同居人は名探偵 ~僕らの恋は迷宮入り~ 2020年 全36話 中国 原題:民国奇探 (My Roommate is a Detective)
ARISAさん |
第5話あらすじ
林姜(リンジアン)を尾行している最中に突如燃え出した尾行者。検視の結果、牙は本物で死後に焼かれたことが判明する。そして遺体からは強いアルコール臭が。状況から見てこの遺体は吸血鬼だと考える白幼寧(バイヨウニン)。大学の先輩である林姜と食事に訪れた路垚(ルーヤオ)は彼女から尾行者の体から酒の匂いはしなかったとの証言を得る。しかし路垚はその証言に疑問を持つ。
吸血鬼が出現したと世間がパニックになる中でまた殺人事件は起きる。娄五(ロウウー)というヤクザが殺されたのだが、その遺体の首には歯型が残されており、目撃者の話からまたもや吸血鬼の仕業なのではと騒ぎになる。租界では彼の他にヤクザが4人も同じ手口で殺害される。その一方で路垚は下水道を調べさせる。
下水道を調べた結果、下水の先には林姜の勤め先である宏仁医院があった。今まで事件が起こっていた現場と宏仁医院は下水で繋がっていることが発覚する。そして歯型があった遺体を検視した結果、病院にしかない備品の穿刺針で血液を吸引されたと分かる。路垚は宏仁医院を訪れ、華興製薬の社長と林姜が言い争っている現場を目撃する。そして路垚は林姜が薬の開発の件で華興製薬とトラブルになっているとの情報を得る。
一方その頃、白親分(バイ)は娘である白幼寧の自宅を訪れ、「吸血鬼がヤクザに裁きを」との記事を書いた彼女のことを非難する。そして新聞社は簡単に潰せると言い、白幼寧のことを脅す。そのことで落ち込む白幼寧を路垚は華興製薬へと連れ出し、2人は華興製薬に侵入する。そこには喬楚生(チアチューション)の姿も。ポルフィリン症治療薬の研究結果と書かれた資料を発見した路垚。そして部屋には林姜が入ってくる。
路垚は林姜の前でこの事件の真相を解き明かしていく。ポルフィリン症の治療薬を開発していた林姜はこのプロジェクトが中止になってもポルフィリン症治療薬の開発を諦めきれなかった。そんな彼女が今回の殺人事件を企てたと話す路垚だが、林姜が容疑を否認すると「俺が間違えた」と言い、ポルフィリン症患者の元へと行く。
そしてポルフィリン症の患者たちは、全て自分たちでやった事だと罪を認める。患者が逮捕された事でこの事件は終わったように思えたが、白幼寧はこの事件の裏には首謀者がいると睨んでいた。そんな中でまた新たな事件が起こる。
第5話感想
今回の事件は、少しスッキリしない終わり方でした。事件の裏には首謀者がいることは間違いないと思います。今回の事件の裏に非常に強い組織が関わっていたとしても白幼寧の性格上、事件の真相を明らかにしたいと考えるのではないかと思います。そして喬楚生は白親分の指示でこの事件の首謀者について調べることになりました。この真相が明らかになる時を楽しみにしています。
そして白親分と白幼寧の関係性が日に日に悪くなっている中で、白幼寧の母親がアヘン中毒によって亡くなった事が明かされました。白親分と白幼寧の関係が何故ここまで悪くなってしまったのかも今後明らかになることを期待しています。
第6話あらすじ
金欠で家賃を滞納している路垚(ルーヤオ)は養う代わりに結婚してくれと大家に迫られる。大家との結婚は絶対に回避したい路垚は喬楚生(チアチューション)の元へ事件はないか尋ねに行く。そして路垚は「火の接吻」という作品を残して焼死した葉歌蕊(イエゴールイ)という女性画家の事件を捜査することに。
事件が起きた葉歌蕊の自宅に向かった路垚と喬楚生。事件発生当時、葉歌蕊以外は部屋に居らず、誰かが侵入した形跡もなかった。そのことから路垚は自殺だと判断する。こうしてこの事件は終わったように思えたが、葉歌蕊は自殺なんかしないと婚約者の薛瓊(シュエチオン)が警察に抗議しにくる。そして路垚は自殺と判断した事を撤回し、事件を再捜査することになる。
もう一度事件が起こった現場に出向く路垚と喬楚生。貧乏な生活を送っていた葉歌蕊だったが、高級な化粧品を使うなど外見を気にする人物だった。そんな彼女が焼死を選ぶ可能性は低いと判断される。白幼寧(バイヨウニン)から葉歌蕊が死亡し、彼女の作品の価格が高騰したことで得したレモンドという人物がいるとの情報を手に入れる。
そして路垚と白幼寧はレモンドの自宅へと向かう。しかし執事は旅に出て各地を巡っていると言い、レモンドは不在だった。しかし灰皿に新しい灰があったことから執事の発言は嘘だと判明する。そして彼の部屋にあった会員制クラブである清遠閣からの招待状を見つけた路垚は喬楚生と共に清遠閣へと向かう。レモンドに話を聞こうと清遠閣に訪れた2人だが、そこで火事が発生する。清遠閣にあった葉歌蕊の作品の多くが損壊してしまう。しかしこの火事は作品の価値を上げるためにレモンドが起こした事件だと発覚する。しかし葉歌蕊を殺害した容疑については否認する。
また現場を訪れた路垚は事件当時、葉歌蕊が水銀中毒になっていたことに気づく。そして屈折を使い、燃焼助剤が使われた絵に光が当てられたことにより火事が発生したと発覚する。そして事件現場の付近ではレモンドの目撃情報が寄せられる。こうしてレモンドが犯人だと考えられ、葉歌蕊の遺作である絵は婚約者の薛瓊へと返される。事件現場付近に残されていた葉巻と同じものを薛瓊が購入していたことが発覚し、彼も容疑をかけられる。
複雑な事件だったが、路垚は事件の真相にたどり着く。犯人はレモンドでも薛瓊でもなく葉歌蕊だった。不治の病にかかっていた葉歌蕊は「火の接吻」の値上がり、恨んでいたレモンドに罪を着せること、そして婚約者である薛瓊に資産として絵を残すことを目的としてこの事件を起こしたのだった。
第6話感想
今回もとても複雑な事件でした。私が思っていたよりもとても複雑であり、切ない事件の終わり方でした。全ては不治の病に罹っていた葉歌蕊の仕組んだことであり、婚約者の薛瓊に資産を残すためにも彼女が決断したことでした。
結局は葉歌蕊の自殺だったということですが、この事件には多くのストーリーが詰まっていました。今回はとても切ない事件でしたが、次回はどのような事件が舞い込んでくるのか楽しみにしています。
第7話あらすじ
っていた。そこに長三堂に勤める瑶琴(ヤオチン)の客だった陳広之(チェングアンジー)が瑶琴の部屋で、首を吊られた状態で亡くなるという事件が発生したとの知らせが。その店に勤めている瑶琴は喬楚生の知人だった。
路垚と喬楚生は瑶琴の店へと向かい、彼女に事件発生当時の状況を聞く。客の見送りをしていた瑶琴は自分の部屋のガラス越しに宙吊りの人影を見る。慌てて部屋に駆けつけると陳広之は既に亡くなっていた。しかし瑶琴の部屋には誰かが出入りした形跡はなかった。
上海随一の彫刻師だった陳広之は師匠の王という人物のおかげで有名になったのだが、陳広之はばくちにハマり借金を繰り返していた。そして陳広之の遺体には孽(わざわい)という字が刻まれていた。そんな話を知った白幼寧(バイヨウニン)は師匠の霊による仕業に違いないと舞い上がる。
現場を調べる路垚。事件発生当時は雨が降った後だったため、犯人が部屋の裏窓から出たのなら足跡が残るはずだった。しかし足跡は無く、物干しロープが落ちた跡のみが残されていた。そこに陳広之とオークションでトラブルになっていた李墨寒(リーモーハン)という人物が容疑者として浮かび上がったとの知らせが。
路垚と喬楚生は李墨寒に話を聞きに行く。李墨寒は昨夜、工房にいたと証言するが目撃者はいなかった。しかし路垚は見事な推理で李墨寒が犯人でないと確信する。李墨寒から陳広之の後輩であったが、実力は彼よりはるかに上回っていた徐麟(シューリン)という人物が怪しいのではとの話を聞く。
徐麟に話を聞くが、彼は事件が起こった日の夜、上海に居らず南京で開かれた座談会に参加していた。列車の3等車に乗って上海へ帰ってきたと証言する徐麟だが、路垚は彼の靴に違和感を覚えていた。直接列車を見に行った路垚と喬楚生は3等車に乗った乗客の靴が煤だらけになっている事を確認する。しかし徐麟の靴には煤は無く、綺麗な状態だった。
そして路垚は事件現場でこの事件の謎を解き明かしていく。犯人はライトと人間の位置を利用してガラスに人影を映していた。路垚は事件現場に徐麟を呼び出す。徐麟は身代わりの人を南京に行かせており、自分は南京に行っていなかった。そして彼は自転車を使って…。
第7話感想
今回も路垚の見事な推理で徐麟が南京には行っていなかったと発覚しました。次回には事件の真相が全て明かされると思うので、真相が明かされることを楽しみにしています。そしてこの事件が無事に解決した後、どのような事件が新しく舞い込んでくるのかも楽しみにしています。
その一方で路垚は無実のレモンドを罪に問わなかった事により、謎に包まれた外国人を敵に回してしまいました。この事が今後のストーリーにどのような影響を及ぼしてくるのか気になります。
そして白親分(バイ)と白幼寧の関係ですが、今回も2人の関係になぜ亀裂が入ってしまったのか、詳しくは明かされませんでしたがいつか明かされる時が来ることが楽しみです。
第8話あらすじ
路垚(ルーヤオ)に殺人トリックを見破られた徐麟(シューリン)は陳広之(チェングアンジー)を殺した理由を明かす。陳広之が借金の穴埋めをするために粗悪な磁器を使用し始めたことから、彼のせいで業界は滅びてしまうと危機感を感じた徐麟。彼は世間の人々を戒めるためにも陳広之のおでこに孽(わざわい)という文字を掘り、殺害したのだった。
無事に事件は解決し、また新しい事件が起こってしまう。静安寺路の庭園で李亨利(リーヘンリー)という男性の遺体が発見される。李亨利は白親分(バイ)が援助をしていた人物だった。遺体の発見者によると壁から大量の血が滲み出ており、さらに地面には何かに導くかのように血が流れていた。その地を辿っていった人物によって李亨利は発見される。
路垚は早速事件を調べ始めるのだが、壁面から滲み出ていた血は鉄の錆と水が混ざった偽物の血だったと判明する。誰かが混乱を招こうとしたのは間違いなかったが、なぜ遺体に向かって偽物の血が流れたのかは謎のままだった。
工事現場の現場監督だった李亨利は普段は温厚な性格だったのだが、唯一トラブルになっていた庭師の張恭(チャンゴン)という人物が容疑者として浮かび上がる。通報したのも張恭だったため、喬楚生(チアチューション)は彼に事情聴取することに。彼は李亨利のことを殺していないと否定する。品種改良に3年かけたバラのことでトラブルになっていた張恭と李亨利。事件が発生した日、バラの代わりに金を返してもらうため李亨利に会いに行った張恭はそこで李亨利の遺体を発見したのだった。
事件現場を調べていた路垚は工事現場のレンガが粗悪な材料だということに気づく。そこで政府の認可係と李亨利が結託して横領していたのではとの疑惑が浮かび上がる。大量の資料の中から喬楚生は証拠となる資料を発見し、その資料には周課長(ジョウ)と李亨利が結託して予算を水増ししていた証拠が記載されていた。
そんな中、静安寺路の庭園で工事現場の清掃に来た石鹸会社の掃除係が周課長の遺体を発見する。血が流れていたのは1件目と同じだったが、李亨利が殺害された時とは違うルートで遺体に向かって血が流れていた。
路垚と白幼寧(バイヨウニン)は周課長の自宅を訪ね、奥さんに話を聞くことに。休暇届を出していた周課長は奥さんと一緒に天津に行く予定だった。給料と釣り合わない美術品の数々が飾られている部屋を見た路垚は奥さんから事情を聞く。そして彼女は周課長がこの1ヶ月1本ずつ持って帰ってきたという金の延べ棒があることを明かす。
第8話感想
今回は汚職していた李亨利と周課長が殺害されてしまうという事件が発生しました。血のようなものが壁から滲み出て、遺体まで流れていたという今回の事件。遺体に向かって流れた血は清掃に使われていた石鹸水と何か関係があるのでは、と現時点では思っています。この事件の真相は一体何なのか。次回で明かされることを楽しみにしています。
その一方で、ついに白親分(バイ)と路垚が対面しました。路垚を白幼寧と結婚させたいと考え始めた白親分。今後、彼らの関係がどうなっていくのかとても楽しみです。
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