙橙に見せます。
「変わることは、必ずしも自分を否定することではない」
その言葉に、苏橙橙は新たな気づきを得ます。
翌日、苏橙橙は久しぶりに化粧をして出勤します。
それは以前のように誰かに認められるためではなく、自分自身を楽しむための化粧でした。
そして唐奇は会議で、伝統的な装飾である「花钿」の歴史について紹介し、新商品の新たな方向性を示していきます。
第32話(最終回)の見どころ
物語の最終章となる第32話では、登場人物たちがそれぞれの幸せを選び取る感動の展開が描かれます。林媛は過去の不安を乗り越え、母になる決意を固め、顾屿との未来へ進みます。そして苏橙橙と唐奇は、外見ではなく「ありのままの自分」を愛する関係へ。二人の恋の集大成となる結婚式と、かけがえのない人生へのメッセージが描かれる最終回です。
第32話(最終回)あらすじ
苏橙橙たちは新商品の企画会議を開き、完成したプロモーション案を発表します。
その頃、顾屿は唐奇に相談を持ちかけます。
「しばらくの間、苏橙橙の両親を止めてくれないか」
林媛が妊娠について決断する前に、周囲から余計なプレッシャーを受けないよう守りたいという考えでした。
唐奇は、自分たちならしばらくは両親を説得できるだろうと答えます。
そして唐奇は顾屿に尋ねます。
「本当に林媛の意思を尊重するだけでいいのか?」
顾屿は、自分は確かに林媛の選択を尊重すると約束したものの、ただ待つだけではなく、自分の気持ちを伝えることで彼女に影響を与えることもできると話します。
その後、顾屿は林媛のもとを訪れます。
彼は新商品のチーク資料を渡し、現在使っている宣伝画像について説明します。ネットから集めた写真は雰囲気が統一されておらず、商品の世界観を十分に表現できていませんでした。
そこで顾屿は、林媛に統一感のあるイラストを描いてほしいと依頼します。
林媛は快く引き受けます。
「最近、漫画を描く気力が出なかったから、ちょうどいい仕事になる」
そう話す林媛に、顾屿は自分で作った炒飯を振る舞います。
そして、自分の幼少期について語ります。
幼い頃に父親を亡くし、母親と二人で暮らしてきた顾屿は、早くから料理を覚えました。この炒飯は、そんな子どもの頃から作ってきた思い出の味でした。
林媛が「お母さんは再婚しなかったの?」と尋ねると、顾屿は母親が、
「あなたと家にいる動物たちがいれば十分」
と言っていたことを話します。
その話を聞いた林媛は、顾屿が何を伝えたいのか理解します。
「私に子どもを産んでほしいと思っているんだよね」
しかし林媛はもう迷っていませんでした。
「決めた。私はこの子を産む」
その言葉を聞いた顾屿は、林媛を支えることを約束します。
「僕たちなら大丈夫。君はきっと良い母親になる」
二人は新しい未来へ向かう決意を固めます。
一方、苏橙橙と唐奇は、二人が初めて出会った思い出の場所を訪れます。
苏橙橙はビールを取り出し、唐奇に勧めます。
そして「あの日のあなたはこんな感じだった」と当時の唐奇の様子を話します。
唐奇は驚きます。
あの日、自分が出会った相手が苏橙橙だったとは知らなかったのです。
苏橙橙は、当時唐奇が化粧品と本を残してくれたことを話します。
それは自分を励ましてくれた大切な贈り物でした。
「まだちゃんとありがとうを言ってなかった」
二人は気持ちを確かめ合い、抱きしめ合います。
しかし、その瞬間、女性が駆け寄ってきます。
「泥棒!スマホを盗まれました!」
苏橙橙は反射的に唐奇を押し離し、犯人を追いかけます。
そして見事に泥棒を捕まえます。
唐奇は呆れながらも、そんな行動力も含めて苏橙橙らしいと感じるのでした。
その後、林媛のイラストも完成し、実店舗の準備も順調に進みます。
唐奇は最後に足りないものがあることに気づきます。
苏橙橙が見ると、それは卸妝膏でした。
唐奇は言います。
「昼は化粧で自分を表現して、夜は化粧を落として本当の自分に戻る」
美しく見せることも、ありのままでいることも、どちらも大切なのだと伝えます。
そして店舗は無事オープンを迎え、多くのお客様で賑わいます。
ある日、苏橙橙の母親は林媛と一緒にスーパーへ行き、赤ちゃん用品を選びます。
林媛は「子どもはすぐ大きくなるから、買いすぎないほうがいい」と現実的に考えています。
その時、林媛は顾屿の母親と出会います。
苏橙橙の母親は「裏口から出る?」と気遣いますが、林媛は逃げずに挨拶をします。
「同じように子どものために買い物をしているなら、一緒に選びませんか」
林媛の姿勢に、顾屿の母親も笑顔になります。
実はこの出会いは、顾屿と苏橙橙が計画したものでした。
顾屿は苏橙橙に、
「君に借りがある。何が欲しい?」
と尋ねます。
すると苏橙橙は、
「林媛が幸せになること」
と答えるのでした。
その夜、苏橙橙の家に戻ると、唐奇がテントを準備していました。
唐奇はもう一度プロポーズしようとしていたのです。
以前のプロポーズでは苏橙橙の姿を見ることができなかったから、今度こそ彼女を見ながら気持ちを伝えたいと思っていました。
しかし、テントの設置が甘く、唐奇が指輪を取り出す前に突然崩れてしまいます。
二人は慌てて外へ出ます。
唐奇は必死に指輪を探します。
すると、苏橙橙はすでに指輪を指にはめていました。
「探しているのはこれ?」
苏橙橙は笑顔で尋ねます。
そして今度は彼女から問いかけます。
「私と一緒に人生を歩んでくれる?」
二人は強く抱きしめ合います。
その後、苏橙橙と唐奇は結婚式を迎えます。
家族や仲間たちが集まり、二人の門出を祝福します。
苏橙橙が投げたブーケは顾屿が受け取り、周囲から祝福の声が上がります。
さらに周総の提案で、新郎新婦による腕相撲対決が行われます。
しかし唐奇は苏橙橙に勝てず、会場は笑いに包まれます。
振り返れば、二人の人生には数えきれない思い出がありました。
それは若かったから、美しかったから輝いていたのではありません。
ありのままの姿で、互いを大切にしてきた時間だったからこそ輝いていたのです。
さまざまな瞬間が積み重なり、それぞれだけの人生という物語を作っていく――。
苏橙橙と唐奇、そして仲間たちの新しい未来が始まります。




















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